今日は夕方ころから40数年ぶり(生まれて始めての意)に胃が痛かった。
仕事が忙しくて事故のことも色々あって、更に連盟の関係も悩みばかりというストレスからなのでしょう。
と、思ったらご飯を食べたら痛くなくなりました。
何のことはない、お腹が空きすぎていただけなのか(笑)。
ともあれ、ドネアvsサンティアゴが延期の報。延期といっても日程は7/29(日本時間7/30)、スペンスvsクロフォードのアンダーカードに組み込まれる、ということなので直近です。
こちらも何のことはなく、原因は当初PPVのアンダーカードで予定されていたヘスス・ラモスvsセルヒオ・ガルシアの試合において、ラモスが負傷して試合をキャンセルしたから、とのことです。
このことは、我々日本のボクシングファンにとってスペンスvsクロフォードのPPVファイトがより一層楽しみになる出来事ですね。
ということで今回のブログは、やや早いですが7/29(日本時間7/30)に行われるWBC世界バンタム級王座決定戦、ノニト・ドネアvsアレハンドロ・サンティアゴについて。
7/29(日本時間7/30)
WBC世界バンタム級王座決定戦
ノニト・ドネア(フィリピン)42勝(28KO)7敗
vs
アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)24勝(13KO)2敗5分
この試合は、エロール・スペンスJr.vsテレンス・クロフォードという、現代ボクシング界最高峰のPPVファイトのアンダーカードで行われることになりました。
全4試合のPPVファイトの第2試合目、セミファイナルはイサック・クルスvsジョバンニ・カブレラだそうです。
やはり世界タイトルマッチとはいえど、軽量級ではPPVファイトのセミファイナルにならないのですね。まあ、もともとの日程でもドネアvsサンティアゴはセミファイナルだったわけですが。
ちょっと寂しい思いも抱えつつ、40歳のドネアの勝利を願わずにはおれません。
さて、アレハンドロ・サンティアゴ。
メキシコのバハ・カリフォルニアの出身の27歳、ニックネームは「Peque」=Small、身長159cmと小柄なボクサーです。
それでも、2021年11月には当時無敗のプロスペクト、ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)と互角の勝負を演じています。結果は0-2のマジョリティ判定で敗れてはいるものの、かなり勢いよく攻める姿勢を貫き、ラッセルはかろうじて勝ちを拾ったイメージ。終始アクションを起こし続けたサンティアゴの勝利を推す声も多いと思われます。
2018年にはジェルウィン・アンカハス(フィリピン)の持つIBF世界スーパーフライ級タイトルに挑戦し、1-1のスプリットドローという戦歴もありますね。これは船井龍一(当時ワタナベ)がアンカハスに挑戦する一つ前の試合で、当時評価の高かったアンカハスが苦闘のドロー防衛ということで「船井イケるんじゃない?」みたいな雰囲気になっていた頃。蓋を開けてみれば、船井は健闘むなしく6R終了TKOで敗れており、今思えばこのサンティアゴが当時から強豪だった、ということでしょう。
引き分けも多いボクサーですが、ラッセル戦での敗戦は実に7年ぶりの敗戦。そこからはファン・ラミレス(メキシコ)、ダビ・カルモナ(メキシコ)、アントニオ・ニエベス(アメリカ)といった聞き覚えのあるボクサーたちを破って今回の一戦に出場します。
ただ、ニエベス戦はラッセル戦のようにゴリゴリ押していったわけではなく、調子悪いのか?ってほどステップワークを使っていました。おそらくラッセル戦では相手のフィジカルに怖さを覚えなかったのが正しいのかもしれませんが、ドネア相手にニエベス戦の出来であれば結果は明白です。ラッセル戦のように来られると、怖さがあります、という感じ。
ただまあ、今回は待望の世界戦ということでサンティアゴも完璧に仕上げてくるでしょう。ドネアと違い、これまで世界タイトルを獲得したことがないサンティアゴは、純粋なチャレンジャー。そして世界タイトルマッチにおいて、「挑戦者の実力は3割増し」(西岡利晃氏談)はよく聞こえた事実に思います。
なので間違いなく、今回のサンティアゴは危険ですし、たとえレジェンド相手だろうがグイグイとプレスをかけていくのでしょう。
そして、やはりドネアは年齢を重ねているのが読めないところ。いわゆる全盛期といわれる頃のドネアであれば、たとえ相手が出てこようともカウンターでねじ伏せてしまうところかもしれません。
ただ、加齢による反応の衰え、そして昔のようにエネルギッシュには戦えない、というところは懸念事項です。ここでもし、サンティアゴがドネアがついてこれないほどのアクションを見せて攻め立てていけば、ドネアも苦しい展開になるかもしれません。
スピードがあり、アクションも多かったノルディーヌ・ウバーリ、パワーのあったレイマート・ガバリョ。そのどちらもドネアは素晴らしいノックアウトで退けていますが、その頃のパフォーマンスを発揮できるかどうかはこの試合の勝敗を分ける大きなカギとなるでしょう。
ドネアの試合は、楽しみではありますがいつも不安がつきまといます。
それは軽量級において40歳という年齢は小さなファクトではなく、いつ急激な衰えがきてもおかしくないお年頃だからです。
更に、前戦は痛烈すぎるノックアウト負け。
かつて、痛烈なノックアウト負けから見事に復活しているドネアですが、そこからは階級のこともあって負けが混んできていたのも事実。
メモリアルな50戦目を迎える老雄は、ここでまた花を咲かせることができるのでしょうか。
ちなみにオッズは、ドネアが-150くらいでサンティアゴが+150くらい、さほど差はありませんがドネアが優位と出ています。逆にいうと、サンティアゴにもチャンスがある、ということですね。
ちなみに内容はよくわかりません(というか興味がない)が、レイチェル婦人が井上尚弥のことをややディスリスペクトしているような発言をしているようですね。このレイチェル婦人の性格的なことや、マネージャーづらするところとかも、どうしてもドネアに影響を与えてしまうことは否めないところ。
ボクサーを強くするのは家族ではありますが、また、弱くするのも家族です。
ドネアに頑張ってもらいたいですが、さて、どうなるか。
WBCの王座が決定したあと
さて、このWBC世界バンタム級王座決定戦が終わったあと、8/12(日本時間8/13)にIBF世界バンタム級王座決定戦としてエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)vsメルビン・ロペス(ニカラグア)が起こり、これで年初に散り散りになったバンタム級の王座が埋まります。
半年以上、というのは長いですね。
今回決まるWBC王者は、基本的には指名挑戦者を迎えての初防衛戦に臨むことになります。
現在のランキングはドネアが1位、サンティアゴが4位。
その間には2位にナワポーン・カイカンハ(タイ)、3位にレイマート・ガバリョ(フィリピン)。
現WBO王者、ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に破れたナワポーンと、既にドネアと決着がついてしまっているガバリョ、これはどちらもさほど注目される試合にはならなそうです。ちょっとこのWBCは、王者が決まってもちょっと低迷しそうな感じがしますね。
もしドネアが勝てば、権力に物を言わせて王座統一戦とかに進んでいきそうなものですが。
ライブ配信
この試合は、スペンスvsクロフォードのアンダーカードということもあってWOWOWが生中継してくれます。
このPPVを普通に買うと84.99ドル、日本円にして約12,000円くらいになろうかというところ。WOWOWの4.5ヶ月分です。
これはありがたいですねー。
ということで、日本のボクシングファンは一生WOWOWについていきます(エキマがある限り)宣言をしつつ、来るべきその日を楽しみに待ちましょう!!!
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