信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

「世界バンタム級」見えてきた4団体それぞれの王座の行方。

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2/10(金)、我が地方では朝から夜にかけてしんしんと雪が降り積もり、高速道路がストップしたようです。そして、国道もストップ。国道がストップて。。。

ということで陸の孤島にお住まいの信太(43)、2/11(金)は家のまわりだけ雪かきを実施、とりあえず車が出れるようには救い出し、現在は備蓄食料とインターネット回戦を頼りに時間を潰しております。

外ランなんてもってのほかですが、道がどういう風になっているのかわかりませんので当然トレーニングにもいけないし、部活も休みにしました。

ということで暇を持て余したので、ブログを書きます。

今回のブログは、ちらほらと情報を目にしてきたのですがよくわかっていない、世界バンタム級戦線をまとめていきたいと思います。

 

ジェイソン・マロニーはドネア戦を回避

記憶の中にあるニュースで、最も印象的なニュースは「ジェイソン・マロニーがノニト・ドネア戦を回避した」というニュース。

2月頭に流れたニュースのようです。

もともとWBCはジェイソン・マロニー(オーストラリア)とノニト・ドネア(フィリピン)の間でWBC世界バンタム級王座決定戦をオーダーしていましたが、マロニー陣営はこれを受けない決断をした、とのこと。

マロニーはWBCのトップコンテンダーですが、WBOでも1位。そしてIBFも3位にランクインしており、王者不在のこの階級にあってこれで今年前半にチャンスがまわってこなければおかしいというレベルにランクされているボクサーです。

WBOの決定戦にも出れそうなため、リスクの高いドネア戦を回避、というのは充分に納得がいく理由だと思います。

ビンセント・アストロラビオ

WBOの2位はビンセント・アストロラビオ(フィリピン)。実績的にみても、当然ドネアの方が危険と見るには正しいと思うのですが、このアストロラビオもはっきり言って侮れないボクサーではあります。

↓前戦はニコライ・ポタポフ(ロシア)を倒しています。

boxingcafe.hatenablog.com

 

ポタポフ戦の前はギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に勝利していますが、これはあまり参考にしても仕方ありませんかね。

ともあれ、このアストロラビオはよく日本に来るフィリピン人ボクサーよりも技術が備わっており、また、抜群のタイミングを持っているように見えます。

放たれるパンチは大振りも多いですが、迫力は十分。

アストロラビオはIBFで1位、WBOで2位にランクされており、マロニーと同様にいずれかの戦いを選べる立場にいます。

ただ、マロニーがドネアとのWBC王座決定戦を回避したのと同じタイミングで、IBFは1位のアストロラビオと2位のエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)にIBF世界バンタム級王座決定戦をオーダーしています。

これをアストロラビオが受ければ、WBOの王座決定戦の権利は4位のレイマート・ガバリョ(フィリピン)まで降ります。(WBO3位はエマニュエル・ロドリゲス)

 

エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)

バンタム級ってボクシングファンなら皆知っているボクサーだらけだな、とも思いますが、このエマニュエル・ロドリゲスも然り。

極上のカウンターパンチャーである「マニー」ロドリゲスは、井上尚弥戦では井上のファーストジャブからあわせに行けるほどのカウンターの名手。

マロニーともども日本での人気も相当高いはずであり、ルイス・ネリ(メキシコ)戦では体重超過したネリとの対戦を拒否したことも称賛されていました。この辺りは、ネリ憎しの日本国民感情も手伝ってのことかと思いますが、海外の反応とは違うところだと思います。

そして圧巻だったのは、ラッセル一家の刺客、ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)に対して本当に見事なボクシングで完勝したこと。

これまでのロドリゲスの試合で、ベストバウトに数えられても良いレベルだと思います。

↓ラッセルvsロドリゲスの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

さて、ロドリゲスはIBFで2位、WBC5位、WBO3位と良い位置につけているものの、すぐに世界戦を望むのであれば、IBF世界バンタム級王座決定戦に出る事が濃厚です。

なので、もし万が一、アストロラビオがIBF王座決定戦を蹴って、マロニーとの対戦を望んだとするならば、ロドリゲスは4位のメルビン・ロペス(ニカラグア)との王座決定戦になるのでしょう。(3位はジェイソン・マロニー)

 

ドネアの相手は?

では、WBC世界バンタム級王座決定戦、ドネアの相手は誰になるのか。マロニーが回避したということは3位のナワポン・カイカンハ(タイ)が濃厚と言って良いでしょう。

カイカンハはWBCの挑戦者決定戦でジェイソン・マロニーに敗れているボクサーで、57勝(47KO)2敗1分という大変立派な戦績を持っています。ただ、そこはタイ人なので、推して知るべし、です。

↓マロニーvsカイカンハ

boxingcafe.hatenablog.com

 

ドネアの相手としては物足りない感じもしますが、このカイカンハが受けないとなると4位のレイマート・ガバリョ、5位にエマニュエル・ロドリゲスとなっており、それらの試合はめぐり合わせ次第ですがないと思われるので、6位のアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)になりますね。

ここでようやく、馴染みの無いボクサーの登場。

サンティアゴはPeque(ペケ)、スペイン語で「小さい」というニックネームを持つメキシカンで、前戦ではアントニオ・ニエベス(アメリカ)、その前はダビ・カルモナ(メキシコ)を退けています。

2021年11月にゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)に負けている辺りは世界となるとやや物足りない感じもしますが、思いっきり振ってくるタイプのメキシカンであれば、もしかすると好試合になるかもしれません。

まあでも、カイカンハはきっとドネア戦をオーダーされれば受けるでしょうね。何せ、勝てば世界タイトルとともにビッグネーム喰いも果たせる、非常にハイリターンな試合です。

 

で、WBA

ということで、WBC、IBF、WBOの世界王座の決定戦は非常に複雑に絡み合っていますが、それを蚊帳の外から眺めている感じなのがWBA。

現在、WBAランキングは1位が空位、2位に井上拓真(大橋)、そして3位にリボリオ・ソリス(ベネズエラ)となっています。

リボリオ・ソリスて。。。

WBAだけなにか基準が違うのか?というほどのランキング。

ソリスも日本に馴染みのあるボクサーで、2013年には河野公平(ワタナベ)とのWBA世界スーパーフライ級の団体内統一戦に勝利。その後、IBF王者だった亀田大毅(当時亀田)との王座統一戦に臨み、体重超過によりひと悶着ありましたね。2016年には山中慎介(帝拳)、ジェイミー・マクドネル(イギリス)の持つバンタム級タイトルへ挑戦も失敗、2020年にはギジェルモ・リゴンドー(キューバ)とのWBA世界バンタム級王座決定戦も失敗しています。

 

WBAは過去、ベネズエラに本部を置いていた事もあるから、随分優遇されているわけですかね?とにかくWBAの王座戦が多い。

さて、不惑の年となったソリスは、現在2連続KO勝利中。ただ、その相手は前戦がルイス・カリージョ(18勝22敗1分)、前々戦がエイドリアン・メジアス(0勝7敗)とおよそ調整試合だとしても格下すぎるほどの相手。

このタイミング(2023年1月末発表)でソリスを3位にランクアップさせていることから、WBAは井上拓真とのWBA世界バンタム級王座決定戦をオーダーすると見て間違いはないでしょう。

しかし、それで良いのか、WBA。

 

4位はメルビン・ロペス(ニカラグア)、5位はノニト・ドネア(フィリピン)。このメルビン・ロペスもWBA4位、IBF4位、WBO5位と好位置につけているボクサーですが、この決定戦に絡んでいくのは難しそうで、次期挑戦者として王者に挑戦するというスタンスとなりそうです。

まあ、ともあれWBAは井上拓真vsリボリオ・ソリスという一択で、これはもしかすると4月とか5月とか言われている井上尚弥vsスティーブン・フルトンのアンダーに組まれるのではないか、とも思いますね。これはさすがに、井上拓真が負ける確率は1%くらいしかないはず。

 

まとめ

さて、総合すると現状は以下が濃厚と見て良いと思います。

WBA:井上拓真vsリボリオ・ソリス

WBC:ノニト・ドネアvsナワポーン・カイカンハ

IBF:エマニュエル・ロドリゲスvsビンセント・アストロラビオ

WBO:ジェイソン・マロニーvsレイマート・ガバリョ

この中で最も興味深い戦いは、マロニーvsガバリョかな、と思います。ガバリョは公式記録としてはエマニュエル・ロドリゲスに勝利していますが、その試合内容はロドリゲスの完勝だったという意見が多い。

 

ただ、ドネア戦のガバリョは、非常に自信に満ち溢れており、ドネア対策をきっちり練ってきていて、怖さを感じるボクサーでもありました。

マロニーとガバリョを比べれば、技術はマロニーですがパワーはガバリョ。これは非常に面白い試合になりそうです。

同様に、ロドリゲスvsアストロラビオも非常に興味深い一戦で、アストロラビオの大振りパンチにロドリゲスがキレイにカウンターをあわせるのか、それともここ一番で強さを発揮しそうな感じもするアストロラビオが、ややハートの面に問題がありそうなロドリゲスを打ち砕くのか。

ともあれ、正式決定を待ちましょう。

 

 

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