信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

7/15、ドネアvsサンティアゴのWBCバンタム級王座決定戦!ロドリゲスvsロペスも同時開催か?

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

6/9(日本時間6/10)、アメリカではShowtimeで放映されたアリ・イズマイロフvsチャールズ・フォスター。

この興行のさなか、今後のShowtime放送としてノニト・ドネアvsアレハンドロ・サンティアゴのWBC世界バンタム級王座決定戦が7/15にある、と発表されました。

メインイベントはあのミシェル・リベラを降したフランク・マーティンとアルテム・ハルチュニアンの全勝対決です。なのでセミにあたるドネアvsサンティアゴの発表はさらりとしていました。

既に規定路線だった一戦の正式発表がされたことで、7/15(日本時間7/16)にバンタム級の王座が出揃うことになります。

ということで今回のブログは、更に楽しみになったこの7/15のPBC興行について。

https://www.badlefthook.com/2023/6/10/23756365/nonito-donaire-vs-alexandro-santiago-vacant-title-joins-martin-harutyunyan-july-15-boxing-news-2023

 

7/15(日本時間7/16)場所:未定

いったいどこで戦うのか、というのは明らかにされていません。

ただ、この試合の日程は7/15(日本時間7/16)、つまりは先だって発表されたエマニュエル・ロドリゲスvsメルビン・ロペスのIBF世界バンタム級王座決定戦と同じ日程です。

ロドリゲスもPBCファイターであることを考えると、このふたつのバンタム級王座決定戦は同じ興行で行われることが決定した、ということではないでしょうか。(ちなみにこのふたつが同じ興行である、という発表は今のところどこを探してもありません。)

↓7/15、ロドリゲスvsロペスを伝える記事

www.boxingscene.com

 

WBC世界バンタム級王座決定戦

ノニト・ドネア(フィリピン)vsアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)

さて、興行のセミファイナルとして行われる世界タイトル戦、ドネアvsサンティアゴ。

ドネアについては「もはや多くの説明を必要としない」ボクサーなので置いておいて、このアレハンドロ・サンティアゴというボクサーは非常に思い切りの良いメキシカンです。

メキシコのバハ・カリフォルニアの出身の27歳、ニックネームは「Peque」=Small、身長159cmと小柄なボクサーです。

それでも、2021年11月には当時無敗のプロスペクト、ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)と互角の勝負を演じています。結果は0-2のマジョリティ判定で敗れてはいるものの、かなり勢いよく攻める姿勢を貫き、ラッセルはかろうじて勝ちを拾ったイメージ。終始アクションを起こし続けたサンティアゴの勝利を推す声も多いと思われます。

 

2018年にはジェルウィン・アンカハス(フィリピン)の持つIBF世界スーパーフライ級タイトルに挑戦し、1-1のスプリットドローという戦歴もありますね。これは船井龍一(当時ワタナベ)がアンカハスに挑戦する一つ前の試合で、当時評価の高かったアンカハスが苦闘のドロー防衛ということで「船井イケるんじゃない?」みたいな雰囲気になっていた頃。蓋を開けてみれば、船井は健闘むなしく6R終了TKOで敗れており、今思えばこのサンティアゴが当時から強豪だった、ということでしょう。

引き分けも多いボクサーですが、ラッセル戦での敗戦は実に7年ぶりの敗戦。そこからはファン・ラミレス(メキシコ)、ダビ・カルモナ(メキシコ)、アントニオ・ニエベス(アメリカ)といった聞き覚えのあるボクサーたちを破って今回の一戦に出場します。

ただ、ニエベス戦はラッセル戦のようにゴリゴリ押していったわけではなく、調子悪いのか?ってほどステップワークを使っていました。おそらくラッセル戦では相手のフィジカルに怖さを覚えなかったのが正しいのかもしれませんが、ドネア相手にニエベス戦の出来であれば結果は明白です。ラッセル戦のように来られると、怖さがあります、という感じ。

 

ただ、やはりドネアは年齢を重ねているのが読めないところ。いわゆる全盛期といわれる頃のドネアは元より、ウバーリやガバリョを屠った頃のドネアであれば、強いプレスとカウンターでねじ伏せてしまう、というのが一般的な見方かと思います。

しかし、ドネアはもう50戦目を迎えるし、前戦は1年も前だし、さらにその1年前の試合はBrutalなノックアウト負けです。

この敗北により、更に衰えていなければ、ドネアは人間ではないかもしれない、というほどのもの。

ここ5戦で3勝3KO2敗。前戦が敗戦、というボクサーが世界王座決定戦というのは些か納得のいかないファンもいるかもしれません。ただ、ドネアの2敗は井上尚弥相手であり、やはり我々のようなオールドファンにとって、ドネアにもう一度チャンスが訪れるというのは嬉しい限り。

身長差は11cm、もし、万が一にもこのサンティアゴにドネアが敗れるようなら、さすがにもう、グローブを吊るしてもらいたい。勝てば、きっと本人の意向もあると思うので、続けざるをえないのでしょうね。

 

IBF世界バンタム級王座決定戦

エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)vsメルビン・ロペス(ニカラグア)

この試合は4月、TGBプロモーションが落札をした、ということがニュースになっており、そこからほどなく日程が7/15(日本時間7/16)ということで発表されていました。

この試合は残念ながらメインイベントに抜擢されるような試合ではなく、おそらく上記興行のオープニングファイト、下手すればプレリムスで行われるかもしれません。

エマニュエル・ロドリゲスの悲劇は日本のボクシングファンにとって非常に身近なものでしょう。

かつてWBSSバンタム級トーナメントの準決勝、「事実上の決勝戦」と謳われた井上尚弥vsエマニュエル・ロドリゲス。そう、間違いなく当時、バンタム級において井上尚弥と双璧をなす存在だったのはエマニュエル・ロドリゲスであり、間違ってもノニト・ドネアではありませんでした。

 

このグラスゴーでの試合で、ロドリゲスは心を折られての2RKO負け。そこから復帰戦までの間に1年半もの時間を要し、迎えたWBC世界バンタム級暫定王座決定戦でレイマート・ガバリョ(フィリピン)に判定負け。内容的にはアウトボックスし、的確なジャブを当てて幾度もガバリョの顔を跳ね上げていたはずですが、終始攻め続けたガバリョに軍配が上がりました。

そもそも復帰に1年半もかかったのも、我らがルイス・ネリが体重超過をしたからであり、本当に報われない。

そしてロドリゲスの報われないロードはまだ続き、ガバリョ戦からの復帰戦、ゲイリー・アントニオ・ラッセル戦では初回開始早々にバッティング、ノーコンテスト。

ロドリゲスがまともに試合ができたのは2022年3月のことであり、初回KOで復帰、その後ラッセルとの再戦を制し、IBF世界バンタム級の挑戦権を獲得しています。

このラッセル戦はロドリゲスのベストバウトとも言える一戦で、世に聞こえたラッセル一族を相手に完璧に技術戦で上回っての判定勝利。結果こそ、負傷判定というものではありましたが、ロドリゲスの強さを見せつけたという一戦です。

 

対してメルビン・ロペス、こちらはニカラグアのパンチャーですね。

ただ、世界レベルの相手との対戦経験はなく、まだまだ未知数です。

身長は168cmとロドリゲスと同じ、リーチは174cmと上回っています。

ニカラグアのボクサーらしく、接近戦を好むファイタータイプのボクサーで、BoxRecではオーソドックスとありますがどの映像を見てもサウスポースタンスで戦っています。

これはまたバッティングが起こりそうな予感がしますね。。。

マニー・ロドリゲスは相手が攻めてきたのを躱すとき、上体を大きく動かすことが多いですが、このロペスも攻め入る時に上体を前に倒すことが多い。このロペスが攻めて、ロドリゲスがカウンターを取ろうとしたとき、ゴツンといってしまいそうなイメージ。

ここは両者とも気をつけてもらいたいところですが、双方ともにここで相手にアドバンテージを与えるわけにもいかないでしょうから、なかなか難しいところですね。

 

ただ、地力としてはロドリゲスが上のように思え、さほどスピードのないロペスに対しては余裕でカウンターを取れるかもしれません。そうなれば、バッティングも起こらないでしょう。

挑戦者!

ドネアに挑戦するアレハンドロ・サンティアゴにしろ、ロドリゲスに挑戦するメルビン・ロペスにしろ、世界タイトルに手の届いたことのない純粋なチャレンジャー。

ここにきて、既に世界タイトルを幾度も獲得しているドネア、元世界王者のロドリゲスよりもモチベーションにおいて高いところを保っているであろうことは想像に固くありません。

「挑戦者」と呼ばれるものの実力は、いつも3〜4割り増しです。

ドネアには年齢という不確定要素があり、ロドリゲスにもハートの弱さ、(と私は思っています)という弱点があります。

いずれにしろ、アップセットの芽はなくはありません。

ドネア、ロドリゲス、ずっと見てきたボクサーたちの戴冠を期待しつつも、まだ見ぬ強豪がここでアップセットを起こす、そんな姿もほんの少しだけ見たい、と思ってしまいますね。

あ、応援はもちろんドネアとロドリゲスです。

 

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