田中恒成、王座返上!!
WBO世界フライ級王者、田中恒成が王座を返上しました!
そして、見据えるは4階級制覇!!
デビュー以来、減量と闘っているという田中の、ベストパフォーマンスが出せる階級なのか?今後に注目が集まります!
田中恒成、4階級狙い王座返上 スーパーフライ級へ、ボクシング(共同通信) - Yahoo!ニュース
せっかくの機会なので、田中恒成のこれまでを振り返っていきます!
田中恒成の超略歴!
1995年6月15日、岐阜生まれの田中は、まだ24歳!現在世界タイトルを3階級制覇。
幼少の頃から空手をはじめ、小学校の頃からボクシングジムにも通い出します。お兄さんは、アマチュアボクサーの田中亮明。オリンピック出場が期待されるボクサーです。
高校時代は中京高校で国体、インターハイ、国際大会などで結果を残します。井上尚弥の弟、拓真とは同年で3勝2敗というライバル関係。
高校在学中にプロデビュー、4戦目でOPBF東洋太平洋ミニマム級王座を獲得、翌5戦目で日本最速で世界王座を獲得、WBO世界ミニマム級王者になります。
その後、階級を上げて8戦目でWBO世界ライトフライ級王座を獲得、2階級制覇は井上尚弥に並ぶ日本最速タイ。
その防衛戦では、当時WBA同級王者だった田口良一(ワタナベ)との統一戦も持ち上がりましたが、田中の怪我により流れる、ということがありました。
12戦目でWBO世界フライ級王者の木村翔(青木)に挑戦。ワシル・ロマチェンコと並ぶ世界最速タイ記録で世界3階級制覇。その初防衛戦では、ライトフライ級時代に対戦が叶わなかった田口良一を迎え、判定勝利。
2019年12月31日、ウラン・トロハツ(中国)との防衛戦では、3Rで力の差を見せつけ圧勝し、3度目の防衛に成功。2020年1月31日付けで王座を返上、4階級制覇へ挑みます。
信太の田中評。あくまでも個人意見ですが。
改めてみるとすごい戦績、経歴ですね。
もともと力のあるボクサーですが、そのポテンシャルを発揮でききれていない、ということも事実あると思います。
例えば、ライトフライ級の初防衛戦では、当時16戦全勝(全KO)という驚異的なレコードを誇ったハードパンチャー、アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を完封勝利した試合は出色の出来でした。しかし、その4ヶ月後の防衛戦、勝てば田口との統一戦に向かう、というタイミングの防衛戦だったのですが、パランポン・CPフレッシュマート(タイ)に9RTKO勝利するものの、両目を眼窩底骨折。
フライ級でも、王座獲得戦の木村戦、初防衛戦の田口戦は素晴らしいパフォーマンスを発揮したものの、2度目の防衛戦の相手であるジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)には、結果的に7RTKO勝利でしたが、6Rまではポイントでリードされ、強引に倒した印象。
スピードもあり、パンチや体のキレも申し分なし。サイドステップも見事なものです。打たれたら打ち返す気持ちの強さもある。
稀に不安定な部分が出てくる事があるのですが、そこも魅力といえば魅力と映ります。
もう一つ、もったいないのは、地元、中部地方での試合が圧倒的に多いことです。先日の大晦日は東京での試合でしたが、世界タイトルの獲得試合や防衛戦のほとんどが中部地方での試合。中継が、全国区でないことも多いです。ネット中継はあったりするのですが、なかなか一般の方の目に触れない事が、田中恒成というスーパーチャンピオンの知名度が全国区でない理由の一つです。実力に人気が伴っていない、と感じます。
【個人的見解】現時点での田中恒成のベストバウトは…?
残念な試合もありますが(こんな言い回しですみません、期待の現れです)、素晴らしい試合はもちろんいくつもあります。
先日のウラン・トロハツ戦は、ここまでの田中の出来の中でも最高得点を与えていいくらいの安定感でしたし、強さでした。
田口良一戦も、あのタフな田口、井上尚弥でも倒しきれなかった田口を、あわやKOか、という程のボクシングをしてみせました。
他にもいくつもあるとは思うのですが、私個人的には、田中のベストバウトは、一番熱くなった試合、WBO世界フライ級王座への挑戦試合、木村翔戦だと思っています。
ファイターである木村に打ち合いを挑み、相手の土俵で勝利してみせた。初回から最終回まで、本当に両者が死力の限りを尽くした、名勝負です。
どうなる!?2020年の田中恒成の道!!
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