昨年の防衛戦(12/12)のあと、自ら「世界」と口に出した勅使河原
昨年の川島翔平(真正)を迎えた防衛戦の前戦である大森将平戦(Woz)を12RTKOでクリアした勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)。
その時から、すでに世界へ打って出る資格は有していたと思います。
大森将平は世界に2度挑んだ元日本王者で、2度の敗北は世界戦でマーロン・タパレス(フィリピン)に喫した2敗のみ。当時は世界チャンピオンにしか敗けていない。
その大森を相手に、自分の理想の距離でボクシングを展開した勅使河原は素晴らしかったです。
そして昨年の防衛戦、2019年12月12日には、川島翔平(真生)を5Rでノックアウト。その後のインタビューで、「来年(2020年)は世界チャンピオンになります。」と明言しました。
勅使河原弘昌というボクサーは、非常に魅力的なボクサーです。
ちなみに、書こうと思ったきっかけは、先日、中野ブロードウェイのgo-rockさんに初めてお邪魔して、フリーペーパー「WIN」をいただけたことと、今月のボクシングマガジンでの特集記事を読んだからです。タイミングが同じ時期に、大好きなボクサーが特集されていると自分のことのように嬉しいですね!
その生い立ち、幼少期も含めてなのですが、そこは様々なインタビュー記事や前述の「WIN」等でも確認できるので、今回は信太からみた、リング上の「勅使河原弘晶」の魅力について書いていきたいと思います。
[rakuten:book:19913690:detail]
私が勅使河原弘昌ファンになったきっかけ
てっしー(勅使河原弘晶の愛称)の大ファンになったのは、2017年に行われた、現OPBF東洋太平洋バンタム級王者、ハードパンチャーの栗原慶太(一力)との試合でした。
※当時はノンタイトル戦
その数試合前から、動画で追いかけてファンになっていたのですが、栗原慶太との一戦は本当に痺れました。
ほぼノーガードという程の低いガードから、鋭いステップインで大振りの左右を打ち込む。およそアマあがりのボクサーにはない、野性的な闘い方です。
しかし、ただただ打つだけではなく、フェイントや駆け引きも駆使して、自らチャンスと思ったら一回転するくらいの勢いでぶん回す!トレードマークの金髪や、派手なトランクス、個性的な入場もあいまって、非常に華のあるボクサーですね!
マッチメイクも強敵とばかりで、本当に見たい試合を見せてくれているのですが、1番は強敵相手に一歩もひるまない、そのハートの強さが武器です!!
てっしーは、ガードが低く、ジャブを打つと顎が上がることもあり、フックを強振しすぎてバランスを崩すこともしばしば。とても「綺麗なボクシング」とは言えず、アマチュアボクシングを指導している私としては、仮に自分の教え子がそうであれば、矯正しようとすると思います。
しかし、のびのびとリングでかけまわり、それでも色々と考えてパンチを繰り出しているであろうてっしーを見ると、本当に楽しそうにボクシングをしているように見えます。それが、きっとてっしーの魅力なのでしょう。
輪島功一スポーツジム、初のベルト
輪島功一スポーツジムは、これまでチャンピオンに恵まれていませんでした。
ジム初のベルトをもたらしたのは、2017年10月12日、WBOアジアパシフィック・バンタム級王者となった勅使河原弘晶。栗原戦の次戦でした。
ここまで、新人王の決勝戦で敗け、下克上を狙った赤穂亮戦(横浜光)戦で互角に渡り合いながらも判定に泣いた、てっしーが、ようやくチャンピオンベルトを手にしたのです!
初防衛戦のあと、2度目の防衛戦では2度、世界に挑んだ帝里木下(千里馬神戸)をTKOで破ります。
このころには、フジテレビでのTV放送もあったと思うのですが、勿論私は見れず。ボクシングファンしか見ない深夜の放送なら、なんとかネットで生配信してもらえないものでしょうか。。。
その王座を返上し、1階級上げてOPBF東洋太平洋・スーパーバンタム級王座に挑戦し、見事5RTKOで獲得。
初防衛戦で期待のルーキー、入口裕貴(エスペランサスポーツ)に5RTKOで完勝、2度目の防衛戦は前述の世界挑戦経験者、大森将平に決まりました。
世界への切符、大森将平戦。
2019年8月8日、この日、私は後楽園ホールへ行きました。てっしーにとって、今後を占う大切な一戦になる、それを見届けようと思ったからです。
チケットは、お世話になっているSRSジムさんにお願いしたものなので、席は青コーナー側。近くに大森将平の応援団がいましたが、強い気持ちをもって、てっしーを応援しようと臨みました。
開場少し前にホールにつき、エレベーターを降りたところで並びます。
前に並んでいる父子は、てっしーからチケットを買った模様。
封筒には手書きで、「勅使河原弘晶」という文字と、感謝のメッセージが書いてあるのが見えました。
ああ、こうやってファンを大切にしてくれるボクサーなんだ、そう思うとてっしーからチケットを買っていない私も幸せな気持ちになりました。
前座では応援していたSRSジムの選手も無事に勝利、6回戦への昇格を決めます。
予定されていた6試合のうち、2試合が中止になるという興行でしたが、セミに昇格した有岡康輔(三迫)vs鈴木雅弘(ワールドスポーツ)も激闘で盛り上げます。(鈴木の2RKO勝利)日本タイトルの防衛戦が流れてしまった堀川謙一(三迫)と、拳志朗(BMB)のスパーリングのあと、いよいよてっしーの登場です!
序盤からてっしーワールド全開、大森はやりにくそうです。
てっしーもなかなか踏み込みにくい状態が続き、序盤、全体的に両者の手数は控えめ。それでも、緊張感の漂うラウンドが続きます。
徐々にてっしーの右ストレートが当たりだし、ポイントを奪取。
中盤に入ると、てっしーは抜群の距離感を発揮し、試合を支配し始めます。6Rには大森がゴングに救われる場面も。
8回終了時の採点では、てっしー有利。ポイント差は結構開いているので、大森には後がない状況。
この回以降、打って出る大森でしたが、逆にてっしーの反撃を浴び、窮地に立たされる場面も。
最終12回、てっしーが大爆発!連打をまとめて、レフェリーストップ!!
判定でも勝利はゆるぎなかったと思いますが、実力者・大森将平を見事詰め切ってのTKO勝利!!倒すべきところで倒しきる、これがスーパースターですね!!
群雄割拠のスーパーバンタム
群雄割拠のスーパーバンタム、2020年2月現在の王者はこちら。
WBAスーパー、IBF
ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
WBAレギュラー
ブランドン・フィゲロア(アメリカ)
WBC
レイ・バルガス(メキシコ)
WBO
エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)
IBF暫定
岩佐亮介(日・セレス)
アフマダリエフは先月、統一王者ダニエル・ローマン(アメリカ)に勝って王者になったばかり。ほぼ互角の戦いでしたが、穴のないローマンに勝った強い王者です。
フィゲロアは若く、KO率も高い勢いのある王者で、暫定王者獲得後、正規王者に昇格。先日は体重超過の挑戦者フリオ・セハ(メキシコ)を下しました。
バルガスは長身で、試合はあまりおもしろくない、と言われますがやりにくい王者で、亀田和毅との団体内統一戦を制しています。
ナバレッテはアズマー・ネルソンの再来といわれたアイザック・ドグボエ(ガーナ)を2度にわたり退けた、評価の高いチャンピオンです。
そして日本の岩佐亮介は、暫定という肩書ながら、マーロン・タパレス(フィリピン)を海外でKOした、センスあふれるサウスポー。
激戦区のスーパーバンタム級には、チーズのようなチャンピオンはいません。どの王者に挑んだとしても、厳しい戦いになるかもしれません。
しかし、きっとてっしーなら、どの王者に挑んでも、アツくなる試合を見せてくれますし、タイトルを獲ってくれると思います!日本で挑むなら、万難を排してぜひ現地観戦したい!!
その日を、楽しみに待ち続けます!!!
2019年1月度の表彰を受けるてっしー。ダントツオシャレ。
追記
中野ブロードウェイgo-rockさんが発行されている、フリーペーパー「WIN」をいただきに行ったのが発行日である2/14。ちょうど13日、14日にわたってボクシング観戦に行っていた私は、予定を変更して14日にgo-rockさんに行かせていただきました!
そしてくじを引き。。。
当たりました!!!てっしーサイン入りのキーホルダー!!!!しかも1番!
この場を借りて御礼申し上げます!ありがとうございます!!
go-rockさん!「WIN」作成、頑張ってください!そしてボクシングファンが喜ぶ企画を、これからも期待してます(^^)v
「WIN」、取材の臨場感があってとてもおもしろいです!
↓ go-rockさんへの行き方はコチラ
中野ブロードウェイ~go-rock まで~♪ | 中野ブロードウェイ go-rock ボクシング あしたのジョー が大好きな店主のブログ