信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

職業人として大切なことは、全てボクシングが教えてくれた。【其ノ壱】

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「全て」は言いすぎたかもしれませんけど。

サラリーマン生活ももうすぐ20年です。今日はちょっと趣向を変えて、自分が思っている事をお伝えしてみようと思います。

私は主に接客をしたり、営業をしたり、という立場の人間です。

転職経験は結構ありますし、失敗も苦労もたくさんしてきたつもりです。

成功体験とかそういうのではなく、ボクシングは私の人生を常に助けてきてくれました。

まず、前提として、仕事をする、ということは人との関わりを持つ事、ということだと思っています。それは、私が「お客様」と呼ばれる方々と話をすることが、生業だからかもしれませんが。

コミュニケーション能力は低い方です。

私はどちらかというとシャイです。ネアカかネクラかと言われれば、ネクラです。

気遣いもあまりできませんし、そんな必要もないと思っています。

しゃべりたくない人とはしゃべらないですし、誰といても沈黙も怖くないので、無理に会話を探そうともしません。

ボクシングの話は大好きで、誰かがボクシングの話題を振ってくれたら止まりません。ボクシングのことなら勝手にしゃべりはじめます。

そんな自分勝手な私ですが、接客や、上司、同僚といる事務所の中で気をつけている事が一つだけあります。

それは、目の前の人が今、喜んでいるかどうか、を確認することです。

接客をしていれば、目の前のお客様。

上司の指示を仰ぐ、例えば叱責を受けている時でもその上司。

部下や後輩と話している時は、その子たち。

媚びへつらい、道化を装って、その人たちを喜ばせようとする訳ではありません。

あくまでも確認することです。

そして、必要があれば、目の前の人が喜ぶ事をします。

目の前の人が喜ぶ事を常にやっているのは、疲れるからです。だから、必要があれば。

つまり、ボクシング同様に。

ボクシングは1対1のスポーツです。相手と向かい合い、リズムをとり、まずは様子見のジャブを放ちます。もしくはフェイントをいれます。色々な崩し方を試した上で、もしダメージを与えるようなパンチが当たれば、ラッシュをかけるタイミングかもしれません。それも、確認作業が必要です。

常にラッシュはかけられません。ファイティング原田ではないからです。だから、組み立てとタイミングが大切です。

相手のことをよく見て、相手のことをよく考えて、タイミングよくコンビネーション(=相手の喜ぶこと)を打ち込む。ただラッシュするだけでは当たりません。

 

ボクシングでは、なるべく瞬きをせず、相手をしっかりと見ます。

相手の一挙手一投足を見逃さず、自らのチャンスになりそうなタイミングを測ります。

限りあるこちらのスタミナのことも考えて、自分のペースで、タイミングを測ります。

そしていざという時、勝負をかけるのです。それには相手の観察が欠かせません。

ボクシングは1対1のスポーツなので、相手の事をじっくりと見ます。

仕事も基本は1対1と捉える。

10人の部下がいたら、1対1を1Rずつ、合計10Rだと思えばいいんだと思います。

ご夫婦のお客様を相手にしていても、2人のスパーリングパートナーとスパーリングをすると思えばいいと思います。

ビジネスも、ボクシング同様に常に1対1です。

また、関わる人も色々です。

ある人は、◯◯さん、という名前で、たまたま立場がお客様。ある人は、△△さん、という名前で、たまたま自分の会社の上司、という立場。

「お客様」という立場の人には、親切丁寧に、接します。

「部下、後輩」という立場の人には、少し横柄になるかもしれませんが、なるべく成長を促すような接し方をします。

「上司」という立場の人には、その人の意図を読み解こうという努力をします。

それぞれの立場の人と接するとき、自分たちも対応を変えざるを得ません。しかし、無理をしても仕方ありません。「自分にできること」しかできないので、お客様だから、上司だからと下手に出るわけではなく、部下だから後輩だからと横柄に接していいわけでもありません。

全ては対人の関係にあるので、相対するそれぞれの立場の人たちにとって、自分が役にたつように接し、自分の成長にもつなげていくべきだと思います。

ボクシングでは。

例えばスパーリング。初めてやる相手、おそらく同等の力を持っている相手とは、全力でやると思います。

そこで大切なのは、自分のボクシング。つまりは自らの力に自信を持ちすぎず、また、持たなさすぎず、客観的に自分のできることできないことを理解した上で、自分らしく闘う。

後輩だとどうでしょう。こっちは左だけでやる、とか、カウンターのタイミングの練習をする、とか、ある程度余裕を持ってこちら側の練習になることを考えながらやる。更に、彼らに考える機会を与えるようなスパーリングにならないでしょうか。

間違いなく格上の相手には、ダメ元で、それでもなんとか一矢報いようと、いろいろなことを試すでしょう。リスクを承知で、時に強引に、向かっていくと思います。

相手のことは勿論、自分のことも客観的に分析した上で、自分にできる最善の策を取る。スパーリングの練習であれば、尚の事。

真剣にボクシングに打ち込めば。

真剣にボクシングに打ち込む事で、人のことをしっかりと見る事ができるようになると思っています。そして、相手の嫌がることを探すのがボクシングだとすると、反転すると相手が好むことをしてあげられるビジネスマンになれるのではないか、と思うのです。

ボクシングをやっていた当時は、当然自分のためにやっていて、社会に出て役に立つ事があるなんて思いもしませんでした。

しかし、思い返してみれば、学生時代、人にあまり興味をもてなかった自分が、目の前の人(対戦相手)の考えを推察するようになったのは、ボクシングをやっていたからだと思います。

「この人のコンビネーションは必ずジャブから入るな」というのは、「この人はいつもミルクティーを飲んでいるな」というのと一緒です。まず観察していると、その人の嗜好や、パターンがわかります。

ビジネスにおいて、目の前の人の考え方を汲み取り、的確な対応をする。

ということは、

ボクシングにおいて、対戦相手の考えを読み取り、的確な防御、攻撃をする。

ということと同義です。

ビジネスマンとしても、ボクサーとしても、相手をよく見る事は大切だと思います。

相手のことをしっかり理解した上で、相手に合わせたボクシングをするのか、それとも自分を貫いて、自分に合わない人を淘汰していくのか。

どの世界でも、最小単位は1対1。

セコンドや応援してくれる人がいても、闘うのは現実的に闘うのは自分自身。

ビジネスの世界でも、それは同じ。誰かが何とかしてくれないのが世の中。

 そう考えると、私は改めて思うのです。「ボクシング最高!」って。

〜其ノ弐に続く〜かもしれないけど続かないかもしれない。。。

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