ロンドンオリンピックから採用された、女子ボクシング。
女子ボクシングは、ロンドンオリンピックから採用された、比較的新しい競技です。
2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは3階級で女子ボクシング競技が実施されましたが、代表枠の獲得はできませんでした。
東京オリンピックでは、女子5階級での開催を予定しています。その5階級で、アジア・オセアニア予選に日本代表として選手を送り出した日本ボクシング連盟。
うち、ライト級の濱本紗也、ウェルター級の鬼頭茉衣、ミドル級の津端ありさは初戦敗退。しかし、3選手とも世界との大きな差は感じず、今後に大きく期待を抱かせるものでした。
そして、フライ級の並木月海、フェザー級の入江聖奈は見事ベスト4に入り、自力で出場権を獲得。女子ボクシング史上、初のオリンピック出場権の獲得です。大会8日目となる本日(現地時間で3/10)、決勝戦への切符をかけた準決勝に挑みました。
女子フェザー級 準決勝
入江聖奈 vs A.Im(韓国)
ゴングと同時にアグレッシブに攻める入江。韓国選手も手数は多いです。入江は良いジャブがでているし、体も軽そうです。多少の被弾はあるものの、接近してからのボディーもお見事。ジャッジは全員一致で入江に。
2R、軽やかなステップ、相手のパンチもしっかり見えていて、ガードもできています。更にアグレッシブになる入江。接近状態からの右もヒット、韓国選手が入ってくる時に合わせる右もタイミングが合ってきました。このラウンドもとった!と思いましたが、ここは3-2と割れました。それでも優勢。
3R、ここで集中力を持って対処できれば勝利は目前!大きくステップを踏んでサークリングする韓国選手。ここで出てこないんですね。。。入江は大きな構えから右をヒット!ラッシュをかける場面もあり、攻勢をアピール。非常に落ち着いて闘っています。接近戦での右ボディーアッパーも素晴らしいです。
間違いなくとった最終ラウンド、判定は大丈夫でしょう。
韓国選手に判定勝ち!!!
入江聖奈、アジア・オセアニア予選決勝進出!!!!
決勝の相手は、以前、エキシビジョンで判定敗けしている台湾の「超人」Lin Yu-Ting!急成長を遂げている入江聖奈、オリンピック前の大一番です!!!
女子フライ級 準決勝
並木月海 vs H.Huang(台湾)
台湾の選手、大きいです。かなり身長差があります。並木は誰よりも小さく、しかし強い。リーチが違いすぎ、なかなかいつも通りには踏み込めませんが、要所要所で接近戦に持ち込み、下から突き上げる!相手の顔面は自分の頭より上。接近してから、スウィングのパンチも当たる!
と、ここでタオル!?
台湾選手の棄権(ABD)により並木の勝利!!
並木月海、アジア・オセアニア予選決勝進出!!
決勝の相手は中国のYuan Chang。サウスポー同士の一戦で、勿論並木よりも大きいですが、今日の試合をノーダメージでクリアした並木、大いに期待できます!!
今までオリンピアンが出ていなかった女子ボクシング界において、一気に2人のオリンピアンが誕生し、しかもアジア・オセアニア予選の大会で同時に決勝進出。(銀メダル以上が確定)これは「快挙」といっても過言ではないでしょう!!
このまま2人とも優勝目指して頑張ってもらいたいです!!