信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【国内編】今週末〜来週の興行。森vs溜田、谷口vs佐宗のタイトル戦、そして刈谷興行も。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

コロナウィルスの感染者が日に日に増えていますね。。。

JBCも現在決まっている試合を一律中止、もしくは無観客にという検討をしているとのこと。

news.biglobe.ne.jp

試合がなくなるのは選手にとっても痛手だと思うので、せめて無観客に、とは思いますが、そうなると興行は確実に赤字、ジムの経営も立ち行かなくなってしまいますね。。。

次々と発表されるボクサーやその関係者のコロナ観戦、唯一の救いは興行を観に行ったから感染した、というニュースはまだない、ということくらいでしょうか。コロナによってボクシング界、だけではなくスポーツ業界全体は大打撃、暗いニュースばかりで嫌になります。

 

とりあえず我々ファンは、試合が行われるなら嬉しいですが。

さて、今週末も国内ボクシングは注目の試合、そしていよいよ愛知県刈谷興行の生配信と、盛りだくさん。無事にこの興行が行われることを祈念しつつ、プレビューです。

11/28(土)フェニックスバトル

WBOアジア・パシフィック フェザー級タイトルマッチ

森武蔵(薬師寺)11戦全勝(6KO)無敗

vs

溜田剛士(大橋)28戦21勝(19KO)5敗2分

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試合前日に21歳となる若き王者、森武蔵。2016年にデビューし、翌2017年には全日本新人王決定戦で東軍代表のジロリアン陸(フラッシュ赤羽)に完勝、デビュー以来5連勝を記録し、全日本新人王となります。

その後は調整試合を一試合はさみ、OPBFの上位ランカーに挑戦、次の試合で現在保持するWBOアジア・パシフィックのタイトルを負傷判定ながらリチャード・プミクピック(フィリピン)から奪います。

 

再戦で辛くもプミクピックを退けた森は、初防衛戦は松田ジムのホープ、水野拓哉に判定勝利を挙げます。

足早にキャリアを築いてきた森は、コロナ禍の最中、当時のWBO世界王者、シャクール・スティーブンソンへの挑戦が取り沙汰されたこともありましたね。(現在森はWBOの世界ランクが4位)

シャクールが階級アップしたのと、この状況なので、テーブルにのったかどうかも不明ではありますが、結果的に交渉は上手くはいかなかったのでしょう。

いずれにしろ、まだ若く、このフェザー級という激戦区においてはしっかりとキャリアを積んでから世界に行ってもらいたいですね。

 

そして、清水聡(大橋)が今年の7/12に再起戦を行った際にも森の名前が出ました。国内フェザー級のビッグマッチが決まるかと思いましたが、大橋陣営が出してきたのはその先方に当たるともいえる、溜田剛士。もったいぶりましたかね。

ヨネクラジム最後の遺伝子を受け継ぐ溜田剛士。デビューは2011年、その年の新人王戦で、のちの世界王者、伊藤雅雪(当時伴流)と引き分けています。勝者扱いで決勝へ進んだ溜田でしたが、ここは判定負けに終わり、東日本新人王戦で準優勝という結果。

その後も黙々と骨太なキャリアを積み上げた溜田は、2015年には後の日本王者、大橋健典(角海老宝石)を1RTKOで降しましたが、2016年には世界挑戦経験者のシンピウェ・ペチェカ(南アフリカ)、阿部麗也(KG大和)に連敗。

その後は新設の日本ユース王座をかけて小坂烈(真正)に3R終了TKO勝利で初代ユース王者となりました。

その後も丸太陽七太(森岡)戦やテイル渥美(渥美)戦等、国内との強豪と拳を交えながら成長してきた溜田でしたが、前戦でははじめの一歩フェザー級トーナメントで韓国のイ・ジェウを相手に初戦で姿を消す事になりました。

優勝候補とも言われたトーナメントでしたが、残念ながら実力を発揮できなかった溜田、その一戦からの再起戦となる今回の試合。

溜田は強豪相手に逃げる事なくキャリアを築いてきましたが、試合によって出来不出来が大きくあることも事実、打たれて脆い一面も確かにあります。

対する森も、圧倒的強さを誇った新人時代よりも、対戦相手の質が上がってきたタイトル戦では勝ちきれなそうなところが垣間見えます。

 

ただ、やはり森優位の予想は覆しにくい。溜田の強打を空転させるテクニックを、森武蔵は持っていると思います。

しかし、溜田剛士というボクサーは非常にエキサイティングなボクサーであり、劣勢を一気にひっくり返す事ができる一撃を持ったボクサー。その分、試合はスリリングなものになりそうです。

非常に楽しみな一戦、おそらく総合力では森の方が一枚上手かと思いますが、それをひっくり返す溜田の一発に期待しています!

この試合はノーテレビでしょうか。。。

11/28(土)Fighting Beat Boxing

ちなみに同日、大阪ではFighting Beat Boxingという興行があり、メインイベントには昨年の東日本フェザー級新人王、亀田京之介(ハラダ)が登場。

対戦相手は、元トップアマで、母校である近畿大学で監督をしていた浅井大貴(オール)。

移籍初戦となる亀田と、デビュー戦となる浅井、お互いが持つ力がどれほどか測ることのできる、興味深い一戦ですね。

この興行のセミでは、廣本彩刀(角海老宝石)が那須亮祐(グリーンツダ)との一戦を迎えます。

 

廣本は世界挑戦経験者の元日本王者、黒田雅之(川崎新田)の復帰戦の相手としてリングに立つ予定だったボクサーです。かなり強気のマッチメイク(廣本は2戦2勝1KO)でしたが、楽しみな一戦は黒田の怪我で中止に。

仕切り直して3戦目で日本ランカー、那須に挑戦することになった廣本、勝てばかなりのスピード出世です!

 

11/29(日)SPLENDID BOXING

1部、2部制となっている興行で、1部は11:00〜、2部は14:00〜です。

いよいよですね!

ボクシング選手名鑑管理人「せきちゃん」さんが、個人で放映権料を買取り、自身のYoutubeチャンネルでライブ配信します!

www.youtube.com

1部が4試合、2部が4試合の合計8試合。

細かな見どころ、というかボクサーたちのことは上記Youtubeチャンネルに上がっているので聞いてみてください。(私も全ては聞ききれていません。。。)

非常に偉大な一歩ですね。特に、今後無観客が増えていくなら、ボクシングファンとしてはどうしても映像は見たいところです。

 

正直なところでいうと、この興行や試合に興味がある、というよりも、このせきちゃんさんの挑戦が大成功に終わることを祈っています。それには好試合も必要でしょうけど。

見れる方は無料で見れますので、是非ご覧くださいね!

12/3(木)DANGAN

日本ミニマム級王座決定戦

谷口将隆(ワタナベ)15戦12勝(7KO)3敗

vs

佐宗緋月(T&T)20戦12勝(4KO)6敗2分

2016年にプロデビュー、同期の京口紘人は用意された階段をかけあがり、既に世界2階級を制覇。しかし谷口は7戦目、日本王座戦で小西伶弥(真正)を相手に僅差の判定を落とし、10戦目のOPBF王座戦でも小浦翼(E&Jカシアス)に僅差の判定負け。

その後、WBOアジアパシフィックタイトルを王座決定戦で獲得後、ビック・サルダール(フィリピン)の持つWBO世界王座へアタックしますが、大差の判定負けを喫します。

確かなテクニックを持ち、パワーもスピードも、タクティクスさえも全て揃っている感じはするのですが、何故だか勝ちきれない谷口。

ただ、前戦、日本王座への挑戦者決定戦で石澤開を退けた試合は、勝利への執念、ハートの強さを見せつけた試合でもありました。

 

この試合で一皮剥けたイメージのある谷口ではありますが、この日本王座は必須。

この王座を防衛しつつ、他の地域タイトルを吸収し、世界タイトルへ挑んでもらいたいですね。

対する佐宗は、2013年にプロデビュー。2015年の新人王トーナメントは、東日本の決勝まで進みますが小浦翼にほとんどフルマークの判定負け。

その小浦戦を含めて、5戦勝ち星なし(4敗1分)という経験もしますが、その後2連勝してA級に上がってからは6戦して4勝1敗1分と、大きく成長しています。

この一戦は、谷口は問題なく勝たなければいけない、という試合でしょう。

どうしても全ての力で上回るであろう谷口にとっては、苦戦すら許されません。

しかし佐宗にとって初タイトルとなる日本王座、そして谷口の持つ世界ランク。「形に残るものをまだ一つも残していない」という佐宗は、かなりの覚悟を持って臨む事が予想されます。

この動画は、谷口戦発表前に撮られたものだと思いますが、本人も日本タイトルへの思いを語っています。

↓藤井貴博(金子)のYoutubeチャンネル

 

 

佐宗にもがんばってもらいたいですが、谷口も苦労人なので、ここに勝って証明してもらいたいですね。

この興行のセミファイナルには、WBO女子世界ミニマム級王座決定戦がセットされています。

宮尾綾香(ワタナベ)vs多田悦子(真正)

今年1月に行われたこの一戦は、三者三様のドローに終わりました。

そのダイレクトリターンマッチです。

両者の力の差はないようにみえ、今回も非常に僅差の勝負が予想されます。

このDANGAN興行は、BOXING RAISE(BOXING RAISE – ボクシング動画配信サービス)での配信は決定していますが、生配信かどうかは現在のところ情報がありません。

月に一度ほどの頻度で生配信をしてくれているのですが、そのスケジュールは当月になってみないとトップページには出てきません。これはちょっと改善してほしいところですね。

 

録画配信と生配信では、かなりコストに差がある、と専門誌の対談で語っていましたので、あまり無理はしなくてもいいのですが、何が生配信なのか、とかはもう少し早く(今月の中旬くらいに来月の分がわかる、とか)あるといいな、と思っています。

ともあれ、今週末〜来週末のボクシングも楽しみです。

 

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