今週末も国内外で非常に興味深い興行が盛り沢山です。
国内では、フェニックスバトルの他、日本ミニマム級王座決定戦、女子世界戦もあり、そして11/29には、ボクシング選手名鑑管理人のせきちゃんさんが、個人で放映権を購入し、Youtubeを通じて生配信をするという刈谷興行もあります。
↓プレビュー記事
コロナ感染者が増え続ける中、ボクシングの興行はかつてないほど、中止や延期といった措置をとらざるを得ない状況です。
これ以上悪化しないことを祈るのみ。
それは国内だけでなく、海外も同様であり、ともすれば出場ボクサーがPCR検査で陽性反応が出て、試合が中止になる可能性だって大いにあります。
我々ファンは限られた中で楽しむしかありませんが、選手たちは本当に不憫です。
色々言っていても仕方ないので、今回は今週末の海外ファイトをプレビューです。
11/27 タイ
WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
ワンヘン・カイヤンハーダオジム(タイ)vsパンヤ・プラダブスリ(タイ)
54戦全勝(18KO)のワンヘン、1年1ヶ月ぶりにリングに登場。タイから出る、と言ったきりなかなか国外へ出ていかないワンヘンですが、このコロナ禍では仕方ないのか。
対戦相手も同国人、名前はボクモバさんに載っているのを参考にしましたが、本名のようです。(ワンヘンはリングネーム)
タイ人の名前はややこしいですね。
ちなみにこのパンヤ、35戦34勝(22KO)1敗の29歳、戦績だけは非常に立派です。
波乱は起こるのでしょうか??
11/27(日本時間11/28)アメリカ
スーパーミドル級12回戦
ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)vsガブリエル・ロサド(アメリカ)
元ミドル級の世界王者であり、脊椎の骨肉腫から奇跡的な復活を遂げたミラクルマン・ジェイコブス。
前戦は2019年12月、当たり前のように体重超過してきたフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)を棄権に追い込んだストップ勝ちで、戦績を39戦36勝(30KO)3敗としています。
3敗のうちゴロフキン戦、カネロ戦は僅差の判定であり、ピログに敗けたのはもう10年も前の事。未だトップの力を維持していると思われるジェイコブスは、スーパーミドル級を制しての2階級制覇へ向かっていくのでしょう。
対するロサドは、WBCミドル級の世界ランカーですが、38戦25勝(14KO)12敗1分と戦績では物足りません。闘ってきた相手は強敵が多いのは事実ですが、ここ数戦は特に負けがこんでいる印象があります。
前戦ではジェイコブスvsチャベスJrの前座に出場しており、どうやらチャベスJrがウェイトオーバーした時のリリーフとして控えていたようです。(チャベスJrは大方の予想通りウェイトオーバーしましたが、お金で解決。)
ジェイコブスはここで取りこぼすことのないようにスーパーミドル級の戦いに食い込んでいってもらいたいですね。
この試合は12回戦で行われますが、何かのエリミネーター、もしくはマイナーなタイトルがかけられる試合なんでしょうか?BoxRecにはその表記はありませんが、まあ世界戦に準ずる試合、なのですかね?
この試合はDAZNで生配信!!
Daniel Jacobs using Gabe Rosado as a stepping stone on Nov.27th on DAZN ⋆ Boxing News 24より
ちなみに、チャベスJrもこの日の別興行(メキシコ)で復帰戦を予定しており、当初はニコラス・マッセローニ(アルゼンチン)という19勝(全KO)1敗という強打者が相手でしたが、ここに来て変更したそうです。
チャベスJrがビビった上、イチャモンつけて変更をした、ということらしいです。なんだそれ。
11/28(日本時間11/29)イギリス
ダニエル・デュボア(イギリス)vsジョー・ジョイス(イギリス)
15戦全勝14KOというデュボア、11戦全勝10KOというジョイス、ヘビー級注目の無敗対決です。
これは非常に見たい、KO必至の対決ですね。ヘビー級らしい一戦が見れそうです。
イギリスの元トップアマ、デュボアは日本の藤本京太郎を豪快なKOで降したこともあり、日本でもお馴染みではありますが、いかんせんまだ強豪との対決はありません。ジョイス戦が初の試練となるのかもしれませんね。
ジョイスは、リオ五輪銅メダリストで、デュボアよりも若干キャリアに恵まれており、元世界王者であるバーメイン・スタイバーン(カナダ)、世界王座決定戦に出場したアレクサンドル・ウスティノフ(ロシア)をそれぞれTKOで降しています。
もともとは今年の4月頃の対戦予定でしたが、コロナにより延期、日程が再設定されての開催。無敗のボクサー同士がこうしてサバイバルマッチを行うのは、イギリスでは結構ありますよね。素晴らしいと思います。
23歳のデュボア、35歳のジョイス。勝った方が巨人たちの巣食うヘビー級タイトル戦へ上がるというのが明確な一戦でもあります。非常に楽しみですね。
日本ではこういうマッチアップはなかなか実現しなかったですが、コロナで外国人選手を呼べなくなったがために、今年に入ってからは国内の強豪対決も増えてきています。
日常に戻っても、イギリスのような国内の強豪対決は見たいものですね。
あとは、WBA世界スーパーフェザー級暫定王座の防衛戦がアメリカであると思っていたのですが、いつの間にやら12/12に移動していました。完全に見落としていました。
暫定王者はクリス・コルバート(アメリカ)です。
最近、拙ブログのコメント欄でかなり塩分濃度の濃い話が多かったのですが、そういえばこのソルト界のニュースターのことをすっかり忘れておりました。
若きコルバートのこれからに大いに期待しております。こういうボクサーは試合がなければ頭から抜けて、忘れてしまっているのが難点とも言えますね。
さて、試合はここまでですが、11/28(日本時間11/29)は皆さんがお待ちかねなのかわからない、マイク・タイソン(アメリカ)vsロイ・ジョーンズJr(アメリカ)のエキシビジョンマッチもあります。
タイソンにしろ、ジョーンズJrにしろ、私には思い入れの強すぎるボクサーですので、ちょっと別枠で書かせてもらうようにいたします。