とうとう6月がやってまいりました!
6月といえば、かねてから日本の至宝、井上尚弥の登場と、日本ボクシング界史上最大級の一戦であるワシル・ロマチェンコvs中谷正義があると話題になっていた月。
楽しみですね〜
先週のウバーリvsドネア、ヘイニーvsリナレス、どちらも素晴らしい興行でした。
それに負けない素晴らしい試合を、井上にも中谷にも見せてもらいたいですね。
そしてその前に、今回のブログは今週末の海外注目試合についてです。
6/5(日本時間6/6)イギリス
WBA世界ヘビー級暫定王座決定戦
ダニエル・デュボア(イギリス)15勝(14KO)1敗
vs
ボグダン・ディヌ(ルーマニア)20勝(16KO)2敗
人生には3つの坂があると。上り坂、下り坂、そして「まさか」。
前戦、ジョー・ジョイスのジャブにこてんぱんにやられてしまった英国ヘビー級プロスペクト、ダニエル・デュボアが、復帰戦でWBAの暫定王座決定戦へ出場します。その、まさかです。
デュボアはヘビー級でボクシングもできる本格派で、非常に好きなボクサーではありますが、本来であれば無敗のジョイスに勝利することでタイトルの挑戦資格を得て、アンソニー・ジョシュア(イギリス)なりタイソン・フューリー(イギリス)なりに挑戦するのが筋書きだったのだと思います。
しかしジョイスのジャブに眼窩底骨折を負ったデュボアは、堪らず試合を投げ、棄権。
そこで負けたデュボアに暫定タイトルとはいえチャンスが巡ってきて、勝ったジョイスはどこへやら。
対戦相手のディヌは、2018年にジャレル・ミラー(アメリカ)に初黒星を喫し、2019年にクブラト・プレフ(ブルガリア)に負けて連敗、そこから2連勝してこのチャンスを掴んでいます。既に34歳、底の見えた選手のように思います。
いいのか、デュボア、こんなので。。。
セミファイナルには、WBOグローバル・スーパーフェザー級タイトルマッチで英国ホープ、無敗のアーチー・シャープも登場します。
この興行は、イギリスではBTスポーツが中継とのことで、今のところ日本で見る術はありません。日本版のFITE.TVではPPVなしですが、アメリカ版のFITE.TVでは1,600円でPPV購入可能です。視聴するにはVPNが必要です。
↓NordVPNに登録後、地域をアメリカに設定すれば、FITE.TVのPPVを購入できます。
6/6(日本時間6/7)
ライトヘビー級10回戦
バドゥ・ジャック(スウェーデン)23勝(13KO)3敗3分
vs
デルヴィン・コリナ(ベネズエラ)15勝(13KO)無敗
ミドル級10回戦
ジャレット・ハード(アメリカ)24勝(16KO)1敗
vs
ルイス・アリアス(アメリカ)18勝(9KO)2敗1分
この日は元世界王者のでバドゥ・ジャックとジャレット・ハードが共演。
ジャックは本来、2019年末に敗れたジャン・パスカル(カナダ)とのリマッチとの予定でした。パスカルとは2019年12月28日に闘い、お互いがダウンを奪い合う展開の激闘の末、2-1の僅差判定負け。
その後ジャックは再起、パスカルはダイレクトでこのリマッチに臨む予定が、パスカルがドーピング検査で陽性反応が出てご破断。
急遽対戦相手に呼ばれたのは、デルヴィン・コリナという無敗、KO率の高いボクサーです。
映像を見たことがないのでどんなボクサーかわかりませんが、BoxRecを見るとまだ強豪との対戦はないようです。年齢は33歳、ジャックを喰えば大きなチャンスをものにできるかもしれません。
そしてジャレット・ハードは、ジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)にタイトルを奪われ、再起第二戦目に臨みます。
このアリアスは、2017年にダニエル・ジェイコブス(アメリカ)にほぼフルマークの判定負けを喫して初黒星、その後は2018年に1度(ドロー)、2019年に1度(判定負け)戦ったのみで、あまりアクティブとは言えませんね。
ただ、このアリアスはなかなかのボクサー。
アマ経験も豊富で、直近の3試合は上記の通り3戦2敗1分ながら、戦った相手はジェイコブスの他にガブリエル・ロサド、そしてルーク・キーラーと、名のある相手と戦ってきています。
アリアスは被弾も多いですが、かなり顎が強い。ダウンこそすれ、KO負けの経験はありません。そこをハードにはノックアウトで勝利を飾り、世界戦線へ返り咲いてもらいたいですね。
そしてこのふたつの元世界王者が出る試合は興行の前座であり、メインはあの男!
フロイド・メイウェザーJr.(アメリカ)
ex
ローガン・ポール(アメリカ)
メイウェザーが、Youtuberのローガン・ポールを迎えてエキシビジョンマッチ。興味はメイウェザーの仕上がりが如何ほどなのか、という程度かもしれません。
ボクシングの戦績は1敗1分というポール、但しクルーザー級だそうです。
メイウェザーはいったいどれくらいのウェイトで臨むんでしょうかね。那須川天心とのエキシビジョンマッチでは、かなり大きかったです。
この一戦にはプレビューも何もありませんが、今回の巨額のファイトマネーをゲットするメイウェザー、ファイトマネーは110億円とも。賢い稼ぎ方。これまでの50戦(というか49戦)で築いたレガシーが、素人相手の遊びでここまでの価値を生んだことは本当にすごいことです。
ただ、やっぱりパッキャオのように未だに本格路線をひた走る方が、応援に値しますね。
この興行に、もっと注目のプロスペクト同士の一戦をマッチアップする等、ボクシングに人を引き込むようなことをしてくれれば良かったですが。
この興行はアメリカではShowtimeのPPV(49.99$!!)、日本ではWOWOWが生放送してくれます。メイウェザーがポールを痛めつけるだけの放送になればそれはそれで切ない。
WOWOWへの加入はこちら
但し、このタイミングでWOWOWに未加入の方は入っておくべきでしょう。
今月、WOWOWは日本時間で6/20(日)に井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス、6/27(日)にワシル・ロマチェンコvs中谷正義を生中継してくれます!
もし今まで加入したことがなければ、初月無料!井上vsダスマリナスは、当日の夜フジテレビで録画放送されますが、井上尚弥ほどのボクサーになればそこまでの情報遮断は困難と言わざるを得ません。
そしてやっぱり生で観たい。
そして、ロマチェンコvs中谷に関しては、今の所地上波での放送はありません。
ボクシングファンならずとも注目の一戦が続く(メイexポールも含めて)この6月は、WOWOWに加入のし時です。