信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】10.30は注目試合のみの興行。A-SIGN&DANGANはPPVで視聴可能!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

日本のボクシング界で最も有名なボクシング・プロモーション会社は、やはり海外のボクサーとも契約している帝拳プロモーション、ということになるのでしょうか。

しかし、大橋プロモーションのフェニックスバトルは、自分たち大橋ジムのホープを惜しげもなくリングに上げ、強豪とのマッチアップに勝ったり負けたり、と国内を非常に盛り上げてくれています。特にこのコロナ禍の中で、フェニックスバトルが残した功績は非常に大きいと思います。

そしてそのふたつのプロモーターに勝るとも劣らず、国内を大いに盛り上げてくれているプロモーション会社が、A-SIGNとDANGAN。

 

横浜光ジムの石井一太郎会長率いるA-SIGNプロモーションと、古澤代表が率いるDANGANプロモーションは、これまでも非常に盛り上がる試合をいくつも手掛け、またそれをファンに届けてきてくれました。

そしてそのコラボは、本来5/22、5/23のボクシングイベントで叶う予定でしたが、これがコロナで会場(墨田区総合体育館)が使えなくなったために分散、そこで予定されていた各試合は別々で開催される運びとなりました。

そこから約5ヶ月、満を持してこの2つのプロモーターがコラボ、10/30に興行を打つことになっています。

全4試合、その試合すべてが注目試合です。

今回のブログでは、このA-SIGN BOXING & DANGANと銘打たれた興行のプレビューです。

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10/30(土)A-SIGN&DANGAN

日本ライト級挑戦者決定戦

利川聖隆(横浜光)13勝(7KO)5敗

vs

鈴木雅弘(角海老宝石)6勝(4KO)無敗

2014年プロデビューの利川は、デビュー戦が黒星スタート。その後文字通り勝ったり負けたりを繰り返し、6戦して3勝3敗という戦績で2016年の新人王トーナメントに挑戦。かなり根気の入った育成、といって良いでしょう。

東日本新人王決勝で粟田祐之(KG大和)に惜敗後、6回戦は2連勝でクリアしてA級ボクサーに。日本ユース・ライト級王座決定トーナメントに出場し、初戦で池田竜司(竹原&畑山)を降して日本ランキングを獲得するものの、決勝では小田翔夢(当時白井・具志堅)にスプリットの判定負けでユースタイトルの奪取はならず。そういえば、小田はどこで何をしているのでしょうか。。。ボクシングを辞めてしまったのなら、本当にもったいない。

その後は4連勝と勢いにのり、上位をキープしてから結構な年数が経っています。いよいよここで満を持して、挑戦者決定戦のチャンスが来ました。

 

しかし相手の鈴木雅弘は、アマ90戦の前日本スーパーライト級王者、利川に比べてプロキャリアは1/3しかありませんが、格上です。

2018年にプロデビューした鈴木は、3戦目で有岡康輔(当時三迫)を破って日本ランキングを獲得。この有岡戦のみがライト級リミットで、タイトル戦を含めた残り5戦はスーパーライト級で戦っています。

2021年6月、わずか5戦目で永田大士(三迫)を破って日本タイトルを初戴冠、その後すぐに返上して、本来の階級であるライト級で闘う、ということでした。スーパーライト級戦での鈴木は、その体躯を見ると絞りきれていないイメージもあり、確かにライト級あたりが適正に思います。

そして早速巡ってきたチャンスがこの挑戦者決定戦です。

 

長くチャンスを待ち続けた利川に対して、トントン拍子で進んできた感のある鈴木ですが、彼の闘う理由は応援したくなります。

もちろん、各ボクサーに闘う理由はあり、それぞれに応援したくなってしまうのでしょうが、この鈴木雅弘というボクサーが更に上り、ボクシング界のスターになることを期待しています。

「心が折れそうになった」という永田戦でも、結局折れはしなかった。非常に華麗なボクシング、特にあの時は芸術的な左ボディ、アッパーを入れて王者永田を圧倒。後半に集中力が切れかかり、スタミナも厳しくなっても盛り返したあの展開は、本当に素晴らしかったです。

この鈴木雅弘に、国内ライト級をかき回してほしい。今回勝てば、絶対王者吉野修一郎(三迫)への挑戦権獲得となります。ライト級のトップ戦線に食い込むための、試金石となる一戦。がんばってもらいたいですね。

 

53.0kg契約8回線

千葉開(横浜光)13勝(8KO)2敗

vs

高山涼深(ワタナベ)4勝(4KO)無敗

これも鼻血がでそうなほど、素晴らしいマッチアップ。かねてから評価の高い千葉開は、2015年にプロデビュー。独自路線をいき、新人王には出場せずに順調にキャリアを重ねていきました。

しかし、2018年1月のブライアン・ロベターニャ戦でまさかのTKO負け。今やアップセットの代名詞となったフィリピン人ボクサーに、苦杯をなめました。

その敗戦からやや停滞した千葉でしたが、ここ最近は復調。前戦では初のタイトル戦となるOPBF東洋太平洋バンタム級王座決定戦に出場し、先日前王者となった中嶋一輝に善戦。

ポイント差こそ開きましたが、後半に中嶋を効かせる等見せ場をつくり、千葉開ここにあり、を印象づけました。

その敗戦からの再起戦の相手が、注目ホープの高山涼深。

 

あの渡辺雄二の甥、ここまでデビュー4連勝中すべてをノックアウトで勝ち上がってきている「豪腕サラブレッド」。

このアグレッシブなスタイルは非常に見ていて爽快で、拳闘ロマンを感じさせるボクサーです。

まだまだ試されていない部分が多い今の段階で、千葉開戦とは陣営も非常に強気。

ここ最近のインパクトは高山の方がありますが、千葉にはプロキャリアがあります。千葉は出入りのボクシングを主としているものの、気が強く、打ち合いに転じることも多い。その時に高山の一発をもらうと危ういので、ば出入りのスピードでかきまわしたいところでしょう。

ただ、高山のプレスは強く、これは予想の難しい、非常に楽しみな一戦となりそうです。

個人的には、ロマン溢れる豪腕サラブレッドの一発に期待、そして伯父が果たせなかった世界タイトルという夢を叶えてもらいたい、と思っています。

 

スーパーフェザー級8回線

渡邉卓也(DANGAN AOKI)37勝(21KO)10敗1分

vs

三瓶数馬(協栄新宿)20勝(9KO)6敗

第二試合、これはまたシブいマッチアップ。元WBOアジアパシフィック王者である渡邉卓也は、前戦、日本スーパーフェザー級タイトル挑戦(6RTKO負け)からの復帰戦となります。

日本タイトル戦を戦った坂晃典、OPBF王座に挑んだ三代大訓戦、伊藤雅雪とアジアタイトルの統一をかけて争った一戦。もっと前は細野悟や天笠尚の日本タイトルに挑んだ経験もある、数え上げればキリがないほどハードなマッチアップに富むこの渡邉の戦歴。48戦という非常に重厚な戦いを重ねてきた古豪は、再度タイトルへのアタックを目指すのでしょうか。

前戦は敗戦ですが、その前の挑戦者決定戦は下馬評を覆し元日本フェザー級王者、源大輝に勝利しており、決して力を落としているわけではありません。

 

そして相手の三瓶数馬は、2012年にプロデビュー、翌2013年の全日本新人王となり、その後新設されたばかりの日本ユース・スーパーフェザー級王者となったボクサー。

A級に上がってからは連敗を経験することもありましたが、全くもって諦めることなく精進を続ける、非常に我慢強い、愚直なボクサーという感じがします。

前戦は日本下位ランカーである宮本知彰(一力)を良い形で6RTKO、この流れで自信を持って渡邉に挑む事ができるでしょう。

三瓶としては、上位(5位)の渡邉を破れば、日本タイトル戦に大きく近づく一戦だと思います。そして渡邉としては敗戦からの再起戦ということで、負けられない一戦。

三瓶はまだ26歳と若いですが、そのプロキャリアは9年、ベテランと言って良いでしょう。渡邉に至ってはもう14年以上。

ベテラン同士の胸アツな一戦も、非常に興味深いものですね。

 

63.0kg契約8回戦

藤田裕崇(三迫)7勝(6KO)1敗

vs

富岡樹(角海老宝石)7勝(2KO)4敗1分

これを第一試合にぶっこんでくるあたりがこの興行のヤバさを物語っています。2018年に名古屋大橋ジムからプロデビュー(1RTKO)した早稲田大学ボクシング部出身の藤田は、2019年の新人王トーナメントを全KOで勝ち上がり、全日本新人王決定戦に出場します。

この年、最もエキサイティングな試合となったこのスーパーライト級新人王決定戦は、本多航大を相手に倒し倒されの超大激闘の上、惜しくも敗戦。

その後、転勤に伴い三迫ジムへ移籍して2戦2勝、前戦で赤岩俊(マナベ)を相手に初の判定勝利を得てA級への昇格を決めています。

非常にエキサイティングなボクシングが本当におもしろいボクサーです。

 

強いフィジカルを活かしたこのパンチャーは、この階級を盛り上げてくれるプロスペクトであると同時に、高学歴、そしてリクルートという一流企業に勤めるだけあって自己プロデュースにも秀でているように見えますね。

かつて二足の草鞋を履いて王者となった細川バレンタインのように、この閉鎖的なボクシング界に風穴を開けられるボクサーになるかもしれません。

そしてその相手は、あの富岡樹。REBOOT.IBAジムの旗頭として、キャリア初期から数々の強敵と渡り合ってきた富岡は、前戦の敗戦を機に角海老宝石ジムへ移籍。

その戦歴を見ると本当にものすごいですが、粕谷雄一郎、白鳥大殊、湯場海樹、中谷正義、正木脩也、斉藤一貴、吉野修一郎、岡田博喜。このプロスペクトたち、そしてトップ選手と渡りあってきた富岡は、やはり非凡なセンスの持ち主です。

とにかく速くて、巧い。しかしトップ選手には、まだ届かない。

そんなイメージを中谷戦、吉野戦、岡田戦で感じていましたが、岡田戦後、角海老宝石ジムへ移籍してからは、内山高志、田口良一を育てた名伯楽、洪トレーナーに教えを乞うているとのこと。

 

インタビューではファイタースタイルに挑戦している、ということですが、アウトボクシング一辺倒ではなく、インファイトもものにしたい、ということでしょう。

しかし、ファイタースタイルの転換期に闘うボクサーとして、藤田裕崇というボクサーは危険すぎます。

紛うことなきパンチャーである藤田の強打に対して、ファイタースタイルへ改造中という富岡が向かっていくなんていうことは、藤田の土俵に「新人ファイター」が上がるようなもの、とも思えます。

しかし富岡は、角海老陣営は自信があるからこそ、この試合を組んだのだと思います。

今回、藤田は富岡の日本ランクを狙ってくるわけで、モチベーションも高いでしょう。そして富岡は、藤田の土俵に上がる、と宣言しているようなものです。

これまでの富岡であれば、この試合の展開は読みやすかったかもしれませんが、今となってはわかりません。予測不可能、富岡のファイタースタイルというものがいかほどのものなのか、これはいちファンとしては蓋を開けてみなければわからない状態。

これは新スタイルを披露してくれる富岡に期待です。

 

PPVで生配信!!!

生配信はしてくれるだろう、と思っていました。どのみち土曜日だと仕事なので、地方から見に行く事はできないですからね。本当にありがたいです。

PPVチケットはこちら

boxing-ppv.zaiko.io

PPVの料金は3,000円です。

ただ、A-SIGNのメンバーシップ(有料)に入会している人、もしくはBoxingRaiseの会員(有料)に登録している人は、2,000円とのことです。

両方登録している私は、1,000円にしてほしい(笑)。

なので、もし両方とも入っていない、という方がいたとするならば、これは3,000円の単体PPVを買うよりも、A-SIGNのメンバーシップに登録するか、BoxingRaiseの有料会員に登録するかしてこのPPVを購入する方が絶対的にお得になるのです!!!

 

A-SIGNメンバーシップ(月額790円)+PPV2,000円=2,790円

メンバー限定動画が公開されています。通常のA-SIGNのYoutube動画のフルバージョン、みたいなものが多いですね。あとはメキシコ遠征の裏話はおもしろい。「パンチを予見する男」福田直樹氏や、DANGAN古澤代表との対談もかなり見応えがあって面白かったです。

そして、松永宏信vs矢田良太なんかは発表前の随分早い段階から、この動画内では発表されていました。「内緒で」ということだったのでブログでも書いてはいませんが。

BoxingRaise会員(月額980円)+2,000円=2,980円

過去の熱戦2,000試合以上が見放題、とトップページにありますが、実際はもっとあるんではないでしょうか。ボクサー名で検索できることも非常に重宝し、気になった試合を一発で探せる使いやすさも備えています。

このRaiseさんには私は本当にお世話になりっぱなしで。。。今月だと10/2に行われたダイナミックグローブ、福永亮次vs梶颯の3冠戦などが上がっていますね。これは日テレから放映権を買い取ったのでしょうか。

とにかく試合が見たい、ということであればこちらがおすすめです。

ということで、単体のPPVを買うよりも、組み合わせて買った方がお得です。折角なら。

 

配信時間、アーカイブについて

配信時間は10/30(土)17:45〜配信開始、とのことです。第1試合の開始は18:00〜となっていますね。

途中から視聴を開始した場合は、巻き戻しての再戦はできない、とのこと。いわゆる追っかけ再生は無理そうですね。

ただ、ライブ配信終了後、配信チケット購入者についてはアーカイブで視れるようです。(アーカイブ視聴の際は巻き戻し再生も可能)

私は18:00定時なので、第1試合は車の中で見る事になるかな、と思います。。。

イベント終了後、石井会長、古澤代表、石井六大氏の3人でアフタートークも開催予定とのことです。

非常に楽しみですね!

 

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