いよいよ前日となりました。
ジャーボンタ・デービス(アメリカ)vsライアン・ガルシア(アメリカ)のメガ・マッチ。
ShowtimeのPPVファイトで中継されるこのスペシャルなファイトについては、PPVの購入数にも期待してはいますが、もっと期待しているのはその試合内容です。
かつてのレナードvsハーンズのように、素晴らしい試合内容となり得るのか。
いずれかのパワーパンチがヒットし、あっという間に試合が決まってしまう可能性も、互いが見せ場をつくっての倒し倒されの試合になる可能性もありますが、いずれにしろ非常に面白い試合になることは間違いありません。
そして、この非常に面白い試合が話題になったあと、同様のライバル対決をひたすらに期待するわけです。
ということで今回のブログでは、デービスvsガルシアの祭りのあと、期待することについて。
(元)ライト級BIG4
2〜3年前?3〜4年前?かつての中量級の黄金世代を模したかのように、ライト級でジャーボンタ・デービス、テオフィモ・ロペス、デビン・ヘイニー、ライアン・ガルシアといった勢いのあるプロスペクトたちが一気に台頭してきました。
当時、まだ世界王座を獲得していなかった状態でも、早々に80年代の中量級黄金世代の再来を期待されるような盛り上がりでしたね。
これはオールド・ファンのノスタルジーだったのでしょうか。
結局、ファンの期待をよそにこのボクサーらが交わる事はなく時は流れましたが、ここに来てようやくジャーボンタ・デービスvsライアン・ガルシアのビッグマッチを迎える事になりました。
タイミング的には、全員がライト級にいる時に激突してもらいたかったですが、こればかりは致し方ありません。現代は、無理して減量するような時代でもなく、大きな戦いはある程度のキャッチウェイトを許容するべき時代にきていますし、その際のベルトは二の次です。
現在の勢力図
ほんの1〜2年前と、勢力図は大きく違っています。
かつて、新時代の幕開けを告げたのは、間違いなくテオフィモ・ロペス(アメリカ)。
2019年、「時期尚早」とも言われたWBAスーパー・IBF・WBO世界ライト級王座統一戦で当時のPFPキング、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に勝利。その前のリチャード・コミー(ガーナ)戦での鮮烈なノックアウト劇も相まって、本当に時代が変わったように見えました。
しかし、このラテン系ボクサーの王朝は長くは続かず、13ヶ月後の初防衛戦で伏兵、ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)にまさかの敗戦。その後スーパーライト級に転級、2戦戦っていますがどちらも芳しいパフォーマンスとは言えない内容です。
次はジョシュ・テイラー(イギリス)戦、ここに勝利できれば、そのパフォーマンス次第では一気に評価を取り戻せる可能性を秘めていますね。
上がって下がってのロペスとは違い、徐々に評価を高めてきたのがデビン・ヘイニー(アメリカ)。
2019年9月、ザウル・アブドゥラエフ(ロシア)との王座決定戦を勝ち抜き、WBC世界ライト級暫定王座となった時には、試合の地味さも相まってこの4人の中では最も評価が低かったのではないでしょうか。
その後、正規王者に格上げされ、アルフレッド・サンティアゴ(ドミニカ共和国)、ユリオルキス・ガンボア(キューバ)を完封、ホルヘ・リナレス(帝拳)には大苦戦も結果的には完勝。
その後も元王者、ジョセフ・ディアス(アメリカ)に完勝したヘイニーは、4団体統一戦でジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)と戦い、そのマラソンボクシングを遺憾無く発揮しての完封、再戦ではもっと完封。
もともと崩しにくいボクシングは王者となってより崩しにくくなり、闘う側としては本当に嫌なボクサー。
体格の良いヘイニーもスーパーライト級への転級を示唆してはいましたが、5/20にはワシル・ロマチェンコの挑戦を受けます。ロマチェンコは戦争の影響なのか年齢の影響なのか、前戦では芳しいパフォーマンスとは言えなかった事から、ヘイニーも自信満々でしょう。
もしヘイニーがロマチェンコを降したならば、ここでようやく本物の「Undisputed Champ」としての評価が確定するかもしれませんね。
「ライト級のBIG4」はスーパーライト級へ
このデービス、ロペス、ヘイニー、ガルシアの戦いは、もしかするとスーパーライト級で実現するかもしれません。
まず、期待としては4/22(日本時間4/23)に行われるタンク・デービスvsライアン・ガルシアが、圧倒的なPPVを売り上げ、好試合となること。
それに味をしめたそれぞれのプロモーターたちが、「やはりこのボクサーたちを戦わせれば金になる」を認識し、更にこのタンクvsガルシアで「無敗でなくなったほう」のボクサーが、ロペスやヘイニー、場合によってはシャクール等々に食指を伸ばす事です。
テオフィモ・ロペスは既にスーパーライト級、次戦で3戦目。
ライアン・ガルシアも同じく次戦で3戦目。
ジャーボンタ・デービスはスーパーライト級で世界王者となっています。
デビン・ヘイニーはトップランクと契約したことで意外にもかなりの茨の道を進む予定になっています。ワシル・ロマチェンコを退けたとしても、次に控えているのはシャクール・スティーブンソン(アメリカ)。トップランクと契約すればこういう道を辿る事はわかっていたでしょうから、デビン・ヘイニーというボクサーはもしかするとものすごい気概を持ったボクサーなのかもしれない、と最近は思います。
なんとか実現しよう、という思惑や熱意は、そのボクサー同士のものであっても良いし、プロモーターであっても良い。ともかく旬がすぎる前に、若きボクサー同士のぶつかりあいを見たいですね。
まあ、とはいってもヘイニーvsロマチェンコは、ロマチェンコを全力応援するわけですが。
ということで、ダラダラと書いてしまいましたが、今日はこんなところで。週末を楽しみましょう!!
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