信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

ボクシング世界選手権!岡澤セオン、坪井智也メダル確定と、過去最高の快挙!

皆さんは観ていますか、アマチュアボクシングの男子世界選手権。

今行われている「世界選手権」こそが、紛れもなくアマチュアボクシングの世界王者を決める大会です。

サッカーで言うところのワールドカップです。(サッカーのことは知りませんが、多分。)

1974年に第一回世界選手権が開催され、その頃は4年に1度。1989年からは2年に1度の開催となり、現在に至り、今回で21回目を数えます。

日本勢はこの世界最高峰の戦いに何度も何度も弾き返され、1978年の第2回大会で石井幸喜がフライ級で銅メダルを獲得した後、四半世紀以上にわたりメダル獲得はならず。

 

その後、川内将嗣がライトウェルター級で銅メダルを獲得したのが2007年。日本人2人目の快挙でした。

その後2011年に村田諒太が銀メダルを獲得しますが、日本人ボクサーとしてはじめての銀メダル、しかもミドル級という重量級においてのこの快挙は、「新時代の到来」というよりも突然変異的に「強い日本人ボクサーが出てきた」と言う感覚でした。国内でも圧倒的強さを誇った村田は、日本ボクシング界の枠には全く収まっていませんでした。

しかし今回の世界選手権、まだ途中ではありますが、今夏開催された東京オリンピックと併せて、新時代の到来を予感させるもの。というか、地元開催でアドバンテージのあった東京オリンピックでのあの新時代到来の予感が、確信に変わったといえるものだと思います。

尚、男子の世界選手権の開催は現地時間の10/24から開催されており、女子の世界選手権は12月から開催されるとのこと。

今回のブログでは、快挙に湧くアマチュアボクシング・男子世界選手権、その途中報告です。

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男子日本代表

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ミニマム級(48kg級)荒竹一真(駒澤大学)

フライ級(51kg級)田中将吾(東洋大学)

バンタム級(54kg級)坪井智也(自衛隊体育学校)

フェザー級(57kg級)堤麗斗(東洋大学)

ライト級(60kg級)堤駿斗(東洋大学)

ライトウェルター級(63.5kg)今永虎雅(東洋大学)

ウェルター級(67kg級)岡澤セオン(INSPA)

ライトミドル級(71kg級)秋山佑汰(自衛隊体育学校)

ミドル級(75kg級)森脇唯人(自衛隊体育学校)

ライトヘビー級(80kg級)梅村錬(ラクウン)

男子日本代表は全10名。東京オリンピック出場した選手としては、岡澤セオン、森脇唯人が参戦です。

 

10/25

日本代表のトップバッターとして登場したのは、日本のエース、岡澤セオン!東京五輪では金メダリスト、ロニエル・イグレシアスにあと一歩というところで惜敗したセオンですが、一回戦はMiguel FERRIN(エクアドル)を相手に3-2の辛勝。本人も思わず苦笑いでしたが、結構しつこく追ってくるボクサーでしたね。

ちなみに今回から、グローブの色は白で統一されているようです。

10/26

翌日には日本代表3名が登場。

今永虎雅と梅村錬がそれぞれキルギス選手、チェコ選手を相手に1回戦を突破し、これで日本代表は3連勝!とくにライトヘビー級という重量級において、世界選手権での勝利というのは非常に大きい。梅村にとっても国際大会初勝利、これは階級的には快挙といって差し支えないでしょう。

しかし続く4人目の登場となった田中将吾はベラルーシのDzianis SALOTSKIKHに2-3の惜敗。これは互角の戦いだっただけに非常に残念。

 

10/27

いよいよここで堤駿斗の登場ですが、初戦の相手がラザロ・アルバレス・エストラーダ(キューバ)。東京オリンピックでは金メダリスト、アルベルト・バティルガジエフに準決勝で破れ、銅メダル。しかし東京五輪の前、リオでもその前のロンドンでも銅メダルを獲得しており、2011年、2013年、2015年の世界選手権で優勝している超がつく強豪。

なにしろお国がキューバ。それだけでビビる。

そんなレジェンドクラスのボクサーに、なんと5-0の判定で勝利した堤。もしかするとこれが最後のアマチュアボクシングになるのかもしれない堤、初戦でいきなりの金星を挙げ、今後に期待を抱かせます。というかもう優勝で良い。

↓1:35:00くらいから堤の登場

 

10/28

堤駿斗の弟、堤麗斗が登場。前年の世界ユース選手権で優勝、大会の最優秀選手に輝き、世界的評価の高い堤麗斗でしたが、カザフスタンのSerik TEMIRZHANOVに判定負け。やはりユース(19歳未満)とエリート(19歳以上)には壁があります。兄・麗斗もその壁にぶちあたったボクサーの一人であり、弟・麗斗にはこれから期待したいものです。

続いて登場した岡澤セオンは2回戦に登場しモルドバ選手を相手に危なげなく勝利。

10/29

坪井智也がManuel CAPPAI(イタリア)を相手に初戦突破。続いて堤駿斗もギリシャのKarcis THEOCHARISを相手に2回戦を突破しました。

 

2021年2月のボクシングイベント「LEGEND」で成松大介の代役として平岡アンディと拳を交えた秋山佑汰も接戦を制し、初戦突破!ちなみに秋山の出場したライトミドル級というのは、20年ぶりに復活を果たした階級です。

10/30

梅村錬が2回戦に登場、難民申請をした選手で構成されたフェアチャンスチーム所属のSilab NOORIに敗北。

また、この日は今永虎雅、森脇唯人のふたりは超強豪国、ウズベキスタンのボクサーと当たり、敗北を喫してしまいました。

 

唯一、荒竹一真は相手のロシア選手の反則がひどく、反則勝ちを宣告されています。しかし相手の選手はひどかった。。。ともあれ、これで10人の日本代表のうち、初戦を突破したのは8人。この時点で既に快挙。

尚、この荒竹は、ミニマム級での出場ということで他の階級に比べて選手層が薄く、メダル獲得の期待ができるボクサー。しかも高校無敗、高校在学中にコロナショックにより5冠に終わりましたが、それさえなければすべてのタイトルを手にしていた可能性の高いボクサー。

更に更に、今年行われた世界ユース選手権でも活躍を期待されていましたが、日本選手団のコロナ陽性反応により欠場を余儀なくされています。ここはこれまでの鬱憤晴らしとしても、快進撃を期待したいものです。

 

10/31

坪井は初戦で素晴らしいパフォーマンスを見せて2回戦に進出しましたが、2回戦の相手はあのシャホビディン・ゾイロフ。2016年のリオ五輪金メダリストで2019年の世界選手権の覇者。東京五輪ではカルロ・パアラム(田中亮明に勝って銀メダルを獲得)に苦杯をなめましたが、今回も優勝候補の一角。

そのゾイロフを相手にリズミカルでスピーディなボクシングを実行。1R、2Rを終えてポイントは1-4という大苦戦。しかし最終ラウンドではゾイロフが一発打つのに対して2〜3発のスピーディなコンビネーションを返すという意地をみせ、終わってみれば3-2でゾイロフを破るという大殊勲の勝利!!堤駿斗に続いて、大金星という一戦です。

坪井は第1試合、7:00頃から登場です。

 

坪井は非常にリズム感に優れ、このリズムは全くもって乱れません。そのリズムをキープしながら、素晴らしいコンビネーションを放ち、特に右ボディが素晴らしい。その右ボディを入れた上下のコンビネーションが相手選手にテンポよく突き刺さり、ポイントを獲得してきている感じ。

それにしてもゾイロフはプロ一本に絞った方が良い気がしますね。アマとプロの両立は、テンポの面で難しいかもしれません。

と、素晴らしい日になりましたが、続いて登場した堤駿斗はロシア人ボクサーに、秋山佑汰はアゼルバイジャンのボクサーにそれぞれ敗戦。それでも本当によくここまで残ってくれました。

11/1

岡澤セオンが強豪国ウズベキスタン、Asadkhuja MUYDINKHUJAEV戦。このアマ大国のボクサー相手にも素晴らしい距離感とボディジャブ、コンビネーションとステップワークを駆使して完勝。プレスの強い、身体の強いイメージのあるウズベク人ボクサーを相手にこの完勝。こんなことが本当に起こりうるのか、という驚愕の強さです。

 

岡澤の独特な距離感のリズムの前で、対戦相手のパンチは空を切る事が多く、岡澤のペースに呑まれてしまう、というのが今回の世界選手権。気づけば自分のパンチが全くもって届かない対戦相手は、動きが止まってしまい、そこで岡澤のロングレンジからのパンチ、多くはボディジャブを喰ってしまう、というパターン。

ここまでで、ベスト8に残っているのは荒竹一真、坪井智也、岡澤セオンの3名。

駒澤大学の荒竹は高校無敗もコロナにより取れたタイトルは5つ。鹿児島出身で、岡澤セオンとともにトレーニングを積み、パリ五輪での金メダルを誓い合っています。

そして坪井智也はアマチュアボクシング界のPFPの呼び声もあるボクサーで、東京オリンピック日本代表をかけた全日本選手権決勝、田中亮明との互角の戦いは記憶に新しい。

 

そして岡澤セオン、オリンピアンであり「プロのアマチュアボクサー」を自認する日本のエース。この3名のボクサーは、次勝てばメダルが確定です。

11/2

その3名のボクサーがメダルをかけてリングに登場。

まず登場したのは荒竹一真、タイのWuttichai YURACHAIを相手に優勢に試合を進めていましたが、2Rにバッティングで荒竹が出血、この出血がひどく負傷判定に。

これはちょっと個人的には納得がいきませんが、ここで荒竹は敗退。ちなみに、11/2現在、日本ボクシング連盟のHPではBOUT Reviewとなっており、判定結果に対する異議申し立てをしているのかもしれません。

そしてその後登場した坪井はバルバドスのJabali BREEDYに完勝、そして岡澤セオンは地元セルビアのVakhid ABBASOVを寄せ付けず見事勝利。

 

坪井智也、岡澤セオンのふたりは準決勝に進出、銅メダル以上を決めました!

冒頭に書いたとおり、この世界選手権で過去、メダルを獲得したのはわずか3人。銅メダルが二人、銀メダルが一人。

既に二人以上がメダル確定を見た今回の大会は、歴史的偉業が決定した大会です。

そもそも10人中8人が初戦を突破した大会があっただろうか。

快進撃を続ける日本ボクシング界、このまま二人で金メダルへ向かっていってもらいたいものです。

 

銀メダル以上を懸けた、準決勝!!

坪井、岡澤の準決勝は、11/4(木)に行われます。

坪井はフランスのBillal BENNAMAと、岡澤はカザフスタンのAblaikhan ZHUSSUPOVと、銀メダル以上をかけた一戦に臨みます。

時間は(日本時間で)坪井が21:45頃の登場予定、岡澤が22:30頃の登場予定です。おそらくこの時間なら見れる人も多いでしょうから、これは生配信を是非、見ましょう!非常に楽しみです。

↓配信はAIBAのYoutubeチャンネルから見れます!

www.youtube.com

 

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