信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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【観戦記】歓喜の尾川堅一とフジレ&ショックなテオフィモ・ロペスとカンボソスの新王者誕生。

忙しい1日、11/28(日)。

基本的に土日仕事の私は、仕事中は情報遮断、そして帰ってから順に見るのでそのまま数日間はずっと情報遮断中です。

リアルタイム視聴が難しい私にとっては、WOWOWオンデマンドにアーカイブが残るようになって超嬉しい。WOWOWエキサイトマッチのプレゼント応募等々のときに、アーカイブを残してくれと毎回のように「ご意見・ご要望」の欄で言い続けてよかった。いままで本当にたくさんのエキマのプレゼントに応募してきましたが、未だ当たったことはありませんけど。

ちなみにWOWOWオンデマンドのアーカイブは11/30までのようですね。時間があれば今日の内に、なければ明日には見たいと思っています。とりあえず、今回のブログでは、結果が気になりすぎているDAZN、テオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソスJr、そしてアジンガ・フジレvs尾川堅一の観戦記です。

 

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

11/27(日本時間11/28)

セミセミのレイモンド・フォード(アメリカ)vsフェリックス・カラバロ(プエルトリコ)のフェザー級戦も良い試合でしたね。スキルに勝るプロスペクト、フォードが下がりながらも的確なパンチを当て、カラバロも攻め込んで見せ場を作るものの8Rでフォードがストップ勝ち。

カラバロの的確なコンビネーションが光った試合でしたが、カラバロの闘志も素晴らしかったです。

22歳のプロスペクト、フォードは今後も楽しみなボクサーですね。一方カラバロはこれでシャクール・スティーブンソン戦、ロベイシー・ラミレス戦に続いて3連敗。

IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦

アジンガ・フジレ(南アフリカ)15勝(9KO)1敗

vs

尾川堅一(帝拳)25勝(18KO)1敗1分1NC

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いよいよセミファイナル、期待の尾川堅一、世界王座戴冠なるか。リングアナ、ディアマンテ氏のコールでちゃんと「CRUSH  RIGHT」コールはちょっと嬉しいものですね。

注目のゴング!

様子見の序盤から、プレスをかけ始める尾川。フジレの攻撃へのリターンも良く、期待の持てる立ち上がりです。フジレは非常にディフェンスが良く、カウンターを狙います。あの引っ掛けるような右フックは要注意、バランスを崩されてダウンにされかねません。ただ、このまま尾川がプレスをかけ続ければどこかで右を当てられるんじゃないか。

ラウンド終了直前はバッティング。これはサウスポーのフジレとオーソドックスの尾川、双方気をつけなければいけません。

2R、フェイントを入れながらジリジリとプレスをかける尾川、入り際にカウンターを狙うフジレ。後半、フジレの左ストレートカウンターが尾川に当たります。ダメージは感じないものの、これは気をつけたいタイミング。

 

3R、尾川のプレスに慣れてきたように見えるフジレ。このラウンドもカウンターの左をヒット、尾川はこのままの流れでは苦しい。途中、やや強引に攻める流れも作りますが、フジレのディフェンススキルに阻まれます。

4R、なかなか流れは変わらない、と思っていましたが、後半、尾川が左フックカウンターをヒット!フジレは少しぐらついたように見えました。

これはフジレに傾きかけている流れを引き寄せる、重要な一発になるかもしれません。

5R、カウンターの取り合いから、中盤に尾川の右ストレートがとうとうヒット!!この思いっきり体重の乗ったクラッシュライトで、フジレはダウン!!詰める尾川、逃げるフジレ!フジレはサークリング、クリンチでその場を脱しようと試みますが、足元がやや不安定か。

 

尾川は細かく打ってフジレを回復させないようにしたいですが、ビッグパンチを狙いすぎなのかなかなか手が出ません。

6R、尾川はイケイケ!フジレはよりディフェンシブになっています。ただ、フジレのカウンターは未だ脅威、回復力もありますね。尾川の右ストレートを、フジレはガード越しに受けていますが明らかにパワーを感じて嫌がっているように見えます。

7R、ダウンを奪って以降、プレスがかけやすくなった尾川。フジレはロープ際で戦う時間が増えます。

8R、近い距離では尾川はボディから入りたい。上体の動きの柔らかいフジレの顔面を捉えるのはなかなかに至難。変わらずフジレはカウンターを狙っています。空を切ることが多い尾川のパンチに比べ、ガードの上からでも当てているフジレの方がイメージが良くなってしまうのではないでしょうか。

もう一度くらいは見せ場が欲しい、尾川。

 

9R、序盤に尾川は右ボディストレートをフジレに届かせ、その後上への右ストレートをヒット!これは素晴らしい攻め方。もっとボディに集めても良いくらい。

このラウンドはフジレも疲労からか、カット(右瞼のカットからの出血)からなのか、集中力が切れているように見えます。対して尾川は集中力もスタミナもまだしっかりとあり、尾川の攻めに対するフジレのカウンターにもしっかり反応。これはいけそうです!

10Rに入ってもスピーディな攻防の両者。このラウンドは尾川の攻撃を躱してのフジレの左ストレートカウンターが目立ちます。ヒットはしなくとも、見栄えの面で良い。終盤はまたもバッティング。

 

11Rもまたクリーンヒットの少ない甲乙つけ難いラウンドながら、尾川の攻勢が目につきます。手数が圧倒的に違う。

ラストラウンドもプレスをかけ、攻めいく尾川。中盤、そのプレスが実りまたも右でダウンをゲット!膝をついたフジレは、明らかにダメージがあります!!

優勢の尾川ですが、良く動くフジレをここままた詰め切れないか。と思いましたがここでまたも尾川の右がヒット!フジレがダウン!!!!時間はなく、立ち上がってすぐに最終ラウンド終了のゴング!

尾川堅一、3度のダウンを奪い3−0(115−110が2人、114-111が1人)のユナニマス・デシジョンで見事IBF世界スーパーフェザー級タイトルを奪取!!!

全ラウンドを通してみると、かなりのシーソーゲーム。尾川のコンディションはここ一番で素晴らしかったですね。ファーマー戦並、いやファーマー戦以上だったかもしれません。世界タイトルへの思いを感じました。

フジレの速いパンチへの反応もよく、カウンターへの対応も素晴らしく、ここ数戦では間違いなく抜群のパフォーマンスだったと思います。異国、アメリカ、それも聖地と呼ばれるニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン。そしてオッズ不利。4年前に受けた屈辱。

そのすべてが、今日の尾川にとってプラスに働いたのかもしれませんね。

ともあれ、CRUSH  RIGHTを世界に見せつけ、お見事な戴冠でした!!

次戦はまたも超強敵、シャフカッツ・ラヒモフ!次戦をクリアして、是非ビッグマッチにたどり着いてもらいたいです。

WBAスーパー・IBF・WBO世界統一タイトルマッチ

テオフィモ・ロペス(アメリカ)16勝(12KO)無敗

vs

ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)19勝(10KO)無敗

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随分と待たされた、ロペスvsカンボソスの一戦。カンボソスにとってはロペス対策の期間となり、ロペスとしてはこの期間がどう出たのか。

我らがロマチェンコを破ったボクサーとして、ここはロペスに圧勝を期待したいところです。

初回のゴングと同時に襲いかかるのはロペス!躍動感のある動きで強いコンビネーションを放っていきます。やっぱりロペスの身体能力はすごい。これは早い決着があり得るか??

という第一ラウンドでしたが、終盤、ロペスが不用意に放ったジャブにカンボソスが右クロスをリターン!なんとあっけなくロペスがダウン!ロペスは苦笑い、波乱の立ち上がりです。

2R、警戒心を強めたロペスはやや慎重に。それでもプレスをかけるのはロペス、中間距離での攻防に終始します。すでにカンボソスの右目下は赤くなっていますね。

 

3R、カンボソスも良いジャブを出します。そしてロペスのジャブに対しての右クロスは常に狙っています。

ロペスは少しワンパターンすぎるかもしれません。

4R、意外とカンボソスのスキルが目立ってきました。特に左リードの使い方は、右クロスを警戒するあまりジャブが少ないロペスにとっては非常に有効。そんな中、カンボソスはジャブから左フックをヒットします。このラウンド終盤の打ち合いでもカンボソスは退かず。

5R、ゆっくりとプレスをかけるロペスは余裕を持ちすぎのようにも感じます。ハッキリ言ってポイントはここまで劣勢ではないのか。逆に、カンボソスは自分のやりたいボクシングができているように感じますね。

6R、このラウンドも調子の良いカンボソス。自分から攻めることもしだしましたね。しかしパワー差があるのか、ラウンド終了後の顔を見るとカンボソスの方が明らかにダメージを被っています。

7R、このラウンドも先手を取るのはカンボソスが多い。カンボソスはワンツーを好打、ロペスは鼻血を出します。ロペスは自分から攻めてゲームメイクをしたいところ。

 

8R、カンボソスはどんどん調子が出ます。ロペスは未だ停滞。終盤に打ち合いの場面が訪れ、ここではパワー差でロペスが押し切り、カンボソスは足をバタつかせます。

9R、前ラウンドの終盤の続きで、自分から攻め始めたロペス。このほうが形が良い。ロペスはカンボソスに右ストレートをヒット、カンボソスも強気で打ち返しますがパワー差は明らか。

こうなってくるとロペスのペース。

10R、試合勘を取り戻してきたロペスは、1分頃に右ストレートをヒットした後、また右をフォローしてダウンを奪います。

立ち上がったカンボソスに力強く攻め込みますが、カンボソスは全力で抵抗!このまま終わらせはしません。

11R、また余裕を持ちすぎているのか、それとも綺麗なノックアウトを狙ってなのか、このラウンドまたロペスの手数は落ちます。そして左目瞼のカット、これによりロペスの手数は更に減少。そして見えづらくなったのか、カンボソスの右ストレートを食ってしまいます。

 

ラストラウンド、ロペスはちょっと距離感が狂っているように見えます。いつの間にか息を吹き返しているカンボソスが先手。手数は大きくカンボソス、これはアップセットがあり得る。

判定は、115−112カンボソス、114−113ロペス、115−111カンボソス、2-1のスプリット判定で、勝者はジョージ・カンボソスJr!!!

戦略通りに動いたのはジョージ・カンボソスJr。ロペスは「カンボソス対策」はおそらくしておらず、自らの身体能力とこれまで積み上げてきたもののみで勝負をかけていたように感じました。

場所はニューヨークのMSG、ともすればブルックリン,NY出身のロペスに優位な判定が出るのかな、とも思いましたが、ジャッジは公平でした。アップセット・オブ・ザ・イヤー候補として相応しい一戦。

 

新王者、ジョージ・カンボソスJrはWBAスーパー・IBF・WBO世界ライト級タイトルと、WBCフランチャイズ、そしてリングマガジンベルト、全てのベルトを一夜にして手に入れました。

。。。フランチャイズ王座はまだ生き残るのか。

カンボソスは以前に見た映像よりもやはり出色の出来。そのボクシングはスキルフルであり、テオフィモ・ロペス対策をしっかりとしたことも見受けられ、このボクサーの生真面目さをそのボクシングから垣間見る事ができましたね。多分、真面目な人柄なんでしょう。

初回の右クロスも、ロペスの左手が低いということで狙っていたパンチだと思いますし、10Rのダウン後のロペスのラッシュに対しても打ち合って見せたところ、あの場面はハートの強さを感じました。

更にはフルラウンド戦っても一切乱れないあのしっかりとしたボクシングは、きっと練習の賜物。

それに対して、ロペスはやはりラテン系のノリで、こころが整っていなかった、という印象。以前からスーパーライト級に、という話もあったので、減量も厳しかったのかもしれませんが。

 

ロマチェンコから勝利を得た事で、「自分が最強」という勘違いをしてしまい、トレーニングをサボっていた訳ではないでしょうが危機感が足りなかった。違う言い方をすると、カンボソスを舐めていた、という感じがします。

ロペスは攻勢をかけるべきところで変に余裕を持ったり、身体能力に頼りすぎて攻めがワンパターンになったりしたところが敗因のように思いますね。しかしこんなところでつまずいてほしくはありあませんでした。何せあのロマチェンコを破ったボクサーです。

このロペスの敗戦により、ロペスのロマチェンコ勝利はフロックだった、もしくはロマチェンコの評価が下がる、ということになりかねません。

ただ、現時点でジョージ・カンボソスJrが、メジャー3団体統一王者であり、リングマガジン王者(ついでにWBCフランチャイズ王者)、つまりは「当代ライト級最強」と認める人は少ないのではないでしょうか。カンボソスはスキルが高く、バランスの良いボクサーだとは思います。

 

しかし、おそらくデビン・ヘイニーにはスキルで劣りますし、タンク・デービスのパワーには屈っしてしまうでしょうし、ライアン・ガルシアのスピードには敵わない。

更にはロマチェンコに勝利できるイメージは湧きません。

とはいえ、この日、ジョージ・カンボソスJrはテオフィモ・ロペスを倒し、3冠統一王者となりました。この虎の子のタイトルをいかにして守っていくのか。それとも、このタイトルを手にしたことにより自信をつけて、大きく飛躍できるのか。

カンボソスが絶対王者となる想像はできませんが、ライト級戦線に殴り込みをかけたカンボソス、今後も楽しみです。

ロペスは本当に残念。ただ、きっとラテンのノリでリングには戻ってきてくれると思うので、この敗戦を機により強くなってくれることを願います。

 

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