信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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カンボソスのアップセットを経て、ライト級世界戦線の「主役」は誰だ。

ライト級世界戦線。

11月下旬から12月上旬にかけて、各団体の王者、トップ選手が次々と登場する階級に、早々に波乱が起きましたね。

11/27、テオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソスJr。

WBAスーパー・IBF・WBO世界ライト級統一王者だったテオフィモ・ロペスが、なんと世界的には無名だったジョージ・カンボソスJrに敗北、リチャード・コミー、ワシル・ロマチェンコを破って統一した3冠、そしてリングマガジンが王者と認めるリングマガジンベルト、後ついでにWBCフランチャイズベルトを根こそぎ奪われてしまったのです。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

このセミファイナルで尾川堅一が日本人として初めてMSGのリングに立ち、アジンガ・フジレから3度のノックダウンを奪う快勝で新王者に。新王者誕生に喜んだ後、まさかのロペス敗戦を受け、私の情緒は不安定になりました笑

今回のブログでは、12月に入り、ここからの王者たちの動向と、ライト級世界戦線はどこへ向かうのか、を書いていきたいと思います。

WBAスーパー・IBF・WBO世界ライト級統一王者

ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)

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オーストラリア最大のボクシングアイコンは、言うまでもなくレジェンド王者2世、ティム・チュー。その他にはマニー・パッキャオを破る大殊勲を挙げた、ジェフ・ホーンもまだ現役。

今回のこのロペス撃破という快挙は、オーストラリアのボクシング史に残るのでしょう。

あまりボクシングが盛んな地域ではない、というオーストラリアですが、ホーンの快挙、チューの登場、そしておそらく井上尚弥にジェイソン・マロニーが挑んだことで世界的話題となったこと、そして今回の一件と、徐々に盛り上がりを見せているような気がしますね。

オセアニア圏の強豪ボクサーの登場は、我々日本のボクシングファンにとっても嬉しいものです。

さて、カンボソスJrは、熱くなっているロペスとは正反対にクレバーに戦い、豊富で規律正しいトレーニングが垣間見えるような素晴らしいボクシングでロペスに判定勝利。

 

マロニー兄弟やチューもそうですが、ここのところ世界戦線で戦っているオーストラリアンボクサーは、愚直さが滲み出ていて個人的に非常に好感が持てます。

隙の少ないファイティングポーズから、しっかりと作り上げられた基礎技術、そして思考に思考を重ねたであろうテオフィモ対策。

10Rにダウンを奪われた後のあの頑張りは、しっかり追い込んできた練習量と、何が何でも勝つという気概を感じられ、心技体が高水準で揃ったボクサーでしたね。難攻不落感はないものの、大一番で見事なボクシングができるということは、彼もまた、並のボクサーとは一線を画します。

ジョージ・カンボソスJrが試合後に出した声明によると、来年に予定されるであろう初防衛戦はオーストラリア開催の意向とのこと。

 

このロペスvsカンボソスについては、再戦条項はなかったんですね。

オーストラリア開催であればWBC王者であるデビン・ヘイニーを招聘することはおそらく難しく、普通の防衛戦となりそうです。

もし可能であれば、吉野修一郎vs伊藤雅雪の勝者、もしくは中谷正義、いずれかのボクサーをオーストラリアに呼んでもらいたいですね。

WBC世界ライト級王者

デビン・ヘイニー(アメリカ)

テオフィモ・ロペス、ジャーボンタ・デービス、ライアン・ガルシア、そしてこのヘイニー。

4人の若手ライト級ボクサーの中で、最も安定感を誇るのはこのヘイニーでしょう。

ロペスのカンボソス戦の敗因は自身の調整と、自身の心の中にあると思っています。そしてタンクについてもそのパフォーマンスは安定的ではなく、12Rのうちのどこかで爆発するからこそ良いものの、12Rの中に良いも悪いも全て入っている感じ。浮き沈みの全てが12Rの中に凝縮されているイメージ、こちらも精神的な安定性を欠き、負けるときにはコロリと負けてしまいそうな感じがしています。

 

そしてライアン・ガルシアは言うまでもなく、鬱病で離脱。もう良くなったようですが、鬱病は再発もするものなので今後も注意が必要ですね。カンボソスに速攻挑戦状を出していましたが、このガルシアもオーストラリアに行くことはないでしょう。

さて、そんな中でそのボクシングスキル、そして精神的に最も安定していると思われるのがデビン・ヘイニー。

ロペス、タンク、ガルシアと比べるとディフェンシブなボクサーで、非常に慎重。生命線であるジャブはスピードスター・ホルヘ・リナレスを持っても対応することが難しいほどなので、このヘイニーのスタイルを崩せるボクサーはなかなか現れないでしょう。

さて、そんなヘイニーの次戦は

12/4(日本時間12/5)、DAZNで放映されるジョセフ・ディアス戦。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

ヘイにーは前戦で打たれ脆さを露見してしまったとはいえ、当てられなければ良いだけの話でもあるので、きっとジョジョ・ディアスのパンチもヘイニーに届かず、ヘイにーはジャブやカウンターでポイントをピックアップしていくのではないでしょうか。

ディアスのパンチがヘイニーに届くようなら、おもしろい試合になるかもしれませんね。

WBAレギュラー王者

ジャーボンタ・デービス(アメリカ)

ひき逃げ容疑で訴追されているジャーボンタ・デービスは、それでも尚、リングの上では輝き続ける人気者の王者。

リング外でやったことはさておき、このタンク・デービスの試合は最終的にスペクタクルで非常に面白くなる試合が多いです。

 

「最終的に」と書いたのは、途中で集中力を欠く場面もあり、「タンク危うし」とか、「苦戦」と思わせることもなくはありません。この辺りが、個人的な見解で言うとメンタル面で安定していない、と感じるところですね。

特にここ最近は、階級的にフィジカルで太刀打ちできないようになっているのか、ややディフェンシブに戦う、というか休む場面も増えていますが、最終的に美しいノックアウトを決めてしまう、というのは人気が出るのも頷けますね。

2022年3月に、出頭予定だとか。最大で7年の禁固刑が言い渡される、ということだったので、今後のキャリアはよくわかりません。とにかくちゃんと慎ましく暮らしてくれ、と言うのが大方のファンの望みでしょう。

次戦は12/5(日本時間12/6)、大注目のピットブル・クルス戦!これは間違いなく面白い試合になります。絶対見た方が良い。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

元3団体統一王者

ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

テオフィモ・ロペス(アメリカ)に王座を奪われてしまった、元PFPキング、ワシル・ロマチェンコ。

この異次元的なサイドステップからのコンビネーションは、ボクシングという競技に新たな気づきをもたらしてくれた、ボクシング界は新たなスタンダードを手に入れた、とすら思います。

東欧、中央アジア近辺のボクサーが徐々に使い出したこのステップワークは、今やアメリカ人ボクサーや日本人ボクサーに至るまで、真似するボクサーは非常に多い。

ロマチェンコはロペスに敗戦後、ロペスを大いに苦しめた中谷正義(帝拳)を圧倒的な力量で撃破、12/11(日本時間12/12)には元IBF王者、リチャード・コミーとの一戦を迎えます。

コミーはロペスに一撃でのされてしまいましたが、間違いない実力者。ロマチェンコはあの強打を掻い潜り、ハイテクパンチを当て続けて圧勝となるか。

 

ロマチェンコはロペスに敗北したものの、その時は肩の怪我、サイズ差というものが敗因で、敗れたとはいえなかなか弱点らしい弱点を晒しませんでした。

しかし、中谷戦では明らかにボディを嫌がる素振りを見せ、それは間近で見ていた福田直樹氏もコメントをしていました。(A-SignのYoutube、メンバーシップの方だったと思います。)その弱点をコミーが見逃さず、対策を考えてきたとすればまさかは起こり得ます。

日本のボクシングファンはロマチェンコファンも多いと思いますので、ここはロマチェンコの快勝を期待したいところですね。

↓ロマチェンコvs中谷正義の観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

尚、ロマチェンコがルーク・キャンベルに勝利したときには普通のWBCベルトがかけられていたので、表記としては元3団体統一王者としています。

ロペスと戦う時はフランチャイズになっていましたので、ロペス戦はWBAスーパー・IBF・WBOの3冠戦。

元3団体統一王者

テオフィモ・ロペス(アメリカ)

コケてしまった、ロペス。せっかくロマチェンコに勝って3団体統一王者となりましたが、その初防衛戦で陥落。

ファンを待たせに待たせて、地元ニューヨークでこの失態は痛いでしょうね。

当然リング復帰を宣言していますが、もしかすると階級を変更するかもしれません。

 

今回のロペスの敗戦は、彼にとって必要なものであり、今後のボクシングキャリアにおいては調子に乗りすぎず、真摯に歩んでいってほしいと切に願うばかりです。

このライト級に留まるのであれば、ジョージ・カンボソスJrとの再戦がクローズアップされるでしょうし、もしかしたらこの敗北を受けて、スーパーライト級で4団体統一王者であるジョシュ・テイラー(イギリス)が声をかけてくれるかもしれません。

このカンボソス戦の敗戦により、ロマチェンコの評価が下がったのか、それともロペスvsロマチェンコはロマチェンコの怪我、コンディションのおかげで勝てたんだ、となっているのかはよくわかりませんが、とにかく自分をイチから鍛え直すつもりで頑張ってもらいたいですね。

ともあれ来年春と言われるテオフィモ・ロペスの、リング復帰を楽しみに待ちたいと思います。

 

元WBC世界ライト級暫定王者

ライアン・ガルシア(アメリカ)

「WBCの暫定王座」というあまり意味を為さないタイトルこそ手に入れはしたものの、未だ無冠というイメージの強いライアン・ガルシア。

SNSチャンプとも揶揄されるガルシアですが、2021年早々の試合でルーク・キャンベルを強引に倒してみせたことは大きな評価に値する試合だと思っています。

正直、キャンベルを応援していましたが、あの左はすごかった。

↓ガルシアvsキャンベルの観戦記

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素晴らしい勝ち方をしたものの、ダウンを喫する等ディフェンス面での甘さも指摘されていますが、完璧なボクサーなどほとんどいません。非常に華のあるこのガルシアに関しては、やはりトップファイターとの試合をもっと見たいですね。

未だスター「候補」。

キャンベル戦後に問題となっていた鬱病もある程度は克服したようで、トレーニング再開という報が流れてから幾年月が経ちますが、まだ次戦の情報はないと思います。(カンボソスがロペスに勝った瞬間、カンボソス戦をアピールしていたあたりはさすがSNSチャンプ!仕事が早い。)

同じエディ・レイノソ門下のカネロ・アルバレスが、ケイレブ・プラント戦前、このライアン・ガルシアについて言及。「ボクシングへの献身が足りない」という趣旨のものだったと思いますが、どこか全力で集中していない、というところが見受けられるのかもしれませんね。カネロのボクシングへの献身は非常に素晴らしいものだと思うので、自身と比べてみて、というところかもしれませんが。

 

まだ23歳、焦らずじっくり、療養しながらもボクシングに集中し、またリングで見れるのを楽しみにしています。

どうなるライト級

他にもたくさんの実力者がひしめき合うのがライト級。ヘイニーと戦うジョセフ・ディアス、我らがホルヘ・リナレス、メキシコのプロスペクト、ウィリアム・セペダ、元スーパーフェザー級王者のハビエル・フォルトゥナ。

日本からも、中谷正義(帝拳)、吉野修一郎(三迫)、伊藤雅雪(横浜光)、三代大訓(ワタナベ)。

頂上に立ったジョージ・カンボソスJrとであれば、どのようなマッチアップでも注目となりそうなライト級戦線、これからも非常に楽しみです。

ヘイニー、ロマチェンコが順当に勝った場合、ヘイニーvsロマチェンコというのも面白い。(ヘイニーはやらなそうですが)

WBAはホルヘ・リナレス(帝拳)とザウル・アブドゥラエフ(ロシア)との間に挑戦者決定戦をオーダー。IBFはグスタボ・レモス(アルゼンチン)とリー・セルビー(イギリス)との間で挑戦者決定戦。統一王者は指名挑戦試合に悩まされることも多いですが、カンボソスがこれをクリアできるのか、というのはまた微妙なところ。正直、いずれかの王座の返上を考えて然るべきのようにも思います。その前に選択防衛戦で日本人ボクサーをオーストラリアに呼んでもらいたいものです。

来年春に復帰するテオフィモと、ライアン・ガルシアがそこで早くも激突すればこれはまた面白いですが、まあ、そうはならないでしょうね。

 

いずれにしろ、早いところライバル対決を見たい。カンボソスが3団体統一王者として君臨しましたが、残念ながら今の所は一つのスパイスでしかなく、やはりこの階級の主役はテイクオーバー、タンク、ドリーム、キングライ、この4人。

そこに割って入るボクサーが現れるか、それとも頂点に君臨するジョージ・カンボソスJrが意外と生き残るのか。今後のライト級戦線も目が離せませんね。

まずは日本時間12/5(日)DAZNでのヘイニーvsディアス、12/6(月)WOWOWでタンクvsクルス、12/12(日)ロマチェンコvsコミー、そして12/2(木)三代大訓vs西谷和宏、12/29(あると期待して)吉野vs伊藤、このライト級の戦いを楽しみに待ちましょう。

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