もう12月に入ります。
12月は、ボクシングファンが沸きに沸く1ヶ月となりそうですね。
国内外の興行を一まとめにすると、12/2(木)のDANGAN興行に始まり、シメはいつも通り大晦日、井岡一翔vsジェルウィン・アンカハスという至高の統一戦。
私の心配は、このブログがこれまで通りプレビュー〜観戦記まで書き切れるか、ということと、GGGvs村田のチケットが当選するか、というところです。
井岡vsアンカハスも勿論行けるものなら行きたいですが、大晦日は家族持ちとしては動くのに厳しい。の実家に顔を出さなければなりません。
(過去、12/31の興行に無理を言って行かせてもらったのは、ジェスレル・コラレスvs内山高志2のみ。)
という個人的事情は置いておいて、12月興行の初回のプレビュー記事は、デビン・ヘイニーvsジョセフ・ディアスについてです。
12/4(日本時間12/5)
WBC世界ライト級タイトルマッチ
デビン・ヘイニー(アメリカ)26勝(15KO)無敗
vs
ジョセフ・ディアス(アメリカ)32勝(15KO)1敗1分

The Dreamというニックネームを持つデビン・ヘイニー。今更言うまでも無く、テオフィモ・ロペスやタンク・デービス、ライアン・ガルシア等の次世代のスーパースター候補の一角です。
そのボクシングはスピードに溢れ、華麗。インテリジェンスも感じさせるボクサーですね。
ただ、パンチの当たらない安全圏を確立してから戦うボクサーなので、自分のパンチも当たりづらく、当然エキサイティングな試合になることは少ないです。人気の面ではどうなんでしょうかね。
身長173cm、リーチ180cmという恵まれた体躯を持つ23歳。
2015年にプロデビュー、数々の地域タイトルを獲得し、無敗のまま2019年9月、空位のWBC暫定王座決定戦に出場し、これに勝利、暫定ながら世界王座初戴冠。
その後、正規王者へと昇格した後、3度の防衛に成功しています。
空位の暫定王座決定戦は、当時無敗のサウル・アブドラエフ(ロシア)、初防衛戦でも同じく無敗のアルフレッド・サンティアゴ(ドミニカ共和国)、2度目の防衛戦でベテラン、ユリオルキス・ガンボア(キューバ)、最新の防衛戦でもベテラン、ホルヘ・リナレス(帝拳)を退けて防衛しています。
素晴らしいスキルを持つヘイニーゆえか、そのパフォーマンスに対する期待はいつも高い。それでも、ファンの想像以上のスキルを見せることができず、試合後には決まって物足りなさやケチがついている気がします。
ここまで、ヘイニーが「ポイントがどう出るかわからない」とか、「これは負けたんじゃないか」とか言われた試合は一つとしてありません。
ただし、行くべきところで行けない、もしくは「行かない」という選択肢をするヘイニーは、人気者にはなれないかもしれません。とはいえ、ヘイニーがアグレッシブに出てしまうと、それはそれで面白くはありませんね。
前戦では、前半からリードしながらも、10Rにリナレスの右一発で効かされ、クリンチに逃げるという見栄えの悪い内容。しかし、意地でサバイバルした姿を見て感じた事は、ヘイニーを倒し切ることは容易ではない、ということです。
ハートの強さを持っているのか、負けたくないという意地がなせる業なのか。
まあ、あのようなピンチに陥ることも少ないでしょうが、今後のヘイニーがピンチに陥った時の反応も楽しみですね。
↓ヘイニーvsリナレスの観戦記
対して「ジョジョ」ディアスは、2012年にプロデビュー、現在29歳となるサウスポー。
世界に辿りつくキャリアの中で、のちに世界王者となるレネ・アルバラード(ニカラグア)やアンドリュー・カンシオ(アメリカ)を破っています。
デビュー以来連戦連勝で迎えた世界初挑戦は、2018年。WBC世界フェザー級王者、ゲイリー・ラッセルJr(アメリカ)への挑戦でした。
元オリンピアンであるディアスは、テクニシャンでもありますが、非常にパワフルなコンビネーションを武器にするプレッシャーファイターのイメージが強いです。
そのディアスのプレスをかわし続け、細かなコンビネーションを浴び続けたディアスは判定負け。ただ、この一戦はそのど根性さ、タフさで評価を高めた一戦でもあったと思いますし、相手がラッセルでなければ。。。と思ったものです。
気迫溢れるファイトは、本当に素晴らしかった。
ラッセルへの善戦が評価されたか、再起戦でWBA世界フェザー級タイトルマッチが組まれます。
しかし、この大チャンスの到来に際し、ジョジョ・ディアスは体重超過。秤の上で挑戦権を失います。(試合は判定勝利)
復帰したディアスはスーパーフェザー級へ転向、2020年1月にテビン・ファーマー(アメリカ)を攻略、見事IBF世界スーパーフェザー級王者となりました。
しかし、この初防衛戦で王者・ディアスは体重超過。。。。調子悪くなりそうだったからウェイトを落とすのを諦めた、的な理由。ぐうの音も出ませんね。
シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)は不運にも1.6kgもオーバーした王者に挑戦せざるを得なくなり、その上試合結果はドロー。ラヒモフとしては悔しいでしょうね。
試合も体重超過したディアスが、パワーパンチで押す場面が目立ち、戦い方的にもこのウェイト差は大きかったかもしれません。
ともあれ、王座剥奪となったディアスは、2021年7月に再起、元王者、ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)を破ってWBC世界ライト級暫定王座を獲得、今回の一戦に漕ぎ着けています。
今回は正規王者、ヘイニーと、暫定王者、ディアスの団体内統一戦となります。
ちなみにフランチャイズ王者にテオフィモ・ロペス。
WBAに代わってしっかりと王座が乱立しております。
さて、ディアスはKO率以上にパンチングパワーを感じるボクサーです。このディアスの強打とプレスを、ヘイニーが集中してかわし続けられるか、が勝負どころ。
体の圧が非常に強いディアスは、もうファイタースタイルに振り切って攻めた方がヘイニーにとって脅威となりうる、と思います。
あのホルヘ・リナレスでさえ、ヘイニーのジャブに対応するのに非常に時間がかかりました。リナレスはヘイニーとボクシングで対戦し、ようやく右が当たったのは試合の後半中の後半。
ディアスとリナレスを比べると、ハンドスピードも、一発のパンチングパワーも、リナレスの方が上回っていると思います。キャリアは勿論です。
ディアスがヘイニーとボクシングをして、パンチを当てられる気は全くしません。ディアスは、体全体でグイグイとプレスをかけて、ヘイニーを嫌がらせて下がらせる、そんな展開に持っていかなければなりませんね。
現地のオッズはデビン・ヘイニー優位。これはこれで当然なんですが、前戦で脆さを見せたヘイニーに対して、ディアスへの期待があるのもわかります。番狂わせは、起こり得る。
デビン・ヘイニーとしては資金石。ここでディアスに敗北をするようでは、同世代のボクサーたちとの対戦には進んでいけないような気がします。
テオフィモ・ロペスのリチャード・コミー戦、タンク・デービスのレオ・サンタクルス戦、ライアン・ガルシアのルーク・キャンベル戦等々、評価の高いボクサーに対する「勝ち方」のハイライトが、このヘイニーには足りていません。
ヘイニーは、ここで良い勝ち方をして、ファンの評価を得られるか。またジョジョ・ディアスは、この評価の高いヘイニーに対して番狂わせを起こすことができるか。流石にライト級ならウェイトを作れるとは思いますが、ちゃんとリミット内に仕上げてくるのか。
ヘイニーは個人的に好きになれないボクサーですが、今回はヘイニーを応援。もしここでディアスが勝ってしまえば人生甘すぎる。おそらくヘイニーがディアスを寄せ付けないのでしょうが、万が一もないように塩漬けにしてもらいたい。
アンダーカード!
セミファイナルは、女子の世界戦。世界女子ウェルター級の4団体統一王者、ジェシカ・マッカスキル(アメリカ)がビクトリア・ノエリア・ブストス(アルゼンチン)を迎えての防衛戦です。
その他にはスーパーライト級のプロスペクト、モンタナ・ラブ(アメリカ)が登場です。ニックネームはToo Pretty!超かわいいですね。
このラブは、前戦でイバン・バランチェク(ベラルーシ)を7Rでストップ。バランチェクは、激闘の代償か打たれ脆くなっているイメージもありますが、ともあれラブにとって元王者を倒したのはキャリアの中で非常に大きいことです。
現在の戦績は16勝(8KO)無敗1分。
↓モンタナ・ラブvsイバン・バランチェク
対するカルロス・ディアス(メキシコ)も29勝(14KO)1敗という好戦績を収めるボクサーですね。このディアスの唯一の敗戦はホセ・セペダ(アメリカ)によるもので、他にはまだ強豪との対戦はありません。
このディアスを倒し、ラブはアピールできるのか。
放送・配信
このヘイニーvsディアスをメインに据えた興行は、DAZNで生配信です。
配信開始時間は日本時間で12/5(日)10:00から。
DAZNに今入れば日本時間11/28(日)のテオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソスJrも見れますよ!ライト級戦線を楽しみましょう!
↓DAZNはこちらから
↓テオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソスJrの一戦のプレビュー