信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】大激闘、川崎真琴vs越川孝紀!赤穂亮、注目ランカー向山大尊も登場のダイナミックグローブ!

4/2(土)、ダイナミックグローブ。

第1試合、第2試合に予定されていた4回戦の2試合は中止となったようですね。

しかし、この興行は非常に注目のマッチアップが多くある興行です。

メインの越川vs川崎は意地と意地のぶつかり合いになるでしょうし、赤鬼を相手に久々のリング復帰となる中川がどのようなボクシングを見せるのかも楽しみですし、ライト級の新鋭ランカー、向山大尊も楽しみです。

ということで今回のブログでは、4/2(土)に行われたダイナミックグローブの観戦記です。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

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第1試合に繰り上げとなった坂下広併(横浜光)vs北川仁暉(唯心)は、見るからにフィジカルの強そうな坂下が開始早々体を振りながらグイグイとプレス。北川はジャブをついてサークリング。ただ、そのジャブ以外になかなかパンチが出せません。坂下も手数は少ないですが、しっかりとプレッシャーを与えられており、後半にワンツーをヒットして北川は腰を落とし、ロープに座り込むような形になってしまったがためにダウン宣告。その後の連打はしのいだものの、続く2R、プレスを強めた坂下はボディを交えた攻撃で北川を追い詰め、コーナーに詰まって手が出なくなった北川を見て、レフェリーがストップ。

第2試合は東農大ボクシング部にも所属していたの時吉樹(横浜光/デビュー)と1勝1KO1敗の鈴木輝(宇都宮金田)。長身の時吉は早々にコンビネーションで攻め込み、その後は出てこようとする鈴木に鋭いストッピングジャブ。

もみ合いとなった際のレフェリーのストップの掛け声の後、鈴木の加撃により一旦中断、再開後に攻め入った時吉の攻撃でロープに詰まった鈴木は、時吉の右を起点としたコンビネーションを浴びてダウン!その後も一定の距離をキープして冷静に闘う時吉は、ストレートを幾度となくヒットして鈴木は再度ダウン!このダウンでレフェリーはストップ。

 

続いては神足茂利(M.T)vs宮本知彰(一力)。14戦というキャリアを持つ宮本は現在3連敗中、神足も前2戦で1敗1分。ただ、ともにレベルの高いボクサーファイターです。

初回から中間距離でのハイスピードな攻防が繰り広げられます。サウスポー宮本がパワフルな左ストレートを浅くもヒットすると、その宮本の出だしにあわせて長身の神足はカウンター。

2Rの序盤に神足の右がヒット、腰が落ちた宮本でしたが、ここは神足にしがみついてダウンを回避。互いに奥手を当てようとする展開は、非常にスリリングです。

3R、宮本の左は迫力がありますが、神足は遠い。神足は右をストレート、アッパーを使い分け、優勢に見えます。後半、神足の右がヒットして大きく腰を折る宮本!尻もちはつかず、何とかダウンを免れます。

4R、今度は宮本が幾度も左ストレートをヒット!神足は倒そうとしてやや距離が近くなっているか。踏み込んだ宮本は足がもつれ、倒れてしまいますがこれが不運なダウン判定。パンチが当たっているようには見えませんでしたが、疲れ、ダメージはきているかもしれません。

 

(スロー映像が流れると、宮本が踏み込む前に神足のジャブがヒットしていました。)

5R、序盤に大きく踏み込んだ宮本は左ストレート!しかしその後、神足の右フックでダウン!立ち上がった宮本に対して神足はラッシュ!宮本もパワフルなパンチを返しますが、神足が右ストレートをカウンターでヒットして宮本の腰が落ちたところで、レフェリーがストップ。

ライト級8回戦

鯉渕健(横浜光)7勝(6KO)5敗1分

vs

向山太尊(ハッピーボックス)7勝(4KO)2敗

前戦で鮮烈なランカー撃破を果たした向山大尊。相手は、全く真逆と言って良いタイプのボクサー、鯉渕健。コンパクトで回転力のある鯉渕というボクサーは、向山にとっては鬼門となり得るボクサーだと思います。

初回、早々に鯉渕が右ボディから攻め込んで左フックをヒット!距離をとれば向山が自在に前手を使う場面が多いですが、近くなれば鯉渕の強いパンチがガードの粗い向山にヒットします。向山としては、近づけないようにしなければなりません。

 

後半、ガードを思い切り下げたりもする向山ですが、その瞬間、鯉渕はワンツーで攻め込んで右をヒット。

2R、向山はサウスポースタンスから右手でまわし、左ボディアッパー。そこからのサイドステップも速い。ただ、ガードの非常に固い鯉渕はクリーンヒットをさほど許さず。ただ、ちょっと鯉渕のプレスも弱まったか。

3R、前ラウンドと違い、しっかりと前進するようになった鯉渕。多少止められても、距離を詰めなければいけません。グイグイと距離を詰めた鯉渕、空振りも多いですが当たるまで出し続けるスタイルを敢行しています。

終盤に鯉渕は幾度となく右ストレートをヒット、終了ゴングと同時にも右をヒットしましたが、この右でダメージを被った向山は、少しの間リングを泳ぎ、明らかにダメージを感じさせます。

4R開始も、ダメージを感じさせる向山は、それまでの軽やかなステップが止まっています。ちょっと足に力が入らなそうな向山に、ガードを固めて攻め入る鯉渕、向山をロープにつめてラッシュをかけたところでレフェリーが割って入り、ストップ!!

鯉渕健、4RTKO勝利!!

あの3R終了間際の右ストレート、ガツンという音とともに入ったショートパンチだったと思いますが、あのダメージから抜け出せなかった向山。そして、そのチャンスにしっかりと詰めた鯉渕。

 

勝利した鯉渕は、リングに転がって喜びを表現。山口拓也(ワールド日立)戦でもそうでしたが、そのボクシングスタイルとは打って変わって喜びの表現が非常の情熱的ですね。

向山は残念でしたが、鯉渕は見事。ライト級戦線、まだまだ荒れそうです。

スーパーバンタム級8回戦

赤穂亮(横浜光)37勝(25KO)2敗2分

vs

中川麦茶(一力)24勝(14KO)7敗2分

初回、腰を落とした状態から、鋭いジャブを放つ赤穂。調子は良さそうです。

中川も冷静で、先にジャブを当てたのは中川。その後も右ストレートをヒット、一拍おいて少しぐらりときた赤穂!その後、ダメージこそかんじさせないものの、やや強引な振りが目立つ赤穂。

2R、ちょっと頭にきているようにも見える赤穂、中川は変わらず冷静。赤穂のダッキングにあわせてパンチを振るう中川、ブランクを全く感じさせない動きです。

赤穂はやはりやや強引に打っていき、それを距離で外す中川。このまますりつぶしていくようにぐいぐいと攻める赤穂ですが、中川はやはり上手い。

3R、中川はかなり余裕が出てきました。妙な動きで赤穂を挑発。このラウンドに入ると少し落ち着いたか、赤穂はようやくジャブを突き始めたイメージ。

 

コンビネーションで攻め込み、そのコンビネーションの振りが大きいということはありますが、これまでのラウンドよりは良いのではないでしょうか。このラウンドの中盤、左フックから強引に攻め込んだ赤穂、この左右のパンチのキレはさすが、恐ろしいパンチです。

中川はストレートをスムーズに出して反撃、とにかくよくジャブを出して赤穂を嫌がらせます。

4R、ジリジリしたプレスから、左フックをヒットした赤穂。このプレッシャーのかけ方は良いですね。ただ、中川のジャブはよく、ノーモーションの右ストレートも効果的。

中川は距離の使い方がうまく、上体の動きとブロッキングも含めてここまで赤穂のパンチをよくしのいでいます。

これで半分、中川は本当に上手く戦っています。赤穂も徐々に良くなってきたようには感じます。

5R、赤穂も徐々におちついてきたようには見えるものの、中川は常にクレバー。赤穂はここぞという時にどうしても左フックを強く振る、という形になってしまい、この左フックは中川は完全に警戒、ブロッキングを崩しません。

左フック一辺倒では、この中川を倒せません。

後半、赤穂は良い右をヒットしますが、その後、両者が倒れ込んだところで赤穂が後頭部を打ち付け、試合は中断。

再開後、赤穂は見事な右オーバーハンドをヒットしてラウンドが終了。

 

6R、赤穂が攻め込めば、ダッキングからクリンチの中川。これは赤穂にとってはストレスがたまります。つまり、中川の手の内です。

どうしても単発気味の赤穂、そして中川のディフェンスも良い。このラウンド中、ラウンド終了後のインターバル中、中川がレフェリーから注意を受けているように見えますが、何の注意なのでしょうか。

7R、序盤に中川が手を出し、赤穂はブロッキング。打ってこいと促す赤穂に、中川は打ち込みます。その後赤穂のパンチもヒットしますが、いずれも単発、後続打は中川のディフェンス、クリンチにより中川に届きません。

終盤には赤穂の右で中川は効いたか?と思うシーンもありました。

ラストラウンド、グイグイ前進するのは赤穂。ただ、やはり一発で終わってしまいます。後続打はまたも中川に阻まれるものの、中盤に左ボディ、左フックをヒット、一発のインパクトはここまで間違いなく赤穂にあります。

後半、ブンブンと振り回す赤穂に、ディフェンスの時間が多くなってしまった中川でしたが、終盤には打ち返してラストラウンドも終了。

これはポイントはわかりません。

判定は、77-75、79-73×2で赤穂の勝利。

思った以上にポイントは差が開いていました。個人的には、4R以降が赤穂のラウンドだったと思います。やりたいことができていたのは中川、大いに課題が見えてしまった赤穂。

赤穂は、A-SIGNのYoutubeでも調子の良さが語られていたものの、その片鱗を示せず。調子が良かったからこそ、良いパフォーマンスを発揮できない、というのはよくあることです。

パワー、スピードに衰えこそ感じなかったものの、それだけでは取れなかったのが彼が欲する世界のベルトです。今後に向けて課題が見つかった、といえばそれまでかもしれません。

 

それと今回、赤穂は集中力が切れる場面も目立ちました。仕方のないことかもしれませんが、ローブローのアピール、肘のアピール等々、ベクトルが相手に向いてしまっていたような気がします。今回の様な試合であれば、自分自身のパフォーマンスがどうか、自分のボクシングができるかどうか、という、ベクトルを自分に向けらた方が良かったと思いますが。

ともあれ、こういうタイプのボクサーと、このタイミングでやれたのは良かったのではないでしょうか。幸いにも、首はつながりましたし、「思い通りにならない悔しさ」も体験できたと思います。ここ2戦、良い勝ち方を続けてきたからこそ、貴重な体験となったはずです。

また強くなる、赤穂に期待です。

日本スーパーウェルター級王座決定戦

越川孝紀(一力)9勝(6KO)3敗

vs

川崎真琴(RK蒲田)12勝(2KO)8敗1分

初回、いきなり右で攻め込むのは越川。川崎は先手をとられながらもカウンターで対応。

越川はかなり重厚な攻めを見せており、やや押される形の川崎ですがボディへのジャブで越川の前進をストップするのは良い形。

後半には右の相打ち、ボディも相打ち。

2R、手数を出しながら前進する越川。川崎も初回と比べて不用意に下がることは少なく、主にリング中央で戦います。

 

3Rに入ると越川がプレスを強めます。グイグイとプレスを強め、対してカウンターを狙う川崎。体の強さ、パンチングパワーは越川ですが、川崎は巧く戦っており、やはりとにかくジャブがよく出ます。

後半には距離がつまって接近戦、頭をつけての打撃戦はコンビネーション、回転力に川崎に一時つの長がありそうです。越川としては、もう一歩程遠い距離出た戦いたいところですね。

4R、体をくっつけるほどの距離ではない打撃戦であれば、やはりパワーに勝る越川が優位。頭を突き合わせた距離ではボディの打ち合い、このラウンドでは互角か。

5R、ボディの打ち合いから近い距離での打撃戦。もう完全に我慢比べ。頭をしっかりとグローブで覆い、姿勢を崩さないのは川崎の方。越川は下から突き上げてくる川崎に少し姿勢を崩されることが多いというイメージ。

途中採点は、48-47、49-46で川崎、48-47で越川。

6R、これはもう更に行くしかない越川。川崎は姿勢が崩れない分、ジャッジにも好印象だったのかもしれません。ここは、また川崎が差を広げたか。

7R、このラウンドの立ち上がりは越川がジャブ。これまであまり見られなかったジャブを放ちます。これまでのラウンドよりも少し距離が遠くなっての打撃戦はまたも互角に近かったですが、越川が良くなってきたようなイメージ。

8R、開始直後、越川がワンツーから左ストレート!これがきれいにヒット。やはり越川は、超接近戦ではなくこの距離が良いのではないでしょうか。

しかし、その後は超接近戦で戦いたい川崎が頭から突っ込んで近接戦闘、そしてボディの叩き合い。後半には両者ともに疲れが見えましたが、もう意地で手を出している感じ。

 

フラフラになりながらも川崎が体で押していき、越川がロープに詰まったところでゴング。

9R、やはり先に手を出すのは越川!しかし打ち気に逸った越川に、川崎の左フックがヒット!その後はまた打撃戦に突入、頭をつける距離での打撃戦は、ダメージ、疲労を抱えつつ、後はもう気持ちの勝負です。歓声禁止のはずのホールには、大きな歓声が鳴り響きます。

ラストラウンド、先手はまたも越川。そしてまた打撃戦!ものすごい歓声です!

中盤、川崎の左ボディで越川は下がり、その後川崎の右アッパーもヒット。越川はかなりキツそう、それでもよく手を出します。後半に入ってもボディ攻めを敢行した越川でしたが、終盤に川崎もなりふり構わず打ち返してラウンドが終了。

判定は、96-94、97-93、98-92、3-0の判定で、川崎真琴!!!

37歳、日本タイトル初戴冠!!!

思ったよりも大きな差がつきました。ほぼ互角の内容だったと思いますが、左ボディが好印象だったパンチの見せ方、頭をつけての接近戦での体制の崩れなさ、これがキャリア。

RK蒲田ジムは、この勝利により初めての日本タイトル獲得。涙、涙の川崎新王者、本当にここまでよく頑張ったと思います。8度の敗北を経験し、それを糧にして這い上がった川崎真琴。

「強い体に産んでくれてありがとう」と母に感謝を語った川崎。本当に感動的な初戴冠でした。

 

 

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