久々、というほどではないのですが、少し更新が滞っておりました。
ちょっと現在実家に帰省中、というか実家に向かっておりまして、12/21に朝から700㎞超を車で走破、愛媛県に入りまして、12/22には高知県へ。現在は太平洋側にお宿をとっております。
なのでブログ更新の時間がなかったんですね~。
明日は香川へ入り、一泊してから実家の小豆島へ行きます。なので、明日、明後日も更新できるかどうかはちょっとわかりません。
ちょっと最近ニュースも追いかけられていない現状ではありますが、今回のブログでは、2023年、大きく動きがありそうな世界のスーパーフェザー級戦線について。
現在、実質一人の世界王者!
「実質」一人の世界王者は、シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)。
ラヒモフは、この世界王座を手にするまで、決して平坦な道のりではありませんでした。2019年、アジンガ・フジレ(南アフリカ)との挑戦者決定戦を制してIBFのエリミネーターとなったものの、世の中をコロナが襲います。
ようやく挑戦できたのは2021年2月の話でしたが、そこで当時の王者、ジョセフ・ディアス(アメリカ)が体重超過、勝てば王者となれる変則タイトルマッチではありましたが、ここで無念のドロー。
ディアスの王座はく奪により、指名挑戦権を有したままになったディアスでしたが、その後は怪我により王座決定戦のチャンスを逃し、この王座はラヒモフが負傷辞退した決定戦で尾川堅一(帝拳)が獲得。その尾川にラヒモフが挑戦か、と思いきや、これはおそらくマッチルーム側の要望により?ジョー・コルディナ(イギリス)が挑戦することとなり、さらに待たされる事になりました。
そして、そのコルディナに挑戦が今度こそ成ろうか、というところで今度はコルディナが負傷、これによりコルディナは王座をはく奪され、どうなることかと思いましたがゼルファ・バレット(イギリス)との王座決定戦が決まりました。
2022年11月、素晴らしいボクシングを展開したバレットを圧し潰し、9RTKO勝利でようやく世界初戴冠。
非常に辛抱強く、当然のようにフィジカルの強いラヒモフは、この階級最強ではないか、と個人的には思っています。
ラヒモフの次戦は、前王者のジョー・コルディナ。コルディナはKOオブザイヤー級の素晴らしい勝ち方で王座を獲得も、負傷によりラヒモフ戦を飛ばしてしまったがために、王座はく奪の憂き目にあいました。
ここはコルディナを応援したいところですが、さすがにラヒモフは難攻不落でしょう。
WBA王者、エクトル・ルイス・ガルシアはライト級へ
クリス・コルバート(アメリカ)をアップセットで破ったエクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)。評価の高いコルバートからWBA王座への挑戦権を奪い取り、当時のWBA王者ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)に挑戦、3-0の判定で見事王座獲得。
初防衛戦は行わず、より大きな戦いを求め、年始にジャーボンタ・デービス(アメリカ)の持つWBA世界ライト級王座へ挑戦する予定です。そこでスーパーフェザー級王座は返上するとのことなので、上記のように「実質」唯一の王者はラヒモフのみとなるわけです。
なので、このWBA王座も来年の早い段階で王座決定戦が組まれることが予想されますが、現在のところはトップコンテンダーにレイモント・ローチ(アメリカ)、2位にはオタール・エラノスヤン(ジョージア)。
この二人が決定戦ということになるのかもしれません。この試合では、ほぼ間違いなくローチがAサイド、エラノスヤンがBサイド。BoxRecを見ると、エラノスヤンのアマチュアボクシング最終戦は成松大介戦(成松の勝利)。これは応援しなければいけませんね。
シャクール王座はく奪により、WBO王座は決定戦へ!
つい数か月前まで、このスーパーフェザー級はシャクール・スティーブンソン(アメリカ)が4団体を統一するものだと思っていました。
しかし、9月、ロブソン・コンセイサン(ブラジル)を相手に防衛戦を行う予定だったシャクールは、前日計量で体重超過、WBC・WBO王座をはく奪されました。
そして早々に決まったのはWBO王座決定戦で、その王座決定戦に出場するボクサーは当初、オスカル・バルデス(メキシコ)と、WBOフェザー級王座を返上する予定のエマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)と発表されました。
これは大変に興味深い王座決定戦ではありましたが、バルデスが負傷により離脱、現在はエマニュエル・ナバレッテとリアム・ウィルソン(オーストラリア)で決定戦が行われる見込みで、日程は2023年2月3日と決まっています。
ウィルソンは一度はジョー・ノイナイ(フィリピン)に敗れたものの、リベンジしているボクサーですね。ちょっとパワーレス感は否めない、タフネスにも「?」がつくので、ちょっと期待はできません。
ここはナバレッテが勝利して3階級制覇が濃厚であり、お楽しみはその次。この勝者にはオスカル・バルデス戦が義務付けられているため、注目はナバレッテの初防衛戦となるのではないでしょうか。
WBC王座はどこへいく?
なにかとメキシカンを優遇するきらいのあるWBC王座ですが、今回のこの王座決定戦にはオスカル・バルデスは絡まなそうですね。(WBO王座決定戦に出るとアナウンスしたためか、WBCランキングから外れてしまったため)
現在のトップコンテンダーはオーシャキー・フォスター(アメリカ)、2位にはもちろん(?)メキシカンがきておりまして、エドゥアルド・エルナンデス。
このフォスターvsエルナンデスが決定戦となるのでしょうか。
ここで個人的に注目なのはエルナンデス。攻撃力にほぼ全振りのメキシカン、エドゥアルド「ロッキー」エルナンデス、です。33勝(30KO)1敗という戦績のロッキーは、打つ時に思いっきり顎が上がったりと隙だらけなのですが、とにかく頭を振ってインサイドに入り、思いっきり左右を叩きつけるというスタイルでマチズモの体現者でもあります。これは非常に面白いボクサーです。
わずかに1敗は、2019年7月、のちの世界王者ロジャー・グティエレスに喫したもので、先にグティエレスのカウンターがヒットしての初回KO負け。これは完全にファイトスタイルが仇となった試合でもありましたね。
この試合が語るように、やはりこのロッキー・エルナンデスに対しては、その攻めに怯むことなく、カウンターが打てるか否かが勝負のカギ。フォスターが外側からカウンターを合わせられるのか、それともロッキー・エルナンデスの勢いに飲まれてしまうのか。非常に楽しみですね。
その他、王座へ絡めるか
その他には、元王者の尾川堅一、ロジャー・グティエレスもまだ健在、そして、まだ王者となった経験こそありませんがロブソン・コンセイサン。
あとは一度は木村吉光(志成)との対戦が決まったサミー・ジアニ(フランス)も注目です。
そして何と言っても、年明けに激突する木村吉光と力石政法(緑)、ここで勝ち上がったボクサーにはぜひとも世界タイトルへたどり着いてもらいたいと思います。
ということで、
1/6(土)日本では木村吉光vs力石政法、日本のSFe級の二番手が決定
1/7(日)アメリカでジャーボンタ・デービスvsエクトル・ルイス・ガルシアが挙行、ガルシアはSFe級王座を返上の見込み
2/3(金)エマニュエル・ナバレッテvsリアム・ウィルソンによりWBO世界SFe級王者が決定
となります。
そしておそらく、2023年の前半には、WBC王座や、年のはじめには空位になるであろうWBA王座も決まってくるのではないでしょうか。
2023年、スーパーフェザー級のタイトルの変遷はどのようになるのでしょうか。混戦模様だけに、多くの変動があるかもしれませんし、そうなれば様々なボクサーにチャンスが生まれそうですね。
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