信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

2024年前半、ライト級はどう動く。ナバレッテ4階級目挑戦、それに伴うシャクール引退?ロマチェンコの返り咲きは、なるか。

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ほんの少し前まで、怪物の宝庫だった世界ライト級。

ロマチェンコがいて、タンク・デービス、ライアン・ガルシア、テオフィモ・ロペスがいて、デビン・ヘイニーがいました。

交わりそうで交わらない、微妙な距離感を保ちつつ、実現した試合はロマチェンコvsロペス、そしてタンクvsガルシア。

ロマチェンコに微妙な判定で勝利したロペスは伏兵、ジョージ・カンボソスJrに敗れ、現在はスーパーライト級。タンクはガルシアを相手に素晴らしい勝利を収めたものの、防衛戦としては1年を超えるブランク。

 

 

 

デビン・ヘイニーは4団体を統一したあと、早々にスーパーライト級に上げ、4つの王座が散り散りになったところでシャクール・スティーブンソンがこれまた微妙な試合内容でWBCタイトルをゲット。

いったい今、ライト級はどうなっているのでしょうか。

ということで今回のブログは、ライト級の現在を整理整頓です。

WBA王座

デビン・ヘイニーはこの階級のスーパー王者でした。このWBAスーパー王座はジョージ・カンボソスが持っていたもので、その間、この団体のレギュラー王者はジャーボンタ・デービス。それは今も変わらずで、タンクは意外にも、もう4年以上もこのタイトルを保持していることになります。

途中、妙な防衛戦もあったり、スーパーライト級に浮気をしつつもこのタイトルを現在まで4度防衛(少な!!!)しています。

本来であれば、WBAの王座削減政策の際にスーパー王者とレギュラー王者での団体内王座統一戦を行う、というふうになったはずですが、このタンクは人気者だけに諸々免除。

 

 

 

そもそも指名試合とかやってたっけ?と思ったら、当時暫定王者だったロランド・ロメロが指名挑戦者となり、タンクに挑んだ一戦というのが唯一の指名試合っぽいですね。

ヘイニーのスーパー王座返上後は、WBA唯一の王者として君臨。

タンクとやればカネになる、というくらいの人気者であり、PPVもバカ売れするわけですから、待遇はカネロ並みといって良いでしょう。今後もタンクは戦いたい相手と戦い続ける、と思った方がよく、タンクがウェイトオーバーをやらかしさえしなければ、この王座は安定のようにも思います。独自のタンク帝国を作っていく、みたいな感じかもしれませんね。

WBO王座

こちらはヘイニーの転級により、まっとうに空位となったWBOタイトル。

このほど、エマニュエル・ナバレッテvsデニス・ベリンチクという王座決定戦がオーダーされました。

1/23発表のWBOランキングを見てみると、1位にワシル・ロマチェンコ、2位にデニス・ベリンチク。しかし、ロマチェンコはIBFの王座決定戦に出場するニュースが流れており、ここにWBO世界スーパーフェザー級王者、エマニュエル・ナバレッテが絡んでくることになったのです。

 

 

 

WBOは通常、王座を返上して転級した場合に転級先でのランキング1位を確約されます。

なのでこれはナバレッテのWBO世界スーパーフェザー級王座返上ありきのものだと思われます。

このナバレッテvsベリンチクはこれから交渉、とのことですが、ナバレッテはスーパーフェザー級限界説がありそうなので、これは超注目ですね。

4階級目に挑むナバレッテ、年齢としてはまだ若いものの、階級の壁に阻まれる結果となるか。

話は逸れますが、ナバレッテが転級した場合、スーパーフェザー級の王座決定戦も行われる運びとなります。1位はアルバート・ベル、2位はリアム・ウィルソン。このうちウィルソンはオスカル・バルデスの再起戦の相手を務めることが発表されている状態です。

こうなると、ベルvs「バルデスvsウィルソンの勝者」となるのでしょうか。バルデスはナバレッテに完敗、ウィルソンはナバレッテにKO勝ち寸前まで追い詰めながらの逆転KO負け、ただし、ネームバリューはバルデスが圧倒的に上。こちらもまた、興味深いですね。

 

 

 

WBC王座

さて、そんなナバレッテと戦いたい、と発言してきたシャクール・スティーブンソンがこのWBCの王者です。

とにかく名のある相手と戦いたいシャクールですが、みんなシャクールとは戦いたがりません。

デビン・ヘイニーもシャクールからの対戦要望を無視してスーパーライト級に入ってしまいましたから、誰がこの凡試合製造機の相手をするのでしょうか。

そもそもナバレッテはシャクールが返上してきた王座を奪ってきたボクサーなので、どこかでぶつかってくれれば良いと思っていましたが、シャクール以外の相手から王座を獲れるとするならばその方が可能性が高いので、そちらを選ぶのは全然アリでしょう。

 

 

 

ただ、この「ナバレッテに対戦を断られた」ていとなったシャクールは、いじけたのか、引退を表明。

おそらく誰も信じていない「引退宣言」ではあると思いますが、ナバレッテがWBO王座を取ればそこでやれば良いだけではないか、とも思います。

シャクールもナバレッテもトップランク所属、その障壁は小さい。

。。。ように見えて、全然決まらないってことはでかいのかもしれません。

IBF王座

そんな喧騒をよそに、もう随分前から噂があるのがこのIBF王座決定戦。

すでに5/12という日程とオーストラリア・パースという場所まで出ている正式発表です。

ワシル・ロマチェンコvsジョージ・カンボソスJr。

 

 

 

ロマチェンコは前戦でデビン・ヘイニーに挑み、微妙な判定負け。ただ、その前のジャーメイン・オルティス戦も良いパフォーマンスだったとはいえず、すでにピークは過ぎてしまった、と見るのが正しいのではないかと思っています。

やや後半にかけて集中力、スタミナ面が怪しいとも感じる現在のロマチェンコ、タフでハートの強いカンボソスはもしかすると鬼門となりえる相手かもしれません。

侠気のあるカンボソスは、ロペスに勝利して3団体王者となった後、すぐさまロマチェンコを指名していました。しかし、その時起こったロシア-ウクライナ間の戦争によりこの試合はキャンセルされ、ついに待ち人来たる。

 

 

 

これはカンボソスにとって最も気合の入る、最高の状態に仕上げられる対戦相手ではないでしょうか。

5月、というとロマチェンコのブランクは約1年。

もうすぐ36歳となるロマチェンコは正念場、大好きなボクサーだけにここは踏ん張って欲しいところですね。

世界のライト級!

ちなみにリングマガジンのライト級ランキングは以下の通りで、イサック・クルス、ジャーメイン・オルティスといったすでにスーパーライト級転級ボクサーたちもいますね。

そんな中、1位にランクされているのはワシル・ロマチェンコ、PFPランキングかが外れようとも未だ評価を得ている状態です。

 

 

 

4団体王座が統一された後としては、まだまだ活気がみなぎるライト級。

Undisputedチャンプとなったデビン・ヘイニーに負けているのは、ここまでに名前を出したボクサーで言うとジョージ・カンボソスJrとワシル・ロマチェンコだけ、というのが事実です。

まだまだ無敗のボクサーも、未知のボクサーもいるライト級、端的に「ライト級最強は○○」と言えないような感じです。

2024年、日本では大橋ジムの主催するライト級トーナメントが開催。今度はバンタム級トーナメントよりも安い賞金(500万円)というのはちょっと気にかかりますが、これがバンタム級トーナメントのように大成功して、2025年には「アジア最強」の看板を背負ってアメリカで戦ってもらいたいもの。

その時にいる王者は、いったい誰なのか。

今後も注目していきましょう。

 

 

 

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