信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】タンク・デービスvsエクトル・ガルシア!!ジャロン・エニス、ラシディ・エリス、アンダーはウェルター級マッチ!!

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日本では新年初興行、3150FIGHTが終わりました。

そして世界では、2023年初のビッグマッチ、2023年初のPPVファイトの日を迎えます。

現地アメリカの時間で1/7(日本時間1/8)、ジャーボンタ・デービスが一階級下の世界王者、エクトル・ルイス・ガルシアを迎え撃つ一戦。

これは非常に楽しみなメインイベントですが、セミファイナルにもジャロン・エニス、そしてセミセミにはデメトリアス・アンドラーデが登場するという豪華興行。これこそPPVファイト、非常に興味深い戦いが並びます。

ということで今回は、タンク・デービスvsエクトル・ガルシア、アメリカはワシントンで行われるPBC興行のプレビュー記事です。

 

WBAレギュラー世界ライト級タイトルマッチ

ジャーボンタ・デービス(アメリカ)27勝(25KO)無敗

vs

エクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)16勝(10KO)3NC

ライアン・ガルシア(アメリカ)とのライバル対決が4月、と噂されるジャーボンタ「タンク」デービス。そのデービスは、調整試合と呼ぶには大いに危険な挑戦者を迎えての、保持するWBAレギュラー王座の防衛戦に臨みます。

ジャーボンテイ、ガーボンタ、ゲルボンタ、呼び名こそ安定しないものの、「タンク」デービスを知らないボクシングファンはいないでしょう。

小兵ながらも、その抜群のタイミングと一瞬のパワーを武器に、激戦区スーパーフェザー級〜スーパーライト級の3階級を制したタンクは、90%以上のKO率を誇る怪物です。

とにかくその倒し方は印象的で、ローランド・ロメロ(アメリカ)、マリオ・バリオス(アメリカ)、レオ・サンタ・クルス(メキシコ)等々、最近タンクと戦った強豪ボクサーたちですらも、タンクのハイライト映像に残忍なノックアウトシーンを提供しています。

タンクがKO勝利を逃したのは、キャリア初期と言える9戦目の6回戦、そして1年前に戦ったイサック・クルス(メキシコ)戦のみ。

そして今回戦うエクトル・ルイス・ガルシアというボクサーは、その馬力、とてつもないアグレッシブネス、戦い方こそ違えど、あの執拗さはどこかイサック・クルスに通じる物があるボクサーでもあります。

 

このクルス戦、タンクは中盤に左拳の怪我をした、ということではありましたが、クルスはよく攻め、しつこいプレスでタンクを困らせたことも事実。エクトル・ガルシアは、クルスと同様にプレスをかけることができるボクサーだと思います。

当然、エクトル・ガルシアが、タンクに勝利することは困難を極めるでしょう。

タンクは、ピットブル・クルス戦でも、拳を痛め、執拗なプレスを受けつつも、しっかりとしたサイドステップでクルスをアウトボックス。そのリングIQの高さと、ボクシングスキルの高さを見せつけました。

それでも、このタンク相手に「善戦」することができれば、エクトル・ガルシアの株は大きく上がり、今後のライト級でのビッグマッチにつながろうというものです。

タンクの試合はPPVがよく売れ、多くのファンに認知される場です。報酬に関しても、エクトル・ガルシアは大きなものを手に入れられるでしょう。

タンクには、快勝、というかまたとてつもないノックアウトが期待される試合であり、判定までいくと評価を落とすという厳しい試合。フロイド・メイウェザーの手を離れ、タンクの課題(だと個人的には思っています)である集中力の持続ができるかどうか、そしてこの試合の一週間前のDVによる逮捕(現在は被害者だった女性が被害を取り下げ)がタンクにどれくらいの影を落としているのか。これくらいでは、動じないのか。

色々と身辺が騒がしいタンク・デービスですが、彼の試合にはハズレが全くない分、やはり期待してしまいます。

 

IBF世界ウェルター級暫定王座決定戦

ジャロン・エニス(アメリカ)29勝(27KO)無敗1NC

vs

ジャレン・チュハジアン(ウクライナ)21勝(11KO)1敗

セミファイナルは、IBF世界ウェルター級暫定王座決定戦!!!

IBFの指名挑戦権を持ちながらも、なかなか王座挑戦が叶わないジャロン・エニスに、IBFは暫定王座決定戦を用意しました。

テレンス・クロフォード、エロール・スペンスJrというPFP王者が君臨するこの大人気階級ウェルター級において、最も存在感を放つプロスペクトであるジャロン「ブーツ」エニス。

クロフォード相手でも、スペンス相手でも、「もしかしたら」と思わせるのは、このエニスとバージル・オルティスくらいのもので、更にどちらかというとやはりエニスの評価はバージル・オルティスよりも1段階上のように思います。

前戦、IBFの挑戦者決定戦でカスティオ・クレイトン(カナダ)を2RTKO、その前はトーマス・デュロルメ(プエルトリコ)を初回KO、その前に至ってはセルゲイ・リピネッツ(カザフスタン)を6RTKOと、強豪を相手にも圧倒的な強さで勝ち上がってきています。

 

さて、対戦相手のジャレン・チュハジアンも素晴らしい戦績のボクサーで、唯一の敗戦はデビュー2戦目でスプリット判定で敗れたものであり、アテにはなりません。出身国ウクライナ、というのも強豪のイメージであるし、応援したくなる出身国であることも間違いありません。

そして映像を見ると、期待通りの好ボクサーであることがわかります。

滑らかなステップワークを持っており、ポジショニングも素晴らしい。カウンターテクニックもありますね。ただそれでも、エニスを崩す事は難しいでしょう。

比較的隙の少ないボクサーにみえるこのチュハジアンを、エニスがどのように倒してしまうのか。チュハジアンは、極力バランスを崩さないように注意して、中間距離に入ったくらいからガードをキープ、そして何よりエニスの雰囲気にビビらない事が重要です。

エニスは非常にワイルドで、それでも素晴らしいジャブから組み立てられるボクサー。このジャブに対してどのようにチュハジアンが対応できるか、が序盤の鍵で、このジャブを速攻もらってしまうようならその後の道はなさそうです。

チュハジアンも現在好戦績の相手に4連続KO中と波に乗っていますが、エニスの勝利は固く、エニスがどれほどのパフォーマンスを見せてくれるかによって、今後どのような期待を抱けるか、というのが注目ポイント。ここでもし苦戦でもしようものなら、クロフォードやスペンスとの対戦には、ちょっと期待感が下がりますね。

 

ラシディ・エリス(アメリカ)24勝(15KO)無敗

vs

ロイマン・ビラ(コロンビア)25勝(24KO)1敗

ジャロン・エニス、バージル・オルティスJrという「ぶっ倒す」才能に隠れてはいるものの、このラシディ「スピーディ」エリスも十分な才能を持ったウェルター級です。

素晴らしいジャブを持っているエリスは、KO率が高いというわけではありませんが、かといってパワーレスとも思いません。このボクサーは素晴らしいコンビネーションを持っており、ジャブを当てた後や相手のパンチをかわして右カウンターをヒットした後、その直後にすぐさまコンビネーションに移れるバランスの良さ(というか下半身の強さか?)を持っています。

対戦相手のロイマン・ビラというボクサーは、ベネズエラ生まれの現在コロンビア国籍のボクサー。とんでもないKO率を持つボクサーで、KOハイライトなんかを見ると完全に縦の軌道で打つアッパーが特徴的ですね。

グイグイと相手を押し込んで、接近戦で戦いたいビラに対し、エリスは中間距離でジャブを放ち、カウンター、からのコンビネーションという戦法でしょう。

いずれが勝つにせよ、ウェルター級戦線を沸かせてくれれば面白い。

 

デメトリアス・アンドラーデ(アメリカ)31勝(19KO)無敗

vs

デモンド・ニコルソン(アメリカ)26勝(21KO)4敗1分

アンドラーデ、1年2ヶ月ぶりのリング復帰。スーパーミドル級のテストマッチ、という位置づけになるのでしょうか。

そもそも、アンドラーデはWBO世界ミドル級王座を返上後、同スーパーミドル級暫定王座決定戦のチャンスを掴むも、肩を負傷してキャンセル。再度WBOから指令が出たものの、アンドラーデはそれも拒み、結局WBO世界スーパーミドル級暫定王座決定戦はザック・パーカーvsジョン・ライダーが対戦、大方の予想を覆しジョン・ライダーが勝利、暫定王者となっています。

アンドラーデは当時無敗だったザック・パーカーを避けたのか何なのかよくわかりませんが、ともあれ今回スーパーミドル級の第一戦を迎えます。

対戦相手はデモンド・ニコルソン、かつてエドガー・ベルランガ(プエルトリコ)の連続初回KO記録を途絶えさせたボクサーです。

とはいえ、ベルランガにコロコロと倒されまくったボクサーでもあり、正直元王者相手は荷が重い。

アンドラーデは久々のリングで快勝なるか。パーカーと戦って勝っておけば、必然的に本人の第一希望である(?)カネロ戦へ近づけたというのに、残念。この試合で苦戦でもしようものなら、一気に商品価値は落ちそうなものです。

 

放送・配信

この興行は、アメリカではShowtimeのPPVで生中継。価格は74.99$、日本円にすると10,000円位です。

しかし、我らがWOWOW様がこの試合を中継してくれるので、日本では2,500円くらいで見れてしまいます。これはありがたい。

放送日程は、WOWOWオンデマンドでのライブ配信が日本時間で1/8(日)11:00〜ということなので、本家Showtimeの開始時間と同じ(はず)。ということで、おそらくWOWOWでは上記の4試合をすべて見れると思われます。そうすると、メインの開始は13:30〜14:00の間くらいになるかもしれません。

↓WOWOWに、入りましょう!!

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