信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】1/10フェニックスバトル!!ミライモンスター、松本圭佑が初メイン!vs濱口人夢!

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正月休みから数日の勤務、そして3連休。

個人的な話ですが、職場が変わりましたがまだあんまり働いているイメージがありません。

その3連休も終わり、いよいよ(私が)本格始動というところで、FODで生配信のフェニックスバトル、本格始動は明日からにしましょう。

ということで今回のブログは、1/10に行われたフェニックスバトルの観戦記。

 

1/10(火)フェニックスバトル

岩下千紘(駿河男児)5勝(2KO)無敗1分

vs

アピチャート・クリンタイ(タイ)3勝(3KO)無敗

第1試合に岩下千紘が登場。この岩下は、全日本新人王決勝で渡邊海(ライオンズ)と引き分けの好勝負を演じたボクサー。その後の渡邊の活躍は言うまでもありませんが、この岩下も非常に素晴らしいボクサーです。

対戦相手のクリンタイというボクサーも好戦績ですが、出自がタイなので戦績の信用はできません。

初回、ジリジリとプレスをかけるクリンタイに対して、岩下は距離をつくりながらジャブ、ワンツー。右ジャブから左ストレート、右フックとアングルを変えてパンチを打つと、1分すぎ、右アッパーを加えたコンビネーションでダウンを奪取。

これは早くも立てないか?と思いましたが立ってくるクリン、ファイティングスピリッツを持っています。

立ち上がったクリンタイに対して、ジャブから左ボディアッパー、そしてまた右アッパーを加えたコンビネーションをヒットすると、クリンは二度目のダウン!今度はレフェリーが即刻ストップ、岩下千紘、初回TKO勝利!

アピチャート・クリンタイはなかなか立ち上がれない衝撃的なノックアウト劇!水を持っていって上げたり、イスを持っていってあげようとする岩下、優しいですね。

力の差はありそうでしたが、本当に見事なノックアウト!

 

佐伯侑馬(大橋)デビュー

vs

プラチャノ・ミンプラチャ(タイ)1勝(1KO)無敗

大橋ホープ、佐伯のデビュー戦。快勝が期待されます。

初回、サウスポースタンスから素早いジャブ、ワンツー。ミンプラチャは結構サイズがありますが、全く気にしない佐伯はミンプラチャの真ん中を抜いてジャブをヒット。

このジャブで幾度も顔を跳ね上げられるミンプラチャですが、退かず、前進。今日は無気力タイ人はいないかもしれません。

中盤、ミンプラチャのジャブの打ち終わりにコンビネーションをヒットする佐伯。ミンプラチャは相打ちのタイミングでパンチを放ってくる、肉を切らせる戦法。

2R、佐伯のコンビネーションが冴えます。しかしミンプラチャはタフで、心が折れることもなく、佐伯が更に踏み込むと相打ちのタイミングでのリターン。なんとか勝利を目指す、素晴らしいタイ人ボクサーですが、ボクシング技術の差は如何ともしがたく。

終盤は佐伯のボディにより、ミンプラチャはとうとう後退。

3R、佐伯はフィニッシュを狙い、ボディから顔面へのコンビネーション。ミンプラチャはボディが効いて弱ってきており、迫力もなくなってきてしまっています。中盤、ボディを警戒してガードが下がったミンプラチャの顔面に佐伯は左ストレートをヒット。ぐらつくミンプラチャ。その後もヒットを重ねる佐伯、諦めないミンプラチャ。しかし後半、佐伯の左ストレートがヒットしたところでレフェリーは試合をストップ。

佐伯侑馬、3RTKO勝利!

実力差が大きかったこともあり、妥当なストップに思います。ちょっと不用意な被弾が多かったようにも思う佐伯ですが、ミンプラチャの勇気にも拍手。

 

冨田風弥(TRIBE SHIZUOKA)7勝(2KO)6敗

vs

池上渉(DANGAN郡山)9勝(5KO)7敗1分

この試合が一番勝負論のある試合ではないか、という今回のフェニックスバトル。良いマッチメイクです。

初回、かなりの身長差、の中、互いにやるべきことはわかっているという立ち上がり。小柄な池上はグイグイとプレスをかけて攻め、冨田は大きく動きながらストレート系のパンチで突き放します。

フックも長い冨田、サウスポースタンスから大きな右フックで攻め込み、山場をつくります。池上はなかなか自分の距離に近づけないイメージで、やはり冨田は遠く、ミスブローが多い。そして、今のところ、冨田にプレスがかかっている風には見えず、つまりは冨田ペースのように見えます。

2R、大きなステップワーク、長いストレート、大きなフックを武器に池上の突進をさばく冨田。大きな体を上手く動かし、豊富な運動量。

しかし中盤になると、池上も少しずつ詰め方がわかってきたか、力強いコンビネーションを繰り出せる距離まで接近できてはじめています。

3R、冨田の攻撃に対してすぐさまリターンの池上、これで距離を詰められそうです。しかし池上もそれをさせないようにか連続してパンチを繰り出し、交互に攻撃を繰り出す打撃戦。

これはわからなくなってきましたね。

 

4Rも同様の打撃戦でスタート。ただ、序盤から飛ばしていた冨田の打ち終わりが若干雑になってきたようにも見えます。池上は非常にしっかりとした動きでプレス、冨田のパンチを食いながらもリターン。池上はこのラウンド、バッティングで右目上をカット。

5R、池上が序盤からギアを上げたか、しつこい攻勢。開始30秒ほどのところでボディショット、これで冨田は腰を折ります。

更に攻勢に出た池上、ここぞとばかりにボディを叩くと、冨田はダウン!

チャンスの池上はチャージ、ただ、冨田は明らかにボディが効いており、頭がかなり低くなってしまっています。意地でパンチを出し、池上の突進を阻む冨田!池上もその気迫に押されず、強いプレス!

意地と意地がぶつかりあい、死力を尽くしたファイト!!

ラストラウンド、ダメージは感じるものの、気合いの入ったパンチを繰り出す冨田、これでもかというほどボディを狙う池上。冨田は疲労とダメージでガードもままならなくなってきているようにも見えますが、素晴らしい根性でパンチを繰り出し、諦めません。

しかし、被弾が多くなってきた後半、レフェリーが割って入って試合をストップ。

池上渉、6RTKO勝利!

両者、魂のこもった素晴らしいファイトでした!初回を見た限りでは冨田の方に分があるか、と思いましたが、徐々に池上が盛り返していくという好ファイト。非常に見応えがある試合でした。

 

東健史(ARITOMI)6勝(1KO)12敗

vs

亀山大輝(ワタナベ)9勝(3KO)5敗1分

日本ランカー、亀山がノーランカーの東を迎えます。

初回、細かく体を動かし、プレスをかけるサウスポー亀山。東はまわりながら迎え撃ち、良いコンビネーションを出しています。

2R、亀山がプレスを強めます。細かな動きから鋭い踏み込み、内側からのジャブ、飛び込みの右フック、左ストレートをヒットしています。

東は上手く距離で外せる場面もありますが、徐々に被弾が増えてきた印象。

3R、東は丁寧に細かなジャブ。このジャブはかなり厄介で、亀山も中間距離で止まってしまうことが多い。その生命線のジャブからコンビネーションへつなげる東、このラウンドは非常に良いボクシングができています。

しかし後半、亀山も左ストレートをヒット。

4Rも同様の展開から、後半にかけて亀山のテンポの良い攻撃が奏効し始めます。リズムを掴んだ亀山は、5Rも東の打ち終わりにポンポンと手を出し、どんどんヒット数を上げていきます。

6R、ここまで亀山のワンツー・ツーというのが非常によく当たっています。このラウンドもそうで、このダブルのツーを上下に打ち分ける分、東は対応できていません。そこに右フックをフォローするのがおそらく狙いなのでしょう。

7R、東が少しアップライト気味、ちょっとリズムを変えようという雰囲気。しかし動じない亀山は鋭い踏み込みで左をヒット、中盤にはこの左で東をぐらつかせます。

 

東はかなり苦しい展開になってきますが、手数で応戦。打撃戦の展開となってきます。

ラストラウンド、フィニッシュを狙って攻勢にでる亀山。東は被弾も多いですが諦めず、手数での応戦とクリンチを駆使してサバイブ。

中盤、亀山の左でぐらついた東を見てレフェリーはストップのタイミングを計っているか。

後半、亀山がコンビネーションで攻め込み、東は力尽きそうになりつつもリターン。そして最終ラウンド終了のゴング。勝負は判定へ。

判定は、80-72×3、亀山の勝利。

順当な勝利でしたが、東もよく頑張りました。

 

豊嶋海優(大橋)2勝(1KO)無敗

vs

ゴー・ギチャン(韓国)10勝(5KO)6敗

セミファイナルは豊嶋のプロ3戦目!

初回、リング中央、様子見もそこそこに鋭い右ジャブを飛ばす豊嶋。早々に距離感を掴んだ豊嶋は、ゴーの踏み込みに対してスッとバックステップ。やっぱり非常にバランスが良い。

常にバックステップの準備をしている豊嶋、踏み込む時も自然に距離を詰め、コンビネーション。これもまたパワフル。トランクスには「ONE LOVE」。ボブ・マーリィ?(おっさん笑)

2R、豊嶋はゴーに対して次々と攻め込んでいきます。ゴーはこのスピードに全くと言って良いほどついていけていません。豊嶋に比べてしまうとかなりスローに見えてしまうし、反応も1テンポ遅れているように見えます。ただその分、ブロッキングは結構固い。

終盤、豊嶋は引っ掛けるような右フックでダウンを奪取。

3R、このラウンドも豊嶋の速さ、巧さが際立ちます。左ストレートを打てばゴーも右をリターンしますが、それをスウェーして右フック。攻め時にはポンポンとコンビネーションが出て、打ち終われば躱す準備ができています。ゴーの動きを完全に見切ってしまっています。

この動き、いつまでも見ていられますね。非常に美しい。

 

4R、ゴーは覚悟を決めたかプレスを強めます。が、豊嶋は巧すぎて強すぎる。なんだか同じリングに上がっているにもかかわらず、時空が違っているかのよう。

このゴー・ギチャンはおそらく決して弱く、情けないというボクサーではなく、ハートも強くて馬力もあるボクサーでしょう。それでも全く寄せ付けない豊嶋は、中盤、ゴーがでてこようとしたところに右フックをあわせて2度目のダウンを奪取。なんというカウンター。

5R、ここにきて豊嶋はやや下がりながら戦うボクシングにシフト。カウンターを狙うか、もしくは経験のためなのか。

6Rも豊嶋はやや下がり気味のボクシング。細かなジャブを打って、右フックカウンター。ただ、前ラウンドもそうですが、このゴーはやはり前にでてこそ真価を発揮するボクサーっぽくて、ちょっと元気になってきているようにも見えます。

それも含めて、経験値を上げようということなのか。

それでも結局パンチを当てる事ができないゴーはほぼ打つ手なし、という状況で、ガードを下げて隙を誘ってみたりもしますが、何ともならず。

7R、豊嶋は同じく下がりながら、ジャブから右フック。為すすべはないが、とにかく前進するゴー。全く乱れない豊嶋は、前進するゴーをかわして左ストレートをヒット。そのまま体を入れ替えて、ラッシュ!したところで、ゴー・ギチャンの陣営から棄権の意思表示。

豊嶋海優、7RTKO勝利。

 

見事なボクシングを見せました、豊嶋。

序盤は相手が出てくる前の先手で試合を支配し、後半に入ってからは下がりながらカウンターのボクシング。言うなれば、前半は相手の良いところを潰し、後半に入ると相手の良いところを出させてそれを飲み込んでしまった、というようなボクシング。後半については、決して相手の良いところをあえて出させたわけではないのでしょうけれど、結果的に、私にはそう見えました。

いやー、本当に気持ちの良いボクシング。スーパーフライ級といえば、超がつくほどの大激戦区。この豊嶋がランキングに入るにはさほど時間がかからなそうなので、今後も非常に楽しみですね。

松本圭佑(大橋)6勝(6KO)無敗

vs

濱口人夢(市野)6勝5敗2分

デビュー以来パーフェクトレコードを記録する松本圭佑のプロ7戦目。デビューしたての頃はやや頼りなさがありましたが、いつの間にか全くなくなり、非常に力強いボクサーへと変貌を遂げています。

初のメインイベントで快勝が期待されます。

しかし、濱口も初のホール登場、そして相手が知名度バツグンの松本とあれば、これまでで最もモチベーションも高いはず。

初回、早々に攻め込んでいくのは濱口。バックステップからダックでその攻撃を外した松本は、続く濱口の攻撃に対してはリターン。そして重そうなジャブをヒットして濱口の顔を跳ね上げます。

濱口のフェイントに全く動じる事なく、どっしりとした構えからガツンと右をヒットし、濱口が攻めれば確実にリターンを返す松本。少し間があけば鋭いジャブを飛ばし、これを易々とヒットするあたりは流石の一言。

 

2R、エネルギッシュに攻めるのは濱口!しかし松本はそこにリターンでコンビネーション、濱口は早々にダウン!!

立ち上がった濱口はまたも強いパンチで攻め入りますが、松本はそれを受け止めてリターン、またも効かされた濱口は一気に後退。松本はここをチャンスと攻め入りますが、濱口も打ち返してなんとか難を逃れます。

ただ、まだ足にきている濱口は、自ら攻め入っても足がもつれてスリップダウン。

そこを冷静にジャブから攻めた松本、濱口は顔を跳ね上げられ、かなりのダメージを感じさせますが何とか踏ん張って倒れず!この間、バッティングで松本は流血します。

足にきている分、ラフにしか攻められない濱口、それに対して松本は迎え撃ち、2度目のダウンを奪取。完全にダメージの残る濱口は攻めては松本にくっつき、スリップ、という状況ですが、素晴らしいハートを持つファイターで、とにかく前進。しかし松本が上手く右アッパーをヒットすると、3度目のダウン。これでレフェリーはストップ。

松本圭佑、2RTKO勝利。

ちょっとこれはやりづらかったでしょうね、松本圭佑。もう最初のダウンで試合は決まっていたと思いますが、濱口のがんばりもあってレフェリーもストップしづらかったのかもしれません。ただ、あのまま続けるのは非常に危険を伴いますね。

ともあれ、松本圭佑は見事な勝利。もう日本フェザー級3位ですか。。。もし阿部麗也(KG大和)に挑戦者決定戦が決まって返上なんてことになれば、佐川遼(三迫)と丸田陽七太(森岡)の間で決定戦、その勝者に挑む、なんてことになるんでしょうかね。

2023年、日本のフェザー級から目が離せません。

 

 

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