信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】11/4、ダイナミックグローブ!メインは日本フライ級TM、飯村樹輝弥vs村上勝也!!

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11/4(土)はダイナミックグローブ!

今回のダイナミックグローブは注目試合が多いですね。どうしても全部は見れませんが、第一試合の冨岡樹(角海老宝石)のパフォーマンスは気になっていたので視聴。

強敵相手とはいえ4連敗を喫していた冨岡は2RTKO勝利で快勝。対戦相手のタイ人はさほど反応の良い相手ではなく、おそらくライト級のボクサーではないと思われるので、冨岡の現在が以前と比べてどうなのか、というところについては判断材料にはなりません。

ただ、冨岡のパフォーマンスとしては素晴らしく、しっかりとプレスをかけながら速いパンチをコネクト、自分から攻めてのTKO勝利というのは価値があるはず。もともと素晴らしいボクサーですが、勝利は4年ぶり。ここからの大復活に期待したい。

他にも波田大和(帝拳)が順当な5RTKO勝利、三代大訓(横浜光)が強敵浦川大将(帝拳)を大差判定で降して日本ライト級王座への挑戦権を獲得、池側純(角海老宝石)も岸根知也(ミツキ)を6RTKOと順当と言える決着が続きます。

ということで今回のブログは、11/4に行われたダイナミックグローブ、セミファイナルとメインの観戦記。

 

 

 

11/4(土)Who's Next Dynamic Glove

日本ウェルター級挑戦者決定戦

豊嶋亮太(帝拳)18勝(11KO)3敗1分

vs

石脇麻生(石田)12勝(8KO)6敗1分

佐々木尽(八王子中屋)に痛烈なKO負けからの復帰2戦目に臨む元王者、豊嶋亮太。あの負けは地力の差というよりも豊嶋の戦略ミスもあったと思います。一番戦ってはいけない場所で、「最初から」という一番戦ってはいけないタイミングで挑んでしまった接近戦。もちろん、佐々木を相手に力の差をしめしたかった、といえばそうなのでしょうが、結果論から言えば戦略ミスでした。

痛烈なKO負けから目指すのは、日本タイトルからのやり直し。この一戦に勝利し、日本王座の挑戦権を得られるか。

そしてその元王者、豊嶋を喰って上に上がれるか、厳しいマッチメイクをこなす石脇麻生。

これは注目の一戦ですね。

 

 

 

リングアナウンサーが名前のコールを間違えそうになる。人間だから仕方ないのかもしれませんが、さすがに名前を間違えるのは選手にも応援しているファンにも失礼なこと。これは気をつけてもらいたいですね。石脇の左胸には文字のタトゥーが入っていますが、もう隠さなくて良くなったんでしたっけ?(個人的には隠す必要は全くないと思っています。)

初回、石脇のジャブが結構長い。豊嶋はプレスをかけてワンツーを打ち込みます。

石脇はスピーディで長いジャブから右ストレート、このコンビネーションからスッと距離をとり、豊嶋のリターンを距離で躱します。ただ、豊嶋も丁寧にジャブ、これは非常に力強い。

豊島の持ち味といえば村田諒太ばりのストロングスタイル、「今日は長い距離でも戦いたい」と語っていましたが、この長い距離が得意な石脇に対しては得意を押し付けた方が良さそう。

2R、早々に豊島のボディジャブ。変わらず遠い距離から戦おうとする石脇ですが、豊島のブロッキングは固く、石脇のジャブ、ストレートをブロッキングして距離を詰めると強打を見舞います。右ボディは急所ではないですが、このボディは非常に見栄えが良い。

3R、石脇はヒット&アウェイ、これは非常に上手いですが、豊嶋のリターンはより素晴らしい。ちょっとパワー差もあるか、大きく動き、手数も多い石脇に比べて豊嶋は単発気味ながらも強いプレスで押していきます。

 

 

 

しかし後半、石脇も良いタイミングで右、左をヒット。アングルも非常に良い。

4R、豊嶋の強いプレスでロープを背負う時間が多い石脇。それでも上体を柔らかく使い、うまく戦っています。

後半には豊嶋の右がヒット、これは石脇ちょっと効いたか。

5R、豊嶋が変わらず強いプレス。ここで石脇は迎え撃ち、フィジカル差は如何ともしがたいものはありますが、左フックのリターン、コンビネーション、アングルを変えての左ボディ等、技術を駆使した接近戦を披露しています。

豊嶋はブロッキング、時折被弾をするものの下がることはなく、力強いパンチを打ち返していきます。

6R、強いプレスでスタートした豊嶋でしたが、後半に入ると今度は石脇がプレス。ここで豊嶋は足を使ってサークリング、前半から出ている鼻血がちょっと苦しいか。

足を使い始めた豊嶋に対し、石脇のジャブはよく当たっているように見えます。

7R、このラウンドも石脇がプレス。豊嶋のプレスが弱まっているのか、それとも呼吸が苦しく休んでいるだけなのかは判別がつかないところ。石脇はとにかくスタミナも豊富、タフネスも保持しており、非常に手数が多い。

 

 

 

このラウンド後半、石脇の右がヒットすると豊嶋の顎が跳ね上がります!ここを千載一遇のチャンスとしてパンチをまとめる石脇!しかしここで豊嶋の強い反撃!今度は一転、石脇がブロッキングを強いられます。

ラストラウンド、ここも石脇がプレス。豊嶋は強打で迎え打ち、強いコンビネーションを出していきます。

石脇が距離を詰めてくれることで豊嶋もコンビネーションが出ていますが、石脇は石脇はタフで、同じくコンビネーションでリターン。素晴らしい打撃戦、このラストラウンドで石脇は豊嶋に押し負けてはおらず、強いハートを感じます。

豊嶋の強い右を受けても前に出て打ち返す石脇、ラウンド終了のゴングを聞くと両手をあげて勝利をアピール。

判定は、76-76、77-75、78-74、2-0の判定で豊嶋亮太。

苦しい苦しい戦いだった豊嶋亮太。石脇は足を使ったアウトボクシングから、後半に入ってからの打ち合い、そのボクシングの幅の広さを見せるとともに、未来を感じさせる戦いでした。もし、これが12Rの戦いであったならば、もしかするともっともっと尻上がりに調子を上げていった可能性もあります。

豊嶋亮太は日本ウェルター級王座に挑戦が決定しました。日本王者は12月にシーサー皆川(平仲)との防衛戦を控える、坂井祥紀(横浜光)。坂井vs豊嶋となれば、再戦となりますね。

 

 

 

日本フライ級タイトルマッチ

飯村樹輝弥(角海老宝石)4勝(1KO)1敗

vs

村上勝也(名古屋大橋)14勝(3KO)2敗1分

中部地方のボクサーだけに、関東での知名度はほぼないのが挑戦者、村上勝也。好戦績を保持する村上は、初のタイトル戦でどのような戦いを見せられるのか。村上としては、ジムに初の日本タイトルをもたらさんとモチベーションも高いでしょう。

対して王者、飯村は前戦で難敵を降し、「鬼門」と呼ばれる初防衛戦に臨みます。こちらはすでに非常に評価が高い。

タレント揃いの日本フライ級戦線、大注目の一戦です。

初回、いきなり飛び込みの左フックの飯村。村上も鋭い踏み込みでのワンツー、ハナから両者動きが多く、フルスロットルです。

開始1分ほどのところで飯村の右クロスがヒット、村上はダメージを負ったか。

村上も非常にアグレッシブですが、まだ序盤、気をつけた方が良いですね。

村上の攻めに対してはバックステップとブロッキングで被弾を回避する飯村。

 

 

 

2R、飯村が右クロスで距離を詰めますが、村上は左右のアッパーを連打して対抗。背の低い王者に対してこれは非常に良い、ですが少しモーションが大きく、拳の戻しが遅いこともありここに飯村が左フックをヒット。

村上が狙う右アッパーに対して飯村が左フックをカウンター。飯村が完璧なレンジコントロールを見せると、村上はハートを見せて接近戦を仕掛けます。しかし素早くサイドへ動く飯村を捕まえきれないイメージ。

3R、飯村が上手い。頭をずらしながらの右、このややボラード気味の右から必ずと言って良いほど引き気味の左フックを返します。この間、しっかりと頭の位置が変わっているから村上は非常に捕まえづらい。

飯村が常に頭の位置、体のポジションを変えることから、村上は非常に攻めづらそうで、このラウンドはほとんどパンチを伸ばし切ることができていません。ちょっと攻めるに迷いがあるような状況で、パンチを出す前から「当たらなそう」と思ってしまっているのだと思います。こうなると、相手が出てきた時に合わすことしかできず、どうしても後手に回ってしまいます。

 

 

 

4R、村上がプレス。しかしやはり打つタイミングは計れておらず、村上が距離を積めるも打つ前に飯村が先に打ちます。

この先に打つ飯村のワンツーをブロッキング、その後すぐにリターンを返すもすでにそこに飯村はおらず。村上にとっては絶望的な状況には見えますが、まだまだ村上は諦めません。

5R、飯村の強い左ボディからスタート。非常に多彩、踏み込むタイミングも自在です。このラウンド1分過ぎ、動きの止まった村上に対して飯村はラッシュを仕掛け、山場を作ります。

村上も後半、気持ちを見せて前進、左右を際限なく放ち、飯村に迫っていきます。ここでいくつかのヒットを奪った村上、前半で最もクリーンヒットを生み出したラウンドかもしれません。

途中採点は、49-46×1、50-45×2で飯村。村上はこれで完全に退路を絶たれます。

6R、行くしかない村上は当然チャージ。もちろん、試合を投げることはしません。

中盤、危険なタイミングの右の相打ち、その後も前進をやめない村上ですが、飯村は上手く、また速い。

7R、飯村の左フックカウンターが村上を襲うも、その前進は衰えることはありません。それでも村上のプレスで飯村が削られているか、というとそんな感じはしないので、村上は次の策があるのかないのかは気になるところです。

村上のタフさは賞賛に値するものですが、ちょっと何もできない時間が続いています。

 

 

 

8R、村上がワイルドな攻撃で前進。それに対して飯村は内側からのコンパクトなコンビネーション、そして左右のボディ。

ちょっと地力に大きな差がありそうですが、タフな村上は倒れそうにありませんね。

9R、ここは飯村にとって倒せるか倒せないかの勝負のラウンド。同時に村上にとっても逆転に一縷の望みをかけるほぼ最後のラウンドと言って良いでしょう。

飯村は一発が当たると素晴らしい反射神経でコンビネーションをまとめていきます。この回転力のあるコンビネーションで、村上がブロッキングで固まってしまう場面も散見されます。

しかし終盤、村上は左フックをヒットするとそこから一気に猛ラッシュ。飯村も力を込めて打ち返し、ラウンドが終了しています。

ラストラウンド、村上はかなりワイルドなパンチを振るって前進。ここに来ると飯村はリングを大きく使ってエスケープ、しつつも時折ジャブから入っての連打を見せます。

村上はなりふり構わない前進からフルスイング、これはミスブローながらも大迫力です。しかし飯村は大きく足を使いつつも素晴らしいタイミングでのカウンター、それでも村上は倒れないという意地を見せ、試合は終了しました。

 

 

 

判定は、99-91×3、飯村樹輝弥。

これは地力の差が大きかった、と言える一戦だったと思います。

この結果は大方の予想通りだったものではありますが、チャレンジャー、村上勝也は本当によく頑張りました。

飯村の上手さは際立っており、できれば倒して欲しかったというのは一つの本音であり、今後への期待でもあります。日本フライ級王者として、国内の強豪を退けていくことは世界への最短距離。今後の飯村樹輝弥に期待です。

 

 

 

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