信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】3/4(土)ダイナミックグローブ!千葉開vs栗原慶太は、ダイレクトリマッチも衝撃決着!!

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Twitterをなんとなく見ていると、意外と日テレジータスに加入していないボクシングファンが多い事に気づきます。

スカパーもしくはケーブルテレビ、なんていうのはハードルが高すぎますよね。

私のようなオールドファンは、WOWOWよりも先にダイナミックグローブでボクシングを知った世代だけに「ダイナミックグローブ」を捨てられないというのが心情。私はテレビを捨ててしまったが、無理やりスカパーのオンデマンドと契約、日テレジータスだけは見れるようにしている状態。

一ヶ月に多くて一回の生放送を見るため、と考えるとコスパは非常によくない(しかもアーカイブも見れない)のですが、離島の田舎者がボクシングと出会うきっかけの番組の一つだったので、やっぱりどうにかしてお金を落としたいという思いなのです。

そんなわけで、話が思いっきりそれてはしまいましたが、今回のブログは大注目の千葉開vs栗原慶太、その観戦記。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 


3/4(土)ダイナミックグローブ

とはいえ、17:45から配信にずっと張り付いてはいられないので、用事が済み次第の視聴。

第1試合の山本智哉(横浜光)vs野田賢史(帝拳)や山本の勝利。これは殊勲の勝利ですね。元アマエリートの野田に対して、2度の新人王挑戦も実らなかった山本の勝利、というのはなかなかに感慨深いもの。

第2試合はチャイヤラット・サワンソーダ(タイ)vs近藤明広(一力)。この試合の3Rの後半から視聴開始。近藤は良いボディ、チャイヤラットも頑張ってくれる方のタイ人ですね。

近藤は突き刺すようなジャブ、素晴らしい左ボディを次々とヒット。ファールカップのベルクロ?がトランクスの腰あたりからピロっとでているのは気になりますが、プレスをかけてチャイヤラットを追い詰め、反撃にはパリングとブロッキングでほぼ完璧に対応。

そして6R、チャイヤラットの攻撃をかわしてからの右で効かせ、その後も同じパンチでダウンを奪取。立ち上がったチャイヤラットをやや強引めに攻め、レフェリーストップを呼び込んでのTKO勝利。力の差はあったと思いますが、近藤明広、素晴らしい勝利でした。

 

そして第3試合、可兒栄樹(T&T)vs根本裕也(宇都宮金田)。根本は大きなボクサーですね。ただ、可兒は非常に反応がよく、スピードもあるミドル級だったように記憶しておりますし、何より非常に若い。

序盤からリーチが短いはずの可兒のジャブがビシバシと決まる立ち上がり。これはポジショニング、スピードが由来でしょう。かなり余裕を持った戦いを展開する可兒、根本の打ち終わりへのリターンは非常に的確。

そして3R、可兒は左フックカウンターで効かせ、最終的には上下に打ち分けたコンビネーションでラッシュをかけ、根本が一方的に打たれたところでレフェリーがストップ。可兒栄樹が3RTKO勝利、非常に落ち着いた戦いで、素晴らしいジャブが冴えました。

 

 

60.2kg契約8回戦

鯉渕健(横浜光)8勝(7KO)6敗1分

vs

長谷川慎之介(ワールドスポーツ)15勝(10KO)4敗1分

さて、大注目のセミセミ。日本ライト級ランカー、鯉渕健と、日本スーパーフェザー級ランカー、長谷川慎之介。これはサバイバルマッチ、というか、勝てば日本王座にぐっと近づく一戦です。

初回、いきなり勢いよく攻め入った鯉渕。右ストレートを決めます。もともと階級が違う事でかなりパワー差はありそうですが、フィジカル面でも差がありそう。ただ、最初の右こそヒットしましたが、その後は長谷川もこの右をしっかりブロッキング。

2R、突然ラッシュをかける鯉渕!ここで長谷川は果敢に打ち合い、カウンターも奪いますが鯉渕の右がヒット、このラッシュの中で膝をついた長谷川にダウン宣告。

立ち上がった長谷川にラッシュの鯉渕!!このラッシュの中でボディを痛打され、ダウンを喫した長谷川はカウント内に立ち上がれず。

鯉渕健、2RKO勝利!!

長谷川を応援していましたので、これは残念な結末。初回からグイグイ出てくる事はわかっていたでしょうから、あそこさえしのげばまた違った展開となっていた可能性もあります。

鯉渕はここで大きく存在感を示しましたね。

 

スーパーライト級8回戦

ジノ・ロドリゴ(フィリピン)9勝(7KO)2敗2分

vs

李健太(帝拳)4勝(2KO)無敗1分

初回、まずはサウスポー・ゴンテが鋭い右ジャブ。ロドリゴはゴリゴリのフィリピン人ファイターで、低い姿勢からボラードを振ってきます。これはKO率どおりの怖いボクサー。

中盤、低く入ってきたロドリゴに右フックカウンターを決めたゴンテですが、ロドリゴも踏み込みが非常に鋭い。

2Rに入って早々、ロドリゴの右オーバーハンドを距離で外したゴンテは、その後プレスをかけてロドリゴを下がらせます。

中盤以降はまた大きく振ってくるロドリゴ、ゴンテの打ち終わりを狙っている感じ。しかし後半、接近した距離でロドリゴの右に右フックカウンターをあわせたゴンテ、集中力を切らさなければ大丈夫そう。

3R、序盤にゴンテが左ストレートをヒット!そうするとロドリゴに火がついたのか、それとも特攻なのか、ロドリゴが強く前に出てきます。

中盤、ゴンテは足を止めた状態からのワンツー、これがヒットしてぐらりときたロドリゴ。その後ゴンテはラッシュを仕掛けるも、ロドリゴもまだ力を残しており、強く抵抗します。この乱打戦は非常に危ないですが、そこを察知したゴンテは不用意には攻め入らず、このラウンドを終了。

 

4R、前半、強く攻め入ったロドリゴの左右のフックを浴びてしまうゴンテですが、これはスリッピングアウェーでパンチの威力を殺しているように見えます。が、その後強気に攻めたロドリゴは、右ストレートをゴンテにヒット!

これは危ないタイミングでしたが、ゴンテは致命的なダメージを受けていないようで、慌てず対処。ゴンテはその後も落ち着いたボクシング、やや特攻ぎみのロドリゴは後半にかけて手数が減り、ラウンドが終了。ただ、ここはロドリゴのラウンドかもしれません。

5R、ガードをしっかりと掲げ、プレスをかけていくゴンテ。この相手にアウトボックスに頼らず、先手をしかけようというボクシング。相変わらず素晴らしい右ジャブと右フックカウンター、左ストレートで攻め立てるゴンテ、ロドリゴも諦める事なく1発を狙っています。

6R、素晴らしい距離感のゴンテ、ロドリゴのパンチはまだ鋭いものの、この距離を潰せません。更には手数も減っていますが、これは疲労かダメージか、それとも当たらないからなのか。

 

7R、前半にゴンテの左ストレートがヒット。当てられるとより強く振ってくるロドリゴはハートの強い好ボクサーですね。

中盤にはゴンテがボディを交えたコンビネーション、これで下がったロドリゴは明らかなダメージを負っているものの、しっかりと打ち返してくるあたりは流石のもの。

ラストラウンド、プレスをかけて左をヒットしたゴンテ。ロドリゴは己のすべてをかけたようなフルスイングに望みをつなぐも、ゴンテの抜群の距離感の前になかなか当てられません。

素晴らしいコンビネーションをみせつつも、ディフェンスへの意識もおろそかにしない素晴らしいゴンテのボクシング。規定の8ラウンズを終了し、勝負は判定へ。

79-73×2、80-72の3-0の判定で李健太。

見事でしたね。このジノ・ロドリゴ、相当怖いボクサーでした。非常にタフで、踏み込みも鋭いフルスイングにはパワーがあります。更に試合を諦めないハートの強さを持つ。是非また日本に呼んでほしいボクサーですね。

そのロドリゴを完封してしまった李健太、今年はとうとうタイトル戦のチャンスが来るのでしょうか。今後も非常に楽しみです。

 

OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ

千葉開(横浜光)15勝(9KO)3敗

vs

栗原慶太(一力)16勝(14KO)7敗1分

大激闘となった前戦からのダイレクトリマッチ。目標とした王座に届いた千葉は、そのモチベーションを維持し、栗原を返り討ちにできるのか。

そしてもう後がない栗原は、ここに勝って築き上げてきた地位を取り戻せるのか。

負けた方は引退、とも考えられる今回のダイレクトリマッチ、正直に言えばどちらにも勝ってほしい一戦です。

初回、まずプレスをかけて積極的に仕掛けるのは栗原。前戦ではやや慎重な立ち上がりでしたが、今度はやはり積極的にいきます。これは早期決着を狙うか。

かなりハイペースに見える飛ばし方をする栗原に対し、千葉は冷静に足を使って対処。

ただ、距離が近くなれば思いっきりパンチを叩きつける栗原に対し、ちょっと手を出すタイミングをつくれない千葉。栗原は千葉のガードもおかいまいなく右を叩きつけ、ボディにもパンチを集めます。

とにかく栗原の気合がやばい、初回。

 

2Rに入っても同様に栗原は攻め、前半に右クロスをガツンとヒット!千葉はちょっとダメージを負ったか、顔色こそ変えないものの手が出ません。

千葉が少し回復したか、という中盤、栗原の左フックがカウンターとなってヒット!そこから右ストレートをヒットした栗原、千葉はこの右でダウン!!!

立ち上がった千葉に対して、猛ラッシュの栗原慶太!!!スラッガーの強く、重いパンチが千葉を襲い、千葉は防戦一方!!!それでもガードは下がらず、耐えに耐えます!

しかし手を出せない千葉をみて、染谷レフェリーが割って入り、試合が終了!

栗原慶太、2RTKO勝利!!!!

あの初戦があってこその、「結果的には圧勝」とみえる栗原慶太の勝利。これは、寺地拳四朗vs矢吹正道の初戦から、ダイレクトリマッチでの拳四朗の「結果的には圧勝」という流れに非常に似ています。

初戦で長いラウンドを戦ったからこそ、このように吹っ切れたボクシングができたように思う栗原慶太。ここまで力まかせ、ハイペースともいえるこのボクシングができたのは、初戦であのような形で敗れているから、ということが大きいと思います。

 

勝利者インタビューでは、前戦での負けから様々な出会いがあったという栗原。この敗北、そしてリベンジから更に大きくなって帰ってきてくれたようです。

バンタム級の世界のベルトは、ここからまだ大きく動きます。

本当に楽しみなボクサーが世界戦線に帰ってきてくれました。栗原慶太の今後に期待。

そして千葉、非常に残念な敗北となってしまいました。

「力を出し切りたい」と戦前語っていた千葉ですが、今戦は出し切れてはいないはずです。

ということは、是非とも力を出し切るまでは戦ってもらいたい。千葉の今後にも期待したいものです。

そして更なる衝撃。日テレジータスでのダイナミックグローブは今回で放送終了、とのこと。言い方としては日テレジータスでの放送は、ということなので、ちゃんと名称ごと引き継いでくれるのでしょうか。。。

いずれにしろ、私と日テレジータスとの関係性もこれにて終了。スカパーを、解約します。

 

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