信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

世界戦線のボクシンググローブ事情。PFPボクサーたちの試合で使っているグローブを調べてみました。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

3月に入りましたね。

もうあっという間に4月に入ると、ビッグマッチが目白押し。

とりあえず昨日、4/8(土)の有明アリーナ興行のチケットを発券してきました。あと一ヶ月、楽しみに待ちたいと思います。

さて、ちょっと気になっていた、世界のトップボクサーたちのグローブ事情。

トレーニングで使っているグローブは、「世界最高品質」Winning(ウイニング)のグローブが多いような気がします(ヘッドギアなんかは特に多い気がします)が、世界中の人の目に触れる本番、「試合」となると話が違います。

 

グローブメーカーにとってはまたとない宣伝広告の場だけに、グローブメーカーたちがこぞって選手をサポートしているのか、Winningは日本以外でほとんど見かけません。(Winningは宣伝しなくても注文が入るのか、生産の人手が足りないのか、今グローブは半年〜1年待ち)

ということで、今回のブログでは、「今現在、ボクシング界を代表するボクサーたぎは、どこのメーカーのグローブを試合で使用しているのか」を調べ、世界的ボクシンググローブメーカーの勢力図を感じていきたいと思います。

PFPボクサー縛りで調査

調べるにあたり、世界王者すべてを調べる気には流石になりません。ので、今回はリングマガジンのPFPリストに載っているボクサーたちを上から順番に調べてみました。

あとはきっと地域性というものも関係してきますね。日本で行われる世界戦で使われるグローブは、ほとんどがWinningであり、昔は対戦相手にもWinningのグローブを提供してきました。今は各ボクサーが、上述のようにスポンサーの関係があるので、自由に持ち込んでいるイメージ。

あとはグローブメーカーにより、プロモーションに積極的なメーカーと、そうではなく、逆に選手側から働きかけるパターン、色々なパターンもあると思います。

 

1位 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

PFPキング、オレクサンドル・ウシクはRIVAL(ライバル)のボクシンググローブ。ウシクは同胞のロマチェンコとともに、長くRIVALにサポートされているイメージがありますね。

RIVAL社はカナダで生まれた比較的新しいボクシンググローブメーカーで、今はアメリカ、オーストラリアといった支社があり、そのラインナップも様々。世界的に最も人気のあるボクシングサプライヤーの一つですね。

尚、最新の対戦相手のアンソニー・ジョシュアはGRANT(グラント)。GRANTは言うまでもなくメキシコ製の超高級グローブメーカーで、まあ一般の人からすると価格的に手が出にくく、トッププロをサポートしているというイメージ。

 

2位 井上尚弥(大橋)

井上尚弥がここ数戦、好んでつかっているのがメキシコ製のREYES(レイジェス)。ナオヤ・イノウエマークでREYESロゴが隠れているものの、どこかの記事で今回はREYESと言っていたので間違いはないでしょう。

ちなみに、井上はその時々でグローブを変える、ということを言っており、これまでWinning、GRANT等のグローブも試しています。が、これはサポート契約とかはしていないと思われます(だからREYESロゴを隠しても問題ない。GRANTはサポート契約だったかも)。

フルトン戦もREYESかなー。フルトン戦こそREYESかもしれませんね。

ちなみに最新の対戦相手のポール・バトラーはRDX(アールディーエックス)。こちらはイギリスの、比較的安価なグローブをラインナップしているメーカーで、日本支部もあります。

非常に手に入りやすいグローブですが、世界戦の公式戦で使用できるクオリティのプロファイト用グローブは日本では発売されていないと思います。(イギリスのRDXの公式HPでは、CompetitionGloveとして200£※30,000円超で売られています)

 

3位 テレンス・クロフォード(アメリカ)

クロフォードはおそらく世界で最も有名なボクシンググローブメーカー、EVERLAST(エバーラスト)社製。EVERLASTはボクシング用品だけでなく、アパレルでも非常に安価な商品を提供しており、しまむらとかともコラボしてしまっていたりするので一般の人たちもロゴを見ればわかる、ということはあるでしょう。

それ故にやや恥ずかしさを伴うロゴではありますが、超がつくほどの老舗だけに、このPFPファイターの中でもEVERLASTを使うボクサーは非常に多いです。

こちらもRDX同様、いやRDX以上にそのクオリティはピンからキリまで有りすぎるので、EVERLAST社製のグローブを購入するときには非常に気をつけなければいけません。トレーニング用のグローブを購入する場合は、打感、拳の保護ともにパワーロックが一番間違いがありません。間違っても、ドネアが井上戦で使っていたからといって安価なEliteというモデルを買ってはいけませんよ。(アレは見かけは同じでも絶対違うもの)

最新の対戦相手のデビッド・アバネシアンはRIVAL。RIVALは比較的「非・アメリカンボクサー」をサポートしているイメージがありますね。

トレーニング用品に限っていうと、アメリカの「TITLE」というボクシングギアメーカーが種類的に非常に充実していますが、その次点にくるのがこのRIVALというイメージで、こちらもピンのものからキリのものまであります。ただ、RIVALはEVERLASTやTITLEに比べ、クソみたいなレベルのラインナップはない、というイメージ。

 

4位 エロール・スペンスJr(アメリカ)

テレンス・クロフォードの「戦わざるライバル」エロール・スペンスJrもEVERLAST。もうこの二人の試合はプロモーターじゃなくてEVERLASTが取り持つべきなんじゃないでしょうか。

EVERLASTが資本を出して試合を締結させれば良い。シューズもトランクスもEVERLASTが提供し、リングのど真ん中に「EVERLAST」と刻印して、アンダーカードもEVERLASTの契約選手しかでれないようにしたって良い。いや、無理か。。。

スペンスはもう前戦から1年が空こうとしており、とりあえず今年の前半のうちにクロフォードじゃなくても良いから戦ってもらいたいですね。

最新の対戦相手のヨルデニス・ウガスもEVERLAST。アメリカで掴んだビッグマネー、その一部にはEVERLASTから入っているのかも。

5位 カネロ・アルバレス(メキシコ)

元PFPキング、サウル「カネロ」アルバレスは、もちろんNo Boxing No Life(ノーボクシングノーライフ)のグローブを着用しています。

メキシカンビーフ云々という話はあれど、カネロのボクシングへの献身は素晴らしく、このブランド名とカネロのタッグは本当に素晴らしいと思います。

このNBNLというボクシングブランドの創始者は、カネロのトレーナーであるエディ・レイノソ。だから当然、カネロがこのグローブを身につける事には納得がいくことです。

そしてこのボクシングメーカーを一気に世界に広めたのもこのカネロであり、デザインに優れたメキシコ製のグローブは世界中で一気に人気になりましたね。

なお、最新の対戦相手のゲンナディ・ゴロフキンはGRANT。ゴロフキンはずっと一途にGRANTな気がしますが、このメキシコ製のグローブは彼のスタイルに合致していますね。

 

6位 ドミトリー・ビボル(ロシア)

さて、そんなカネロを破り、一大センセーションを巻き起こしたドミトリー・ビボルもGRANTを使っています。

やっぱりトップファイターといえばGRANT、非常に信頼のあるボクシンググローブメーカーだということがわかります。そしてこのビボルの最新の対戦相手、ヒルベルト・ラミレスもGRANTを使っています。

7位 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

そしてワシル・ロマチェンコはVENUM(ヴェナム/ヴェヌム)。呼び方とか表記の仕方があまり定着していないような気がしますが、こちらは非常に有名な格闘技ブランド。

もともとボクシンググローブのメーカーではありませんでしたが、これまでロマチェンコやホルヘ・リナレスと言ったボクサーをサポート、更にはシグネチャーモデルなんかも販売していますので、選手に払っているフィーは比較的大きいのではないかと思います。

ちなみにロマチェンコはリナレス戦ではRIVAL社製を使っていましたが、ここ数戦はVENUM。

尚、最新の対戦相手のジャーメイン・オルティスはGRANTですね。GRANTはアメリカのボクサーに人気なのかもしれません。

 

8位ジョシュ・テイラー(イギリス)

続いてイギリスの元世界スーパーライト級Undisputedチャンプ、「ザ・タータン・トルネード」ジョシュ・テイラーはEVERLASTを使用しています。最新の対戦相手のジャック・キャトラルもEVERLAST。

ちなみにこういうときの写真は「勝った方が打ち込んでいる」写真を使うのが普通で、写真を見ればどっちが勝ったかわかるような写真というのが良い写真。

ただ、この試合を調べるとこういう写真が多かったりするんですよね。。。まあ、世論というかライターたちは「こう見せたい」と思っているということです。面白いものですね。

9位ジャーメル・チャーロ(アメリカ)

現世界スーパーウェルター級Undisputedチャンプ、ジャーメル・チャーロはGRANTのグローブを使用しています。ティム・チューとの対戦から離脱してしまったのは残念ですが、チューがハリソンに勝ったら是非今年中にやってほしいですね。

そのチャーロと初戦でドローを演じたブライアン・カスターノはNoBoxingNoLife。手の甲部分にカスターノのマーク、ナックル部分にNBNLのロゴが入っていますね。

 

10位ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)

最後に、PFPリストに残り続けているファン・フランシス・エストラーダはEVERLAST。メキシカンでGRANTはやっぱりあんまりいないかもですね。REYESは多そうですが。

最新の対戦相手のローマン・ゴンサレスもEVERLAST。EVERLASTは出身に関係なく非常に広くサポートしているイメージがありますね。

思いの外、バラけていなかった

EVERLASTのグローブって、写真で見る感じ結構ナックル部分が厚めなイメージで、拳の保護にこそ適してはいそうですが、効かせるという意味においてはどうなのだろう、と思いますね。プロファイト用のグローブをはめてみるとまた違うのかもしれませんが。

ともあれ、当然のことながらトッププロたちはその試合、その試合にあわせて自らの専用グローブをつくり、それをつかっているようですね。グローブメーカーからのアプローチこそあれど、「使わなければならない」というMUST論はないはずなので、自らにあったグローブをピックアップしているはず。

思いの外バラけていませんでしたが、やっぱり世界タイトル戦となると使えるグローブも限られてくるのかもしれません。ただ、海外のトップボクサーたちの多くは、トレーニングでは日本のWinningを使っています。マジで。

「憧れのボクサーがつかっているから」という理由でボクシンググローブを購入するのは、良いモチベーションになりますね。ただ、グローブはピンからキリまであり、基本的には安価なグローブは品質もそれなり、ということを覚えておくと良いかもしれません。

そんなわけで、今日はダレトクなお話でした。

 

 

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