信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】LIVE BOXING、倒すか倒されるかの大勝負!佐々木尽vs小原佳太はKO決着必至!!

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4/8(土)まで残り1週間を切りました。

拳四朗vsオラスクアガ、井上拓真vsリボリオ・ソリス、そしてキコ・マルティネスvs阿部麗也と盛りだくさんのこの興行の中で、予想をたてるとするとその振り幅が最も大きいのがこの一戦です。

どちらが勝つにせよ、決着はノックアウトによるものだということが予想される佐々木尽vs小原佳太。これは非常に痺れるマッチアップで、よくぞまあこの試合を組んでくれたと感心するものです。

ということで今回は、Amazonプライムビデオpresents LIVE BOXING、WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチとして行われる、佐々木尽vs小原佳太をプレビューです。

 

4/8(土)LIVE BOXING

WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチ

佐々木尽(八王子中屋)14勝(13KO)1敗1分

vs

小原佳太(三迫)26勝(23KO)4敗1分

もう随分長い間、国内の重量級を引っ張ってきた小原佳太。本人が言うように、「小原がまた若い芽を摘むのか」、それとも若き佐々木がここもステップアップとして乗り越えるのか。

国内ウェルター級最強決定戦、この言葉を使えばこの試合はそれで片付くわけですが、この両者のパーソナリティは大きく異なり、それでいて両者ともに非常にエキサイティングな試合をする分、多くのファンたちが注目する一戦となっていると思います。

ロマン砲、佐々木尽

王者佐々木尽は、とてつもないハードパンチを持った21歳、プロデビューは2018年、彼がまだ高校生の時です。

2019年の新人王トーナメントにエントリー、東日本新人王決勝まで勝ち上がりますが、この決勝を調整不良により欠場しています。

その後は赤岩俊(マナベ)、宮崎辰也(マナベ)を初回KO、注目された日本ユース・スーパーライト級王座決定戦でも石脇麻生(寝屋川石田)も3Rで屠っています。

この頃の佐々木は無双状態ではありましたが、初回からグイグイいく圧と持ち前のハードパンチでなかなか試練にぶち当たらなかったのも事実。かつて雄二ゴメスがバンバン倒していたのと同様に、どこかで壁にあたってしまうのかもしれない、と思ってみていました。

そして、その壁となりそうだったのが個人的には湯場海樹(ワタナベ)だったわけですが、佐々木はこの大注目のユース王者対決を2RTKO勝利で乗り切ります。今も伝説として語り継がれるコロナ禍の中での神興行、あの倒し倒されの試合は本当に見応えのあるものでした。

ここまであっという間に駆け上がってきた佐々木は、湯場戦の次戦で当時のWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者、平岡アンディ(大橋)に挑戦。ここを計量失敗というミソをつけたまま臨みましたが、11RTKO負けで初黒星を喫します。

この試合は正直、負けて良かったと思います。もともとハードパンチを持っている佐々木が重い体重で戦い勝利したとしても、それは誇れるものではないでしょう。

 

平岡に敗北を喫した佐々木は、ウェルター級へ転級。

マーカス・スミス(平仲)を退けたあと、関根幸太朗(ワタナベ)との一戦はドロー。これは6Rで行われたのが非常にもったいないマッチアップでした。

その後、タイ人を3RTKOで降し、当時のWBOアジアパシフィック王者、豊嶋亮太(帝拳)に挑戦したのが2023年の1月。

ここまで非常に名のあるボクサーたちを降してきた佐々木とはいえ、このウェルター級という階級においての2大巨頭、豊嶋と小原にはまだ早い、という予想が一般的ながらも、佐々木の一発が当たれば可能性はある、というぐらいだったのだと思います。

ともかく佐々木尽というボクサーは、魅力的なロマン砲を持っているだけに、たとえ技術やキャリア、スピード、その他諸々の「ボクシング」で劣ろうとも、1発当たればという期待を持って見ていられるボクサーです。

そんな佐々木に対して、慎重なボクシングを展開すべきだった豊嶋ですが、初回から打ち合いに巻き込まれ、決着はまさかの1ラウンド。佐々木は豊嶋を圧倒的なパワーで倒しきり、見事WBOアジアパシフィック王座を初戴冠しました。

 

非常に印象的なパワーを持っていますが、彼はもちろんそれだけのボクサーではありません。パンチを当てる技術、特に左フックを当てる技術に優れ、コンビネーションも非常に巧い。特にこの豊嶋戦ではしっかりとしたブロッキング、強振することすらも効果的に使いつつ、落ち着いてボクシングをしていたというイメージ。ここにきて、大きな成長を遂げている事は間違いありませんし、それは湯場戦でのダウンや平岡戦でのストップ負け、関根戦でのドロー等々、様々なことが折り重なってキャリアとなっているからでしょう。

唯一無二の才能をもとに、非常に厳しいマッチメイクに育てられてきたボクサーだと言えると思います。

今回、佐々木の相手は日本重量級のリーダー的存在である小原佳太。これこそが、佐々木が待ち望んだ一戦です。

国内ウェルター級最強、小原佳太

小原佳太のプロデビューは2010年、もうすぐ13年が経とうとしています。

アマキャリア豊富な小原はもちろんB級デビュー、しかしなんとデビュー戦で黒星を喫しています。

しかしその後は連戦して連勝、2013年に日本スーパーライト級王座決定戦に勝利して日本王座初戴冠、2014年にはOPBF東洋太平洋スーパーライト級王座決定戦に勝ってOPBF東洋太平洋王者となりなす。

 

このタイトルを防衛しながらチャンスを待った小原は、2015年にIBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦の機会を得ます。当時13連続KO勝利中だった小原でしたが、この挑戦者決定戦はドロー。これは非常に残念、あとたった1ポイント取れていれば。。。という試合でした。

この試合は再戦が組まれましたが、対戦相手のウォルター・カスティージョ(ニカラグア)は辞退、小原は氏名挑戦権を獲得し、当時のIBF王者、エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)への挑戦が決定。

まるで別世界のようなこの階級の世界挑戦という夢の世界を見せてくれただけでも感謝しています。

このトロヤノフスキー戦で小原はリング外にふっとばされるというダウンを喫するという2RTKO負け、実力を出す前に終わらせられてしまった試合でした。

出直しを誓った小原は、ウェルター級に転級、WBOアジアパシフィック・ウェルター級王座を獲得。この王座はアルビン・ラガンベイ(フィリピン)を防衛戦で迎えた時に一度奪われてしまいますが、これにリベンジして奪還。

その後またもIBF世界ウェルター級挑戦者決定戦の舞台に上がるも、クドラティーリョ・アブドカホロフ(ウズベキスタン)の前に惜敗、挑戦権を得る事はできませんでした。

 

ここから国内での出直しをはかり、日本ウェルター級王座への挑戦者決定戦に出場した小原。これは同階級のボクサーからするとたまったものではなかったでしょうが、小原自身、そしてファンからすると当時の力をしっかりと見定めさせてもらえる非常に良い機会となりました。

これに勝った小原は、当時の日本王者永野祐樹(当時帝拳)に挑戦して王座を獲得。そして坂井祥紀(横浜光)、玉山将也(帝拳)を退け、絶対王者ぶりをアピールしています。

この間、のし上がってきたのが豊嶋亮太(帝拳)であり、この小原vs豊嶋の国内最強決定戦が待ち焦がれられる状態となったわけです。

そして同時期、小畑武尊(ダッシュ東保)も怒涛の勢いをもって駆け上がり、小原の負傷により設けられた日本ウェルター級暫定王座決定戦では元王者永野祐樹を5RTKOで降して戴冠。

もしかしてこのまま小原も。。。?と思われたこの王座統一戦は、結果的に小原佳太の圧勝に終わり、やはりウェルター級に小原有り、を鮮烈に印象づけた結果となりました。

 

倒すか、倒されるか

小原佳太というボクサーは、素晴らしい距離感を持っており、技術もあり、更にパンチもあるバランスの取れたボクサー。やや長めの距離で闘うストレートパンチャーであるので、豊嶋の二の舞にはならないはずです。というかもし、佐々木が難なく小原の距離を縮める事ができるのなら、その時点で勝負が決する可能性すらあります。

そして佐々木も鋭い踏み込みを持っていることもあり、長距離〜近距離、距離的にはどこでも戦える万能型に近いボクサーだと思います。

ただ反面、やはりディフェンスの甘さはまだまだあると思われ、先日の豊嶋戦こそ近い距離でのボクシングだったがためにしっかりとハイガードスタイルではありましたが、やはり入り際というのが無防備になる感じがします。

そこを小原が突けるのか、それとも佐々木が一気に攻め込むのか。

個人的には、さすがに小原が負けることはないのではないか、とか思ったりするのですが、それは豊嶋の時にも思っていたことなので、この佐々木尽についてはそういうのはアテになりません。

 

まあ、それがこの試合の面白いところであり、佐々木尽というボクサーの魅力でもあります。

もしかすると1Rで小原が勝つかもしれないし、1Rで佐々木が勝つかもしれない。

フルラウンドいくことはないはずですが、どちらがどのようにノックアウトしても驚きません。(ほんとはどう転んでも驚く自信があります。)

この試合は、派手さにおいてこの興行で最も派手な試合になるのではないでしょうか。

もちろん、日本人初のウェルター級王者は死ぬまでに一度は見てみたいものですが、個人的には、今回の試合「また若手の芽を摘む」小原がみたい。

 

 

放送・配信

Amazonプライムビデオ presents 4/8(土)「LIVE BOXING」は16:00からの放送開始。

話題の5試合はすべて生配信の対象のようです。

現在Amazonプライム・ビデオでは、那須川天心デビュー戦直前スペシャルも配信中!

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