信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】バム・ロドリゲスが2階級制覇に挑む、4/9DAZNも大注目!セミはムロジョン・アフマダリエフvsマーロン・タパレス!

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日本では4/8(土)にAmazonプライム・ビデオのLIVE BOXING、そして4/9(日)には我らが吉野修一郎がシャクール・スティーブンソンに挑むWBC世界ライト級挑戦者決定戦、と息付く間もないボクシング三昧。

そしてその最中にDAZNでも非常に興味深い戦いが繰り広げられようとしています。

しかもニューアークの興行と違い、こちらのアンダーカードは大充実。それも、メイン、セミともに軽量級の世界タイトルマッチであり、我々日本のボクシングファンにとっても非常に興味深いものです。

ということで今回のブログでは、ジェシー「バム」ロドリゲスvsクリスチャン・ゴンサレスをメインに据え、セミにはムロジョン・アフマダリエフvsマーロン・タパレスという素晴らしいマッチアップを持ってきたDAZN興行のプレビュー記事です。

 

4/8(日本時間4/9)アメリカ・テキサス州

WBO世界フライ級王座決定戦

ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)17勝(11KO)無敗

vs

クリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)15勝(5KO)1敗

もともとライトフライ級の世界ランカーだったジェシー・ロドリゲスが、一気に2階級を上げてWBC世界スーパーフライ級王座決定戦に挑んだのが2022年2月のことで、まだ1年位しか経っていません。

突然のセンセーションを巻き起こした「バム」ロドリゲスですが、当初から関係者の評価は高かった。この王座初戴冠となったカルロス・クアドラス(メキシコ)戦は代役としての挑戦であり、「代役」「いつもと違う階級」というアゲインストを全く意に介しない戦いを見せたからこそ、センセーショナルだったのです。同様の条件で寺地拳四朗(BMB)と戦うアンソニー・オラスクアガ(アメリカ)、TEIKENボクサーは怖いですね。

ともあれ、バムはクアドラスに続いてシーサケット・ソールンビサイ(タイ)も撃破、こちらは8RTKOで勝利していますが、シーサケットはなんと13年ぶりのTKO負け。というか、デビュー戦とデビュー2戦目でTKO負けをしているのですが、これはほぼ「選手じゃない」時代の戦績なので、実質初のストップ負けと言っても良い。

 

対戦相手を中心として、上手くサイドに回り込み、多角的な攻撃を仕掛けるサウスポー、ジェシー・ロドリゲス。兄であるジョシュア・フランコとの違いは、そのアグレッシブなボクシングがより想像力に溢れ、よりパンチャーとして質が高いように思われる事。

中米ルーツのこの兄弟のスタイルは、言わずもがなのメキシカン・マッチョスタイルであり、とにかく攻撃から組み立てていくボクシング。

さて、対戦相手のクリスチャン・ゴンサレス。めちゃくちゃ一般的な名前のため、Youtubeで検索するとアメフトやら俳優やらでてきますし、別の階級のボクサーまででてくるのでたちが悪い。

サウル・フアレスと対戦していたのでおそらくこのボクサーだろう、ということで動画を見ると、非常に身長が高くリーチが長いボクサーで、なかなかのジャバーです。

高身長からまっすぐに伸びるジャブ、さほど大きくないステップで躱すあたりもこの高身長という利点を大きく活かしているというイメージですね。長い距離からの右オーバーハンド、そしてアッパー等、自分がどういうボクシングをすれば良いかがよくわかっているように見えるボクサーです。

ただ、フアレス相手にも踏み込まれる場面が幾度もあるので、ちょっとスピード的にバムにはついていけないような気がします。

当然、ボクシングというものはやってみなければわからないので、何とも言えませんが、このクリスチャン・ゴンサレスに、バム・ロドリゲスが負ける姿はあまり想像できませんね。

 

ちなみにバムは、過去、ライトフライ級で世界ランクに入っていましたが、その頃実質の主戦場としていたのはフライ級。なのでこのフライというウェイトは、バムにとっての本来の階級であるはずです。

あとはここ数戦、スーパーフライ級で戦ってきた事で減量の作業が鈍ったりさえしていなければ、何も問題はないでしょう。

WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)11勝(8KO)無敗

vs

マーロン・タパレス(フィリピン)36勝(19KO)3敗

プロ入り後、わずか8戦目で統一王者に輝いたムロジョン・アフマダリエフ。セレス小林会長をはじめ、石井一太郎会長も、戦った岩佐亮佑やそのほかの現役ボクサーたちも、なぜかファーストネームの「ムロジョン」呼びなのは何故でしょうか。

まあ、置いておいて、このMJこそ現在のスーパーバンタム級で最強の王者、と私は思っています。

フルトンのボクシングは押し込まれた時にポイントを奪われるという可能性がありますが、MJの場合はそうはなりません。

ダニエル・ローマン(アメリカ)との一戦こそスプリット判定で、どっちに転ぶかわかりませんでしたが、あれは似たタイプのボクサーであり、当時はローマンがチャンプであり、ということでバイアスがかかった試合だったとも言えます。

 

更にそこから経験を積み、絶対王者としての片鱗を見せ始めたムロジョン・アフマダリエフに、死角はないように思います。

2020年1月にダニエル・ローマンを破って統一王者となったアフマダリエフは、初防衛戦で日本の岩佐亮佑(セレス)を5RTKO。後半勝負に賭けた岩佐は、これからというところでのストップであり、非常に残念ではありましたが、ともかくアフマダリエフは強かった。

2度目の防衛戦はホセ・ベラスケス(チリ)を相手に判定防衛、3度目の防衛戦は指名挑戦者のロニー・リオス(アメリカ)を相手に12RTKO防衛と安定的な強さを誇っています。

怪我もあり、キャリア11戦というのは「絶対王者」と呼ぶにはまだ心もとないところもありますが、怪物的強さの挑戦者さえ現れなければ比較的王座は安泰と言えると思います。

 

そのボクシングは、非常に高いスキルを誇るロシア式のボクシングで、そのスキルの土台に強いフィジカルを持っているボクサー。なるほど中央アジアのボクシング、フィジカルを鍛え、技術を鍛え、スピードや反応といった身体能力に大きな見どころを備えているわけではありませんが、12ラウンズにわたり安定したボクシングを見せてくれます。その強さは、やはり最初から最後まで落ちない事で、相手が落ちていくからこそ後半に強い、と思えるボクサーです。

対してマーロン・タパレスというボクサーは、意外性のあるフィリピン人ボクサーであり、非常に危険なボクサーです。

いかに安定しているボクサーといえども、このタパレス相手にはまず序盤、ポイントを取られる覚悟で慎重に戦った方が良い、というレベル。

当て勘があり、身体能力の高いこのフィリピーノは、特に元気な前半に強いというイメージ。

やはり印象に残っているのは大森将平(当時Woz)との第一戦や、前々戦となる勅使河原弘晶(当時三迫)との一戦で、これをどちらも2RTKOで退けています。

はっきり言って両者の間にそこまでの実力差はなかったはずですが、結局序盤にパンチを入れてしまう、これがマーロン・タパレスの怖さ。ノニト・ドネアが負け試合であろうが何であろうが必ず左フックをヒットする、と言われていますが、そんな雰囲気を持ったボクサーです。

 

逆に、前半を何とか耐えて見せれば、岩佐亮佑のように後半大きく巻き返しが図れます。

岩佐も1〜2を取られ、3Rにダウンを奪取、4〜5もタパレスのラウンドでしたが、後半に入ったところでイーグルアイがビシッとはまり、ついには11RTKO勝利をしました。やはり前半は我慢する必要があるでしょう。

なのでMJとしては、前半は慎重に戦い、せめて3Rぐらいはしっかりと様子を見るべきです。あまりにもディスアドバンテージを被ってしまうといけませんから、もちろんタパレスに気持ちよく攻めさせないことも重要ですが。

戦い方さえ間違わなければ、アフマダリエフの勝利は固いと思われますが、マーロン・タパレスはなにかを起こせるボクサーでもあります。個人的には、やっぱりモンスターのラスボスになってほしいので、アフマダリエフの快勝に期待したいところです。せめて、ベストコンディションでリングに上ってほしいですね。

 

レイモンド・フォード(アメリカ)13勝(7KO)無敗1分

vs

ジェシー・マグダレノ(アメリカ)29勝(18KO)1敗

これはまた素晴らしいマッチアップが組まれました。

フィリーシェルのサウスポー・スタンスから、パワーパンチやコンビネーションを繰り出すなかなかアグレッシブなスタイル。やや後ろ荷重に構えてのパワーパンチは非常に迫力がありますね。

どちらかというとディフェンスから組み立てたほうがスタイルが活きますが、フォードは倒しに行けるときにしっかり倒しに行く、という印象で、おそらくハートがマッチョなのでしょう。見ていて気持ちの良いボクシングをする、才能あふれる若きプロスペクト、それがレイモンド・フォードというボクサーです。

ここ数戦は無敗対決だったり好戦績のベテランボクサーを降してきているフォードですが、ここは試練の一戦。

相手は元WBO世界スーパーバンタム級王者のジェシー・マグダレノです。

ノニト・ドネア(フィリピン)を番狂わせで破り、世界王者となったマグダレノですが、2度目の防衛戦で当時無敗のプロスペクトだったアイザック・ドグボエ(当時ガーナ)に11RKO負け、タイトルを明け渡します。

 

そこから再起して4連勝中、コロナの中では大きなブランクを作っているようです。

再起後の4戦はすべて判定勝利、ということで、試合映像を見てはいないのですがちょっと精細を欠いているかもしれません。

この戦いは世界ランカー対決、勝ったほうは大きく世界タイトルに近づきます。

これはレイモンド・フォードにとっては大チャンス、ここに勝てばこの次には挑戦者決定戦や世界戦といった大きな試合が来るかもしれません。

 

放送・配信

この興行は、DAZNで生配信。

配信自体は日本時間の4/9(日)9:00〜ですが、メインはお昼頃からのはずです。

DAZNは新料金になり、ボクシングはDAZN Globalで視聴できるので、月額980円。

これから加入すれば、日本時間の4/7のアンヘル・アコスタの再起戦、4/9はこの興行、そして4/23はシャフカッツ・ラヒモフvsジョー・コルディナ、5/7のカネロ・アルバレスvsジョン・ライダーまでが見れるはず。

↓ということで入り時のDAZNはこちら

DAZN

 

 

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