信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【正式発表】電光石火で進む井上尚弥のスーパーバンタム級キャリア!対抗王者、マーロン・タパレスとは?

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

全世界待望の、正式発表。

この「全世界待望」が全く大袈裟に聞こえない、その対象が日本人ボクサーである、というのは、四半世紀以上前、ボクシングを始めた頃の私に伝えたとしても全く信じられはしないでしょう。

正しくは、「全世界のボクシングファン待望の」ではあるものの、このニュースが世界中を駆け巡っていることは言うまでもありません。

但し、今年7月に起こったエロール・スペンスJr(アメリカ)vsテレンス・クロフォード(アメリカ)による世界ウェルター級4団体統一戦ほどのインパクトはない、ということも事実でもあります。

と言うことで今回のブログは、いよいよ正式発表された井上尚弥(大橋)vsマーロン・タパレス(フィリピン)、世界スーパーバンタム級4団体統一選について。

 

 

 

12/26(火)有明アリーナ

世界スーパーバンタム級4団体統一戦

井上尚弥(大橋)25勝(22KO)無敗

vs

マーロン・タパレス(フィリピン)37勝(19KO)3敗

日程についてはすでに海外の情報からリークされていたものであり、有明アリーナというのもNTTdocomoが構成員として参画する会場、全ては想定の範囲内です。残念ながら。

当然、配信媒体もLeminoでここら辺は全て井上尚弥のためにパッケージングされたものであり、今回は全くもって意外性はありませんでしたね。

Leminoでは「井上尚弥オリジナルチャンネル」を解説、フルトン戦をはじめとしてその試合前後のドキュメンタリー、遡ってポール・バトラー戦などをまとめてくれています。2023年10月25日現在、これらの映像はLeminoプレミアムに加入することで視聴できるようです。

↓Leminoプレミアムはこちらから!

 

 

 

マーロン・タパレスは日本人ボクサーにとって大きな壁

マーロン・タパレスについて、「知らない」という日本のボクシングファンは少数派だと思います。

タパレスは日本のリングに3度上がっていますし、アメリカでも日本人ボクサーと2度戦っており、対日本人ボクサーという戦績で言うと4勝(3KO)1敗(1KO)と言うものです。

タパレスがプロデビューしたのは16歳、2008年とのことなので、間違いなくマニー・パッキャオの影響下にあるボクサー(デラホーヤvsパッキャオが2008年12月)。現在もMPプロモーションに所属しており、マネジメントは日本では悪名高きショーン・ギボンズです。

2015年当時、世界を伺うホープだった大森将平をわずか2Rでノックアウト、日本中を悲観にくれさせたタパレスは、王者となって2017年にもう一度来日。ここでも挑戦者、大森将平の顎を砕いての11RTKO、その強さをまざまざと見せつけました。

ただ、この試合でタパレスは計量失格、WBO世界バンタム級王座を剥奪されています。

階級を上げて再起したタパレスは、その後3連続KO勝利、2019年12月にアメリカで岩佐亮佑とのIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に臨みます。

 

 

 

この試合でタパレスは11RTKO負け、2009年、2013年に喫した2敗と合わせて3敗目を喫します。

この頃のタパレスは非常に荒さがあり、最後まで集中力が続かないというイメージでした。なのでこの岩佐戦も、後半勝負になれば岩佐優位、と思っていたことを覚えています。(実際は早々に岩佐がポイントをピックアップしていきましたが)

ともあれ、大森戦の初戦のように、早い回で倒すイメージの強いタパレスは、再起戦でも2RKO勝利。そしてまたIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦の舞台に帰ってきます。

ここでの相手は、勅使河原弘晶。WBOアジア、OPBF王座を渡り歩きつつ、6連続KO勝利中と勢いに乗っていたこともあったし、タパレスが前々戦で岩佐に負けていることも相まって、勅使河原への期待は非常に高かった。

しかし蓋を開けてみれば、このテッシーも2RKO負け。タパレスのニックネーム「Nightmare(悪夢)」というのは、日本人ボクサーと、我々のような日本のボクシングファンのためにあるようなニックネームです。

とにかくこのマーロン・タパレスはやはり序盤に強く、ここを凌がなければ多くの日本人ボクサーにチャンスはない、と感じさせるボクサーであり、これはフィリピンボクサーあるあるでもありますね。

 

 

 

ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)なども含め、後半にかけて集中力とスタミナが落ちていくタイプの、元々上体が柔らかく、やや後ろ荷重気味で引き気味に戦う、ということもフィリピンのトップボクサーにありがちなボクシング。カシメロと比べるとそのスイングの迫力こそ劣るものの、前手の使い方やパンチの精度についてはタパレスに比較的分があるように見えます。カシメロほどの攻撃力、怖さはありませんが、バランスは良い、という感じでしょうか。

なのでコンディションの振れ幅もカシメロほどではないようなイメージですね。

そんな後半に弱いイメージのタパレスではあるものの、2団体統一王座、そして2階級制覇がかかったアフマダリエフ戦では、素晴らしいボクシングを展開。最後までしっかりと集中力もキープし、僅差ながらも判定勝利を得て見事2階級制覇、2団体統一王者に輝きます。

これが今年4月のことだから、タパレス側にとってもたった8ヶ月で4団体を統一できるチャンスが生まれたわけです。

とはいえ、当然のことながら井上尚弥が負けるイメージは湧きづらい。

もう少し日程が近くなったら、タパレス陣営から見ての勝ち筋をほんの少しでも見出してみようかと思います。

 

 

 

日本バンタム級タイトルマッチ

堤聖也(角海老宝石)9勝(7KO)無敗2分

vs

穴口一耀(真正)6勝(2KO)無敗

セミファイナルには非常に楽しみな一戦が入ってくれました。モンスタートーナメントの決勝戦、というのは、この井上尚弥vsマーロン・タパレスのアンダーカードに相応しい。

井上尚弥はコロナのパンデミックによりそのキャリアは足踏みを余儀なくされたわけですが、日本バンタム級王者、堤聖也もコロナ下でキャリアが停滞したボクサーです。

11戦して無敗、そのうち2つの引き分けは、元世界王者比嘉大吾、元アジア2階級制覇王者の中嶋一輝。そしてそのどちらも、明らかなBサイドでもありました。

この二つの戦いでそのインテリジェンスとハートの強さを証明した堤は、幾多の困難(というか試合が決まらずにずっと待ちぼうけを食らった)を乗り越えていつの間にか日本ランクのトップコンテンダーに。

 

 

 

この待たされ続けた鬱憤を晴らすかのように、澤田京介を8RTKOで降して日本王座を戴冠、初防衛戦では大嶋剣心を9RTKOで降し、2度目の防衛戦では南出仁を7RTKO。日本のトップボクサーを相手に3連続KO勝利を挙げ、その評価を一気に高めました。

唯一のタイトルホルダーとしてこのモンスタートーナメントに参加した堤は、1回戦をシード、準決勝で増田陸(帝拳)に判定勝利で決勝へ駒を進めています。

対して穴口は真正ジムのホープであり、2021年にプロデビュー。プロデビューからわずか4戦目で世界挑戦経験者、ジョナサン・タコニン(フィリピン)を破って存在感を示し、5戦目でモンスタートーナメントに参戦。

急足でキャリアを進める穴口は、モンスタートーナメント初戦で内構拳斗、準決勝で梅津奨利から判定勝利を挙げ、決勝に進出しています。

巧くて速い、という穴口ですが、王者堤は間合いも独特で、リズムも独特。この堤のボクシングに対応するには、キレイすぎるボクシングのようにも思います。

穴口がカウンターを狙い、堤が入っていくような展開にはなると思いますが、これは非常に楽しみな戦いですね。

 

 

 

そのほかのアンダーカードとチケットは?

現在のところ発表されているのは下記の3カード。平日開催なのでこれで全部なのかもしれませんね。

平岡アンディ(大橋)vsセバスチャン・ディアス(メキシコ)
武居由樹(大橋)vsマリオ・ディアス(メキシコ)
坂間叶夢(ワールドスポーツ)vsジョン・ポール・ガブニラス(フィリピン)

平岡アンディ、武居由樹、坂間叶夢という素晴らしいボクサーたちが登場も、対戦相手は名のあるボクサーとは言えないがために、ちょっと薄く感じてしまいますね。

チケットについては、多分いつもと同じスペシャルリングサイド220,000円、最安が10,000円、という感じでしょう。

そして販売については、井上尚弥・拓真後援会、井上尚弥アプリから抽選が始まり、その後大橋ジムサイトでの1次抽選、2次抽選と進んでいくはず。

 

 

 

井上尚弥アプリなんて全然更新されないですけど、このチケット確保のために入っているんだから当選率100%にして欲しいものです。

おそらく、チケットは早々に売り出されるはずなので、どこかに情報が出ていないかはチェックしていきましょう。

12/26(火)は年内の最終出勤日。この日は休むことができません。

私の勤め先は東京にあるので、何かしらの理由をつけて東京に出勤、そして「最終日だから飲みにいくか」をお断りし、有明アリーナに向かいたいと思います。

タパレス戦前の予習に!10/26発売!!

 

 

 

後ちなみに、井上vsタパレスのLeminoでの配信状況はこんな感じらしい。

 

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