信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】4/16(日)、3150FIGHT!重岡兄弟が世界ミニマム級暫定王座戦に挑む!vsクアルト、vsメンデス!!

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18:30にABEMAをつけてみたら、ASKAがまさに歌わんとしているところでした。

「太陽と埃の中で」とか懐かしいな、とか思いつつ、そんなに暇ではないのでそっとipadを閉じて別ごとに勤しみます。

こういう興行は時間が読みにくくて大変ですね。

そもそもあのハーフタイムショーは、どのタイミングで行われるものなのでしょうか。

と、まあそんなこんながありつつ、今回のブログではディレイ視聴した3150FIGHTの観戦記。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 


4/16(日)3150FIGHT

IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦

レネ・マーク・クアルト(フィリピン)21勝(12KO)3敗2分

vs

重岡銀次朗(ワタナベ)8勝(6KO)無敗1NC

前戦では王者、ダニエル・バラダレス(メキシコ)の固い頭蓋骨を首に当てられるも、逆に相手の鼓膜を破るというとてつもない首の強さを見せた「首太」銀次朗(そんなわけはない)。

今回こそ、念願の世界王者に輝いてほしいものです。

レネ・マーク・クアルトはなかなかパワフルに振ってくるボクサーで、どちらかというと下がりながら闘う印象が強いですが、バラダレスよりは噛み合うはず。

初回、まずは銀次朗が積極的にジャブ。クアルトはかなりワイルドなパンチを振り回してきます。昇龍拳みたいなアッパーカットはパワフルフィリピン人の専売特許、貸メロもたまに使うやつ。

重岡が鋭いジャブをヒットしますが、クアルトも負けじと右をヒット。重岡が攻めたところでダウン、ですがこれはスリップ裁定。頭が当たったあと、クアルトの右がかすったようにヒットしていますが、これはどちらにしても微妙な裁定。銀次朗についてはラッキー。

その後ちょっとヒートアップの両者、後半にクアルトの押し込むような右がヒット。ここで銀次朗はダウン!!

 

2R、クアルトは踏み込みが非常に鋭い。やる気が満々です。この押し込むような右には気をつけたい、特に銀次朗が左を振ったあとの右が危険。

頭を気にする銀次朗は、リードを伸ばして距離を取ろうと画策していますが、この距離が空いたところで振ってくるクアルトの左右はセオリーにはないパンチで、非常に危険です。

接近してしまった方が良いような気もします。

3R、一瞬の交錯ではクアルトの方が回転力ありそう。クアルトに負けたボクサーたちは、この勢いに呑まれてしまったのだろうと推察されます。

しかし銀次朗は相手の攻撃に呑まれるようなボクサーではなく、このラウンドには冷静さを取り戻した銀次郎、相手のパンチが届かない距離でハイガードスタイルからジャブ、左ボディ。距離が近くなる場面では危険を伴いますが、遠い距離ではしっかりと距離でディフェンスができています。

 

4R、クアルトのワイルドパンチに慣れてきたか、銀次朗がしっかりと距離をキープ。クアルトの鋭い踏み込みに対して距離で外し、その後しっかりと打ち返します。

もう随分と安心してみていられるようになってきました。後半にはクアルトの大きなパンチのインサイドからリターンする銀次朗。

5R、銀次朗の上手さが際立つラウンド。クアルトも非常にタフで、銀次朗の打ち終わりにリターンする左右は非常に怖いですが、やはりこのラウンドは銀次朗のボディを評価すべきでしょう。

6R、しっかりと距離を支配した銀次朗は、このラウンド中盤、狙い済ました左ボディ!このサウスポーの左ボディというのは、オーソドックスからするとみぞおちに入ってくるので嫌なんですよね。

ここで一瞬動きがとまったクアルト、そこに銀次朗はまたもボディを追加。丸くなったクアルト、ガードを掲げて耐え忍びます。

素晴らしいハートを見せて右を打ち返したクアルトですが、このあと銀次朗のボディが入り、クアルトはダウン!ですが、これはスリップ裁定。やっぱりビデオ判定が入ると進行は妨げられますね。こういうの、インターバル中で良いのでは?

 

7R、おそらくクアルトのダメージは相当なものですが、ここで試合を投げないあたりは流石元世界王者。クアルトはこれまで同様に鋭くワイルドなパンチを振ってきます。

ゴツゴツと頭が当たり、バランスを崩すのは銀次朗の方が多いですが、後半に入るところで銀次朗の左ボディがクリーンヒットするとクアルトはとうとうダウン!

ここで攻め急ぐ事はしない銀次朗、しっかりとジャブではかり、左ボディ。亀になるクアルトですが、ここで右を打ち返します!左腕で銀次朗を抑えての右アッパー、ダーティな部分もありますが、意地を感じますね。

8R、劣勢ながらも素晴らしい気迫で攻めてくるクアルト!ここで臆さない銀次朗もさすが、そしてここでまたも左ボディでクアルトの動きを止めます。

後半、銀次朗がストレートの距離でジャブとストレート。クアルトはなかなか踏み込みのパワーも減ってきていますが、また新たなラウンドになれば前半には出てくるでしょう。

 

9R、と思いましたがクアルトは疲労もダメージも溜まっているか。ここまでかなりハイペースに戦ってきたのかもしれません。

銀次朗のボクシングは崩れず、このラウンドでも狙いすました左ボディ!

クアルトはもう終わってもおかしくないですが、立ち上がって気合を入れています。バッティングでの出血もあり、心折れてもおかしくはありませんが、クアルトの爪の垢を煎じてバラダレスに飲ませた方が良い。

終盤、銀次朗は顔面への速いコンビネーションから左ボディ、クアルトは3度目のダウン!そしてレフェリーはストップ!

重岡銀次朗、9RTKO勝利!

素晴らしい戦いでした。レネ・マーク・クアルトは王者にふさわしいハートの持ち主であり、そのハートの強い元王者を素晴らしいボディで沈めてみせました。

銀次朗にとっては苦しい場面もあった試合であり、これは数戦分のキャリアになったはず。

次戦は正規王者のダニエル・バラダレスと、ということになるのでしょうか。今後にも期待ですね。

 

WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦

重岡優大(ワタナベ)6勝(4KO)無敗

vs

ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)18勝(6KO)2敗

さて、お兄ちゃん。メンデスが受けてくれた事で、暫定王座決定戦、それも納得のいくものとなりました。

初回、静かな立ち上がりから徐々にプレスをかけていく優大。メンデスはステップ、バックステップの準備をしています。

1分が過ぎたころ、優大が勢いよく攻め入りますが、ここはメンデスがステップでかわします。

強いパンチを当てようとやや力みも見える優大、後半に優大は左をヒットしますが、やや浅い上、クリンチにより追撃はできません。

2R、優大がプレスを強め、メンデスはロープ際。ここで強いパンチを放っていく優大、これは非常にパワフルですが、メンデスは離れ際に良い右フックをヒット。

大きく離れた距離から、一瞬の踏み込みのスピードが素晴らしい優大。しかしメンデスもロープ付近となると自ら攻めて押し返し、完全にロープやコーナーを背負う事はありません。

 

3R、優大のプレス。手を出さずに優大は追い詰めていきますが、タイミングよくパンチを出すのはメンデスの方です。ちょっと遠いのか、なかなか手のでない(もしくは出さない?)優大ですが、いざ攻めるとその攻撃は非常に力強い。

メンデスはリズムが出てきて、周りながらの左右。これは怖さこそありませんが、ヒットしている分、ちょっと厄介。

4R、メンデスが長いジャブ。ステップワーク、長いワンツー、そして自ら行くクリンチ。

これは巧いメンデス、ちょっと準備期間が1週間程度とは思えません。

優大に全く後続打を打たせないクリンチ、優大はこれはちょっとイライラしている感じで、強く振ります。が、メンデスはやはり身体が柔らかく、なかなかクリーンヒットを奪えません。

途中採点、1者が39-37、2者が38-38でイーブン。

5R、重岡がプレス、メンデスはステップ。重岡の左は非常に迫力がありますが、メンデスのダックは見事にこの威力を逃しているように見えます。メンデスが頭からクリンチに行く場面もあり、若干メンデスが押されているようにも見えますが、優大もちょっとイライラしており、どちらも気持ちよくは戦えていない状態に見えます。

しかし後半、優大はボディを叩き、終盤にメンデスがバランスを崩したところに左をヒット!これでメンデスはダウン!

これもさほどダメージはないかもしれませんが、良い位置で入りましたね。

 

6R、これで抜け出した優大、あとはイライラせずに行ければ大丈夫でしょう。

同じく巻き込むような左迫力十分で、その左を見せての左ボディストレートも非常に効果的です。

メンデスは逆転の一発を持っているボクサーではないので、戦略面での逆転の秘策が必要になってきますが、おそらく今回は研究の時間もなかったでしょうからちょっと厳しい。

優大は逆に自信満々で攻め、かなり余裕を持って戦っているように見えます。

7R、リラックスした状態の優大、ジリジリとプレスをかけてジャブから左ボディ!これはおそらく上に来るだろうとダックしようとしたメンデスでしたが、アテが外れてレバーに外側からヒット!このボディでメンデスはダウン、このままレフェリーがカウントを数え上げ、試合はストップ!

重岡優大、7RKO勝利!

 

重岡優大、WBC世界ミニマム級暫定王者に!

序盤から中盤にかけても、優大はメンデスにかなりイライラしていた、と思います。メンデスは準備期間もない中、本当によく頑張ったと思います。本来であれば、体重を作るだけでも大変なこと、というか、人によっては体重をつくることすらできないでしょう。きっと、普段から節制しているボクサーだと思います。

さて、重岡優大、やや力みがあった序盤を過ぎ、6R、7Rのボクシングは真骨頂を見せてくれました。

このボクサーは、優位にたって相手を舐めてかかるくらいがちょうど良い、のかもしれません。

さて、これで暫定ながらも二人で一緒に王者となった重岡兄弟。

今後のミニマム級を、二人で統一してくれることに期待ですね。

 

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