信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】オーストラリア興行はティム・チューvsオカンポ!セミはグッドマンvsアリーム、SB挑戦者決定戦!

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週末の海外戦はこれまた非常に興味深い戦い。

レジス・プログレイス(アメリカ)の登場はもちろんのことですが、オーストラリアではティム・チュー(オーストラリア)が登場です。しかも、その興行のセミファイナルはライース・アリーム(アメリカ)vsサム・グッドマン(オーストラリア)。

これは意外となかなか、いやスーパーバンタム級ということを考えるとかなり興味深い対決です。

ということで今回のブログは、ティム・チューvsカルロス・オカンポをメインに据えた、オーストラリア・メインイベンツ社興行のプレビュー記事。

↓(日本時間)同日には米国でプログエリスvsソリージャ!

boxingcafe.hatenablog.com

 


6/18(日本時間同日)オーストラリア・クイーンズランド

WBO世界スーパーウェルター級暫定タイトルマッチ

ティム・チュー(オーストラリア)22勝(16KO)無敗

vs

カルロス・オカンポ(メキシコ)35勝(23KO)2敗

結局王座統一戦の叶わないティム・チュー。この階級の絶対王者はジャーメル・チャーロ(アメリカ)であり、現在4団体のタイトル保持者です。

チューはずっとこのチャーロを追いかけ続けているものの、なんだかんだと実現せず。

一度は2023年1月に決まったこの超大注目ファイトは、チャーロの怪我により延期となり、その間にチューはWBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦に出場。トニー・ハリスン(アメリカ)を9RTKOで屠り、暫定ながらも世界初タイトルを獲得しています。

 

ストレートを主体としたオーセンティックなタイプのファイターで、そのフィジカルの強靭さ、パンチングパワーとダイナミズムは見ていて本当に爽快なボクサーです。

アメリカンボクサーとは一線を画すこのスタイルは、地味ではあるもののストロングスタイルというべきもので、村田諒太のスタイルにほど近い。村田よりも上体の動きがあり、あのストロングスタイルの進化版というイメージです。

殿堂入りボクサー、コンスタンチン・チューの息子であるティムは、国内のライバルたちを蹴散らし、元世界王者を破り、一歩一歩歩んできました。

しかし未だ「チャレンジマッチ」と呼べるような戦いはなく、これはティム・チューというボクサーのポテンシャルの高さを示すものですね。この階級では、チャーロ戦くらいしかティムにとって「チャレンジマッチ」と呼べるものはないかもしれません。

 

ということで、今回のカルロス・オカンポ戦もある程度の結果は見えている、と言っても過言ではありません。

ただ、このオカンポは強敵です。

これまでのキャリアで2敗してはいるものの、負けたのはエロール・スペンスJr(アメリカ)とセバスチャン・フンドラ(アメリカ)のみ。

スペンスについてはもうどうしようもない初回KO負け、フンドラ戦では判定まで粘っています。

スペンス戦は置いておいて、フンドラ戦ではポイント差こそ開いたものの、とりわけ前半、フンドラを非常に困らせました。回転力のあるコンビネーション、決して諦めないハートの強さ、打たれても打たれても倒れないタフネス。

スペンス戦とは違い、多くのことを証明したオカンポは、もしかするとこの戦いを経て評価を上げられたかもしれません。

 

マチズモに溢れたメキシカン、カルロス・オカンポ。

ハードヒッターであるチューに対してもきっと決して退かない戦いを見せてくれるはずです。

会場は非常に盛り上がるのではないでしょうか。

とはいえ、チューの強靭なフィジカルを崩せるとは思えず、ここはチューの中盤から後半にかけてのストップ勝利が妥当とも言えます。チューにとっては油断ならない相手ながらも、ここはしっかりと倒して勝ちきりたいところ。

IBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦

サム・グッドマン(オーストラリア)14勝(7KO)無敗

vs

ライース・アリーム(アメリカ)20勝(12KO)無敗

BoxRecでは、地元のヒーロー、ティム・チューの防衛戦よりも注目のファイトとして挙げられているこの一戦(星の数が多いということ)。

オーストラリア期待の24歳プロスペクト、サム・グッドマンはイギリスからの流れを組んでいるかのようなクラシックなタイプのボクサーファイターで、非常によくまとまっているというイメージのするボクサー。

日本の富施郁哉(ワタナベ)とも戦っていますね。富施はグッドマンからダウンを奪う健闘を見せますが、見せ場はそこだけで、あとはすべてグッドマンに持っていかれたようなイメージ。

基礎技術の高いこのグッドマンというボクサーは、ちょっとやそっとで崩れない「積み上げてきたもの」を持っているボクサーに見えますね。

 

一方のライース・アリームは、運動神経の塊のようなボクサーで、32歳。

決して若くはありませんが、非常にワイルドで、スピードがあり、いわゆる格闘センスというものが備わっているボクサー。

グッドマンはどの試合でも比較的高得点をマークできる部類ですが、このアリームは試合によってそのパフォーマンスはまちまち。

思わぬ苦戦をすることもありますが、素晴らしい戦いを見せるときもある、1戦1戦で評価が変わってしまうタイプのボクサーですね。

とりわけ打ち終わりは非常に雑で、そこを狙われると苦戦していそうなイメージ。

これはどちらにとってもかなり困難な戦いになりそうで、アリームにとってグッドマンのようなまとまったボクサーは得意なタイプには思います。反面、グッドマンはインテリジェンスのあるボクサーだけに、アリームの弱いところも見透かしてボックスできそうな雰囲気もあります。

 

グッドマンは、TJドへニーを破ったときのような見事なボクシングで、このアリームを捌くことができるか。それともアリームが爆発力でその丁寧なボクシングをはねのけるのか。

これはスタイルがファイトを作る、どのようにでも転びそうな一戦です。最後に重要なのは戦略であり、この戦略を遂行できるボクサーが、勝者となるのでしょうね。

いずれにしろ、この試合の勝者はIBF世界スーパーバンタム級王座への挑戦権を得ます。

現在はマーロン・タパレス(フィリピン)ですが、もし年内に世界スーパーバンタム級4団体統一戦が起こるようなら、(多少待たされたとしても)その4団体統一王者に挑戦するチャンスを得られることになります。そしてその4団体統一王者は、もしかすると井上尚弥(大橋)なのかもしれません。

スーパーバンタム級の一戦、目が離せませんね。

 

放送・配信

この興行は、オーストラリアではKayoスポーツが生中継。アメリカではShowtimeが放送します。

ということで、U-NEXTで生配信がある!と言いたいのですが、6/15(木)現在、その情報は欠片もありませんね。。。U-NEXTは海外の試合、全然やってくれないですね。Showtime放送のものを全部やってくれれば良いのに。

私はShowtimeで視聴するので、観戦記をお楽しみに、としか言えませんが、今後何かしらの視聴方法が出てくる可能性もゼロではないので、リングウォークの時間だけは記しておきます。

Kayoスポーツによる放送開始時間は、オーストラリアの東部時間で13:30、メインイベントの入場が16:30に予定されているとのこと。なので日本時間では、6/18(日)12:30開始、15:30メインイベントのゴング、という感じでしょうか。なのでセミのアリームvsグッドマンは14:00〜14:30頃になりそうですね。(アンダーカードの結果により変動します)

 

 

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