信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

正式発表、LIVE BOXING 第6弾!岡山の正統派パンチャー、ユーリ阿久井は最強王者、ダラキアンに挑む!!!

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正!式!発!表!!

とうとう発表されたニュース!!

Amazonプライムビデオプレゼンツ、LIVE BOXING!!

本当にAmazonさんありがとう。

地方ジムというハンデを背負い、中国地方は岡山から一つずつ勝ち上がって世界タイトルへの道を切り拓いた、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)。

右ストレートが武器の正統派パンチャーが、バケモノ変則王者、アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に挑むWBA世界フライ級タイトルマッチ。

 

 

 

そしてメインはWBA世界バンタム級タイトルマッチ、井上拓真(大橋)vsジェルウィン・アンカハス(フィリピン)というこれまた極上の対決です。

ということで、毎回のように素晴らしいカードを提供してくれるAmazonプライムビデオプレゼンツLIVE BOXING第6弾について。

と、2試合について書こうと思いましたが、ちょっと書ききれなかったのでまずはセミファイナル(だと思う)のアルテム・ダラキアンvsユーリ阿久井政悟について書きましょう。

 

 

 

日程は11/15(水)、場所は両国国技館!!

ここは土日とはいかなかったのか。。。日程は超がつくほどのド平日、11月15日の水曜日。

幸いなことに有明アリーナではなく、両国国技館というのは良心が感じられる場所ですね。

まあ、この際日程とか場所は置いといて、ユーリ阿久井が日本で世界タイトルへ挑戦できることが最優先、行けるかどうかは直前までわかりませんが、とりあえずチケットは確保しようと思います。

ユーリ阿久井政悟について

ユーリ阿久井は、父がプロボクサー、伯父もプロボクサーというボクシング一家です。

父、阿久井一彦は、ユーリ阿久井が所属する倉敷守安ジムのプロボクサー第一号であり、伯父である赤沢貴之も同じく倉敷守安ジムのプロボクサー、赤沢は飯田覚士の日本タイトルへの挑戦経験もあるボクサーです。

そんなボクシング一家、ボクシングに対して非常に理解の深い家庭で育ったユーリ阿久井は、高校時代は国体でベスト8の成績を残し、高校卒業後の2014年にプロデビュー。2014年度の新人王トーナメントは、西軍代表決定戦でドローの敗者扱いとなりましたが、2015年度の新人王トーナメントでは全日本新人王を獲得。

 

 

 

ここからの快進撃は、「ユーリ阿久井政悟」という名前をボクシングファンの間に知らしめるのに十分だったと思います。

2016年は3戦して1RKO、3RTKO、1RTKOという快進撃で、しかもこれはすべてアンダードッグの外国人を連れてきたわけではなく、全て日本人選手。

2017年には日本フライ級初代ユース王座決定トーナメントに出場、準決勝をまたも1RTKOで勝ち上がり、速攻型のパンチャーとしてその名をファンの間に知らしめました。

そして臨んだ日本フライ級ユース王座決定戦の相手は、現在の世界2階級制覇王者、中谷潤人(M.T)。若く、無敗のスーパールーキー同士のつぶしあいというのは、今でこそそこまで珍しくはなくなりましたが、当時は異例と言われる大注目のマッチアップで、予想ももちろん50-50。その中で、中谷潤人はその地力の高さを見せつけ、驚くべきことに接近戦でパンチャー、ユーリ阿久井を押し返し、6RTKO勝利。ユーリ阿久井にとっては非常に残念な初黒星となりましたが、これ以降、東京へ出稽古へ行って学びを得る、という行動に出たとのことなので、この負けを糧に強くなっていった、とも言えます。

 

 

 

この敗戦からの復帰戦が、矢吹正道(緑)だったこともものすごいこと。

当時から非常に評価の高かった矢吹は、ユーリ阿久井の地元岡山に乗り込みます。

ともに一つの黒星を持った二人のプロスペクトですが、その黒星は中谷潤人によるものです。

この試合の結末は非常に予想外のもので、なんとユーリ阿久井は矢吹に1RTKO勝利。「先に当てたもの勝ち」という非常にスリリングなファイトを制して見せました。

そのハードパンチぶりを遺憾なく発揮していたユーリ阿久井でしたが、この矢吹戦での勝利後、意外にも2敗目を喫してしまいます。

世界ランカーへの挑戦試合、ではあったものの、ここは勝利して世界ランクを獲得してもらえるものだと確信していたのですが、この試合、ジェイセバー・アブシード(フィリピン)をダウン寸前まで追い込むも大逆転のTKO負け。

今思えば、この頃のユーリ阿久井は「速攻型パンチャー」の典型であり、フルラウンド戦おう、という気がなかったのかもしれません。スタミナがない、というわけではなく、スタミナの使い方が良くない、そんな感じだったのかもしれませんね。

 

 

 

このアブシード戦からの再起戦は1RTKO、次戦となった日本フライ級王座決定戦でも1RTKOで王座初戴冠。やはり、とてつもない速効型パンチャーだというのはわかるのですが、日本タイトル獲得後は非常に冷静な試合運びが目立つようになり、フルラウンド、フルマークの判定勝利も増えています。これはきっと、良い経験となっているのだと思います。

さて、この岡山のジム所属の選手が、日本王座を獲得する、というのは倉敷守安ジムの守安竜也会長以来のこと。守安会長が日本ジュニアウェルター級王座を獲得したのは1981年10月のことなので、じつに39年ぶりに日本タイトルが岡山にきた、ということになりますね。

岡山県民(のボクシングファン)にとっての大偉業を成し遂げたユーリ阿久井は、初防衛戦で藤北誠也(三迫)を判定で退け、2度目の防衛戦は現在のOPBF東洋太平洋王者、桑原拓(大橋)を劇的な最終回TKO。3度目の防衛戦では世界挑戦経験者のベテラン、粉川拓也(角海老宝石)をフルマークの判定で退けて王座を返上、2023年2月には世界前哨戦としてジェイソン・バイソン(フィリピン)に勝利しています。

そんな岡山に根をはるボクサーであるユーリ阿久井が、世界タイトルへ挑戦するというのはきっと地元民にとっては非常に大きなイベントであり、両国国技館には岡山からも多くの応援団が駆けつけてくれるのだと思います。

 

 

 

王者、アルテム・ダラキアン!

サニー・エドワーズ(イギリス)、ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)、あと一応フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)という個性的な王者が揃うフライ級において、そのボクシングには最も個性がある、と言っても良い王者だと思います。

確かな基礎技術に裏打ちされた変則スタイル、スピード、タイミング、柔軟性があり、更にパワーも侮れないというダラキアン。

この非常に対策の立てづらそうな王者に挑むには、真正面から正攻法で、自分のボクシングを通用させるようにしていくしかありません。

 

 

 

以前にもどこかに書きましたが、マルコ・アントニオ・バレラが愚直に正攻法でナジーム・ハメドに初黒星をつけたように、ユーリ阿久井のボクシングを突き詰めていくしかないのではないでしょうか。

これも以前に何処かで書いているかもしれませんが、アルテム・ダラキアンこそこの階級で最強の王者である、というのが個人的な感想です。サニー・エドワーズのボクシングは、桑原を捕まえられたユーリ阿久井なら捕まえられるかもしれませんし、ジェシー・ロドリゲスやフリオ・セサール・マルティネスのように打ち合ってくれるタイプなら噛み合うでしょう。

 

 

 

ただ、このダラキアンは、一見すると判定タイプにも見えますが、決してそうではないボクサー。アゼルバイジャンに生まれ、現在ウクライナ国籍のダラキアンは、フィジカルでもエリートでパワーは言うまでもなく、更に多角的なステップワークも持っているボクサーです。

おそらく、世界的に無名のユーリ阿久井は、オッズ的には優位とはならないはずです。

それでもしかし、ユーリ阿久井政悟という、逆境を跳ね返して強くなってきたボクサーは、この超強豪を乗り越えられるものと心から信じています。

11月15日を、楽しみに待ちましょう!

 

 

 

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