マッチルーム、日本進出!!
かねてから、軽量級大国である日本に食指を伸ばしている、という噂もありましたが、そこはあまり関係なく、どうやらこの仕掛け人はNever Say Never(以下NSN)という会社で、「日本でボクシングイベントができないか」と楽天に持ちかけ、マッチルームを引っ張ってきた、とのこと。
以下、BoxingNewsからの記事
これは素晴らしいこと、なんですが、よくよく記事を読んでみるとちょっとありがたくないことも。
ということで、今回のブログはマッチルーム、日本進出について。
3年契約、年3回のイベント!
内容的には、マッチルームのネットワークを生かして世界王者を含む世界のトップボクサーを日本に招聘、同時に日本の若いボクサーにもチャンスを与える、ということのようです。
マッチルーム、楽天チケット、NSNの3者のパートナーシップ契約は、2024年から開始、契約期間は3年で、1年につき3回のイベント開催をする、とのこと。
この興行は、おそらく後楽園ホール等で行われるイベントとは異なり、日本国内では大規模興行の部類に入るものになると思われます。
今でも結構事足りている感はあり、例えば日本人の世界ランカーが世界に挑戦する試合を組むとしても単体では難しい現状、これ以上に大規模興行を増やせるものなのでしょうか。
もしかすると、現在後楽園ホールで行われている各ジム主催の小規模興行なんかは、淘汰されてしまう結果になってしまうのかもしれませんね。
放送はDAZNじゃないかも?
上記の記事では、「契約で定められた地域で我々が放送することを検討する」と楽天チケットの梅本社長が語った、とのこと。
いや放送はDAZNでいいでしょ!!
というのも楽天グループは楽天TVというVODサービスを持っており、もし梅本社長の言葉通りに受け止めるのであれば、このマッチルームのイベントは、日本では楽天TV、他地域でDAZNの放映となりかねません。
これは最も最悪の事態。またプラットフォームが増えてしまいますし、楽天TVなんぞに用はありません。(この記事で初めて知った)
DAZN加入者は日本でもDAZNで見られるようにしてもらいたいものです。
マッチルームの契約選手!
マッチルームはイギリスで起業した会社なので、やはりイギリスでの興行が多い、というイメージ。それでももちろん、ボクシングの中心国であるアメリカは外せません。
Wikipediaによると、現在日本人の契約選手は京口紘人(ワタナベ)ただ一人。尾川堅一(帝拳)なんかは確か王者であるうちは契約選手で、みたいな契約でしたね。京口はそうではなかったのか契約が続いているのかもしれません。Wikipediaが間違っている可能性ももちろんありますが、アメリカで試合をする場合のみ、マッチルームがプロモートする、ということであれば合点がいきますね。
他にはスタジアムを満員にできるスーパースター、アンソニー・ジョシュア(イギリス)をはじめ、現役(男子)世界王者だけでもドミトリー・ビボル(ロシア)、レジス・プログレイス(アメリカ)、ジャイ・オペタイア(オーストラリア)、ジョー・コルディナ(イギリス)、リー・ウッド(イギリス)、ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)、サニー・エドワーズ(イギリス)、ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)、フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)、シベナチ・ノンシンガ(南アフリカ)と、ものすごい数。
↓Wikipediaはこちら
さらに今後の展開を考えても、アンディ・クルス(キューバ)やパット・マコーマック(イギリス)、ガラル・ヤファイ(イギリス)といった五輪メダリストたちとも契約しており、押さえるべきところをしっかりと押さえている感じです。
日本で興行を開催していく、となると、もしかすると日本人契約選手も増えていくのかもしれませんね。
日本での展開は?
2024年の早いうちに、第一回のイベントを行う、とのことですが、まだ会場や日取りは決定していないようです。マッチルームボクシングCEOフランク・スミス氏も、日本の特殊な会場事情を聞いてびっくりするのではなかろうか。。。日本ではすでに随分先まで会場が抑えられており、その抑えている人との交渉が必要になってくる、みたいな特殊な事情があるようです。しかも、ハコ自体も少ないときています。結局平日開催になりそうな予感。
ともあれ、マッチルームが日本人との契約選手を増やさないことには、この興行はチケット収入面において成り立たないのではないか、と思います。
日本のボクシングファンは、ボクシングそのもののファン、というよりも、ボクサーについているイメージです。例えば今週末に行われるジャイ・オペタイアの防衛戦を日本でやるとして、見にいく人がどれくらいいるのか、みたいな話。
オペタイアはオーストラリアなので、同じオセアニアの括りとみると応援したくもなるわけですが、そのように思う(特にライト層の)ファンは少ないのではないでしょうか。
なのでこのイベントに注目を集めるには、まずAJを呼ぶとかどうとかではなく、軽量級を中心にファイトを固め、そこに日本人ボクサーが挑戦できる興行とし、「世界広し」をアピールしていく必要があろうかと思います。
もちろんそこで日本の新たなスターが生まれれば言うことはありませんが、たとえ生まれなくとも、世界の一流ボクサーを現地観戦できる機会を我々に与えてくれるのかどうなのか、は非常に気になるところです。
いずれにしろ、このマッチルームの日本参画は我々ボクシングファンにとって非常にありがたいことであり、あとは(日本側で)ボクシングに愛情を持っている人たちに関わってもらうこと、あと放送はDAZNで行ってもらうことをクリアしてくれれば、日本のボクシングファンはきっと応援してくれるでしょう。
Amazonは帝拳プロモーションとガッチリとアライアンスを組み、すべてのボクシングファンの信頼を勝ち得ました。
楽天は、どうでしょうか。マッチルームはたまにイロモノを挟んでくるから非常に不安です。
ともあれ、このマッチルーム×楽天チケット×NSNのチームが、ボクシングファンに受け入れられることを祈っています。あと、放送はDAZNでお願いします。
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