信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

サンティリャン、リング誌ランキング5位浮上!テレンス・クロフォード後のウェルター級に想いを馳せる。

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「ウェルター級のナンバーワンは?」と聞かれれば、全世界80億人のうち90%はテレンス・クロフォードと答えるのでしょう。

ていうか世界の人口って80億人もいたことにまず驚きを隠せませんw(ネット調べ)

まあ、ということで誰もが認めるUndisputed王者はテレンス・クロフォードで、このクロフォードがPFPキングであるという事実も万人が認めざるを得ないでしょう。

さて、そんなウェルター級王者は、おそらく次戦ではスーパーウェルター級、もしくはもっと上の階級へのチャレンジを行うことが濃厚です。

ウェルター級でのエロール・スペンスJrとの再戦は多くのファンが興味をなくし、スーパーウェルター級での再戦であればほんの少し不確定事項が上がることから、少々楽しみになります。

さて、そんなわけでネタがなくなればリングマガジンに頼るわたくし、本日のブログはテレンス・クロフォード後のウェルター級を見ていきたいと思います。

 

 

 

リングマガジンランキングをチェック

チェック、とか言いつつもアレクシス・ロチャvsジョバニ・サンティリャン戦の前にちょっと見たかもしれません。そもそもこの記事を書こうと思ったきっかけも、ロチャがサンティリャンに負けてしまったことにあるわけで。

サンティリャンは当初リングマガジンランキングに入っていなかったので、ここで大きな変動があろうかと思っていたので、ランキング発表前にスクショを撮っておきました。

それがこちら(2023年10月22日撮影)

5位にロチャ、ですね。

そして10/25(水)に更新されたランキングがこちら!

 

 

 

5位にジョバニ・サンティリャンが入り、ロチャは6-9位をすっ飛ばして10位にギリギリランクイン。割を食ったのはロイマン・ビラで、ランク外へ転落しています。

では、上から見ていきましょう。

クロフォード、スペンスの後に続くもの

このランキングでは王者がクロフォード、そのクロフォードに破れはしたもののスペンスが1位をキープしています。これは実績的に仕方ありませんが、この二人、特にスペンスに関してはウェイト面においてこの階級では維持できないので、このランキングからは外れるでしょう。

3位にはジャロン・エニス(アメリカ)、4位にバージル・オルティスJr(アメリカ)。

この二人のアメリカンボクサーの評価はすこぶる高く、エニスにおいてはクロフォードやスペンスとも並び称されるほどでした。

クロフォードはスペンス戦を経て別次元に行ってしまいましたが、スペンスvsエニスについてはもしかすると勝負論があるのでは?と思わせるほど、このジャロン・エニスの才能は素晴らしいものです。

 

 

 

それに引けを取らない、いや、取らなかった時期のある、というのが4位のバージル・オルティスJrであり、このエニス(アフロアメリカン)vsオルティス(ヒスパニック)というプロスペクト同士の戦いは、次世代のクロフォードvsスペンスともなり得るかもしれませんでしたね。

しかしオルティスは難病を発症、リングから遠ざかり、復帰が計画されるも途中で頓挫。

オルティスのブランクはただのブランクではなく、体が動かせないどころの騒ぎではありません。横紋筋融解症という難病だそうで、普通に考えてアスリートが復帰できるような病ではないような気がします。

超超大大好きなボクサーだけに復帰を望みますが、だからこそこれでもう引退してほしい、とも思います。

 

 

 

5位にジョバニ・サンティリャン!!

4位にはWBA世界ウェルター級レギュラー王者、エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)。リトアニアという国はポーランドとベラルーシと国境を分つ東ヨーロッパの部類であり、ベラルーシを飛び越えればウクライナ、という、旧ソ連の流れをくむ国。テクニカルさと強いフィジカル、パンチングパワーを有するスタニオニスですが、現在は干され気味。

前戦は2022年4月のラジャブ・ブタエフ(ロシア)との王座決定戦であり、そこでタイトルを獲得するも初防衛戦もまだこなせていません。

一旦はバージル・オルティスJrとのウルトラ注目のパンチャー対決が決まりましたが、スタニオニスの怪我による1度の延期、オルティスの病気再発症により中止に。今年リングに上がることがなければ、2年近くのブランクになってしまいますね。

 

 

 

そして5位にジョバニ・サンティリャン。アレクシス・ロチャのいた地位をそっくりそのままいただいた、という形になりましたね。

やや冴えない試合内容という印象のサンティリャンは、この大一番で過去最高のパフォーマンスを発揮、過去最大の勝ち方をして見せました。たった1勝でその評価をここまでひっくり返すというもまた珍しい事例。もう少し下位にランクしても良かったような気もしますが。

ロチャはWBOランクでも1位だったので、きっとサンティリャンがその場にランクされるのでしょう。そうなれば、クロフォード後の空位の王座決定戦に出場する可能性は十分あります。

6位のコーディ・クロウリー(カナダ)はテクニカルなボクサーファイター、サウスポーで中間距離で戦うタイプのボクサーです。距離感が非常によく、最小のステップワークで距離を測り、長いジャブから左ストレートを打ち込み、非常にバランスが良い。

忙しく足を使うタイプのボクサーではない分、結構しっかりと打ち込むテクニシャン。

 

 

 

強豪揃いのウェルター!!

7位はデビッド・アバネシアン(アルメニア)、8位にシャフラム・ギヤソフ(ウズベキスタン)、9位にはマリオ・バリオス(アメリカ)、10位にアレクシス・ロチャ(アメリカ)。

アバネシアンは前戦でテレンス・クロフォードに挑戦、6RTKO負け。そういえばこの試合はBLKプライムという今となっては謎のプラットフォームの第一弾興行として行われましたが、ここでのアバネシアンは全く良いところがありませんでした。しかしこのクロフォード戦の前にはプロスペクトや好ボクサーたちを相手に6連続KO勝利を挙げており、この評価がまだ残っている感じでしょうか。クロフォード戦から間も無く1年、こう考えるとウェルター級の動きは決して大きくありません。

8位のギヤソフは中央アジアのボクサーですが、どちらかというとフィジカルよりもテクニシャン寄りのボクサーかな、と思います。リオオリンピックの銀メダリストであるギヤソフは、まだ苦戦することもなく、全く底を見せていないボクサーの一人。今後の活躍が楽しみです。

 

 

 

そして9位に浮上してきたのは、マリオ・バリオス。

これは9月末、ヨルデニス・ウガス(キューバ)にアップセットと言っても良い勝利を挙げてランクインしたものです。この戦いはWBCからオーダーされた暫定王座決定戦であり、この勝者は必然的にクロフォード返上後のWBC王者となることが確約されている試合でした。

ウガスはスペンスに敗北しているものの、過去にはフィジカルモンスターのショーン・ポーターを下がらせるなど互角の勝負を演じ、レジェンド、マニー・パッキャオにも勝利したボクサー。バリオスがブランクのあるキース・サーマン(アメリカ)に全く通用しなかったことを考えると、ウェルター級においてバリオスは埋もれてしまう存在にも思えていました。

しかし蓋を開けてみればバリオスがダウンを奪っての完勝、大復活を遂げました。

ウガスのパフォーマンスもちと問題にも感じましたが、結果は結果。WBC世界ウェルター級暫定王者となり、2階級制覇を達成したアステカの戦士は、今後この階級で存在感を放つのかもしれません。

 

 

 

そして続く10位には初黒星からの復活を遂げ、評価を高めてきたところで手痛い敗戦を喫してしまったアレクシス・ロチャ。噛み合ってしまった結果なのか、サンティリャンの方が覚悟が上だった、ということなのか、超打撃戦が見られると思った展開は結果的に一方的な展開でした。

とはいえ、このランキングにはギリギリ残ったロチャ。この敗戦を、また肥やしとできるかどうかは、次戦以降にかかっています。

動くのか、動かないのか

そんなわけで楽しみなボクサーの多いウェルター級ですが、もちろん日本の一番手は佐々木尽(八王子中屋)。国内には収まらず、アメリカ修行を敢行している佐々木ですが、かねてからボクシングはそんなに長くやるつもりはない、ということを言っています。

これらのウェルター級世界トップボクサーたちの壁は非常に高いですが、焦らずじっくりと地力を養ってさえいけば、日本人初の世界ウェルター級王者は夢ではない、とも感じますね。それまで佐々木がモチベーションを保ち、成長していけるのか。そしてその時、タイミングよく日本人と戦ってくれるボクサーがいるのかどうか。

いずれにせよ、日本国内で止まっていればチャンスはないに等しく、アメリカでの戦いが期待されるところです。

 

 

 

そしてこのウェルター級にチャンスがあるのかないのか、については、ただ一人、テレンス「バド」クロフォードの動向のみに左右されます。

クロフォードが王座を返上しない限りは、何事も進みません。

スタニオニスがWBA唯一の王者となることも、バリオスがWBC王者となることも叶わず、つまりはセカンドタイトルをみんなで奪い合う、スーパーミドル級みたいな展開になってしまう可能性があります。

せっかく4団体を統一し、一つの階級に一人の王者、という「Undisputed」という称号が付いたにも関わらず、各団体たちはそれを許しませんね。どうせ4つの王座全ての指名戦を行う、なんてことは物理的にできないのだから、さっさと剥奪なり何なりすれば良いと思うのですが、やはり各団体も「テレンス・クロフォード」というステータスを王座から外したくはないのでしょう。これはカネロにも言えることだし、きっと来年には井上尚弥にとっても言えること。

ともあれ、せっかく強豪ぞろいのウェルター級、ここからのさらなる活性化を期待したいものです。

 

 

 

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