信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

佐々木尽が挑む魔窟。「世界ウェルター級」は現在最高潮!

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何といっても今週は、ジャロン・エニス、バージル・オルティスといった次期ウェルター級のスーパースター候補が登場し、日本でも佐々木尽という素晴らしい才能が登場する、ウェルター級祭り。の予定でした。

しかし、バージル・オルティスJrが体調を崩して入院、エイマンタス・スタニオニスとの大注目ファイトはまたも延期。

これまで幾度も試合を流してしまっているオルティスは難病を罹患しており、その病名は横紋筋融解症。もともとボクシングを続けられる身体ではないのかもしれません。

残念で残念で本当に残念。あくまでも「延期」という報ですが、身体を第一に考えてもらいたいものです。

ともあれ、そんなニュースにめげず、今回のブログはウェルター級について。

 

日本のウェルター級

エニスとオルティスが登場する予定だった7/8(土)という日付は、日本でも注目のウェルター級が登場します。

豊嶋亮太(帝拳)、小原佳太(三迫)といった日本のウェルター級を牽引してきた王者たちを、次々とストップ。その勝ち方は非常に豪快で、この両者を序盤でノックアウトしたことは日本のボクシングファンは誰しもが驚愕し、そしてロマンを感じたと思います。

そんな佐々木尽が、所属ジムである八王子中屋ジム主催の興行で、凱旋防衛戦。

15勝(14KO)1敗1分、WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者として君臨する佐々木に対し、挑戦者星大翔(角海老宝石)は5勝(3KO)2敗3分。決して好戦績とはいえませんが、実力のあるボクサーです。

ただ、もちろん佐々木としてはここで敗北はおろか苦戦も許されない一戦。これまで通りのパフォーマンスを発揮できれば、またも佐々木が印象的なノックアウト勝利を挙げることが濃厚でもあります。

 

星は非常に基礎技術が高いボクサーだと感じますが、今回は明らかなBサイド、アンダードッグと言っても良い程です。その分、負けて失うものはなく、むしろ充実の佐々木の挑戦者に抜擢され、それを受け止めたことはすでに称賛に値されることでしょう。星が特攻精神を持って臨めば、「まさか」が起きる可能性が生まれてくるのがボクシング。だからこそ勿論、佐々木にとっても油断はできません。

佐々木が「ウェルター級の世界王者に」という夢を見させてくれるのならば、この「勝って当たり前」の試合は思いの外重要な一戦です。ここは佐々木の快勝に期待したいところです。

佐々木尽が挑む魔境

佐々木尽のロマン砲を持ってすれば、テレンス・クロフォードにもエロール・スペンスJrにも勝てる。そう言い切れる人は大ファンでもさすがに数少ないでしょう。

それくらいこの二人が築いてきたものは強大で、破格。

加えて、まだ21歳の佐々木には、もっとしっかりと準備をしてから世界戦に臨んでもらいたいと思ってしまいます。

佐々木自体は、さほど長くボクシングを続けるつもりはない、とのことですが、せめてもう2〜3年ほど、地力を養う期間を作ってもらいたいと思っています。

リングマガジンのウェルター級ランキングを見ると、チャンピオンは不在。ただこの不在の王座には、7/29(土)のスペンスvsクロフォードの勝者が就くはずです。そうでなければおかしな話。(リングマガジンベルトがかけられる、みたいなニュースってありましたっけ?)

リングマガジンのランキングは1位にスペンス、2位にクロフォードを置いていますが、世間の評価は逆でしょう。

 

そしてこのスペンス、クロフォードに次ぐ3位は、ジャロン「ブーツ」エニス。

レジュメこそスペンス、クロフォードに届かないエニスですが、本国アメリカにおいては二人を差し置いてウェルター級最強の座を推す声も多いとか。

7/8(日本時間7/9)にはゴリッゴリのファイター、ロイマン・ビラを迎えて保持するIBF世界ウェルター級暫定タイトルの防衛戦に臨みます。対戦を呼びかけていたスペンスを振り向かすことはできず、ただスペンスvsクロフォードが決まってしまったなら致し方ありません。その勝者に挑戦することができれば、一気に頂点まで上り詰めることができるかもしれませんが、そう上手くいかないのもまたボクシングです。

ちなみに朗報ですが、このエニスvsビラはU-NEXTで生配信が決定しています。もっと早く出してほしいですけど。

boxingcafe.hatenablog.com

 

4位にはバージル・オルティスJr、5位にそのオルティスと対戦予定(過去形にはしない)のエイマンタス・スタニオニス。

ここまでは別格といってもよく、既にしっかりとしたキャリアを積んできたボクサーです。

もし、佐々木が狙うのならば、この次に控えるボクサーたちなのかもしれません。

下位も強豪揃いだが

10位まで発表されているリングマガジンのランキングで言うと、6位以下が下位、と読んでも差し支えはないでしょう。

 

6位はアレクシス・ロチャ、7位にコーディ・クロウリー、8位にデビッド・アバネシアン、9位にロイマン・ビラ、10位にシャフラム・ギヤソフ。

これらのボクサーも強豪揃い、本場で揉まれ、更には好戦績をキープしているあたり一流のボクサーではありますが、同じ人間、佐々木の左フックが良いタイミングで入れば勝機はあるのではないか、と思います。

佐々木尽というボクサーは、パワーはもちろんのことスピードが抜きん出ています。

下がるタイプのボクサーに対してはオラオラいけて、前に出てくるボクサーに対してはきっちりとガードを固めて打ち返すことができる、意外なほどな器用さを持つボクサーでもあります。

だから、クロウリーのような判定タイプや、ゴリゴリにくるビラのようなタイプともわたりあうことができることは強み。このあたりのボクサーたちとの試合は、来年あたりには見てみたい。

そしてこれらのボクサーたちに良い勝ち方ができたならば、一気にスターダムにのし上がる可能性もあります。

 

そう簡単にはいかないけれど

と、まあ夢のようなお話ではありますが、はっきり言ってリングマガジンランキングに名を連ねるようなボクサーたちとは対戦することですらなかなか難しい。

それでも、このマッチメイクを何とかしないことには、アメリカでの活躍は非常に難しい。

以前のように閉鎖的な日本ボクシング界でれば、本当に夢のまた夢、だったでしょう。

しかし、今やアメリカのリングに立つ日本人ボクサーも多く、アメリカのファンにも日本人ボクサーのがんばりは認められているはず。

アンダードッグでも何でも、是非ともアメリカでの試合を実現してもらいたい。

無理に期待を背負っていくよりも、アンダードッグとして呼ばれる方が楽でしょう。

とはいえ、いつもと違う雰囲気、流れ、等々もあるかと思うので、できれば良い形のアンダードッグとして呼んでもらえるのがベスト。

例えば、スーパーライト級から上げてきた名のあるボクサーが、調整相手を探し、それがたまたま佐々木だったら?とか思うと胸が踊ります。こういう場合、世界を震撼させられるような匂いがぷんぷんしますね。

マリオ・バリオスとかどうでしょうか。今はまだスーパーライト級ですが、ジョシュ・テイラーとかウェルター級に上げるんじゃないでしょうか。ロランド・ロメロとかがウェルター級に上げて、その初戦が佐々木尽だったら最高じゃないですか?

ともあれ、そういうふうになるには、日本にとどまっていてはダメです。これについては、自らが世界で戦う意志だけでもダメで、もっと大きな働きかけをしなければいけません。

中屋会長がいかに海外とのパイプを持っているのかはわかりませんが、その辺から売り込んでいかなければいけませんね。

この売り込みが上手くいって、良い具合にチャンスが回ってくるのならば、日本で最初の世界ウェルター級王者は決して夢物語ではなくなってきます。

これからしっかりと向上していけば、世界ウェルター級王者が夢ではない、という21歳。

ただひたすらに期待し、周りのおとなたちは日本ボクシング界総出でこの夢の後押しをしてもらいたいものです。

↓もう3年も前に書いた記事ですが、ウェルター級挑戦の歴史

boxingcafe.hatenablog.com

 

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