信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】「Loser loses everything」敗者は全てを失うサバイバル、マイケル・コンランvsジョーダン・ジル!

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12/3(日)は国内外でボクシング興行がある、ボクシング三昧の日です。

まあ日中はずっと缶詰状態なので、結局見られるのは夜中なんですが。

ということでとりあえずネット、特にSNSを開かないようにした1日の用事が済み、いよいよ皆さんから遅れつつボクシング三昧。

とはいえ、翌日にも仕事を控えるので見れる範囲ですけど。

ということで今回のブログは、イギリス、ベルファストで行われたマイケル・コンランvsジョーダン・ジルの注目ファイト。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

 

12/2(日本時間12/3)イギリス・ベルファスト

マイケル・コンラン(アイルランド)18勝(9KO)2敗

vs

ジョーダン・ジル(イギリス)27勝(8KO)2敗1分

この試合のAサイドはマイケル・コンランです。

しかしながら、スキルを持っているジョーダン・ジルというボクサーはなかなか一筋縄ではいかないはず。

コンランが今まで戦ってきた相手の中でも、強い部類に入るボクサーですね。

これまで獲得してきたたくさんの地域タイトルを掲げてコールを受けるジル、そして相変わらず大きな歓声を受け、両手を掲げるコンラン。

いずれにしろ両者ともに敗戦からの復帰戦であり、ここで負ければ「世界」は大きく遠のく、どころか周囲から「もう無理」と言われてしまう可能性もある本当のサバイバルマッチ。

注目のゴング。

 

 

 

初回、まずはアグレッシブに出るジル。コンランはステップワークから鋭いジャブ。

この展開は想定内のものであり、ジルというボクサーはそのKO率に反してアグレッシブなボクシングを好みます。これに呼応するかのように、コンランも早々に惜しげもなく右を使っていきます。

とにかくグイグイと低く迫ってくるジル、これは気概を感じますね。ただそれはコンランとしてもわかっていたこと、終盤にはコンランが自分の距離に釘付けにしてコンビネーション。

2R、ジルは結構頭から入ってくるのが危ない。初回よりさらにギアを上げたジョーダン・ジル、深く踏み込んだところで右を振り切り、これでコンランがダウン!!!

ここは大チャンスのジル、一気呵成に攻め立てます!!

ここでしっかりとボディを叩きながら、深い踏み込みを見せるジル、ピンチのコンランはステップワークだけでなく上体を使ってディフェンスに注力、打たれて強くないコンランは引き続き大ピンチ!!終盤に反撃したコンランはこのラウンドをサバイブしています。

3R、引き続きチャンスのジル、長いジャブをコンランにヒット。今日のジルは非常にスムーズで、コンランに比べてフィジカル面でも負けていないので自信を持って戦っています。

対してコンランは比較的下がりながらの対応となってしまい、ジルの得意なボクシングに引き込まれている雰囲気です。

コンランが下がると元気に攻めていくジル、コンランも反撃はするもののジルはガッチリとブロッキング、コンランの攻撃には動じません。このままではコンランはジリ貧かもしれません。

 

 

 

4R、ジルはさらなるチャージ。ここで決めてしまおう、というハラかもしれません。

ただダメージから回復したか、コンランはこのジルの攻撃をボディで迎え撃ち、会場を沸かせます。

と、思ったらジルの右でコンランはブロッキングしながらもぐらつく等、あんまり回復していないかも。

ここから交互に攻撃し合うようなイメージで、コンランが攻めればジルはブロッキングで耐え、ジルが攻めればコンランはステップとボディワークでエスケープ。

ジルがブロッキングで受けるとコンランはアッパーを含めて狙いやすくなっていますし、コンランは逆にブロッキングをあまり活用しないため、ジルのしつこい攻撃に幾つかのクリーンヒットをもらっています。

5R、DAZNの非公式採点では、ダウンポイント以外は全てコンラン。おっと私のイメージとはちょっと違う。

 

 

 

前ラウンドからコンランはボディショットとアッパーに勝機を見出しているようで、ブロッキングで近づくジルに対してこのパンチを多用。ジルは近い距離で固まってしまうので、結構狙いやすいかもしれません。

後半は互いに中間距離でのやり取り、ここはクリーンヒットが生まれにくい時間でしたが、この距離で戦いたいのはコンランの方でしょう。

6R、やや揉み合いの多い前半でしたが、1分を過ぎたところでジルが一気に攻め入ります。コンランもジルの右をもらいつつも打ち返すハートを見せ、ボディショットで巻き返します。

後半にはコンランがワンツーをヒット、これは難しいラウンドが続きますね。

会場にはリー・ウッドが来てますね。コンランを退けたウッド、いまやスーパーフェザーに転向してもコルディナを相手に優位と出るような評価を得ています。

7R、もはやここまでくると打撃戦の様相。この距離はジルの方が慣れがあるか、コンランは良いコンビネーションをヒットしていますが、攻められるとどうしても下がってしまいます。

コンランが下がれば元気になるジョーダン・ジル、やや緩慢になったコンランにジャブをヒット、腰を据えて左右を振って攻め入ります!

そしてコンランは上体の動きでディフェンスしますが、そこはすでにコーナー。ジルが攻め立てたところでレフェリーがストップ!!!

ジョーダン・ジル、7RTKO勝利!!!

 

 

 

おお、なんとも急激な終わり方。正直もう少し見たかった、というのが本音。

これは非常に嬉しいジョーダン・ジル、国内とはいえ明らかなアウェーでやりました!

コンランはダメージの蓄積もあったのでしょう、陣営もレフェリーへの講義の様は見られませんね。

ジョーダン・ジルというボクサーは、基本的にはアグレッシブに手数を出していくボクサーながらもパワー、フィジカルはさほどなく、足を使ったボクシングもできる非常に器用なタイプだと認識しています。

その相手に対して、幾度も効かされ、ストップまで持ち込まされる、というのは、このマイケル・コンランの打たれ脆さというのはかなりのウィークポイントではないでしょうか。ちょっと後半にかけて集中力が続かない、みたいなところも散見されるような気がします。

ともあれ、やりましたねジョーダン・ジル。器用貧乏とも感じられるボクシングながらも、ある種「ジルらしいボクシング」とも言えるコンランの苦手なボクシングをやり抜き、見事なTKO勝利。今後もどのようなキャリアを築いていくのか非常に楽しみです。

 

 

 

FLY!!!

勝利したジョーダン・ジル、敗れたマイケル・コンラン、共に英国で大人気のボクシングブランド、「FLY」。映像を見ていただくとわかりますが、今回は両者ともにこの勝負の一戦でFLYのグローブをセレクトしています。

このFLYを好んで使う英国トップボクサーは多く、2015年にできたばかりのブランドながらも急速に広まっています。

そして2023年現在、このFLYのグローブを正規取扱店として扱っているのは私のショップ、BoxingCafeのみ。たぶん。

↓FLYのブランドヒストリー

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