信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】審判の日。アンソニー・ジョシュアとデオンテイ・ワイルダーがサウジアラビアに登場。「最高」と「最低」。

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メリー・クリスマス。

この特別な日は、何と言ってもサウジアラビアでの大注目ボクシング興行です。

日本でもDAZNでのPPV、おそらくよほどボクシングが好きでなければ日本人も出ないボクシングPPVというのは売れないのでしょうが、流石にこの超豪華興行を月額980円で見させてもらう、というのは心が痛かったので、ちょうど良い。

このPPVが海外のように10,000円と言われればそれはそれで微妙な心境にもなりますが、3,300円というのは良心的で、どこを切り取ってもそれぞれに注目試合であるのだから、全然安い。

とはいえ、リアルタイム視聴は非常に中途半端になってしまうし、落ち着いて見られる環境にないのでいつも通りディレイ視聴。

ディレイ視聴の良いところは、気になるところから見ることができることですね。

ということで今回のブログは、「Day of Reckoning」(審判の日)と題されたサウジアラビア興行の観戦記、まずは最も気になるセミファイナルとメイン、そう、デオンテイ・ワイルダーとアンソニー・ジョシュアの戦いの観戦記。

 

 

 

 

12/23(日本時間12/24)サウジアラビア

ヘビー級12回戦

デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)43勝(42KO)2敗1分

vs

ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)33勝(23KO)3敗

最大の焦点は、かつてのワイルダーはカムバックするのか、です。

前戦、復帰戦となったロバート・ヘレニウス戦は良いパフォーマンス、とはいえませんでしたが、結局のワンパンチKO。ただ、それまでのアウトボックスしようとするような非常にぎこちないボクシングは頭から離れません。

ジョセフ・パーカーは技巧派であり、機動力があり、元世界王者ということもあり当然侮れないボクサー。

ただ、次戦にジョシュア戦を控えるワイルダーとしては、ここで「ジョシュアがノックアウトできなかったパーカーをKOする」ことに意味のある一線、ぜひ頑張ってもらいたい。

 

 

 

さて、初回。

まずはワイルダーがサークリング。これは。。。ヘレニウス戦同様、下手なアウトボックスを敢行するつもりでしょうか。無駄にサークリングするだけでほぼ攻撃に結びつかないので、ただただ自分が疲れるというだけの愚策。嫌な予感が当たってしまいました。これで、ワイルダーお右が当たる可能性はグッと低くなった、と思います。パーカーはこの状態のワイルダーに対し、自ら危険な領域に入っていくほどバカなボクサーではありません。

パーカーはほとんど動くことなくワイルダーの動きを見ています。

2R、自然なプレスをかけるパーカー。時折鋭いワンツー、右オーバーハンドを飛ばします。スピードが非常に乗っており、パーカーの調子は非常に良さそうだし、相手がただ何もせずに下がるだけなので非常にやりやすそうです。

3R、ここまでほぼジャブしか出していないワイルダー、このラウンド中盤にパーカーが出てくるのに合わせて右。これはミスブロー、そしてこれを狙っているというのは十分理解できるので、パーカーも警戒するでしょう。

4R、攻め込んだパーカーのみぎが浅くヒット、これで会場が湧いたことを嫌がったか、ワイルダーも右をリターン。これもヒットしているように見えました。その後もパーカーは勇気を持ってステップイン、ワイルダーはほぼジャブのみで相手が動くのを待つ、というイメージで、自ら攻め込むようなことはしません。

 

 

 

デオンテイ・ワイルダーは、タイソン・フューリーにノックアウトされてから自らの打たれ脆さを悟ったのか、とにかく「打たれたくない」が先に来てしまっているような気がします。

とにかく右を当てる、ということを至上命題に掲げていたころとは違います。だからこそ相手の出方を待ってしまい、結果後手に回る。相手が距離を詰めてバランスを崩した時、隙が生じた時しか攻めることができず、そのほかはとにかく長いジャブで突き放そうとするイメージのため、当然ポイントも取れない。

6R、ワイルダーは左フックも使い始め、スピードこそ豊かではあるものの相手を打ち倒そうという気概には欠け、とにかく打たれたくないだけに見えます。

結局、どんなハードパンチを持っていようとも、このような気持ちのボクサーのパンチは怖くはなく、パーカーは遠慮なく踏み込んでいきます。

この戦い方であれば、もうあとは「たまたま当たってしまう一発」、つまりはラッキーパンチにかけるしかなく、パーカー陣営はそれにだけ気をつけていれば良いし、ワイルダーを応援しているファンたちは祈るしかありません。

7Rも同様の展開です。ほんの少しだけ「ワイルダーは後半勝負と考えているのでは」という希望すらも潰えます。遅くともここから挽回しなければ、間違いなく勝利を手にすることはできません。

同様の展開、とお伝えしましたが、このラウンドはパーカーがずっと狙っているワイルダーのジャブの打ち終わりに合わせる右オーバーハンドがクリーンヒット。

 

 

 

8R、すでに「醜態」と言って良い姿を晒し続けるデオンテイ・ワイルダー。しかしこのラウンド中盤はワイルダーが攻め込む場面を作り、会場を沸かせます。

ここからポイント上の挽回は不可能ですが、はっきり言って攻撃を続けさえすれば結果ワイルダーのKO勝利、も見えてきそうな数秒間が経過すると、またもワイルダーは通常運転。

しかも後半にはパーカーがまた右オーバーハンドをヒット、コーナーに詰めてチャージ!!的中率は悪いですが、ワイルダーはクリンチに逃げ、なんとかピンチを脱します。

9R、パーカーはこのままで全然良いし、チャンスがあればワイルダーをノックアウトできるかもしれません。ワイルダーはとにかくファイトしなければ絶対に勝てない、という展開。

この中でもアグレッシブなのはパーカーの方で、一体ワイルダーは何をしにリングに上がったのか、という感じ。

10R、結局のところ、ボクシングという競技の基本は「スタンド&ファイト」であり、逃げ続けてチャンピオンになれるボクサーはほぼいません。例えばリゴンドーやウィテカーのようなディフェンスマスターは、そのスキルでチャンピオンになれましたが、逃げ続けていたわけではなく、やはり要所でパンチをヒットしていたし、パンチをもらっていなくても判定に泣かされたことだってあるわけで。

 

 

 

このディフェンスも上手いとはいえないワイルダーは、果たして勝利を手にしようとしているのか。手にしようとしているのであれば、どのように?

途中からそうだろうな、と思ってはいましたが、チャンピオンシップラウンドに入ってもこのワイルダーの逃げ腰ボクシングは変わらず。

パーカーは自分のペースでボクシングができているし、右のオーバーハンドはよくワイルダーの体に届く(ヒットしているか、というと微妙。)ので、はっきり言ってスタミナもさほど使わないでしょう。ジョセフ・パーカーにとって、ワイルダーがイージーだった、という驚きの事実がもうすぐそこまで迫ってきています。

こう書きつつも、どこかでワイルダーの右が一発当たればわからない、ということを信じてはいるのですが、結局右を出すことがほとんどないからそれも叶わず。

12Rを終了し、会場は拍手。個人的に感じるのは、時間を使って損をした、と感じたことです。辛辣な言葉を使ってしまうのは、デオンテイ・ワイルダーが大好きで、やはり今回も期待していたから。

 

 

 

判定は、118-111、118-110、120-108、3-0でパーカー。

悲しいかな、デオンテイ・ワイルダーの時代は終わった、と言える試合でした。本来引退すべきタイミングを逸した、「余計な1試合」だったとも。

これは年齢的な衰えだとか、そういったものではなく、おそらく戦う気持ちの部分の問題ではないでしょうか。今のワイルダーは、ファイターのハートを持っていないのだろうと思います。今回の敗戦は、パーカーの技巧に完封された、というものですらなく、ただのワイルダーの自滅であり、ボクシングとしては成立しないものだったと。個人的にはそう見えるくらいショックなものです。

ボクサーがおそれを抱くのは「敗北」のみであるべきであり、対戦相手でもノックアウトされることでもパンチを当てられることでもないはずです。

ともあれ、理不尽な一発を持つデオンテイ・ワイルダー、ここまで非常にヘビー級を盛り上げてくれました。ゆっくり休んでください。

ヘビー級12回戦

アンソニー・ジョシュア(イギリス)26勝(23KO)3敗

vs

オット・ワリン(スウェーデン)26勝(14KO)1敗

ワイルダーが負けたのは100歩譲って良しとして、負け方というのは考えうる中で最悪最低のものでした。

ということは、ジョシュアが勝ったとしても結局ジョシュアvsワイルダーのメガマッチは消滅なのでしょうか。

いや、商売第一のDAZNのこと、もしかしたらサウジアラビアのリヤド・シーズンにお金を出させて、強引に開催する可能性もあります。例えワイルダーに勝利する意志がなくとも、ファイトマネーのためにリングに上がる可能性は十分に考えられます。

ともあれメインイベント、もしかするとパーカー以上に強敵なのかもしれない、オット・ワリンを迎えるアンソニー・ジョシュア。

 

 

 

さて、ゴング、という前に、AJが紹介された後にいきなりDAZNから音が消えます。何度か試してみましたが、音は復活しなかったので無音視聴。3,300円払ってなんという仕打ち!

初回、リング中央、鋭いジャブで先手を取っていくのはジョシュア。ダブルジャブ、から右へ繋げ、この日のジョシュアは非常に強気でもあり、動きも素晴らしい。

サウスポーのワリンを相手にジャブを決め、プレスをかけてフェイント、ワリンが出てくればバックステップとこれは良いボクシング。

2R、初回はジョシュアのプレスに下がってしまったワリン、すぐに修正。ここは下がらないと決めたか、ジョシュアの右ストレートに左のリターンを狙っています。

互いにリング中央、前手で牽制し合って奥手を狙うという戦いですが、リードに関しても大砲に関してもややジョシュアが上回るイメージ。この基礎的技術の高さこそがジョシュアの持ち味であり、特にこの左右の動きが少ないオット・ワリンについては、ジョシュアは得意かもしれませんね。

 

 

 

3R、ほぼジャブとストレート、大きな動きを使うことなくやり取りする両者、ワリンはもう少し策が欲しい。ジョシュアは外側、内側、両方から鋭いジャブを入れており、このあたりのポジショニングは流石の一言。さすが金メダリストともいうべき自信に満ち溢れた中間距離のボクシングは、このジョシュアのペースに付き合ってくれるボクサー相手であれば無類の強さを発揮するのでは、とすら思います。

4R、あ、音が戻った。と同時にジョシュアがペースアップ。

ジャブをダブルジャブ、間隔としても短くなり、明らかに圧をかけています。これはワリンの攻撃力を見切ったという感じなのか、かなり強気に攻め立てますね。

ワリンも後手に回らないようにジャブから左ボディストレート。サウスポーのこの左ボディストレートというのは非常に有効なはずですが、ジョシュアはこれをバックステップでかわすほどにはワリンをしっかりと警戒しています。今日のジョシュアは、集中力も素晴らしいですね。

 

 

 

後半、ジョシュアの右ボディストレートで若干動きが止まったようにも見えたワリンでしたが、ジョシュアも右の打ち終わりには気をつけなければいけません。ワリンはもちろんジョシュアの右へのリターンで左を狙ってきています。

5R、序盤からパワージャブ、右ストレートをしっかり打ち込むジョシュア、強いプレスから強打を打ち込んでいます。ワリンはちょっとダメージを溜めてきたのか、やや反応が遅れているイメージ、というか体がふわふわしているような感じ。

後半、ワリンの左ストレートと同時にジョシュアは右を放ち、その返しの左フックをヒット!!ワリンは後退!!

ここからジョシュアは一気にチャージ!!かなりのダメージをおったと思われるワリン、ガードを上げて対応するもそのガードをすり抜けるようにしてジョシュアのジャブがヒット、その後も強い右で体が揺らぎます。

ジリジリと詰め寄るジョシュア、押されたワリン、ダメージを感じますね。

と、ここでワリン陣営が棄権!!!アンソニー・ジョシュア、5R終了TKO勝利!!

なんとも見事な勝利、アンソニー・ジョシュア!!

 

 

 

果たしてメンタル面を心配されていたジョシュアでしたが、ここにきてベストに近いパフォーマンスを披露したのではないでしょうか。

オット・ワリンというボクサーは、世界タイトルこそ手にしていないものの、絶対王者タイソン・フューリーを苦しめたボクサーであるだけに、この強い勝ち方というのはジョシュアの評価を大きく高める結果となったのではないでしょうか。

これはもう、ワイルダーに構っている暇はありません。

フューリーvsウシクでフューリーが勝利した場合、フューリーvs AJというイギリスボクシング史上最大の戦いが起こる可能性が出てきました。

ここからもまだまだ、強さを見せつけていって欲しいものですね。

 

 

 

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