信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】オシャーキー・フォスターvsエイブラハム・ノバ!!両者ともに正念場、キャリアの分岐点!?

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いつもは、アメリカの興行がかぶるのは日曜日の日中のはずです。

だから被るくらいなら、一つくらい興行を現地時間の金曜日の夜(つまりは日本時間の土曜日の日中)にすれば良いのに。。。とか思っているのですが、今回はまさかの日本時間の土曜日の日中にいくつか被っています。そして日曜日の日中の興行は無し、という謎。

よく考えたらアメリカ時間の2/18というのは元々ウシクvsフューリーがあった日(サウジアラビアの2/17)だったのかもしれません。

 

 

 

ともあれ、この日本時間の土曜日の日中、という興行の中には、アドリアン・クリエルvsシベナチ・ノンシンガというIBF世界ライトフライ級タイトルマッチ(DAZN放映)あり、スーパーバンタム級の世界ランカー対決、イスラエル・ピカソvsラモン・カルデナス(Pro Box TV放映)あり、そしてさらにオシャーキー・フォスターvsエイブラハム・ノバというトップランク興行まであります。

この中で言えば、フォスターvsノバが世界的注目度は最も高いのでしょうが、おそらく日本での放映はなさそうですね。これは残念。

それでもこの一戦は要注目なので、プレビューを残しておこうと思います。

ということで今回のブログは。オシャーキー・フォスターvsエイブラハム・ノバのプレビュー記事。

 

 

 

2/16(日本時間2/17)アメリカ・ニューヨーク

WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

オシャーキー・フォスター(アメリカ)21勝(12KO)2敗

vs

エイブラハム・ノバ(アメリカ)23勝(16KO)1敗

オシャーキー・フォスターについては、先週掘り下げ記事を書きました。

ちなみにこれはRing.tvにフォスターの記事が出ていたことに由来しています。(ただ翻訳して掲載したものではありません。)

↓オシャーキー・フォスターについて

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

この記事でわかってもらいたいのは、このオシャーキー・フォスターというボクサーは、他のプロスペクトと同様に期待されてプロ入りし、いつしかそのレールを外れてしまい、それでもまた舞い戻ってきたというボクサーであること。

そして、そこに至る道程で、元アマエリート「らしくない」雑草魂と、ハートの強さを身につけて戻ってきたのであろう、ということ。

さらに、前戦、大激闘でエドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)を降したあと、ようやくフリーエージェントという不安定な状態から解放され、トップランクと契約を結ぶことができた、ということ。

つまりはこのフォスターにとって、今は非常に大切な時期であり、ここでタイトルを失うわけにはいかないのです。

ボクサーにとってプロモーターという後ろ盾がない状態で試合をする、ということは、対戦相手の優位に働いてしまう状態となり得、前戦のように「アメリカの黒人王者がわざわざメキシコに乗り込んで防衛戦を行う」という非常に危険な状態になってしまうわけです。

 

 

 

さて、トップランクという後ろ盾を得たこのオシャーキー・フォスター、もちろん次の防衛戦の相手はトップランク傘下のボクサーです。

なのでトップランク総帥ボブ・アラムにとっては、「どっちが勝っても別に良い」という戦いであり、だからこそ、平等性が保たれるとも言えます。

ということで今回は、防衛戦の相手であるエイブラハム・ノバについてです。

エイブラハム・ノバ、こちらも元トップアマ。数々の国際大会に出場し、BoxRecで見るだけでもジャーメイン・オルティスやらゲイリー・アントワン・ラッセル、リチャード・ヒッチンズ、フランク・マーティン、ジャロン・エニス、プロでもバリバリ活躍するボクサーたちと拳を交えていますね。こう見るとプロ転向する際の階級はバラバラで、個々人の体の大きくなり具合、というのは、本当に個人差があるのだなと驚かされますね。

さて、話がそれましたが、現在アメリカ国籍のこのノバ、出身はプエルトリコです。

 

 

 

2016年にアメリカでプロデビュー、ドミニカ共和国、ウルグアイ、ドイツ、アメリカとさまざまなところで戦うジャーニーマンだったようですが、2020年からトップランクで戦っています。おそらくこの頃にトップランクと契約をしたのでしょうが、すでにこの時には周囲の目を引く存在だったと思います。

私がノバを知ったのもこの頃だったと思いますが、いつしか彼は自身をモチーフにした着ぐるみキャラクターと一緒に入場するようになったり、アメリカ国籍を取得したり。

あの金色の髭はナチュラルなのか染めているのか分かりませんが、とにかくプロ意識の強さを感じますね。

試合をしてみれば非常にアグレッシブであり、コンビネーションが素晴らしく、速いジャブを持っています。比較的どのような戦い方にも対応できる、総合力の高いタイプのボクサーだと思いますね。

ボディも打てるし、コンビネーションも多彩、そして試合中に考えを巡らせることもできるボクサー。このエイブラハム「スーパー」ノバに対する私の個人的評価はとても高く、順当に勝利をしていく様を見ても驚きはありませんでした。

 

 

 

2022年6月に行われたロベイシー・ラミレス(キューバ)との一戦は、一体どちらのボクサーをトップランクが推していくのか、というある種のサバイバルマッチ。当時同じ28歳同士、プロデビュー戦で1敗を喫しているものの、ツータイム・ゴールドメダリストのラミレスと、プロ無敗で未だ底を見せていないノバの戦いは、非常に興味深いものでしたね。

これは結構50-50の戦いではないか、と思っていたのですが、蓋を開けてみればロベイシー・ラミレスの圧勝。まさかここまでの差があるとは、と思った一戦であり、この戦いでラミレスは大きく覚醒をした、と思うような一戦でした。

ともあれ、ここで敗北してしまったノバは、ここからはゲートキーパー的な役割を任されるようになるだろうことは想像に難くありません。

まずはアダム・ロペス(アメリカ)との「ゲートキーパー王座決定戦」、これに勝利したあと、キコ・マルティネスへの挑戦経験もあるジョナサン・ロメロ(コロンビア)を撃破、今回のチャンスを掴み取っています。

 

 

 

トップランクは、このエイブラハム・ノバのことを未だ諦めてはいないようです。

というか、この階級でトップランクのプロスペクトは枯渇しているかもしれませんね。パッと名前が出てこない。

一応この興行のアンダーカードに出場する、ブリヤン・シェバリエ(プエルトリコ)、アンドレス・コルテス(アメリカ)あたりがもしかするとノバが負けた場合の次の対戦相手候補かもしれません。

いずれにせよ、フォスターにとっても、ノバにとっても正念場。

この戦いでの勝利は、二人のボクサーにとって、大きな分岐点となりそうであり、両者ともにハートの強い面を持ったボクサーだけに、好試合が期待できそうです。

 

 

 

配信情報

この興行は、アメリカではESPNで放送が予定されています。

日本ではWOWOWオンデマンドで生配信。

日程は2/17(土)10:00〜です。

 

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