信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】4/9ダイヤモンドグローブ!好試合連続のチャンピオンカーニバル!

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なかなか仕事が終わらず、リアタイ視聴は叶わず。

配信の良いところは、すぐにアーカイブが見れるところです。

ボクシング友達のいない私にとっては、スマホだけ見なければリアタイ視聴と何ら変わりはありません。

ということで明日も仕事なのでさっさといきましょう、今回のブログはダイヤモンドグローブの観戦記。

 

 

 

4/9(火)ダイヤモンドグローブ

日本ライト級タイトルマッチ

仲里周磨(オキナワ)14勝(8KO)2敗3分

vs

三代大訓(横浜光)14勝(4KO)1敗1分

アンダーカードはおろか入場だの何だのはすっ飛ばし、とりあえずセミを視聴。なんだか申し訳ない気持ちにはなるのですが、有限である時間が悪いのです。

入場はすっ飛ばして、とか思いつつとりあえずギンギラギンにさりげなくだけはチェックw

おおおお、ちらりと映る客席は満員。後楽園ホールで満員というのはここ最近はみません。やはり注目度は高いようですね。

さて、ゴング。

初回、先にフェイントを仕掛けたのは三代、先にジャブを放って攻め込んだのは仲里。

中間距離で互いに警戒心を隠さずまずはジャブの差し合い、三代の動きは非常にキレているように見えますし、やや重心を落とし、アグレッシブに見えます。

 

 

 

互いにほぼクリーンヒットを許さないまでもアクションが多く、すでに好試合の予感しかしない初回が終了です。

2R、三代の距離感が良い。仲里のジャブをバックステップで外し、左フックをダック。

頭の位置も絶妙にずらす三代、仲里のパンチは空を切ることが多いように見えます。とはいえ、三代のパンチがビシビシ決まっているかというとそうでもない。

仲里も中間距離で巧く、まだ強引に攻めるようなことはしていません。この距離で戦おうということなのかもしれません。

ただ、終盤、三代の右クロスがヒット。やはりこの距離では三代ではないでしょうか。

3R、仲里がギアを上げたか、右ボディ、左フックで攻め入ります。その中にもジャブを織り交ぜ、あくまでも正統派のボクシングを展開していきます。

リズムに乗る三代は前半に前ラウンドと同様の右クロスをヒット、これをあまり出させすぎると今度は仲里がジャブを出しにくくなりそうです。

 

 

 

中盤は仲里が強い右ボディ、後半にかけては左右のフックで攻め入る場面も作り、ガードの上からでも体に当てられるのは仲里にとっては好材料です。

4R、仲里のジャブも良いですが、三代の距離感、ヘッドスリップのためにヒットはせず。ふとした時に出してヒットするのは三代のジャブ、さすがのものです。

後半、オーバーハンド気味の右から入った仲里は良い攻撃、ただそのあとは続きません。三代は仲里の入り際に綺麗なジャブ、仲里の右ストレートと左フックは綺麗に躱しており、なんだかんだ仲里得意の左フックはまだ一発も喰らっていないかもしれません。

5R、中間距離でのボクシングは、やっぱり目立つのは三代のジャブ。やや距離が近くなってきた感があり、両者の体がぶつかることも少しずつ増えてくるものの、近い距離でも三代のディフェンスは見事としか言いようがありません。

仲里の迫力あるパンチに対して、三代はコンビネーションで対抗。このラウンド、仲里は左瞼をカット、三代も右目付近がやや赤い。

 

 

 

途中採点は、48-47×3で仲里。おっとこれはなかなか三代に厳しい採点。ジャブがあまりポイントにならなかった感じでしょうか。

6R、これは三代も前に出ないといけないか。そうなると距離が近くなり、結果的に仲里が得をするような展開になりかねません。

と思った前半、三代は右クロスからコンビネーションをヒット。

仲里も中盤に力強い攻撃を見せ、後半に差し掛かるところでお返しとばかりに右クロスをヒットしています。

これまでの採点の様子を鑑みると、ここは一発の破壊力で見栄えのする仲里のラウンドかもしれません。と思った終盤、三代の左フックカウンターがヒット。これでまたわからなくなります。

7R、三代が長いジャブから回りながらの攻め。多角的な攻撃を仕掛ける三代、仲里は体を低くして近づいての強いボディ。このボディがこれまでもポイントになっている可能性があります。何せ派手です。

 

 

 

近い距離で三代はショートのアッパー、遠い距離では長い左フック。このラウンドは仲里の被弾が多いように思います。

後半、右と右のカウンター!これはどっちか当たったのか?仲里が効いていないアピールをしている、ということは、ヒットを奪ったのは三代なのかもしれません。

コーナーに戻った仲里は、左瞼だけでなく鼻からも出血。

8R、どちらかというと余裕がありそうなのは三代に見えます。見た目のダメージも仲里の方が大きく見えますね。

常にポジションを変える三代、鋭いジャブを当てては動き、仲里の攻撃を外します。惚れ惚れするほど上手い。

ただ、仲里はまだまだ怖く、三代が強引に攻めて行けないのも事実であり、ポイントでは劣勢かもしれない可能性がある、というのは本当に面白いことです。

終盤、三代は細かなコンビネーションで攻め立て、優勢をアピール。

 

 

 

9R、このラウンドに来ても三代のステップワークは冴え渡り、右カウンターは非常にナチュラル、ジャブは変わらず仲里の顔面を捉えています。

近い距離でも巧みさが光る三代は、中盤に右アッパーで仲里の顔を跳ね上げ、細かく顔を動かしつつ自分のジャブをヒットしています。

後半、強引に攻め入る仲里!ここをブロッキングスタイルからのヘッドムーブでやり過ごした三代、ポイントはどうか。

ラストラウンド、仲里は細かいジャブで近づき、右強打。三代もジャブからリングを横断するように攻め入り、長い右で仲里の顔を跳ね上げます。

三代のジャブは仲里の顔を揺らし、仲里がこのジャブを掻い潜って近づくと細かなコンビネーションをお見舞い。仲里の強烈なパンチはまだいきており、それでも三代はこの打撃戦を受けて立ちます。わかっていたことながらも、パワーは明らかに仲里。それでも接近戦での技術は三代。

 

 

 

最後は両者が意地を見せて打ち合ったところで試合が終了。

判定は、96-94×2、97-93で三代大訓!

前半は若干のリードを許したものの、後半はまさに圧巻のボクシングでした。もともと三代にパンチを当てるのは容易ではなかった仲里でしたが、後半に入って三代が手数を増やすと被弾を避けることができませんでしたね。

見事な勝利、三代大訓。

ディフェンシブというわけではない、それでも見事なディフェンス力だった三代。仲里の強打にも体が泳ぐこともなく、強靭なフィジカルを示しました。そして相変わらずの国内最高峰のジャバーぶり、カウンターもよく、コンビネーションも速く、見事でしたね。

 

 

 

日本スーパーライト級タイトルマッチ

藤田炎村(三迫)12勝(10KO)1敗

vs

李健太(帝拳)6勝(2KO)無敗1分

さて、メインイベント。セミファイナルも素晴らしい試合でしたが、このメインイベントの初顔合わせというのはやはりそれに勝ります。だからこそ、メインイベントなのでしょうが。

おそらく、藤田は技術的にいうと李健太に遠く及びません。

しかしそれでも、何かを起こす可能性を秘めたボクサーであり、それこそがこの試合が注目試合たる所以となっています。

リングコール、集中している藤田の顔が怖い。

対する李は笑顔にすら見えます。

さて、どんな試合になるのか。ゴング!

 

 

 

当然プレスをかけていくのは藤田。李は長いジャブ、右フックで回して左ストレート。

ステップを右へ左へと使い、長いストッピングジャブからの長い左ストレートの李は流石のボクシング。もはや被弾覚悟でガードを掲げて前進というよりも突進の藤田、この強いプレスで李は必然的にロープからロープへの移動になっています。

右で回す李、これでバランスを崩されるとよくない藤田、しかしこのラウンド後半になると李がブロッキングに頼る姿も散見されます。これは藤田のプレッシャーがよく機能している証拠です。

2R、愚直に攻める藤田。さほど当たっている、とはいえない藤田の強打ですが、中盤、藤田の右ボディがでかい音を響かせます。

会場からは炎村コール、体を寄せる藤田は右を顔面に強振、李も左で藤田を止めようと試みますが、藤田は全く止まりません。

ただ、藤田の着弾率は悪い。

 

 

 

3R、開始早々に走って攻め込む藤田!ブンブンと振り回しながら迫る藤田、一体彼は何に怒っているのか、と問いたくなるほどです。

エスケープしながらも右フック、右アッパーをうまくヒットした李、ですがプレッシャーがかかっているのは間違いがありません。

このラウンド、バッティングで李が右瞼をカット。

李の上手いリードで止まらない藤田、この李の後に左フックを強振。バッティングを厭わず下から攻める藤田、これで李が集中力を切らすと術中にはまってしまいます。

この歴戦の雄、李も藤田に追い回されている状況。藤田のプレッシャーとはこれほどか。

終盤は李がボディを中心にパンチを浴びせる場面を作っています。

4R、李が鋭いジャブを多用。素晴らしいジャブですが止まらない藤田、李もロープ際から体を入れ替えてのコンビネーション。

中盤、李が左ボディアッパー、そこから左を顔面に返す攻撃。このサウスポーの左ボディというのは、オーソドックスの鳩尾にちょうど入るので藤田も苦しくなる可能性があります。

後半、李が多彩なアングルのコンビネーション!からの素晴らしいボディムーブで藤田のパンチを外し、優勢をアピールしています。

 

 

 

5R、序盤よりもパンチのキレが増しているようにも見える李健太。

藤田のパンチはなかなか当たらず、強打は空を切ることが多い。しかしそのプレスは相変わらず強いですね。

李も押されっぱなしで終わらず、押し返して左ボディを返すこともしばしば、こうなると李がロープに詰まることも少なくはなってきます。

途中採点は、49-46×3で李健太。

前半からプレッシャーをかけ続けてきた藤田、それに少々慣れた李健太。ここからの後半は、藤田にとってきついラウンドになりそうですが、このプレスでどこまで李を削れているか、が勝負の分かれ道になりそうな気がします。

6R、もちろん藤田はこれまでと戦い方を変えられるほど器用ではありません。ここからはさらにプレスをかけて頑張る、しか道がありません。せめてもう少し頭を振れれば良いと思いますが、李がよく動き、よくジャブを打ち、近づかれたらクリンチという判定型ボクサーの王道のような闘い方。

 

 

 

より崩しにくくなってしまった李を相手に、藤田は完全に歩いて近づいて殴るを繰り返し、李はそこにコンビネーション!終盤には李が右フックのカウンターをヒット、一瞬動きが止まる藤田。

7R、もはや倒さなければ勝てない藤田。というかもうこの試合が始まる前から、倒さなければ勝てなかったのでしょう。

藤田の突進、サークリングの李。長い距離では李のジャブしか届かず、藤田は近づいてからが勝負ながらも途中で李のカウンターも待っています。

ここからの大逆転KO劇を期待してしまうボクシングファンは多いでしょう。

諦めない藤田、李のアッパーで顔を弾かれながらも左フックをヒット、これで李もダメージを負ったか後退。ここで李も手数で反撃、こちらも非常に気持ちが強い!

8R、さらにプレスを強める藤田。攻撃力にほぼ全振りの藤田、ジャブの被弾を物ともせず左右を思いっきり振り回します!李はカウンターチャンス、実際にカウンターを取っているにも関わらず藤田の突進は止まらず!

 

 

 

会場は大きな大きな炎村コール!

ここにきても回りながらうまくボディを合わせるのは李健太、なんという集中力とボクシングへの理解。藤田は愚直な前進の後、かなりの疲れも見えつつ強振!

9R、藤田が前に出ると、李も体制を低くして迎撃。大きな体を折り、藤田のボディをたたき削ります。

藤田はこの状態から打つパンチをちょっと見出せないか、このあたりは李が接近戦でも試合巧者ぶり、アマも含めたキャリアを引き出します。

かなりの疲れが見える藤田、李に押されてロープに押し込まれます!しかしここで左右でりを押し返す!リング中央での打撃戦!李の右フックで藤田ぐらつく!!しかし倒れません!

ここでまた頭をつけ、打撃戦となる両者の戦いは、いよいよラストラウンドへ!!

ラストラウンド!李のジャブの打ち終わりに藤田の左がヒットしてスタート!追いかける藤田、完全にエスケープモードは李健太!

 

 

 

ダメージも溜めていそうな藤田、李の動きはかなり軽やかになっており、これはもう、流石に崩せないか!

中盤、李は足を止めて近い距離で迎撃も、藤田は体がかなり重そうで、序盤ほどの迫力はなく、押されてふらついてしまいます。

気力を振り絞る王者、李は時に足を使い時に打ち合い、最後まで集中力を切らすことなくフィニッシュ。

判定は、97-93×3で李健太!

両者にとって、非常に苦しい戦いであったことが想像できる日本スーパーライト級タイトルマッチ!

素晴らしい大激闘は、新王者となった李健太にとっても様々なことが試され、また自信となった一戦となったのだと思います。

そして敗れた藤田炎村、やはりこのボクサーのストロングポイントは、そのパンチの強さやフィジカル、気の強さよりもハートの強さ。全く諦めることなく攻め続けたその姿は、これこそがボクシング、というものをまたも見せてくれたと思います。

さて、スーパーライト級。

今後、どのような戦いが繰り広げられるのでしょうか。非常に楽しみですね。

 

 

 

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