信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】平岡アンディvsアオキ・クリスチャーノ!好試合の多いPXBをひかりTVで視聴!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

2/28(月)はフェニックスバトル!

ひかりTVで生中継はありがたい!後はアーカイブを翌日くらいに出してくれればもっとありがたい!

結局仕事が終わってから見るので、第一試合開始には間に合わず。ちゃんと見れたのは3試合目からです。ということで今回のブログは、2/28に行われたフェニックスバトルの観戦記です!

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日本時間2/27(日)の海外興行の観戦記はこちら

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【観戦記】PBC興行に波乱!アンカハス、アントワン・ラッセル、クリス・コルバート! - 信太のボクシングカフェ

2/28(月)フェニックスバトル

スーパーフライ級6回戦

入稲福敬(ドリーム)5勝(4KO)5敗

vs

KCプラチャンダ(角海老宝石ジム)5勝(3KO)3敗1分

初回、入稲福がプレスをかけ、長身のプラチャンダがジャブ、ストレートを放っていきます。長身のプラチャンダは距離が非常に長いですね、入稲福は近寄れません。

2R、入稲福はプレスを強めてジャブをかわし、中に入りボディ。中に入ることはできましたが、的中率はさほど良くありません。対してプラチャンダのジャブ、ストレート、加えてアッパーは非常に良いですね。入稲福は鼻から出血。

3R、かなりグイグイいく入稲福。非常に良くなってきました。それでもまだ、プラチャンダのストレート、アッパーがやや上回るか。プラチャンダのストレートは打ち下ろし、威力がありそうです。

4R、入稲福はここからボクシングをしようとしているのか?しつこいプレスをやめてしまいました。ここから、というところだったと思うのですが、疲労もあるのかもしれません。ただ、疲労といえばプラチャンダの方がプレッシャーを感じ、疲れているようには思います。

しかし中盤以降、プレスをかけて立て直した入稲福、終盤に左ボディから左アッパー、右ストレートをヒットしてプラチャンダはぐらり。

 

5R、ここでプラチャンダがワイルドに攻めますが、中盤には入稲福が逆襲。プラチャンダは叩かれ続けたボディが効いているように見えます。その後もしつこくボディを叩く入稲福。

プラチャンダもワンツーをヒットして入稲福の動きを止め、打撃戦。

6R、非常に密度の濃い一戦、共に疲労もダメージもあると思いますが、懸命に手を出します。プラチャンダの方がキツそうに見えますが、手を出すことを諦めず、終盤には左フックがカウンターとなってヒット!入稲福はかなりぐらりときて、倒れることは拒みましたがグロッギー。なんとか最終ラウンドのゴングを聞き、規定の6Rが終了。ものすごいタフファイトでした。

判定は、3-0の判定でプラチャンダを支持。

ライト級8回戦

保田克也(大橋)8勝(5KO)無敗

vs

仲里周磨(ナカザト)10勝(7KO)2敗3分

初回、攻撃的に前進するのは仲里。前手を触覚のように動かし、細かなステップワークを使う保田でしたが、中盤に素晴らしい左ストレートをヒット!

 

これは素晴らしいタイミングで入りました。仲里は、ちょっとこの左をもらってしまうと厳しいかもしれません。

2R、プレスをかける仲里、保田は内側から打つジャブも鋭い。しかし序盤、クリンチ際から仲里がダウンを奪取!巻き込むようなショートの右フック!

その後もグイグイプレスをかける仲里、ロープ際で右ストレートをヒット!ダメージがあるのか、少し弱気に見える保田。

3Rも詰めていく仲里ですが、今度はロープぎわで保田の左ストレートカウンターがヒット!ボクシングの種類こそ違いますが、共に非常にテクニカル、そして一撃必倒のパンチを持ち、緊張感がある好試合。

4R、保田の左にも随分慣れてきたように見える仲里。揉み合いの場面も多いですが、体の強さは仲里が上、そしてアグレッシブネスも仲里。

5R、保田はこれまでよりもくっつく回数を減らし、サイドに回ります。その際の右フックは非常に巧い。仲里の右ストレートから左フックのパターンは見切られてしまっているように見えます。

6Rも先に攻めるのは仲里、保田はカウンターを狙います。7Rも仲里が先手、保田はカウンターをとって近づけばクリンチ。しかしこのラウンド、保田はホールドで減点。

 

これは保田にとっては戦法的にちょっと厳しくなりますね。そして仲里は攻めやすくなります。

ラストラウンド、ダウンポイント、減点のある保田は少なくともダウンを獲りたい所。仲里は勢いよく攻め入り、カウンターチャンスではあるものの、一発では仲里の前進を止めることができません。さすが、仲里繁の血を引く漢。

終盤、かなり疲れの見える保田、体勢を崩したところに仲里のパンチが入ってダウン、と見えましたがスリップ裁定。

判定は2-0で仲里。ジャッジ1人はドロー、2人は76-74。思いのほか競っていました。

ともあれ、初回を見た限りでは結構危ない試合だと思いましたが、仲里はひっくり返した、と言える内容だと思います。やっぱりこの仲里周磨は、我々を熱狂させてくれたあの仲里繁の息子であり、父と同様にまた我々ボクシングファンを熱狂させてくれるボクサーだと思います。

OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ

古谷昭男(六島)9勝(3KO)4敗

vs

橋詰将義(角海老宝石)18勝(11KO)無敗2分

初回。橋詰は本当に良いジャブを打ちます。サウスポーのジャブはどちらかというと距離を測るのみに使うボクサーも多いですが、この橋詰のジャブは非常に鋭い。このスピードに古谷はちょっとついていけていないようにも感じますね。

2R、中間距離では橋詰のスキルが上回っているように見えます。鋭いジャブ、外側から回す右フック、そして左ストレート。ただ、橋詰が強く入って行った時には古谷のカウンターも怖いです。もう少し、古谷はもっと自分から攻めたいですね。

3R、古谷は前後のステップを使います。この押せば引く、引けば押す距離感は非常に良い。このリズムをとるボクシングで、よく攻めれるようになってきた古谷ですが、橋詰もこれまで通りジャブをヒットして譲りません。

 

4R、序盤から真っ直ぐのジャブ、ストレートで攻め入る橋詰。その後も非常に良いリズムで攻める橋詰、パンチの回転力、サイドへのステップ、良いですね。

5R、古谷も先ほどよりは積極的に攻めますが、橋詰のリズムはまだ良い状態をキープ。古谷は右ボディが良いですし、このパンチはサウスポーに非常に効果的、そこから上に返せればいう事はありませんが、やはり見栄えとしては橋詰の顔面への左ストレート。

橋詰は力まないパンチなので、連打を出すべきところでポンポンと手が出ますね。

途中採点は2−1で橋詰。意外と割れていました。

6R、採点を聞いて古谷は吹っ切れたか、チャージ。古谷が右ストレートを当てれば、橋詰も左ストレートで応戦。古谷のパンチは非常に力強くなってきました。これで良いと思います。

橋詰の方がパンチを当てるテクニックに優れると思いますが、古谷の方が力強さを感じます。

7R、変わらずガンガン攻める古谷、橋詰の左ストレートをもらいながらも中盤には強い左フックをヒット。このしつこいしつこい攻撃は奏功していますが、橋詰も前戦、湊を相手にしている分、退きません。後半にはカウンターの左フックをヒット。

 

8R、このラウンドは橋詰のディフェンステクニックが冴えます。少しプレスが弱くなった古谷、サイドへ回られ、ダッキング、ウィービングで躱されます。巧い。

9R、終盤に来てもジャブがよく出る橋詰。軽めのパンチのコンビネーションではぐらかすのも非常に巧い。古谷はこのジャブがあるからこそ、なかなか攻めきれません。

10R、ペースは変わりません。橋詰は軽いパンチを出していき、古谷は強いパンチを振います。時折当たる古谷のパンチも、橋詰がすぐに軽いながらもリターンするパンチがカウンターとなって入り、見栄え的にはどうなのか。

11R、展開は変わらず。橋詰はかなり疲労の色が濃いですが、それでもそのパンチのアングル、タイミングは非常にテクニカル。古谷は強いパンチを当てていますが、すぐにリターンするあたりは流石。

ラストラウンド、古谷は全力チャージ、橋詰はこれまで通り。橋詰の巧さは、逃げ回るだけでなく軽いながらもパンチを出してからステップ、相手が打ってきてもしっかりとリターンを当てます。

ラスト30、橋詰の疲労は相当なものに見えます。ダメージではなく、疲労で歯を食いしばって、スピードも序盤ほどではないですが意地で手を出していきます。

 

判定は、3-0の判定で橋詰。

同門、福永亮次が持っていた二つのアジアタイトルは、橋詰将義が角海老宝石ジムに取り返しました。

日本・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級タイトルマッチ

平岡アンディ(大橋)18勝(13KO)無敗

vs

アオキ・クリスチャーノ(角海老宝石)16勝(11KO)8敗2分

初回、素早い動きでプレスをかけるアオキ。アオキもリーチは長く見えますね。平岡はサークリングからしっかりと距離で外していきます。途中、走るように追っていくアオキ。これぐらい勢いよくいく戦法は良いですね。

しかし初回の後半、平岡はクリスの入り側にカウンターをいくつかヒット。

2R、平岡のステップワークが素晴らしい。先に動き、アオキに追わせません。

クリーンヒットこそ平岡ですが、後半にはちょっと揉み合いの多い展開、これは平岡にとってあまりありがたくない展開です。

 

3R、アオキのステップインは非常に速いですが、平岡のバックステップも異常に速い。距離があれば平岡のペースなのは間違いありませんが、揉み合いになるとアオキのボディ連打が活きます。このクリンチの離れ際からアオキの左フックがヒット!ここは平岡、気をつけなければいけないところです。

4R、アオキの入り際、平岡の左。離れればジャブ。クリーンヒットは明らかに平岡が上回ります。しかしアオキのこの前進、というか突進、これはやはり体の強さも相まって怖いものですね。

5R、大きくステップを踏む平岡を捕まえられないアオキ、ちょっとキツくなってきたか。クリンチの場面、離れ際に打ちたいクリスですが、逆に左フックをもらってしまいます。

かなりダメージを溜め込んできたように見えるアオキ、クリンチにも体で押していく力が少し、なくなってきたようにも思います。

途中採点は3-0で平岡アンディ。ほぼフルマークです。

 

6R、思いっきり振っていくアオキ!クリンチ場面でも強く強くボディを打っていきます。これは意地を感じますね。

密着状態でも平岡のパンチは非常にテクニカル、上体の動きと肩を使ってスペースを作り、左フック。

7R、展開は変わりませんが、中盤、アオキは密着状態からの連打。ボディから上、良い攻撃を見せます。

8R、アオキは先ほどのラウンドで自信を持ったか、動きが柔らかくなっています。密着状態でもよく手を出します。しかしやはり平岡は上手く、カウンター。ちょっと平岡は疲れているか?

9R、平岡のパンチをかわしてアオキのリターン、このタイミングは怖い。しつこく追うアオキに、平岡はかなり嫌がっているように見えます。

10R、平岡は大きくリングを使います。1分たつ頃にはロープに詰まるも、アオキの攻めも疲労とダメージで迫力に欠け、そのパンチは平岡のディフェンスに空転させられます。

それでもアオキは諦めず攻め続けます。大きく攻め入ったアオキでしたが、ここで平岡が渾身の左カウンター!

前のめりに倒れたアオキをみて、レフェリーはすぐさまストップ!

平岡アンディ、10R衝撃的なTKOで2冠を防衛!

これはまさかの終わり方。平岡のワンサイドともいえる前半を終了し、後半に入るとアオキが調子を上げてきていたようにも思っていました。

それでも前半からずっとダメージを溜め込んできてしまったアオキは、ラウンドが進むにつれ限界が近くなってきていたのかもしれません。

 

そこを逃さず、見事なカウンターを入れた平岡。やはり強い。

しかし、勝利者インタビューで本人も語っていましたが、スーパーライト級で世界を狙うには「まだまだ」との思いも強い。この一戦については、平岡のパフォーマンス自体はさほど悪くなかったですし、アオキのがんばりこそが称えられる試合であったと思います。

個人的には、「全然だめだった」みたいな勝利者インタビューは余り好きではありません。

日本を代表するスーパーライトになってくれるであろう平岡アンディには、当然ここで満足してもらってはファンとしても困るので、もう国内は卒業、やはりアメリカで試合及び武者修行を望みます。

追記

平岡は脱水症状で病院に搬送されたとの事。減量の影響、なんでしょうね。。。

後半はアオキに削られ、苦しそうに見えましたが、自分との戦いだったか。あそこで倒していなければ、危なかったかもしれません。

適正階級はもしかするとウェルター?更に化物揃いの階級ですが、平岡の今後の選択肢は如何に。

 

 

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