信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】予想不能!ナバレッテvsバルデス、エスピノサvsラミレス!2つの再戦の行方は?

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今週末は、エマニュエル・ナバレッテvsオスカル・バルデス。

きちんと段階を踏んだ再戦であることはボクシング界にとって良いことで、そのアンダーカードにもラファエル・エスピノサvsロベイシー・ラミレスという再戦もあります。

他にもリンドルフォ・デルガドが登場したり、ジョバンニ・サンティリャン、リチャード・トレースJr、そして期待のスティーブン・ナバロ。

多くのプロスペクトたちが登場するトップランクらしい興行の中で、最も注目すべきはセミファイナルのエスピノサvsラミレスでしょうか。

ということで今回のブログは、WOWOWでも中継してくれるトップランク興行のプレビュー記事。

 

 

 

12/7(日本時間12/8)アメリカ・アリゾナ州

WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)38勝(31KO)2敗1分

vs

オスカル・バルデス(メキシコ)32勝(24KO)2敗

この試合は、初戦に続き好試合になるでしょう。

それがメキシカン・スーパーファイトです。

前戦は激しい打撃戦の展開、しかしパワーに勝るナバレッテがラウンドごとに上回った印象で、終わってみれば大佐と呼べる判定勝利を挙げています。

あの日のバルデスはシャープでしたが、ナバレッテのタフネスとスタミナは尋常なものではなく、バルデスのサンデーパンチを浴びながらも全くと言って良いほどダメージを感じさせませんでした。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

なのでバルデスのパワーではどうやってもナバレッテを倒すことができない、というのが立てられる予想なのかもしれませんが、今回はナバレッテにも大きなディスアドバンテージと呼ばれるものがあります。

ナバレッテは2023年8月にバルデスとのスーパーファイトを制した後、11月にロブソン・コンセイサン(ブラジル)と戦いドロー防衛。2度のダウンを奪ってのドローだったので、ラウンドを失った数はナバレッテの方が多かった。

そしてその後、ナバレッテはスーパーフェザー級の王座を保持したままライト級に挑戦、デニス・ベリンチク(ウクライナ)との王座決定戦ではスプリットの判定負けを喫しています。

なのでここ2戦でドロー、敗北を経験し、勝ち星はバルデスとの前戦まで遡らなければなりません。そして、一度階級をあげてまた下げる、という行為をしたボクサーたちの末路というのは、ファンなら誰もが知っている通りです。

このナバレッテの「負けフラグ」的なムーブに対し、バルデスはある意味順調というか規定通り。

 

 

 

ナバレッテから黒星を受けた後、リアム・ウィルソン(オーストラリア)と対戦。これはなかなかの強豪を選んだな、というイメージで、ナバレッテからダウンを奪っているこのデカいボクサーを相手にして見事な立ち回り、7RTKO勝利でWBO世界スーパーフェザー級暫定王座を獲得しています。

個人的にはこのウィルソンを買っており、ともすればバルデス危うし、となるのではと思っていましたから、この結果には驚きました。

↓バルデスvsウィルソンの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

ナバレッテvsベリンチクの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

初戦だけをみればまたナバレッテが圧勝という内容で納得がいくのですが、初戦からここまでを見ると「もしかしたら」は起こり得る。

初戦で勝利したナバレッテにどこか心の隙がないとも限りません。彼らはメキシカンであり、どちらかというと規律は苦手なタイプのはずです。

なのでそれを反映してなのか、オッズはナバレッテが-250、バルデスが+220とナバレッテが優位ながらも、なかなか競っています。初戦でナバレッテが圧勝したことを考慮すると、考えられないオッズです。

この試合に関しては、どちらが勝っても嬉しくはないし悲しくもない、非常にフラットな状態で見れます。だからこそ、FOTYに上るような好ファイトを期待したいものです。

 

 

 

WBO世界フェザー級タイトルマッチ

ラファエル・エスピノサ(メキシコ)25勝(21KO)無敗

vs

ロベイシー・ラミレス(キューバ)14勝(9KO)2敗

2023年12月9日。

当時フェザー級最強と謳われた2大会連続五輪金メダリスト、ロベイシー・ラミレスは防衛戦の相手を下位ランカーから選んだというある意味調整試合に近いような試合であり、そこに油断がなかったとは思いません。

しかし始まってみると、フェザー級としては規格外の身長を誇る185cmのエスピノサを相手に後手にまわり、前半4ラウンズは全く手が届かないという状態でした。

このラファエル・エスピノサは、自身の体躯に甘んじることなく、非常にハイテンポはボクシング。このような長身のボクサーが弾幕を張ると、ラミレスほどのボクサーでも近づくのは容易でなかったわけです。

しかし5R、飛び込みのフックで大逆転を手繰り寄せるダウンを奪ったラミレスは、その後も距離感とタイミングを把握したのか、カウンターショットを軸に優位に立ちます。

前半とは打って変わって劣勢に立たされたエスピノサ、このままやはりラミレスが押し切るかと思った最終ラウンド、手を出し続けるラミレスがダウンを奪い返し、12ラウンズが終了。

判定は2-0のマジョリティデシジョンにより、ラファエル・エスピノサの手があがりました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

そこから1年、エスピノサは初防衛戦をクリアしていますが、セルヒオ・チリノ・サンチェス(メキシコ)はなんとも力を計り難い相手でした。

ラミレスの再起戦はブランドン・レオン・ベニテス(メキシコ)であり、こちらも実績は多くはありませんが元世界王者シュ・ツァン(中国)を破った経験を持ったボクサーです。

13R目から始まるこの戦いは、ラミレスにとって「距離感」を把握した後の戦いであるし、カウンターが有効であることも実証済み。

しかしもちろん、エスピノサがラストラウンドにダウンを奪ったことを忘れてはいけません。

どちらの勝利にも納得できそうなこの一戦のオッズは、ラミレス-120、エスピノサ+120というほとんど50-50の戦いでありながらも、前戦で敗れたラミレスが若干の優位。

エスピノサとしてはこの戦いで勝利することこそが自らを王者として証明する戦いであり、前戦に勝利したという慢心はないはずです。

 

 

 

エスピノサは最初から全開で行くべきだし、少しでもラミレスを遠ざけるために気を衒った戦略も用いるべきかもしれません。

ラミレスは慣れたからといっていつも通り入らず、また、後半まで変わらないエスピノサ対策として序盤からしっかりと出入りしてカウンターを取り、前半からポイントを撮りに行かなければなりません。

この戦いは、初回こそ様子見があるかもしれませんが、序盤からフルスロットルのはず。非常にハイテンポで、アクションの多い素晴らしい試合になるのではないかと非常に楽しみです。

 

 

 

配信情報

この試合はアメリカではESPNで放送されます。

そして残念ながら日本ではこのESPNを見る術がないのですが、今回はWOWOWが生配信。

WOWOWオンデマンドで12/8(日)11:00〜から先行ライブ配信、そして翌日の12/9(月)21:00〜の通常放送の枠でも放映されます。録画派にも嬉しいですね。

DAZNやU-NEXT、ProboxTVやYoutubeなどでも海外ボクシングをチェックできるようになった今日、昔ほどWOWOWを見ていない、という方も多いかもしれません。かくいう私もその1人ですが、この興行は絶対に見た方が良い。

↓WOWOWはこちらから

 

 

 

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