少ない時間で海外のニュースを確認すると、オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー2のニュースばかりです。
採点は妥当だったのか、ウシクかフューリー、どちらかは引退すべきなのか、等々。中でも勝利したウシクではなく、負けたフューリーの方にこそwho's nextという話が出ているのは大変興味深い話であり、確かにフューリーにはアンソニー・ジョシュアやダニエル・デュボアとのグレイト・ブリテンファイトをはじめとしてライバルがまだ多い状況。
対してウシクは現代最高のヘビー級と思われたフューリー、ジョシュア、デュボアを退けており、すでにライバルが不在の状況。勝って路頭に迷うというのはなかなか残酷です。
ともあれ、そのウシクvsフューリーの後日譚の合間を縫って提供される数少ないニュースは、どれもこれも眉唾です。
ということで今回は、そんな小さなニュースたちをピックアップ。
タンクvsローチはキャンセル?
当初、12/14(日本時間12/15)に行われる予定だったWBA世界ライト級タイトルマッチ、ジャーボンタ・デービスvsレイモント・ローチの一戦。
この戦いについて、「タンク」デービスは自らのSNSアカウントで「キャンセルされた」と投稿したそうです。
ただ、PBCの公式からのアナウンスは(12/25時点では)今のところなし。なので試合は行われる可能性も十分残っています。このブログが上がる頃に正式発表があったらごめんなさい。
元々「実力差のあるマッチメイク」と言われていたこの戦いは、タンクが「キャンセル」といったことには肯定的な意見が多いらしい。結局ファンが見たいのはタンクのヒリヒリするマッチメイクであり、決して格下とのタイトルマッチではないのです。
ただ、タンクの置かれた状況は、あまり良い相手とのマッチメイクが決まらず、イライラしている状況なのでしょう。だから引退宣言も飛び出す。
こうなっているのはタンクの責任ではなく、取り巻く大人たち、プロモーターやマッチメイク、大人の事情なのだと思います。
ドル箱スターであるタンクをなかなか広い海に送り出しません。もう彼は30歳、ここからは全てビッグマッチでも良いくらいのキャリアを積んできています。
そしてライト級にはたくさんの猛者たちもいます。タンクが負けるかもしれない戦いに臨み、勝ったにせよ負けたにせよPPVが売れなくなるなんてことはないのだから、シャクールだろうがムラタヤだろうがやれば良いのに、と思います。
タンクがこの調子であと数戦して引退、というのは非常に勿体無い。
テオフィモ・ロペスには続々と
言ってしまえば、テオフィモ・ロペスの対戦相手だって微妙と言えば微妙です。前戦のスティーブ・クラゲットはもとより、ジャーメイン・オルティス、サンドール・マーティン、いずれも強豪には違いありませんが今のところはまだ王者クラスではありません。
ジョシュ・テイラーとのマッチアップはヒリヒリするものでしたが、テイラーは4団体王座を獲得後、モチベーションが落ちでもしたのか明らかに精彩を欠いており、良いパフォーマンスを見せることができていないのも事実。
しかしそれでもテオフィモには批判は向かず、それはボブ・アラムがこのスターに対して熱心なマッチメイクを施そうとしているからに他なりません。
まずはウェルター級に階級を上げてのジャロン・エニス戦を画策。エニスは王座統一に進みたいらしくこれを断りましたが、続いてアラムはIBF王者のリチャードソン・ヒッチンズをあげ、そして今はサブリエル・マティアスの名前を挙げています。
現王者ヒッチンズにしても元王者マティアスにしてもマッチルームの所属ではありますが、現在のような「クロス・プロモーション」が可能な時代になったことで非常に現実的に思えます。
これをDAZNで放映するのかESPNで放映するのか、と問われれば、間違いなくESPN放送に落ち着けることができ、テオフィモ・ロペスはAサイドでリングに上がれる状況です。それほど、このテオフィモ・ロペスの人気は素晴らしく、だからこそヒッチンズにしてもマティアスにしても、この試合を受ける意味は大いにあるでしょう。
ということで、テオフィモ・ロペスの次戦は大注目です。個人的にはマティアスを選んで欲しいですね。
一応、最新情報ではロペスvsマティアスは3/15(日本時間3/16)という噂が流れています。決まることを祈りましょう。
遠いタイトル
さて、そんなWBO世界スーパーライト級王者、テオフィモ・ロペスはやっぱり対戦相手に恵まれている、という話です。
WBOランキングには現在トップコンテンダーとしてアーノルド・バルボサJr.、そして2位にジャック・カテラル。
バルボサもカテラルも随分待たされたボクサーですが、一つの試合をクリアするたびに商品価値をあげており、それぞれが「次こそは世界タイトル」と信じて疑うことができないほどのテストマッチをクリアしてきています。
バルボサは前戦でホセ・カルロス・ラミレスに勝利。ラミレスもジョシュ・テイラーに敗北後、サバイバルに次ぐサバイバルを経てあと一歩のところまで辿り着き、その全てをバルボサに奪われてしまった感じがありますね。
そしてカテラルはテイラー、レジス・プログレイスに連勝、さすがに次こそは、という感じでした。個人的には好きではないですけどね。
そしてこの2人が2月に激突、これこそが正真正銘、さすがに文句なしのエリミネーション・バウトです。
こういう厳しい戦いを経てから辿り着く世界タイトルマッチというのは、見ている側からしても格別なものですね。
なので前述の戦い、ロペスvsマティアスが3月に起こり、このファイナルエリミネーターが2月に起こるならば、このWBO世界戦線というのは非常に盛り上がると思います。こういう階級ですが、来年は平岡アンディもタイトルに絡んでいってもらいたいところで、非常に楽しみな階級ですね。
...と、こんなニュースを27日の夜にあげようとしていたのですが、12/27(金)にはアマプラ興行の発表があるとか。
なので多少の鮮度を気にして無理やりアップしたので、若干ニュースは薄いかもー
読んでいただいてありがとうございます。
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