信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

激アツ階級スーパーライト級!!世界王者とコンテンダー、どうぶつかる??

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さてさて、テオフィモ・ロペスvsジャーメイン・オルティスが終わり、日本時間では同じ日にデビン・ヘイニーvsライアン・ガルシアが発表された2月9日。

これはどちらもスーパーライト級の世界タイトルマッチであり、現在この階級にスターボクサーが集まっている、と言えますね。

コロナ直前くらいだったか、メキメキと頭角を表して新たなBIG4となり得る存在だったタンク、ヘイニー、テオフィモ、ガルシアは、それぞれの道を歩みつつ、いよいよ激突の時を迎えているのかも知れません。

このうち、タンク以外の主戦場はスーパーライト級。

このスーパーライト級には他にも注目ボクサーたちが目白押し、そしてこの階級で久々に世界を期待させる日本人ボクサーたちも出てきています。

ということで今回のブログは、スーパーライト級戦線を確認していきたいと思います。

 

 

 

WBO王者:テオフィモ・ロペス(アメリカ)

つい先日、ジャーメイン・オルティス(アメリカ)に薄氷の勝利を挙げて防衛に成功したテオフィモ・ロペス。

非常に華のあるボクサーであり、フィジカルにも恵まれ、素晴らしいカウンターセンスの持ち主でもありますが、やはりあのムラっけは気になるところ。

とはいえ、元4団体統一王者ジョシュ・テイラー(イギリス)に勝利してタイトルを得たこの階級のLINEAL王者として君臨、WBO王座のほかにリングマガジン王者にも認定されています。クロフォードとキャッチウェイトで戦いたいとか言っているので、この先は不透明ですね。

↓テオフィモ・ロペスvsジャーメイン・オルティスの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

WBC王者:デビン・ヘイニー(アメリカ)

こちらはレジス・プログレイス(アメリカ)に完勝して2階級制覇を成し遂げた、元世界ライト級4団体統一王者です。

距離をコントロールしてのディフェンス、恵まれた体躯、そのボクシングはシンプルであり、非常に負けづらいスタイル。

ヘイニーはロペスと異なり、非常に安定したパフォーマンスを発揮するわけですが、安定しすぎていて試合にドキドキ感、ワクワク感を感じにくいボクサーですね。(やさしい言い回し)

最近は少々攻撃的になってきたようにも思いますが、残念ながらパワーレス感は否めず、さらに打たれて弱いというウィークポイントも自覚していると思われ、ヘイニーと打撃戦になることはあり得ないことでしょう。

ちなみにこの「ヘイニーの打たれ脆さ」というのは甘い蜜で、ワンチャンいけるんじゃないか?とか思ってしまいますね。それでも尚、結局未だかつて誰もヘイニーのノックアウトブローをお見舞いできていません。

↓プログレイスvsヘイニーの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

IBF王者:サブリエル・マティアス(プエルトリコ)

意味不明な強さを誇るサブリエル・マティアス。

ボクシング技術が素晴らしい、とは口が裂けても言えず、その強靭なフィジカル、折れない心、そして何よりも当たれば倒せる破格のパンチングパワーを武器に世界王座を奪取した、「プエルトリカン」らしからぬボクサーです。

個人的にはプエルトリコのボクサーたちはなかなかにスタイリッシュであり、かつパンチャーである、というイメージですが、マティアスはとにかく思いっきり固まるブロッキング状態のまま歩いて行って、相手が疲れたらやっと攻撃をしだし、その攻撃で相手を倒してしまうみたいなイメージ。

別にブロッキングも優れているわけではなく、ダメージをころせていないようにも見えますので、絶対に真似をしてはいけないボクシングだと思っています。

ボクシングの醍醐味はノックアウト、それも逆転KOなんてものはボクシングの華。

超スロースターターのマティアスは、大体の試合が必然的に逆転KOになる、という意味不明なものです。

↓マティアスvsエルガシエフの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

WBA王者:ロランド・ロメロ(アメリカ)

WBA暫定王者:イズマエル・バロッソ(ベネズエラ)

WBAの正規王者という立場にいながらも、なんとスーパーライト級のリングマガジンランキングに入っていないのがロランド・ロメロ。これはなかなか稀有なことです。

ロメロとバロッソは昨年の5月に戦い、バロッソが優位な展開ながらも9Rに逆転のTKO勝利。ただ、この勝利は押し倒したようなスリップダウンがダウン裁定となったり、ストップに持ち込んだロメロの連打もヒットしておらず、とかなりいわくつきの勝利となりました。

なので必然的に再戦がオーダーされたわけですが、ロメロがそれを怪我を理由として断り、バロッソはオハラ・デイビス(イギリス)との暫定王座決定戦に出場。

はっきり言ってロメロと戦うまで無名、見た目がおじいちゃん(年齢は40歳)、そのボクシングはやや不恰好ということもあって、実力を疑問視する声もありましたが(私のこと)、なんとこのデイビスを初回TKOで降し、暫定王座を戴冠しています。

↓ロメロvsバロッソの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

↓デイビスvsバロッソの観戦記

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初回KOというのは、事故とも言えることもあるので、結果今の所のバロッソの実力はまだ未知数といえます。しかし、ロメロがこれまであげた3人の王者よりも明らかに評価が低いということは理解ができます。

このロメロは、3/30(日本時間3/31)、イサック・クルス(アメリカ)との防衛戦が組まれており、そこで真価が問われる(またはメッキが剥がれる)ことになっています。これはなかなかナイスなマッチアップであり、どんな形であれロメロがクルスに勝利すればバロッソの実力も認めざるを得ない形になりますし、ロメロの評価はグッと上がるでしょう。

 

 

 

スーパーライト級のコンテンダーたち

さて、5人の世界王者たちに次ぐボクサーたちを見ていきましょう。

まずはロペスに敗北してしまったジョシュ・テイラー、このスーパーライト級において無視はできない存在です。

タータン・トルネードの異名の通り、基本的には非常にアグレッシブなボクサーファイターで、とてもバランスに優れたボクサー。能力を表すチャートがあれば、綺麗な六角形を表すことでしょう。

逆に言うとこれといった武器がない、とも言えますが、その総合力の高さでホセ・カルロス・ラミレス(アメリカ)、レジス・プログレイス(アメリカ)といった強豪を破ってきた経歴は、全く色褪せることはありません。

ただ、そのテイラーが統一した時代よりも、今のスーパーライト級は個性的で、激戦区。

 

 

 

このテイラーの持っていた4団体統一王座に挑んだジャック・キャトラル(イギリス)はそれまで本当に隠れていた強豪で、テイラーvsキャトラルの判定結果は未だ疑惑の判定と言われています。

そのテイラーに敗れたプログレイス、ラミレス以外にも、多くの若手ボクサーも台頭してきており、テイラーがこの階級を制覇した時以上に激戦区となってきています。

世界王座一歩手前まで来ているアーノルド・バルボサJr(アメリカ)、リチャード・ヒッチンズ(イギリス)といった無敗のボクサーたち、そしてまだゲートキーパー的な役割かも知れませんが、マイキー・ガルシアに引導を渡したサンドール・マーティン(スペイン)。

薬物陽性反応が出てWBA王座を剥奪されたアルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)もランキング復帰しているし、他にもネストール・ブラボ(プエルトリコ)、リンドルフォ・デルガド(メキシコ)、リアム・パロ(オーストラリア)といったよく名前を聞く無敗のボクサーたちも数え上げればキリがないほど、控えています。

 

 

 

そんな中、やはり血統、ネームバリュー、そしてその倒しっぷりも含めて台風の目になりそうなのはゲイリー・アントワン・ラッセル(アメリカ)。17勝(17KO)無敗、ラッセル家の切り札は、2022年にビクトル・ポストル(ウクライナ)、ランセス・バルテレミ(キューバ)を連覇してその評価を高めましたが、2023年は1試合とおとなしめ。2024年こそ大きな飛躍を期待したいところです。

ニッポンのスーパーライト!!

藤猛、浜田剛史、そして平仲明信。

この階級で過去世界王者になったのはたった3名であり、1992年に平仲が王座陥落してからというもの、日本人には縁のない階級となってしまっています。

平仲陥落からすでに30年以上が経過しており、この階級の世界王者は待ち焦がれている状況。

現在日本人で最もこの階級の世界王座に近いのは、平岡アンディ(大橋)か井上浩樹(大橋)でしょうか。

 

 

 

平岡アンディはほぼ調整試合しか行っていない現状で、世界ランキングにギリギリひっかかっている程度。地域タイトルもすでに返上しており、ここからどのように浮上していく予定なのか全くの不明ですね。どこかで世界的強豪と拳を交えるチャンスがあれば良いのですが。

ただ、平岡のボクシングが世界の強豪たちに通用するか、というと個人的には疑ってもおり、打たれた時の見栄えの悪さ、バランス、ちょっとフィジカル面が通用しないのではないかと感じております。

ということでやはり期待したいのは井上浩樹。

前戦のアブドゥラスル・イスモリロフ(ウズベキスタン)戦は本当に素晴らしい内容で、フィジカルエリートのウズベキスタン人に対して劣勢もありつつも盛り返しての10RTKO勝利。ややハートに難あり、という評価でしたが、それを克服した姿を見せてくれました。

2/22(木)、永田大士(三迫)へのリベンジマッチであり、アジア王座の統一戦を控える井上。ここに勝って「あの頃の自分とは違う」を証明し、世界に打って出てもらいたいものです。

 

 

 

そして次点、でいうと日本王者の藤田炎村(三迫)。

「井上浩樹と戦いたい」というインタビューを聞きましたが、やるとするならばまずは目の前のチャンピオンカーニバルに勝利しなければなりません。

相手は元トップアマ、李健太(帝拳)。これは超強敵です。

藤田のボクシングは見ていて非常に面白く、またスリリングで、プロのボクサーとして言う事なし。思いっきりの良い打ち抜きスタイルは、もし世界に進出することができれば映えるでしょう。

反面、被弾が多く、ディフェンス技術に優れているとは言いづらいですが、もし世界王者と対峙しても、「一発当たれば」が期待できるボクサーというのは非常に良い。思えば藤猛も浜田剛史も平仲明信も、世界奪取の試合はそれぞれ2RKO、1RKO、1RKOと早い回でのノックアウト。これは、たとえ技術に劣ろうとも、一発当たればなんとかなるというハードパンチャーが、その一発を早い回に引き当てた産物です。

元エリートサラリーマンが覚悟を持って臨む4月のチャンピオンカーニバル、これは要注目ですね。

 

 

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