信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

カテラルvsプログレイスの観戦記!勝者は大激戦区・スーパーライト級のどの王者に挑む!?

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スーパーライト級の注目ファイト、ジャック・カテラルvsレジス・プログレイスが終わりました。

大方の予想通り、ジャック・カテラルの勝利。

これで大きくスーパーライト級の勢力図が動く、ということはないのでしょうが、いずれにしろこの階級はまだまだ楽しみがたくさんあります。

ということで今回のブログは、カテラルvsプログレイスの簡単な観戦記と現在のスーパーライト級について。

ジャック・カテラルvsレジス・プログレイス

元々個人的にカテラルというボクサーは好きではない、そして今のプログレイスに期待できない、というのが本当のところであり、この試合にはあまり注目できませんでした。

それでも、なんとかプログレイスにかつての勢いを取り戻してもらいたい、という思いで視聴。

⇩プレビュー記事

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ただただ当たらないところでジャブを打ち合う両者、まるでますボクシングを見ているような展開。当然、まだ様子見段階なのでここから非常に盛り上がる戦いになる、というのはままあることですが、少なくともプログレイスは初回から行かなければいけないし、カテラルが前に出る展開になるとすれば頭からいくでしょうから、あまり面白い展開にはなり得ません。

プログレイスが前に出る展開、これがラストチャンスと思わせるような戦いをして欲しかったですね。

互いに当たらないところで右リードを出し、痺れを切らしてプログレイスが出たところでカテラルが頭を下げての左カウンター。このカテラルの特異パンチは、相手がオーソドックスであれば完全にバッティングになるやつです。

プログレイスはジャブで細かく攻め入りますが、はっきりいって届いていません。カテラルの方がまだ踏み込みが鋭い。

序盤の3Rは何も起こらない展開で、プログレイスに徐々に勢いが出てきます。試合が動いたのは5R、後半にプログレイスのジャブに左カウンターを合わせようとしたカテラルが足を滑らせ、グローブをマットにタッチ、これがダウン判定。これはプログレイスにとってはラッキーです。

 

 

 

このラウンドから強引に行く姿勢を見せるプログレイス、求めていたものはこれです。

ただこれを続けることができないプログレイスは、9Rにカテラルの左ストレートを綺麗に浴びてダウン。その後、もう一度この左ストレートを、今度はカウンターとして浴びてこのラウンド2度のダウンを喫しています。

その前から、ちょっとスリップダウンも多く、ちょっとスタミナ面で不安がありました。反応はまだ良かったですが、知らずのうちに落ちているのかも知れません。

この痛烈な2度のノックダウンの後、試合を投げなかったのは(当たり前のことですが)素晴らしいことで、プログレイスがちゃんとこの試合に向けて準備してきた、再浮上を求めていることを感じられたのは収穫です。

おそらくアクションを多く起こし、逆転したかったプログレイスでしたが、カテラルと一緒に休んでしまったのか、この非常にやりづらいタイミングを持つカテラルに攻め込めなかったのか、結果的に想像以上にアクションを起こすことはできずに規定の12Rが終了。

結果、3-0の判定でジャック・カテラルの勝利。

 

 

 

スーパーライト級王者たちとトップコンテンダー

さて、このジャック・カテラルはこの試合でWBOインターナショナルのタイトルを獲得。すでにこのカテラルはWBOで2位、WBCでも2位、IBFで3位、WBAで5位という上位ランカーであり、次戦はいよいよ世界タイトルマッチ、というのが傍から見れば当然のところでしょう。

WBA
ホセ・バレンズエラ(アメリカ)

暫定王者だったイズマイル・バロッソ(ベネズエラ)は前戦で平岡アンディ(大橋)に9RTKO負け。平岡アンディのキャリア最大の勝利は、キャリア最高のパフォーマンスであったわけですが、この戦いは「平岡の評価が上がった」こと以上に、バロッソの評価がめちゃくちゃ下がったみたいです。1度の負けでランキングからいなくなってしまったバロッソ、年齢的なものもありますが、捲土重来を期待したい。

2位にケネス・スミスJr(アメリカ)、3位にイサック・クルス(メキシコ)。バレンズエラにはイサック・クルスとの再戦が期待されている、とのことですが、前戦の平岡のパフォーマンスを見ればどちらがきても良い試合が期待できそうです。

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WBC
アルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)

前戦でスーパープロスペクト、ゲイリー・アントワン・ラッセル(アメリカ)を破ってWBCの暫定王座再戴冠を果たしたアルベルト・プエジョ。その後、正規王者に格上げされています。

このプエジョの正規王座の戴冠はWBAに続き2度目となりますが、1度目のタイトルはバティルザン・アフメドフ(ウズベキスタン)戦であり、完全に実力のある王者だということが既に明白です。

この王座の初防衛戦は、指名挑戦者であるサンドール・マーティン(スペイン)との一戦で、12/15のヒューストン(タンクvsローチ)のアンダーカードに設定されていますが、この試合がこの日程通りに行われるのかどうなのかはまだよくわかりません。

WBCは休養王者にデビン・ヘイニー(アメリカ)がセットされており、ヘイニーは今後どのような道に進むのか、ライアン・ガルシアとの試合で深刻なダメージを溜めていないか、というのは大いに気になるところですね。

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IBF
リアム・パロ(オーストラリア)

本当は、サブリエル・マティアスvsゲイリー・アントワン・ラッセルというパンチャー対決が見たかったのです。

しかし6月、たった1日でラッセルとマティアスは敗北し、新たにオーストラリアのリアム・パロがIBFの新王者となりました。オーストラリアのロードウォリアー、パロのこの戴冠は、プエルトリコという完全敵地での勝利であり、讃えるほかありません。

王者として初防衛戦を迎えるパロですが、初防衛戦はまたもプエルトリコです。おそらく、マティアス側にオプションがあるためでしょう。ここでは指名挑戦者のリチャードソン・ヒッチンズ(アメリカ)を迎えることになります。そしてこれをクリアすれば、マティアスとの再戦が待っているのかも知れません。

ヒッチンズはスーパーライト級で多くのタレントを輩出しているアメリカのプロスペクト。No.1コンテンダー、とは言えないのかも知れませんが、ここ数戦ではヨマール・アラモ、ジョン・バウサ、ホセ・セペダ、グスタボ・レモスといった好戦績のボクサーは世に聞こえた強豪を撃破しているIBFの指名挑戦者です。

このパロvsヒッチンズは12/7に行われる予定です。

 

 

 

WBO
テオフィモ・ロペス(アメリカ)

溢れる才能を持つテオフィモ・ロペスというボクサーは、個人的にはまだ本当の力を出しきれていないのではないか、と思っています。

集中した時の彼は素晴らしいですが、とにかくムラがあり、試合ごとのムラもラウンドごとのムラもまた大したものです。

ここ数戦は正直にいうと消化不良の試合が続いており、「とりあえず勝てば良い」みたいな試合が続いているように思います。

スティーブ・クラゲットという無名のボクサーを相手に防衛戦を行ってはや4ヶ月。年末あたりにもう一度防衛戦を行う(行ってほしい?)という話でしたが、戦うべき相手として上がっていたホセ・カルロス・ラミレス、そしてアーノルド・バルボサJrは相互に戦うことになりました。

 

 

 

個人的には、この試合が王座決定戦となる、つまりはロペスはこのまま147lbsに転級してしまうのではないか、とも思っています。このことは以前にロペス側から示唆されていたことです。

もし上げないのであれば、ここでジャック・カテラルを迎えてもらいたいとも思うのですが、カテラル相手にはイライラさせられてかなり危ういかもしれません。

 

 

スーパーライト級リングマガジンランキング

このランキングは非常に不思議ではありますね。

まずチャンピオンにテオフィモ・ロペス、これは1度は4団体を統一した王者、ジョシュ・テイラーの手にあったものであり、テイラーからWBOタイトルを奪ったロペスの手元にある、というのは納得はいかないまでも仕方のないことです。チャンピオンを倒すことでチャンピオンになる、というシステムなので。

1位はWBCの休養王者となったデビン・ヘイニー。しばらく試合をしないのですが、ここに居座り続けるのでしょうか。だったら試合をしない方がWeek on listは長くなっていきますね。

ともあれ、ヘイニーは前戦がノーコンテストに変更。未だ無敗、となっています。

2位に現在無冠のホセ・ラミレスが入っている、というのは非常に興味深いことですね。

ジョシュ・テイラーに初黒星をつけられてからもホセ・ペドラサ、リチャード・コミー、ランセス・バルテレミーという元世界王者を3タテ。独自路線を行っていたテイラー戦前もなかなかのマッチアップでしたが、そのハード路線は初黒星を喫した後も健在です。

 

 

 

次戦は無敗のアーノルド・バルボサJr戦。これが11/16にリヤドシーズンの興行で行われることになっています。

3位にIBF王者のリアム・パロ、4位はカテラルですが、プログレイス撃破によってもきっとランキングの変動はないはずです。

5位にプエジョ、意外と低い。6位はパロに敗北した怪物サブリエル・マティアス、7位はしぶとくテイラーがランクインしています。

8位にプログレイス、これは9位の平岡アンディ、10位のリチャードソン・ヒッチンズと入れ替わる可能性がありますね。

 

 

 

ニッポンのスーパーライト級も来る??

長らくこの階級では日本人世界王者が誕生していません。

しかし、ここから数年の間で世界と対等に戦える日本人ボクサーが上がってくる、という可能性は大いにあります。

まずはすでに世界レベルにいることを証明した平岡アンディは、間違いなく現在の日本人ボクサーの中で世界に最も近い存在です。

ランキング的にいうと続くのはOPBF&WBOアジアパシフィック王者、永田大士(三迫)となるのでしょうが、期待度としては日本王者李健太(帝拳)の方が大きいかもしれません。

そしてその李健太に敗れた藤田炎村(横浜光)は所属していた三迫ジムから横浜光ジムへ移籍を決め、初戦が12月とのこと。海外でも戦いたい、という思いを持っており、独自路線を進んでいくことが期待されます。

 

 

 

同じく李健太への挑戦が決まった渡来美響(三迫)も期待できるボクサーです。先日の関根幸太朗(ワタナベ)は素晴らしいパフォーマンスであり、ここでゴンテへの挑戦となるのですが、もっと上のレベルで見たい戦いであるのも事実ですね。

鈴木雅弘(角海老宝石)もスーパーライト級のランキングに入り、今後のタイトル戦線に絡んでくるのでしょう。

スーパーライト級で世界にたどり着いたのは、藤猛、浜田剛史、平仲明信。平仲がタイトルを失ったのが1992年9月、そこから30年以上が経過しています。

次は、誰か。

 

 

 

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