東京オリンピックのアジア・オセアニア予選が開催中。
現在、目下開催中の大会です。アジア圏、オセアニア圏の各国の代表選手達がしのぎを削る大会。入賞以上で、オリンピックの出場権を獲得できます。
各国の代表が、オリンピックの出場権をかけて闘う大会なので、勿論オリンピックレベルのハイレベルな闘いが予想される本大会。
日程は3/3〜3/11までとなっていますので、まだ序盤。
昼の部、夜の部と2部制で開催されているようで、昼の部は日本時間で18:00頃から、夜の部は日本時間で翌日の0:00頃からとなっています。
初日の昼、夜、2日目の昼の部では、5名の選手が登場しました。結果は以下。boxingcafe.hatenablog.com
そして、2日目の夜の部、3日目の昼、夜の部では3名の選手の試合がありました。
女子 ライト級 濱本紗也 vs R.Pasuit(フィリピン)
鋭い踏み込みから右ストレートを完全に振り切るところは、まさにフィリピン選手。やはり国により教わっているボクシングには違いがありますね。1R目、均衡状態でしたが後半にフィリピン選手のオーバーハンドが濱本にヒット。もったいないラウンド。
2R、濱本がプレスをかける。フィリピン選手の外からのパンチに対し、内側からのストレートで対抗。濱本はライト級にあげて間もないですが、体負けしていない感じです。オーバーハンドをなんとかはずして打ちたい。
3R、下がりながらも外からのパンチを振り回す振り回すフィリピン選手、濱本はなんとかクリーンヒットを当てたいが上体でかわされる。スタミナは濱本の方がありましたが、フィリピン選手の方が闘い方が上手かった。。。
フィリピンの選手に判定敗け
男子 ライト級 成松大介 vs O.Alkasbeh(ヨルダン)
地元ヨルダンの選手との対戦。相手選手の応援がすごいです。スピードは互角か。脚を使い、相手のは入り際に合わせようとするサウスポー成松。1R目は入り際のジャブ、左ストレートを有効にとってくれた感じのジャッジ。
2R、ヨルダンの選手はガンガンプレスをかけてくる。見事なまでのファイターとアウトボクサーの対戦です。成松は脚でかわそうとしていますが少し見栄えが悪く映る場面もありますが、先程のラウンドにジャッジが支持してくれたことを考えると、この脚を使ったカウンター戦法が有効かもしれません。しかしラウンド終盤、ヨルダン選手の左でおされ、成松ダウン!※ダウン判定でしたが、スローで確認すると実際はグローブで押されていただけです。ナックルパートにあたっていない。。。
アマチュアの場合、プロのような「ダウンしたら10-8」のようなポイントの付け方はしません。しかし、印象は良くないです。
最終ラウンド、劣勢を意識したのか、脚を使うのは今まで通りですが、より手数を意識してパワーパンチを繰り出す成松。接近戦で打ち合い、強振します。バランスを崩す場面もありますが、気持ちを感じます。ガンバレ成松!!!
判定は、僅差の判定でヨルダン選手に。。。試合内容としては、どっちに転んでもおかしくはなかったですね。日本で開催されていたら、結果は逆だったでしょう。
ヨルダンの選手に判定敗け
男子 ミドル級 森脇唯人 vs S.Mousavi(イラン)
森脇はミドル級としてはかなりスピードがある方だと思います。この試合でも素晴らしいジャブを飛ばしてスタート。イランの選手は、サウスポースタンスから一気に踏み込んできます。距離がつまりすぎてしまう場面もある1R。ジャッジはイランの選手に流れる。
2R、イランの選手は荒々しくせめてくるので、そこにあまり付き合いたくない。近すぎる距離になってしまうのを、なんとか打開したい。超接近戦になると相手の手数が多い。この回もジャッジはイランの選手に。
挽回の厳しい最終R、離れた距離では良いジャブが出ますが、やはり相手の踏み込みでクリンチの距離、超接近戦になると分が悪い。3Rの後半、ワンツーを浅くヒットするも、厳しい展開でした。
イランの選手に判定敗け
現在(日本時間で3/6)、日本人男子で唯一初戦を突破した森脇でしたが、2回戦で敗退となってしまいました。残念です。。。
4日目の夜の部に登場する予定のボクサー
女子 ウェルター級 鬼頭茉衣
女子 ミドル級 津端ありさ
男子 ウェルター級 岡澤 セオン
日本人男子では最後の砦となった岡澤セオン。プレ五輪大会で優勝する等、実績は十分です。どうにか力を発揮し、地力でのオリンピック出場を勝ち取ってもらいたいです。
ヨルダンで3/6の夜、日本時間では3/7の午前0時からになります。遅い時間ですが、ほぼ連続で登場するので応援しましょう!!
そして翌5日目の昼の部(日本時間で3/8の午後6時頃から開始)で、女子 フライ級 並木月海が登場。
なんとか頑張ってもらいたいです!!!