信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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ダイナミック・グローブ視聴!井上岳志vsワチュク・ナァツ!【観戦記】

11/7(土)に行われたダイナミックグローブ。本来であれば、チャンピオン・カーニバルの日本ミドル級タイトルマッチで、王者・竹迫司登(ワールドスポーツ)が、挑戦者・国本陸(六島)を迎える予定でいましたが、竹迫の怪我で延期。

非常に残念でしたが、竹迫司登の一日も早い回復を望んでいます。

とはいえ、元々セミファイナルだった井上岳志(ワールドスポーツ)vsワチュク・ナァツ(マーベラス)も非常に興味深い試合であり、その他の前座に組み込まれていた試合も熱戦続きの素晴らしいものでした。

今回のブログでは、このダイナミックグローブ興行の観戦記を書いていきたいと思います。

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66.0kg契約6回戦

高橋拓磨(ワールドスポーツ)vs清田広大(スパイダー根本)

11年ぶりに復帰した清田は37歳。高橋の持つ日本ランクを手に入れれば、現役を続けられる、という一戦でした。

しかし非常に動きの良い高橋を追いきれず、右ストレート一閃。

キャンバスに沈んだ清田を、レフェリーが救いました。

高橋拓磨の1RTKO勝利。

 

リングの上は甘くない。清田は残念ながら引退となりますが、このコロナ禍において、しっかりと体をつくり、リングに上がった事は称賛に値します。

そして勝利した高橋、まだまだ底は見せていない6戦全勝全KOというパーフェクトレコード。ここまではほとんどが外国人選手が相手なので、これからは日本ランカーや強敵との試合を期待します。

 

スーパーフェザー級6回戦

関根駿(ワールドスポーツ)vs佐藤諄幸(厚木ワタナベ)

関根の方が回転力に優れ、サイドステップも素早い。対する佐藤はやや不器用にも見えますが、体の強さを感じます。

初回から試合は打撃戦、細かなパンチを確実に当てていく関根の方が優位に見えます。しかし佐藤は右のスイング、ボディへの左右を効かせはじめ、3Rには関根を下がらせます。

関根も負けじと連打で打ち返し、4Rも互角の展開。ともにクリーンヒットが入り、一進一退の攻防です。

5Rも同様の打撃戦、関根はサークリングしながら上下への打ち分けと右のダブル、トリプル。佐藤はジリジリと間合いをつめ、フィジカルで押していきながら得意のフックを叩き込みます。最終ラウンドも両者の意地と意地がぶつかり合い、手数は関根、一発のパワーは佐藤に分がありそうです。

 

判定は(58-56、57-57×2)、ドロー。

ともに素晴らしい闘いを見せてくれました。接近戦の技術では優れているようにみえた関根でしたが、勝利まではあと一歩、足りませんでした。

 

セミファイナル スーパーフェザー級8回戦

長谷川慎之介(ワールドスポーツ)15戦12勝(8KO)2敗1分

vs

イケメン淳(三谷大和スポーツ)15戦7勝(2KO)6敗2分

日本3位の長谷川に、ノーランカーのイケメンが挑む。Youtubeのドキュメンタリーを見たからには長谷川選手を応援しながら見ます。

 

様子見からスタート。やや力みの目立つ長谷川に、イケメンのまっすぐの右ストレートが入り、長谷川がダウン!脚に力が入らないように見える長谷川ですが、至って冷静、自身のSNSで語ったところによるとリングサイドで観戦する梅子さんに手話で「大丈夫」と伝える場面も。

↓「大丈夫」はこんな手話だそうです。

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画像はhttps://shuwa-rinrin.com/0030_can-all-right/より

よく周りが見えています。

そして梅子さんは「落ち着いて」と手話で返してくれたそうです。長谷川だけでなく、梅子さんの動じないハートも素晴らしいですね。

2R、先程のダメージからは回復したようにも見えますが、やや足元に不安が残ります。しかし長谷川は利き腕の左オーバーハンドを上手くヒット。試合を通して何度もヒットするこのパンチは、相手からは見えない角度なのかもしれません。ただ両者ともにやや大振り、危険性もはらんでいます。

3R、長谷川はジャブから左アッパー、右フックのコンビネーションをヒット!腰が砕けたイケメンはクリンチに逃げます。イケメンはダメージがあり、パンチのスピードも衰えてしまいました。ここから長谷川は仕留めきれるか。

 

4R、長谷川はボディへの左アッパー、顔面への左のオーバーハンドをヒット。時折放つまっすぐの左ストレートも、このオーバーハンドやアッパーを見せた後なので効果的にヒットします。イケメンも心折れず、ガードやウィービングで持ちこたえますが、長谷川についていけてなくなってきました。

5R、細かいパンチで手数を増やした長谷川。イケメンは下がりつつ応戦します。しかし長谷川の方が手数、クリーンヒットともに多く、打たれすぎたイケメンを見た陣営がタオルを投入。

長谷川慎之介の5RTKO勝利。

1R目のダウンを挽回し、見事逆転TKOを飾った長谷川。ディフェンス面では危険をはらんでいいるようにも見えましたが、ハートの強さ、左パンチのバリエーションの多彩さは素晴らしかったです。

 

これで12連勝、日の出の勢いですね。現在日本スーパーフェザー級3位。

王者に坂晃典(仲里)。坂と闘えば好試合間違いなしの打撃戦となるでしょう。

1位には挑戦者決定戦を制した渡邉卓也(DANGAN AOKI)、2位には元日本フェザー級王者、源大輝に勝利した中川兼玄(三迫)。

誰がどう戦っても楽しみなスーパーフェザー級上位ランカーたちの中で、どのように輝いていくのか楽しみです。

長谷川慎之介のドキュメンタリーはこちらの記事にリンクを貼ってあります。

boxingcafe.hatenablog.com

ご本人が感謝してやまない、梅子さんについても言及されています! 

メインイベント 70kg契約8回戦

井上岳志(ワールドスポーツ)18戦16勝(10KO)1敗1分

vs

ワチュク・ナァツ(マーベラス)8戦6勝(3KO)2分

調整試合としては、危険な相手と思われるワチュク・ナァツを選んだ井上岳志。本来ミドル級で闘うこのナイジェリアと日本のハーフは、前戦で辻本純兵をKOで降し、下位ランクながら日本ランクを獲得しています。

初回からナァツは格上の井上相手にも臆さず攻めます。ナァツは人種的なものからか、やはりバネ、運動能力に優れている感じがします。井上はこの回、じっくりと様子を見て、右カウンターを狙います。

 

2Rも井上は接近戦よりもサークリングしながら中間距離で闘っていますね。新たなスタイルを試しているのでしょう。

3R、井上はナァツの左を出すタイミングに合わせて右を出しながらインに入ります。接近戦を仕掛ける場面もありますが、やはり多くは中間距離で闘います。井上の方がコンビネーションに優れています。ここはキャリア、ボクシングを知っているのはやはり井上。

4R、徐々にエキサイトしてくる両者!開始1分ほどで井上の左目上が流血。バッティングのようです。ここから更にエキサイト、ナァツはジャブワンツーで攻め込み、右フックをクリーンヒット!ガードの上からでも後退させられる井上ですが、しっかりと打ち返して対抗。このラウンド終盤はともにクリーンヒットを奪い合う展開!

5R、ナァツはハンドスピードも速く、反応も素晴らしいですね。しかし技術に勝る井上は、右クロスのカウンター、ボディから顔面へと手数でナァツに主導権は渡しません。

 

6R、ナァツが体でおしていき、井上は低い姿勢でボディから顔面へパンチを返して対抗。バッティングもありますが、ともに持ち味を発揮しているように見えます。

7Rも近い距離での打撃戦が展開されます。井上のパンチに怯むこと無く前に出るナァツ、パワー差からかナァツに押されることもある井上。ただ、井上の方がクリーンヒットが多いです。

ラストラウンドも壮絶な打ち合い!重量級のパンチが交錯する大迫力の打撃戦は、判定にもつれこみました。

判定は3-0(78-75、78-74、79-73)で井上岳志。

しかし、ワチュク・ナァツの健闘が光った一戦でした。井上も決して悪くはなかったですが、ナァツはアフリカの血がもたらす運動神経に加え、日本人としてのハートの強さと勤勉さを持ち合わせているように思います。たった3年のボクシング経験で、世界ランカーと堂々と渡り合えるのは本当に素晴らしかったです。

 

これからのナァツの活躍に大きく期待が持てる内容でもありました。

井上岳志は、勝利者インタビューで反省が口をついて出ていましたが、左瞼の傷もあり、1階級上のフィジカルの強い相手に対して、完勝できたことは良かったことだと思います。

重量級で世界を狙える日本人ボクサーの筆頭として、これからも期待しています。

 

 

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