信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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ロドリゲスvsガバリョ!カネロvsスミス!WOWOW、DAZNの観戦記。

12/19(日本時間12/20)は、ボクシングファンにとっては忙しい一日になりましたね。

WOWOWオンデマンドで生配信されたPBC興行、メインが終わってDAZNに移行するとすぐにカネロvsスミスが始まるという奇跡的なタイミング。

偶然にも全ての試合を観ることができて、良かったです。

今回のブログでは、エマニュエル・ロドリゲスvsレイマート・ガバリョのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦及びそのアンダーカード、そしてサウル・アルバレスvsカラム・スミスの世界スーパーミドル級王座統一戦の観戦記を書いていきたいと思います。

12/19(日本時間12/20)アメリカ PBC興行

ウェルター級10回戦

ブランダン・リー(アメリカ)20戦全勝(18KO)無敗

vs

ダコタ・リンガー(アメリカ)18戦12勝(8KO)4敗2分

↓リーvsリンガーは48:00頃からです。

 

初回、アップセットを狙ってリンガーが頭を振りながら大振りのパンチを振るいます。かなり粗いボクサー。後半にはリーの押すような右フックがヒット、リンガーはバランスを崩す場面があります。

体ごと振っていくボクサーで、変則なリンガー。リーはやりづらそうですが、1Rの後半からは慣れてきて、リンガーのパンチをしっかりガードして強打を返します。

このリンガーという選手、本当にプロで20戦もやっているボクサーなのか、と思うほど「下手くそ」なボクサーに見えますね。

この試合は3Rで突然レフェリーがストップ。実力差を見かねたのでしょうか。

ブランダン・リーの3RTKO勝利。

プロスペクト、ブランダン・リー。もっと見たかったな、と思いますが、相手がかなり変則な相手だけにあれ以上見てもい仕方なかったかもしれません。もう少し骨のある相手との試合を見てみたいです。

 

バンタム級10回戦

ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)17戦全勝(12KO)無敗

vs

ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ)25戦21勝(9KO)4敗

Aサイドはプロスペクト、アントニオ・ラッセル。パヤノは、ルイス・ネリ(メキシコ)、ダニエル・ローマン(アメリカ)に連敗中とはいえ、力を落とした状態とはいえません。

アントニオにとっては試練であり、パヤノにとっては再浮上の足がかりとなる一戦です。

サウスポー同士の一戦。アントニオの方がスピードはありそうですが、パヤノも調子が良さそうです。近くなった距離ではクリンチ、というのはパヤノのいつもの戦法でもあります。

2R、初回同様に中間距離でのジャブの差し合いから、突っ込んでクリンチ。ヘッドバットの危険性が非常に不安です。アントニオは下がりながらのジャブや、ジャブを打って下がる、というのが上手く、ともに少ないクリーンヒットの中では優勢に立っているといえそうです。

3Rもなかなか噛み合いませんね。4Rの序盤にボクシングらしい場面はありましたが、その後も近い距離になるともみあい。アントニオにとっては試練ですね。このラウンド、パヤノがカット。

 

5R、このラウンドはもみあいが少々落ち着き、中間距離での時間がやや長くなります。こうなるとアントニオに少しやりやすくなったかと思いますが、やはり終盤はクリンチ合戦。

6R、中間距離で互いの右フックが危険なタイミングで交錯。突然スリリングなパンチの交換が始まりました。ともにジャブが得意で、回転力があります。こう見ると少し似たところのあるボクサーなのかもしれません。終盤、アントニオの右フックがヒット、大きく後退するパヤノ!!

そしてこれから、という7R開始早々、レフェリーがストップ。バッティングによるパヤノの傷によって、勝負は負傷判定へもつれこみました。

結果はゲイリー・アントニオ・ラッセルの勝利。

内容、結果ともに煮え切らないものでありました。ともに技術は素晴らしいですが、なかなか噛み合わなかったですね。やっぱりバッティング。。。

パヤノが頭を下げてしまう部分もあれば、アントニオも攻め込まれた際に頭を下げてしまいますね。初回からバッティングの危険性を孕んでいましたね。

次戦に期待したいと思います。

 

ウェルター級12回戦

ジャロン・エニス(アメリカ)26戦全勝(24KO)無敗

vs

クリス・ヴァン・ハーデン(南アフリカ)31戦28勝(12KO)2敗1分

ウェルター級のプロスペクト、ジャロン・エニス。既に王者級の力を持つともいえるエニスに対するは、エロール・スペンスJr(アメリカ)とも拳を交えた経験のあるハーデン。

エニスがどのように力を見せつけるのか、に焦点があたった一戦。

初回、エニスがワイルドなパンチを振るって攻め込みます。エニスはその身体能力の高さを示し、早くもハーデンを圧倒し始めます。

エニスは速い踏み込み、そして連打も出ます。早々に倒す気まんまんのエニス!

しかし、1R残り30秒のところで偶然のバッティング、ハーデンの額がえぐりとられたようなカット。ボタボタと血がしたたり、ここでレフェリーが試合をストップ。

 

この試合は、無効試合となりました。

短い時間ではありましたが、ハーデンを圧倒しかけたエニス。この日の興行はバッティングだらけ。消化不良の試合が続きます。

WBC世界バンタム級暫定王座決定戦

エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)20戦19勝(12KO)1敗

vs

レイマート・ガバリョ(フィリピン)23戦全勝(20KO)無敗

不運の元王者、ロドリゲスは井上尚弥に敗れて以来のリング。そしてフィリピンのプロスペクト、ガバリョも井上尚弥とのスパーリング経験があるボクサー。

井上尚弥が君臨するバンタム級、WBC暫定王座の決定戦です。

金髪に染めたロドリゲス。初回、ロドリゲスのカウンターが冴えます。そう、彼は井上戦でも初回からカウンターを放っていきました。パンチのタイミングを掴むのは速いのでしょう。

 

ガバリョがプレスをかけ、ロドリゲスはサークリングしつつそれを迎え撃つ展開。

2Rも同様で、ロドリゲスはパンチの的中率がよく、ガバリョは迫力はあるものの空転させられます。

3R、一気にプレスを強めたガバリョ!踏み込みも鋭く、ここからが真骨頂でしょうか。しかしロドリゲスは慌てず対処。下がりつつかわし、適度にカウンター。

4R、このラウンドも同様の展開から、ロドリゲスの右カウンターから左フックでガバリョはバランスを崩します。効いたように見えたパンチでしたが、ロドリゲスはその後もペースを変えず。

5R、ロドリゲスは見事なタイミングで4打のコンビネーション。ガバリョはそれで後退するも、すぐにプレスをかける体勢に戻す辺りは素晴らしいですね。気持ちの強さを感じます。

その後もロドリゲスのカウンターに怯みません。

6R、ロドリゲスは打っては動く、を忠実にやり遂げています。ガバリョに比べると手数は少なく、消極的と取られてしまう危険性はあるものの、ここまではロドリゲスのカウンターが一枚も二枚も上手のように見えます。

ただ、ガバリョは活き活きと動き、試合を楽しんでいるようで好感が持てます。なかなか自分のパンチが当たらない中で、不思議なボクサーですね。

 

7R、大きく展開は変わらず、ガバリョは現状を打開できずにいます。しかしそれはロドリゲスも同様、ガバリョのパワーを警戒して自らは大きく打って出る事はできない状況なのかもしれません。

8R、ロドリゲスは接近戦も辞さない、そう思っていましたが、ここまで足を使ってのカウンター狙いはいささか意外です。井上尚弥戦をもって、自らの打たれ弱さを認識し、もしかするとこういう戦法にシフトしてきたのかもしれませんね。

それはここまで功を奏しており、井上のおかげで敗けないボクシングスタイルを確立した、とも言えます。もし観客がいれば、ブーイング必至のファイトスタイル、これを遂行するには別の意味でのハートの強さが必要かもしれません。

9R、ガバリョは激しく上体を動かし、ロドリゲスにプレッシャーを与えます。このラウンドはガバリョの左ボディがロドリゲスにヒット、ロドリゲスは若干弱気になったように見えます。ガバリョがウィービングからの左フック、もしくは左ボディと使い分けることができれば、ロドリゲスにとってはカウンターも取りづらくなり、脅威となり得るかもしれません。

 

10R、ここでもガバリョの踏み込みに合わせたジャブのカウンター。タイミングは完璧です。ガバリョは膝がくだけ、その後おロドリゲスの何でもないジャブを浴びる等ダメージはありあり。しかしここでもロドリゲスは攻めず、そしてガバリョはプレスをかけ続け、ダメージを回復します。更には終盤には右パンチをヒットさせるなど、優勢に立った感すらあります。

ロドリゲス、なかなか行かないですね。行けないのでしょうか。ガバリョのハートの強さは尋常ではないレベルかもしれません。効いていても、とにかくプレッシャーをかける。それがロドリゲスにとって嫌なことだとわかっているのかもしれません。

11R、ガバリョは攻めるしかありませんが、若さゆえか引き出しが多くありません。ロドリゲスは逃げ切りモードか、手数が更に減っています。ガバリョは攻めさせると調子に乗るボクサーのようで、かなり動きが良くなってきました。

しかし、またここでガバリョの踏み込みジャブに合わせてのカウンターがヒット、ガバリョはまたも腰砕け。それでも尚、無理をする素振りも見せないロドリゲス。ボディが効いている?という事も理由としてあるのでしょうか。

12R、この試合の中で数度、見かけましたが、サークリングするロドリゲス、レフェリーの位置を「邪魔だ」という風に手で表現する場面があります。ロドリゲス、そんなに見えているんですね。

最終ゴングを聞くまで、「本日のロドリゲス」を崩さずに闘ったロドリゲス、最終ラウンドのゴングをきき、小さなアクションで手を挙げます。

決して内容的には褒められたものではなかったように思うのですが、まずはこの世界タイトル獲得は再浮上へ絶対に落とせない一戦でもありました。あのガッツポーズは、ロドリゲスの安堵の表現だったように思います。

勝負は判定となり、私も含めおそらく誰もがロドリゲスの完封勝ちを予想したことでしょう。

しかし、2-1のスプリット判定はガバリョを支持。

 

レイマート・ガバリョの12R判定勝利。

この事態を、しばらくは飲み込めませんでした。試合全体を通し、ロドリゲスが主導権を握り、いくつかの場面ではカウンターで明らかに効かせてもいました。

対して、ガバリョが勝ったのは前に出ることと手数。ダメージングブローの数では、ロドリゲスを上回っているとは考えづらい。

ロドリゲスのサークリングは、ただの後退、逃げているように捉えられてもおかしくないものもありました。ただ、それすらも失点の要因にはならないような気がします。

なかなかこれは。。。厳しい結果、納得の行かない結果ですね。

12/18(日本時間12/19)アメリカ マッチルーム興行

WBAスーパー世界スーパーミドル級タイトルマッチ

WBC世界スーパーミドル級王座決定戦

サウル・アルバレス(メキシコ)56戦53勝(36KO)1敗2分

vs

カラム・スミス(イギリス)27戦全勝(19KO)

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当代一のボクサー、サウル・アルバレス(カネロ)がスーパーミドル級の王座統一に挑みます。カラム・スミスはWBSSの覇者であり、かなりの身長差のある一戦でもあります。

全世界が注目する一戦がゴング!

初回、ジリジリとプレッシャーをかけるカネロ。スミスはそれに合わせて下がりつつ、ジャブを飛ばします。しかし、やや距離が近く、カネロのジャブやフックも届く距離。スミスはあまり距離感が良いようには見えません。もう半歩、後ろで闘った方が良いように思えます。更に、カネロのパンチをガードするよりも距離で外したほうが良いようにも思います。

2R、プレスを強めたカネロ、このラウンドは距離がやや遠く、更にスミスのジャブもよく出ます。ジャブをダブル、もしくはトリプルで出せれば中に入らせないようにできます。

しかしカネロもスミスにジャブを当て、ロングの左フックをガードの上から届かせます。

3R、このラウンド序盤は引き続き、スミスの距離が良いようにみえました。しかし、その後は若干詰まり、この半歩の半分くらいの距離感が明暗を分けそうです。この距離だと、カネロの圧力にスミスは「下がっている」ではなく「下がらされている」ように見えます。

 

4R、開始後はスミスのジャブが冴えますが、後ろ荷重、カネロが攻めるとスミスはガード。そのガードを打ち破れるカネロのパワー。スミスが攻めても、カネロはガードが固く、そしてそのボディワークは非常にスムーズ。

5R、開始早々、スミスがコンビネーションを連発。このラウンドは非常にアグレッシブなスミス。しかしスミスの攻撃はカネロははずしまくり、逆にカネロの攻撃はスミスのガードにヒット。そのカネロの攻撃でスミスはふっ飛ばされてしまうので、かなり見栄えが悪い。

6R、両者ともに手数が増えていますが、クリーンヒットは少なめ。ただやはり終始プレスをかけて、ガードの上からでも強いパンチを当てているカネロにポイントは流れ、ミスブローが多いスミスは劣勢に見えます。

7R、スミスはカネロを止められません。ロープに詰められる場面もあり、カネロの攻撃力はさすが。8Rに入ってもそれは変わらず、スミスの攻めはそのほとんどが無効化され、カネロのパンチはクリーンヒット数がどんどん上がっていきます。9R、スミスはもうジリ貧。カネロはやりたい放題で、ジャブから右オーバーハンド、ロープに詰めて強いパンチをコネクト。

カネロはディフェンステクニックに秀で、攻撃は一発一発を強く打ちますが、しっかりとガードの空いているところに滑り込ませます。距離感もよく、スミスに比べてリーチはないはずが、かなりの確率でジャブを届かせます。

 

10R以降もスミスはカネロに簡単に中に入られ、カネロはそこでスミスのパンチをかわしつつ的確なパンチの選択をし、余裕を感じさせます。

ボクシングは何が起こるかわからない、とはいうものの、カネロとスミスはキャリアのある者とない者のスパーリングのようです。ここで目がいくのは、カネロのディフェンステクニック。パンチを出すことなく歩くように距離を詰め、ロープに詰めてパンチを下から上へ打ち分けます。相手が打ってきたパンチに対してはブロッキング、ダッキング、ウィービング、スウェー、スリッピングアウェーを使って無効化。本当に素晴らしいディフェンスです。

結局ほとんどカネロのワンサイドゲームといっていい内容だったと思います。

12Rを闘い終えての判定は、3-0でカネロを支持。

やはりスミスは、身長の低い相手を不得意としているのでしょうか。前戦のジョン・ライダー戦から何も成長は見られなかったともいえますね。

 

しかしカネロは強い。相手のパンチを無効化する技術を持っているカネロは、スーパーミドル級でも全く問題はなさそうですね。カネロ退治を、誰が成し得るのか、というのはスーパーミドル級の全ボクサーの命題といってよさそうですが、パンチングパワーに頼るボクサーたちはもしかするとカネロにパンチを当てられないという可能性がありますね。

カネロの次の対戦相手は誰になるのか。「村田諒太」も候補とはいうものの、個人的にはあまり食指は動かないですね。。。

 

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