信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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全日本新人王決定戦へ向けて、西軍代表決定戦をプレイバック。(その1)

2/21は全日本新人王決定戦!それに合わせて、東日本新人王決勝戦を振り返ったブログを書きました。

boxingcafe.hatenablog.com

その東日本新人王たちに対抗するのは、西日本、中部、西部の新人王たちが闘った「西軍代表決定戦」というトーナメント。

日本のボクシングジムの多くは東京を中心とする関東に集中してはいるものの、その他の地域にもプロボクシングのジムは少なからずあります。

関西地方を中心とした新人たちで争われる西日本新人王トーナメント。

中部地方を中心とした新人たちで争われる中日本新人王トーナメント。

そして九州地方を中心とした新人たちで争われる西部日本新人王トーナメント。

その中で、中日本新人王と西部日本新人王が地区対抗戦として雌雄を決し、その勝者が西日本新人王と戦うことで、西軍代表を決定します。

今回と次回のブログでは、2020年12月27日に行われた西軍代表決定戦をプレイバック。(第一回)

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ミニマム級

小島蓮(江見)vsヨッシャー松本(HEIWA)

4勝1敗2分、オーソドックスの小島は若干19歳、江見ジムは岡山のジムだそうです。対する松本は1勝1敗1分の31歳サウスポー。

初回、小島がプレスをかけて基本に忠実なパンチを放っていく小島。岡山という地方ジムにあって、基礎技術が高いところは練習熱心さ、研究熱心さも感じてしまいます。

小島はサウスポーをあまり苦にしませんね。7戦というキャリアの中でも対戦経験もあるようです。

2R、松本が強引に出ていきます。小島は下がりながらパンチを繰り出しますが、これが非常に上手く、また力強い。これまでKO勝利を得ていないのが不思議なほどです。

松本の入り際に合わせる右ストレート、上体を使ったディフェンス、お見事です。

3R、既に初回、2Rと取られた松本は更にプレスを強め、手数を出します。ここで小島は打ち返し、打撃戦に。その後はこれまでと同じ展開、小島のもう一つ巧いのはピボット。足のポジショニングも相まって、松本を寄せ付けません。

ラストラウンドもこの展開は変わらず。松本は強引にしつこく攻めるものの、小島はさばき、時に打ち合えば打ち勝ち、付け入る隙を与えないまま規定のラウンドを終了。

 

小島蓮が3-0の判定勝利(3者ともにフルマーク)で西軍代表に決定。

江見ジムとしては4年ぶり4度目の西軍代表となった小島。これまで江見ジムは全日本新人王を輩出していませんが、大いに期待できるボクサーではないでしょうか。

ただ、東軍佐々木も強敵。全日本新人王戦はハイレベルな試合が予想されますね。

ライトフライ級

木村彪吾(グリーンツダ)vs脇山望(FUKUOKA)

6勝(1KO)1敗の木村、2勝1敗の脇山。ともに2000年生まれの20歳、若いボクサー。

初回からその若さに似合わず、落ち着いた立ち上がり。中間距離でのジャブの差し合いです。クリーンヒットは少ないものの、積極性では脇山の方があるように見えます。

2R、遠目の距離から一瞬のスピードをもって踏み込む木村。脇山のパンチも鋭く、なかなか緊張感があります。木村がプレスをかけ、脇山はサークリングしつつ狙います。

両者ともにスピードもあり、力も感じます。その中でも木村の踏み込みスピードは目を引きますね。

3Rに入ると木村が中に入るタイミングを掴んだのか、クリーンヒットを奪い始めます。しかし後半は脇山も大きな右を当て、近い距離でもボディから回転力のある連打を見せ、主導権を渡しません。

ラストラウンドも木村はプレス。脇山は大きなパンチも速く、危険な香りもありますが木村の右も当たっています。脇山はパンチ打つときに少し顎が上がってしまうのがあまり良くないかもしれません。終盤にも同時の左フックのタイミングで木村の左のみがヒット。

 

採点は、1-0のドロー、優勢点で木村が西軍代表の権利を獲得。

ともに素晴らしいボクサーですが、ちょっと慎重になりすぎた感じがしましたね。しかし、レベルが高い。私としても、木村の方がより自分のボクシングができていると思ったので、木村が全日本に進んで良かった。

フライ級

神崎靖浩(倉敷守安)vs鈴木尊虎(トコナメ)

5勝(2KO)1敗という神崎、2勝1分という鈴木。こちらもともに若く、20歳と21歳の新人王戦。神崎は二度目の新人王挑戦、2019年の新人王戦ではこの西軍代表決定戦で敗れています。

アマ30戦の神崎、大きなステップを刻み、鋭いジャブを飛ばします。鈴木は大きなスイングを織り交ぜながらプレスをかけて前進。神崎は非常に落ち着いていますね。

2R、神崎は遠い距離では低いガードからジャブ、ボディへの右ストレートが秀逸。とはいえ、相手が接近すればしっかりガードを固めるので、なかなか隙はできにくいですね。

鈴木も上体の動きが出て、距離を詰める展開が増えてきます。近い距離では連打も出て、両者ともに持ち味を発揮した2R。

3R、左右に動く神崎、鈴木の入り際に合わせて右、左フックで回す。お手本のようなアウトボクシングに対し、鈴木も近づいての力強いパンチで対抗します。

このラウンド後半は神崎が次々とパンチを決め、上回った印象です。

ラストラウンド、おそらくポイント的には劣勢の鈴木、しつこく追います。神崎は遠い距離では素晴らしいボクシングを展開し、近づかれても場面場面で打ち返し、この選手はボクシングが巧いです。

判定は、3-0で神崎を支持。ひとりはフルマークでしたが、各ラウンドは微差だったでしょう。ただ、明確にとったラウンドは神崎の方があったのは事実。

神崎靖浩、西軍代表に決定。

 

思えば神崎の所属する倉敷守安ジムには、現日本フライ級王者、ユーリ阿久井政悟がいます。同じ階級ということもあり、きっと可愛がってもらっているのでしょう。

スーパーフライ級

杉本太一(勝輝)vs春原青空(本田フィットネス)

5勝(1KO)1分の杉本、2勝2分の春原の無敗対決。

サウスポー春原は長身に見えます。ただその分、体に強さを感じません。逆に杉本は春原に対して身長が低い分、体つきがしっかりとしており、力強いボクシングを展開します。

2R、杉本はかなり強振するパンチャー。打たれ強くなさそうな春原にとってはこれはなかなかスリリング。ただ、杉本の打ち終わりにしっかりと打ち返しているのは春原。

3R、おおよその展開は変わりませんが、距離が近くなる場面が増えてきています。杉本にとっては願ったりの展開であり、杉本の強引なフックで体がなぎ倒されるようになったり、足元がふらついてしまう春原にとっては見栄えがよくありません。

ラストラウンド、このラウンドも攻めに攻める杉本。春原は苦しい展開ながらも気持ちを切らさず、しっかりと打ち返します。杉本の力強いパンチが度々春原を襲いますが、春原も杉本の入り際に左ストレートをヒットします。

しかし、打撃戦となるとやはりダイナミックにパンチを振るう杉本が有利。

杉本太一が3-0の判定勝利を得て、西軍代表に決定。

 

杉本のパワフルな攻撃で、春原は削られてしまいましたね。もっと足が長く動けば、その動きを止められたかもしれません。

杉本はしっかりしたボクシング、解説では「課題はスタミナ」と言っていましたが、そこはもう大丈夫でしょう。4R、しっかりと前に出られました。

バンタム級

冨田風弥(伊豆)vs小林廉(エスペランサ)

4勝(2KO)2敗の冨田は二度目の新人王トーナメント挑戦。中日本の新人王として、前戦で西部日本新人王を破り、西軍代表決定戦に駒を進めています。

対して小林は3戦3勝(1KO)という戦績の西日本新人王。

冨田はこの階級では181cmとかなりの長身、しかもサウスポー。ただ冨田はかなりクラウチング(前傾姿勢)なので、その長身を充分に活かしているとは言えません。

それでも低く構えた姿勢から出るパンチは回転力があり、手数も多く、非常に気持の強さを感じさせるものです。

初回、大きくステップしながらもしっかりと攻める冨田に対し、小林はあまり手が出ません。冨田のワンツーやアッパーをモロに喰らってしまう場面も多く、見栄えも悪いです。

2R、小林は非常にしっかりとしたガードポジションですが、やはり冨田が遠く感じるのか、遠い距離から自ら攻める事はできません。

 

冨田が近づいてきてくれるので、そこでは打ち合いますが、冨田の手数が多く、パンチのバリエーションも多彩です。

3R、更にプレスを強める冨田、やはり小林は後手。冨田は攻める時は攻め、休む時はリングを大きく使って休む、良いボクシングを展開しています。

ラストラウンド、もうポイント的に後がない小林ですが、やはり手を先に出すのは冨田。手数も冨田、ポイントで優勢ながら判定に逃げようという気持ちが一切ない冨田には好感が持てますね。

打撃戦となったラストラウンド、この打撃戦を制したのも冨田。

冨田風弥、4R判定勝利で西軍代表に決定!

冨田はこの長身を活かせるともっと良いボクサーになりそうですね。とはいえ、気持ちの強い冨田はおそらく打ち合いが好きなところがあるのでしょう。

小林は残念、待ちのボクシングになってしまいました。カウンターが得意なボクサーにありがちな、相手のパンチをかわして打つ、というのは、効率的な闘い方でもありますが、カウンターが取れないほどの手数でこられたりした場合、どうしても後手となってしまいます。

そういった時、自分からゲームメイクができる方法があれば良いのですが、それが今の小林にはありませんでした。

いずれにしろ、まだ両者ともに22歳と若く、技術的にも、精神的にも成長の過渡期。今後も楽しみです。

 

スーパーバンタム級

福永宇宙(黒潮)vs安西蓮(岡崎)

6戦全勝(3KO)の福永は、高知県の黒潮ジム所属。プロボクサーがたったひとりというジムから勝ち上がり、見事7戦全勝(3KO)で西日本新人王となりました。

対して安西は中日本新人王、4勝(2KO)3敗1分という戦績。中日本新人王トーナメントではMVPを獲得しているボクサーです。

初回、福永はリズムよくサイドに回り込みますが、安西のジャブも鋭いです。しっかりと打つタイプの福永、バリエーションも豊富です。

残り1分程のところで福永の左フックがヒット。後半になるにつれて更にリズムの良くなっていく福永。

2R、これは新人同士の一戦とは思えない程ハイレベルな攻防。安西も福永も、様々なアングルからパンチを出せるボクサーです。

福永はコンビネーション、その最後の左アッパーが素晴らしいですね。微差が積み重なり、福永が優勢に試合をコントロールしているように見えます。

3R、近い距離での打ち合い。ともに手数は多いですが、福永の方がよりパワフルであり、的確。少し距離が空いたところで、福永の右ストレートがガードの間隙を縫ってヒット!安西はダウン!

再開後、攻める福永、ストップのタイミングを伺うレフェリー。福永は右ストレートを狙って、狙って、やや力んでいるようにも見えますがまたもガードの隙間から右ストレートをヒット!!ぐらついた安西を、レフェリーが救います。

福永宇宙、3RTKOで西軍代表に決定!

 

地方ジムのハンデも何のその、基本に忠実で、パワフルなボクシングを展開した福永。私は四国(といっても小豆島という離島)の出身なので、この福永はずっと応援しています。

ボクシング不毛の地、四国に、ボクシングの種を根付かせてもらいたい。

基本技術が高く、トレーナー(黒潮ジムの小川竜司会長)の教えも良いのでしょう、非常に素晴らしいボクサーに成長していっています。

私情を思いっきり挟んではいるものの、この福永宇宙、要チェックです。

 

 

ということで、西軍代表決定戦の前半戦のプレイバックでした。また後日、残りの観戦記を書いていきたいと思います。

さて、全日本新人王は2/21(日)14:00〜日テレG+で放送されるのですが、その前々日、2/19(金)には東日本新人王の決勝戦、そして西軍代表決定戦の再放送もあります。

それぞれ11:00〜14:00、14:00〜17:00となっていますので、時間があれば一気観も良いかもしれません。集中力が持てば、ですが。

CATVに加入していない場合、スカパーで日テレG+は単独加入が可能です。

月額にすると1,290円(税込1,419円)で、初月無料となっていますのでこの機会に是非。

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その2はこちら

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