信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

「LEGEND」カード発表!各エキシビジョンの見どころと、井上尚弥の相手は?

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Boxing News(ボクシングニュース)より


本日2/3(水)、2月11日(祝)のチャリティーボクシングイベント「LEGEND」のエキシビジョンマッチのカードが発表されました。

 

今回のブログでは、このエキシビジョンマッチに出場するプロアマ、引退した元王者たちの簡単な紹介と、見所を書いていきたいと思います。

そして、井上尚弥(大橋)の対戦発表は後日、ということでしたが、別のニュースでは特定できるような情報もありましたので、成否は不明ですが書いていきたいと思います。

まずは、発表された6カード。

八重樫東(大橋→引退)ー京口紘人(ワタナベ)

武居由樹(大橋)ー木村翔(花形)

内山高志(ワタナベ→引退)ー坂晃典(仲里)

平岡アンディ(大橋)ー成松大介(自衛隊体育学校)

井上岳志(ワールドスポーツ)ー森脇唯人(自衛隊体育学校)

佐々木尽(八王子中屋)ー岡澤セオン(鹿児島県体育協会)

 

試合順は、佐々木ー岡澤が第一試合とのことなので、この逆の順番かもしれませんね。

八重樫東(大橋→引退)ー京口紘人(ワタナベ)

ミニマム級、ライトフライ級、フライ級の3階級を制覇した八重樫東。惜しまれつつも昨年、引退を表明したものの、未だきっと練習は続けているのでしょう。事あるごとにスパーリングやエキシビジョンに引っ張り出されている雰囲気がありますね。

現在は、未来のチャンピオン候補、中垣龍汰朗、武居由樹(ともに大橋)のトレーナーとして活動しています。

↓「激闘王」八重樫東のキャリアを振り返ったブログです。

boxingcafe.hatenablog.com

 

対して京口紘人は、現役のWBA世界ライトフライ級世界「スーパー」王者であり、これまでに2階級を制覇しています。

2020年、タノンサック・シムシー(タイ)との防衛戦を行う予定でしたが、自身のコロナウィルス感染により世界戦が中止。その後はマッチルームとの契約が発表され、次戦は3月にアメリカでの防衛戦が決まっています。

試合まで1ヶ月を切った大事な時期、仕上がりつつある現役王者、京口に対してかつての3階級制覇王者はどう戦うのか。

年の差は10歳、八重樫はほぼ現役と変わらないほどのトレーニングを積んでいるとはいえ、京口に怪我を負わせるわけにもいかないので戦いづらいのではないか、と要らぬ心配をしてしまいます。

元世界王者、現役世界王者の「普通」のスパーリングが見られる、というくらいにしておいてもらいたいですね。ここはあまりバチバチやらなくて良い。というか、ともに大人なのでやらないでしょう。

 

お互いがお互いをたてて、エキシビジョンマッチらしいエキシビジョンが見たい。

武居由樹(大橋)ー木村翔(花形)

元Kー1の世界王者、武居。この「LEGEND」というイベントの場で、ボクサーとして何も成していない武居がいるのは若干の違和感を感じるのは私だけでしょうか。

とはいえ、この武居のボクシングセンスは素晴らしく、チャンピオン候補の中垣龍汰朗とのスパーリングでも引けをとっていませんでしたし、日本ランカー、溜田剛士(大橋)を相手にしたプロテストでは押しているようにも見えました。

3月にプロデビュー戦を控える新人ボクサーながら、注目度は抜群です。

そして対するは元WBO世界フライ級王者、木村翔。

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敵地・中国で地元の英雄、ゾウ・シミンをTKOで屠り、初戴冠した木村は、当時所属していた青木ジムの休会に伴い花形ジム預かりとなり、その後正式に移籍。現在は王座返り咲きを目指しています。

元世界王者とはいえ、どこか偏ったファイターだった木村は、復帰戦となった前戦、元世界王者のメルリト・サビーリョ(フィリピン)戦では新たなボクシングを披露し、大復活をアピールしました。その2020年2月からブランクが空いているのは残念ではありますが、ここは元世界王者として格の違いを見せつけてもらいたい、というところです。

スパーリングを見る限り、武居も非常に好戦的なボクサー。武居としてはおそらく胸を借りるというスタンスなので、本気で挑み、K-1王者ここにありというのを見せたいところでしょう。木村とは非常に噛み合い、バチバチの打撃戦が展開されるのではないでしょうか。

 

Kー1出身のエリートとも言える武居に対して、プロボクシングの厳しさを教えてあげられるような戦いを期待します。

内山高志(ワタナベ→引退)ー坂晃典(仲里)

元WBA世界スーパフェザー級「スーパー」王者、内山高志。私の憧れのボクサーであり、日本ボクシング史上、最も好きなボクサーでもあります。

 ↓内山高志のキャリアを振り返ったブログです。

boxingcafe.hatenablog.com

 

内山は引退から4年以上が経過してはいるものの、2019年12月に田口良一(ワタナベ→引退)の引退スパーリングの相手を務めたり、Youtubeチャンネルで現役引退間近だった八重樫東とスパーリングしたり、とまだまだ元気。

しかもそのどちらも圧倒し、田口はダウン寸前でしたし、八重樫は肋骨を折られるという愛情を注がれています。

本人としては、毎日酒を飲み、練習もしていないし、不安は大いにあるでしょうが、どんな引退したボクサーたちよりも何倍も、何十倍も動けることは確定的であり、現役を退いてなおいまだにしっかりとシェイプされた姿を見ると期待せざるを得ません。

おそらく多くのランカーは内山に敵わないでしょう。

しかし、今回の相手は現・日本スーパーフェザー級王者の坂晃典。先日は46戦して一度もKO負けのない渡邉卓也(DANGAN  AOKI)をTKOで降し、その前には世界挑戦を見据えていた末吉大(帝拳→引退)もTKOで降す等、破竹の勢いのあるボクサー。

 

アマ出身ながらその豪快なボクシングは、非常にロマンがあります。

さて、坂としてはおそらくリスペクトを禁じ得ないスーパー王者、内山を相手に、「自分の力を試す」、「挑戦者」の気持ちで襲いかかっていくのではないでしょうか。

しかし内山も今年42歳となる年齢(私は同い年)、あまり若いボクサーにぐいぐい来られると正直引きます。でも坂からすると、きっと現役で、強い頃の「内山高志」のままなんでしょう。

内山の問題は、「スタミナ」と「試合勘」、そして「パンチへの反応」。技術においては内山の方が上で、引き出しも内山の方が多いでしょう。

 

坂のパンチが内山に当たれば面白いですし、内山が得意のボディカウンターを決めれば頑丈な坂が倒れる可能性だってあります。

これは3Rのエキシビジョンとはいえ、非常に興味深い。私は数年ぶりに、「ノックアウトダイナマイト」が炸裂する瞬間を見たい。坂は、今私が注目している大好きなボクサーですが、このエキシビジョンについては本気で内山を応援します。

 ↓坂晃天の日本タイトル初防衛戦!!

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ここからはもっとガチ。

そして、この発表の前日、アマチュアボクシング界からの参戦も発表されました。

アマチュアボクシング界からは、成松大介(63kg級)、岡澤セオン(69kg級)、森脇唯人(75kg級)と3人の東京オリンピック日本代表に決定しているボクサーたちが参戦します。

このプロ・アマ戦は、お互いのプライドや意地がぶつかり合う、最も「ガチ」な対戦となるでしょう。非常に楽しみです。

↓昨年1月の記事ですが、トップアマの紹介。

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平岡アンディ(大橋)ー成松大介(自衛隊体育学校)

大橋ジムの平岡アンディは、トップランクとも契約する大橋ジム期待のホープ。すでにアメリカでも試合を経験しており、世界へ羽ばたいていく過程にあるボクサーです。

本来であれば今年の早い段階で、国内でとれるタイトルに挑戦する予定だったそうですが、タイトルホルダーが平岡との試合を避けたことにより、次戦は3月、大橋ジムの自主興行のメインイベントながらノンタイトル戦。

試合一ヶ月前、通常でもスパーリングで調整しているであろうこの時期に、日本アマチュアボクシング界の絶対王者、成松を迎えます。

成松大介はリオデジャネイロ・オリンピックにも出場した経験のあるオリンピアンで、東京オリンピックの代表権も獲得しています。

 

サウスポー同士の一戦は、キャリア、そして3分3Rという短いラウンドでの駆け引きに成松に分があり、一瞬のスピード、若さもあいまった反応に平岡に分があるという一戦。

互いにスピーディであり、中間距離での攻防に長けたタイプと推察できますので、中間距離での技術戦、一瞬の出入りやカウンター、競技としてのボクシングの魅力を充分に堪能させてくれる一戦になると思います。

井上岳志(ワールドスポーツ)ー森脇唯人(自衛隊体育学校)

ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦経験のある現・WBOアジア・パシフィック・スーパーウェルター級王者、井上。

井上ももともとアマ経験が豊富(70戦)ですが、井上はアマ時代からプロボクサーのようなボクシングで慣らした中量級期待の星。フィジカルの強さが武器ではありますが、最近は中間距離もものにしつつあり、今後も非常に楽しみなボクサーです。

対して森脇は、昨年行われたアジア・オリンピック予選で一回戦を突破したアマボクシング界期待のホープ。

 

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このアジア・オセアニア予選で一回戦を突破できたのは、この森脇と岡澤のみ。森脇は非常にジャブがよく、188cmという長身、遠い距離から飛んでくるスピーディなジャブは、井上すらも大いに苦しめるでしょう。

3Rながら、井上のプレッシャーをジャブでストップできれば、森脇にとっては大きな大きな自信になるでしょう。あのムンギアを苦しめたほど、井上のフィジカルは化け物じみています。

24歳、若い森脇は経験を積む良いチャンスにも思いますね。

 

佐々木尽(八王子中屋)ー岡澤セオン(鹿児島県体育協会)

赤マル急上昇中のホープ、佐々木尽。

昨年12月、大注目のA-SIGN興行でも寝屋川石田ジムの石脇麻生を見事KOで降しました。

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「豪腕」というイメージが強く、若く、血気盛んな佐々木は、エキシビジョンとはいえ、岡澤を倒しにいくでしょう。そして仮にヘッドギアをしていたとしても、そしてグローブが大きかったとしても、その渾身の一振りが当たれば倒してしまう可能性は大いにある、そんなボクサーです。

 

しかし、相手の岡澤セオンは、距離感をあやつる術に長けた日本アマチュアボクシング界最高のサウスポー。昨年のアジア・オセアニア予選でも、男子選手では唯一5位入賞を果たし、見事自力で東京オリンピックへのチケットを獲得しました。

↓岡澤セオン、5位決定戦に挑む。

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変則的な構え、独特のタイミングで放たれるジャブを駆使し、出入りのボクシングで佐々木に触れさせないのか。それとも、アマチュアボクシングではありえないほどの佐々木の勢いに飲まれてしまうのか。

こちらも非常に興味深い一戦。

 

そして、岡澤は「一生アマボク」「プロ転向はしない」と名言しているように、生粋のアマチュアボクサーであり、アマボク愛の強さがあります。

勢いのあるプロボクシングのスーパールーキー相手に遅れを取ることは、自身のプライドも許さないでしょう。

エキシビジョンという名の「真剣勝負」が、きっとここにあります。第1試合から最も「ガチ」で、激アツな展開が待っている事間違いなしです。

ということで、どれも非常に楽しみなエキシビジョンマッチ。

今回発表されたのはこの6試合ですが、井上尚弥もメインに登場することが決まっています。

一体誰と。。。?なんですが、実は正式発表前にこんな記事を見てしまいました。

以下、抜粋

「その井上尚弥は、当日のメインでKOが自慢の元世界王者で、近い将来、バンタム級の正式リングで対戦する可能性のある現役の地域王者と対戦する。4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31、Ambition)の参戦は実現できなかったがファン必見の”未来カード”だ。目の前で繰り広げられる緊張感漂うエキシビションマッチから3人の五輪代表が感じ取るものは大きいだろう。」

以上

 

KOが自慢の元世界王者で、バンタム級の地域王者なんて比嘉大吾(Ambition)しかいません。。。正式発表前にバラされてしまった。

阿修羅ジャパン(男子ボクシング東京オリンピック代表のチーム名。発表された時しか使われていないかもしれません。)の写真だったので、何気なく記事を開いてしまったのですが、この記事の信憑性はいかに。

そしてこんな記事が出ているのに、今日正式発表されなかったのは何故なんでしょうか。

まあ、井上尚弥ー比嘉大吾というエキシビジョンは、過去のスパーリングのように井上が圧倒するとは思いますが、比嘉がどこまで戻っているのかを確かめる良い材料にはなりそうです。

ということで、2/11、非常に楽しみなエキシビジョン。

しかし、この日は大注目の日本フェザー級タイトルマッチも同時刻に開催予定。

ボクシング界、何故に数少ないイベントをかぶらせるのか。。。

 

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