信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】来週の国内興行、谷口vs仲島!永田vs鈴木のTMと、セミには木村vs福永!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

6月はボクシング三昧。

国内外で毎週のように興行があり、テレビ放送やネット配信も充実しています。

無料で見られるものも多いので、ボクシングファンにとっては忙しい月になりそうです。

今回のブログでは、来週の国内ボクシング、注目興行をプレビューしていきます。

↓今月の配信スケジュールのまとめ。

boxingcafe.hatenablog.com

 

6/7(月)DANGAN&WATANABE P.

日本ミニマム級タイトルマッチ

谷口将隆(ワタナベ)13勝(8KO)3敗

vs

仲島辰郎(平仲ボクシングスクール)11勝(7KO)1敗1分

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日本王者、谷口の初防衛戦。谷口はここまで3敗を喫していますが、これは日本、OPBF、世界とタイトルマッチでの敗戦であり、当時は盟友、京口紘人に負けじと、功を急いでいた感がありましたね。そして世界戦以外は大接戦の末の敗北でした。

その谷口は大きく変わった、というか自分のボクシングを見つけたのは、2019年の日本王座への挑戦者決定戦として戦った、石澤開(M.T)戦ではないかと思います。

もちろんそれまでも技巧があり、非常にセンスのあるボクシングを披露していたのですが、この石澤戦ではそれプラス、ここまで歩んできた濃密なキャリアの差を発揮、井上尚弥(大橋)のスパーリングパートナーとして名を上げた石澤に完勝。

続く日本王座決定戦では佐宗緋月(T&T)を完全にコントロールしての10RTKO勝利。この佐宗戦は、谷口にとってのベストバウトではないでしょうか。

そんな充実の谷口の初防衛戦は、沖縄からの刺客、仲島辰郎。そのキャリアのほとんどを沖縄で戦っているので、全国区のボクサーではない分、非常に未知数。

 

デビューは2015年、2017年の新人王戦に出場し、中日本の新人王であるマンモス和則(当時薬師寺)を退けています。その後西軍代表決定戦でドロー、敗者扱い。

2018年にユース王座決定トーナメントへ出場、石澤開に5RTKO負けを喫しています。そこから4連勝も、全て外国人選手相手、そして2019年12月以来の試合ということで殊更不気味に感じます。

とはいえ、元々高い技巧を持ち、京口をして「何故世界チャンプになれないかわからない」と言わしめる谷口に、この日本レベルで死角は見当たりません。

今回も谷口が距離を支配し、相手をコントロールした上での判定勝利、もしくはTKO勝利を期待し、日本においてはお家芸とも言えるミニマム級の世界タイトルを近々獲得してくれることを期待しています。

↓谷口vs佐宗の王座決定戦!

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

OPBF女子ミニマム級王座決定戦

黒木優子(YuKOフィットネス)18勝(8KO)6敗2分

vs

千本瑞規(ワタナベ)2勝(1KO)無敗

元世界王者、黒木の26戦という濃密なキャリアを、3戦目の千本が崩せるか。

千本は3戦目ながら、アマ経験があり、基本がしっかりとしたボクサー。黒木も同じく、基本に忠実な本格派のボクサーです。

非常にハイレベルな攻防が見られるのではないか、と期待しています。

ここで千本が勝てば、大っぴらに「世代交代」としても良い。ただ、ここ直近で2試合を棒に振る等、やや安定感に欠ける千本は、今回しっかりとリングに上がれるかという不安も。

 

日本女子バンタム級王座決定戦

谷山佳菜子(ワタナベ)3勝(1KO)1敗1分

vs

平安山裕子(平仲ボクシングスクール)8勝(2KO)10敗4分

キャリア5戦目ながら、タイトルへのアタックが3度目という谷山。2019年、OPBF・日本女子バンタム級王座決定戦に臨んだ際は、現在の世界王者、奥田朋子(ミツキ)とドロー。翌2020年のダイレクトリマッチでは負傷判定で敗北、惜しくも戴冠を逃しています。

そこに勝った奥田が、そのまま世界王者へと駆け上がったことを考えると、世界王者と同等の力を持っていると言っても過言ではありません。

 

対して平安山は、黒星の多いボクサーではありますが、その22戦に渡るキャリアは侮れません。単純計算で谷山の4倍以上のキャリアは、伊達ではないでしょう。

しかし現在、平安山は3連敗中。

谷山が3度目の正直で初戴冠なるか、平安山が意地を見せるのか。

この日の興行は、この3試合です。すべてがタイトルマッチという豪華興行ですね。

6/10(木)ダイヤモンドグローブ

日本スーパーライト級タイトルマッチ

永田大士(三迫)15勝(6KO)2敗2分

vs

鈴木雅弘(角海老宝石)5勝(3KO)無敗

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永田はコロナ禍となって初の国内興行で、大番狂わせで大橋ジムの井上浩樹を倒し、日本王座を初戴冠。これは井上の動きも良くなかったものの、永田の奮闘は素晴らしかったですね。

初防衛戦では大ベテラン、近藤明広(一力)を相手に負傷ドロー。辛くもタイトルを防衛しました。これは続けていればわからない試合でもありましたね。

身体の強さを前面に押し出したアグレッシブなファイターで、ハードパンチャーのイメージはありませんが、気持ちも強く、自身のやりたい展開に持っていって強さを発揮するタイプのボクサーに見えます。

対して鈴木はアマ90戦というキャリアを持ち、プロではまだ5戦。ただ、その5戦は非常に印象的な試合が多い。特にデビュー3戦目で有岡康輔(三迫)から日本ランクを強奪した一戦、そして前戦で小田貴博(グリーンツダ)を倒しきった一戦は非常に印象深いです。

 

アマ出身らしく基本に忠実で、きれいなボクシングをする鈴木は、一発で試合をひっくり返せるパンチも持った、見ていて非常に面白いボクサーです。

永田のペースに巻き込まれず、自分のボクシングができれば、技術的にも劣っておらず、一発のパンチに秀でた鈴木の優位となりそう。

逆に、永田のフィジカルが活かせる近い距離での攻防では、永田のキャリアをフィジカルの強さが活きそうです。

個人的には、鈴木の日本王座奪取に期待しています。

↓鈴木雅弘の前戦の観戦記

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フェザー級6回戦

福永輝(沖縄ワールドリング)8勝(5KO)1敗

vs

木村蓮太朗(駿河男児)3勝(3KO)無敗

 

そして、実はメインの日本タイトルマッチよりも楽しみなのがこの一戦。

2019年の新人王戦にエントリーし、西軍代表決定戦で前田稔輝(グリーンツダ)に敗れた福永は、翌年の新人王戦で西軍代表まで駆け上がります。

全日本新人王決定戦を楽しみにしていたのですが、前日にコロナ陽性反応が出て試合を棄権。全日本新人王は夢と消えました。

そのボクシングも、おそらく性格も非常に好戦的であり、その攻撃は非常に勢いがあって怖さがあります。やや単発気味になるのが悪いクセではありますが、強振するそのパンチには気持ちの強さも十分に感じますね。見ていて飽きない、おもしろいボクサーです。

そしてネクスト・チャンプと名高い、木村蓮太朗。

ここまで問題なく、日本人ボクサーを仕留め、パーフェクトレコードをキープしています。この期待のルーキーは、ここまで苦戦らしい苦戦はしていないので、まだまだ試されていない部分が多いのも現状。しかし、そのボクシング技術の高さやスピード、そしてクレバーさはまさにゴールデンルーキーと呼ぶにふさわしいものを持っています。

 

野生児、福永を迎えて、このゴールデンルーキーがどのような闘い方をするのか。

相手に付き合うのか、それとも突き放すのか。

福永は愚直なオキナワン・ファイター、ボクシングで上回ろうとはしないはずです。その両拳に夢と希望を載せて、心と身体を砕きにくる沖縄の野生児を、木村蓮太郎の拳が如何にして迎え撃つのか。非常に楽しみな一戦です。

50.0kg契約6回戦

狩俣綾汰(三迫)6勝(3KO)無敗

vs

青木勇人(協栄新宿)4勝(3KO)無敗

これも非常に楽しみな一戦です。

2020年の全日本新人王、狩俣。グイグイとプレスをかけてオーバーハンドを放っていくアグレッシブなファイターは、まさに沖縄のそれ、もしくはメキシカンのようです。

 

圧倒的な力で新人王トーナメントを駆け上がっていたあのとき、東日本新人王決勝で相まみえる相手だったはずのボクサーが、青木勇人、その人です。

幻の東日本新人王決勝戦がここに開幕されるわけですが、ここで青木が勝利すれば、その年の全日本新人王の実力を誇示することができる上、全日本新人王となって日本ランク入りした狩俣のランキングまで奪えることになります。すでに36歳となっている青木にとっては、ここがラストチャンスに近く、相当なモチベーションを持ってリングに上がってくるのではないでしょうか。

対して狩俣も、もちろんこんなところでは負けていられません。

圧勝して、更に上を目指さなければいけないボクサーだとも思います。

両者の意地と意地がぶつかり合う、アツい試合になりそうです。

フライ級6回戦

宝珠山晃(三迫)5勝(2KO)無敗

vs

川畑嗣穂(ワタナベ)2勝(2KO)2敗

そしてここでも2020年の全日本新人王が登場、フライ級の宝珠山。非常に評価の高いサウスポーですが、全日本新人王決定戦では神崎靖浩(倉敷守安)を相手に素晴らしい技術戦を展開し、薄氷の勝利。相手の減点がなければドローの敗者扱いだったかもしれませんが、運も実力のうちです。

そして相手の川畑も、技術のあるサウスポー。

戦績は勝ちと負けが五分五分ながら、負けた相手は芝力人(当時RK蒲田)、中嶋憂輝(角海老宝石)と日本ランカーとの2連戦。

 

そしてその2連敗の中でもしっかりと見せ場をつくり、相手を追い詰める場面を作っている、力のあるボクサーです。

宝珠山がここをクリアして、存在感を示すのか、それとも川畑が浮上のきっかけを掴むのか。こちらも非常に気になる一戦です。

狩俣、宝珠山が出場した、全日本新人王決定戦! 

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実は、この6/10(木)のダイヤモンドグローブは、木村蓮太朗選手からチケットを購入し、行く気満々でした。

しかし、緊急事態宣言の延長により、あえなく戦う前にファミリー・ストップ。

このブログで私の代わりに行ってくれる方を募り、プレゼントしました。

このプレビュー記事を書いている間も、どんどん行きたくなっていくという。。。拷問のようなプレビュー記事。

現地観戦される方は、楽しんできてくださいね。

そして現地観戦できない人たちは、フジテレビの必殺「関東ローカルど深夜録画放送」、もしくはTVer、FODでの放送を楽しみに待ちましょう。

 

 

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