信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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カネロへの挑戦権を賭けて。デビッド・べナビデスvsロナルド・エリス【観戦記】

さて、先週末はエストラーダvsロマゴンを筆頭に注目試合が目白押し。

更にはフェニックスバトルの放送もあり、ボクシングファンにとっては忙しい日曜日になりましたね。私は土日仕事なので、情報遮断に努めて、仕事と自分の練習が終わってから少しずつ観戦しています。

先週末の試合をようやく見終わった本日、京口vsベガ、ガジョvsチョコラティート、フェニックスバトルと観戦記は書いていませんが溝越vs干場、そして最後にこの一戦。

 

WBC世界スーパーミドル級挑戦者決定戦

デビッド・べナビデス(アメリカ)24戦全勝(21KO)無敗

vs

ロナルド・エリス(アメリカ)21戦18勝(12KO)1敗2分

本日は、このべナビデスの復帰戦の観戦記!

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↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

↓公式ハイライト

 

復帰戦、という括りになるかはわかりませんが、前戦、べナビデスは自身の持っていたWBC世界スーパーミドル級王座をウェイトオーバーによって手放します。

ちなみにその前はドーピング陽性反応が出て休養王者となったことがあるので、これまで世界王座を二度獲得し、二度手放しています。個人的には、「スーパーミドル」という日本人にほとんど無関係な王座だけに笑って済ませられる部分もある上、カネロ、サンダースはじめこの階級はなんとも黒いので、あまり気に留めていられません。

薬物陽性反応が出た選手は基本的には応援したりはしませんが、とはいえ試合そのものは気になる。「ドーピングした奴の試合なんか見ていられるか」とか言えれば楽かもしれませんが、ボクシングファンの悲しい性です。

まあ、そういうボクサーを「好き」になることはないですが。(これが理性。)

対してエリスは、前戦でマット・コロボフ(ロシア)相手に大変幸運な勝利を挙げたボクサー。コロボフの完封ペースだったのですが、途中、コロボフがアキレス腱を断裂、棄権してのTKO勝利。

運も実力のうち、とはいえ、べナビデス相手にはいささか頼りないエリス。

さて、ゴング。

 

初回、まずはエリスがアグレッシブに攻めます。体躯に恵まれたべナビデスは、いつも割と腰高ですがこの日もやや腰高。エリスは左腕を下げたアメリカンスタイルから速いジャブを飛ばし、ステップインも速い。コロボフには敵いませんでしたが、やはり良いボクサーです。

2R、エリスのジャブは相変わらず良いです。しかし、べナビデスがプレスをかけ始めるとやはりそのパワーは驚異的。べナビデスのジャブも高いガードからまっすぐに出て、ハンドスピード自体はエリスの方が速いですが軌道はべナビデスの方が良い。

いきなりの右も迫力は十分、このラウンドはエリスが下がりながら対応する場面が多いです。

このラウンドは何度かべナビデスが速いコンビネーションを出す場面も散見されました。

3R、べナビデスはエリスの力量を見切り、怖さを感じなくなったか、ノーガードで前進。折を見て強いパンチを放ちますが、エリスのディフェンスもなかなかのもの。

4R、だいぶ調子が出てきたべナビデス。右ストレートや左ボディを駆使してジリジリとエリスを追い詰め、ロープに詰めたら連打。

 

エリスもよく練習しているボクサーらしく、非常にしっかりした動きですね。

5R、展開は変わらず、プレスをかけるべナビデスとそれに対応するエリス。エリスはまわっているというよりも下がらされている、回されているという印象で、やや後手。

べナビデスも完璧なボクサーではないので、ディフェンスの方法としてはガード、スウェーですが、スウェーしつつパンチを流していても、見栄え自体はよくありません。今日はいいですが、カネロと戦うことになれば見栄えの悪さは致命傷になりかねません。

6R、序盤、エリスが良い攻撃で先手をとり、少し元気になったか、と思いましたがその後はべナビデスのプレスにやられ、いくつものクリーンヒットを許します。

べナビデスのアッパーは秀逸、フックで真ん中を空けてアッパー、アッパーを警戒してガードを前に固めると左ボディ。やはりべナビデスの攻撃センスは素晴らしい。

 

7Rも同様。エリスはかなり苦しい展開が続きますね。やはりこれは地力の差でしょうか。4R以降は随分とべナビデスのクリーンヒットが増えてきた印象、このべナビデスのパワーにエリスはどこまで耐えれるか。

べナビデスは当て勘も良く、前戦のアングロ戦でも見せていた両手を前に突き出して相手の攻撃を分断するディフェンスも効果的。

8Rも展開は変わらず、エリスは苦しい。べナビデスはあまり下半身をつかわず、上半身だけでパンチを放っているイメージがありますね。なぜこんなに強いパンチを打てるのかは不思議。

このラウンドもべナビデスはプレスをかけ続け、距離が詰まればアッパーやフックを主体として連打を決め、離れてはジャブやストレートをヒットします。

9R、もうここまで来るとよく立っているとエリスを褒めたくなる展開。しかし、立ってさえいれば何かが起こるかもしれないのもボクシング。

べナビデスは完全にやりやすくなっていますが、エリスのジャブはまだ当たります。

 

10R、べナビデスが倒しきれるのかどうか、という感じになっています。べナビデスは前への上体の動き(ダッキング)がほぼないですが、その長いリーチを活かして遠くからでもボディを打てるのはアドバンテージ。

11R、べナビデスはまだまだ体力が残っているのか、このラウンドは何度もチャージ。何度もロープ、コーナーに詰められるエリスをレフェリーが救いました。

デビッド・べナビデス、11RTKO勝利。

ロナルド・エリス、頑張りましたが実力差は明白でした。エリスの足は最後まで動いてはいましたが、やはり猛攻にさらされる場面が多すぎました。

デビッド・べナビデスはやはり素晴らしいパワーパンチャーで、近づいてのコンビネーションはパンチのつなぎが非常に速く、回転力のある連打が打てます。

反面、ディフェンス、試合運びの面ではまだまだ大味で、穴がありそう。

いずれにしろ、この階級はサウル・アルバレス(メキシコ)を中心に回っている階級。そのアルバレス=カネロへの挑戦権を手に入れました。

 

今の段階で、カネロ相手にサプライズを起こせるか、というとかなり厳しい。

ただ、カネロに後退を強いれるボクサーは、このべナビデスをおいて他にいないような気がします。

サンダース、プラントはともすればカネロに対して下がりながらの戦いをすると思うのですが、前に出てくるカネロは誰よりも強い。カネロの前進を止めなければ、まずは同じ土俵にすら立てないと思うのです。

べナビデスは腰が高く、どちらかというと踏ん張りが効かないタイプのボクサーなので、小延べナビデスもカネロ相手には下がってしまう可能性があります。そうなるともう誰もカネロを止められません。

ここから、べナビデスがカネロ対策を徹底して行い、カネロを後退させるボクシングを身に着けてくれれば非常に面白い。

圧勝劇が続くカネロを、べナビデスに止めてもらいたい。

(ちなみに、決してアンチカネロではありません。好きでもありませんが。)

 

 

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