信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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豪州期待の星、ティム・チュー。vsデニス・ホーガン戦をプレビュー。

3月最終週、4月の第1週。

週末は日本のボクシングファン待望の岩佐亮佑(セレス)とムロジョン・アフマダリエフの一戦があります。この一戦は、4/3(土)の深夜、おそらくメインは4/4(日)のAM2:00くらい?になりそうですが、土日が仕事の私にとってはアメリカ時間よりも断然ありがたく、リアルタイムでしっかりと見れそうです。

楽しみですね~。期待しています!

 

さて、本日はその前、もう明日に迫ったオーストラリアでの注目の一戦のプレビュー記事です。

3/31(水)(日本時間同日)オーストラリア

WBOグローバル・スーパーウェルター級タイトルマッチ

ティム・チュー(オーストラリア)17戦全勝(13KO)

vs

デニス・ホーガン(アイルランド)32戦28勝(7KO)3敗1分

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スーパーウェルター級のホープ、ティム・チュー。確かな技術に裏打ちされた非常に完成度の高いボクシングを持ち、前々戦では元王者、ジェフ・ホーン(オーストラリア)のラフ戦法に付き合わない大物感を示して圧勝。

前戦ではボーウィン・モーガン(ニュージーランド)を相手に1RTKO勝利を収めています。

ボクシングとしては非常にスタンダードなボクシングであり、右ストレートにパワーのある、ストレートパンチャーよりのパンチャー。

基礎的な部分がしっかりとできている感じのボクシングであり、非常に好感の持てるボクシングをします。私はこのチューのボクシング、大好きです。

 

出色だったのは、ホーン戦、頭からラフに出てくるホーンに対してワンツーのカウンター、近い距離で外から振り回してくるホーンに対して内側からのアッパー、コンパクトなフック・ストレートと効果的なパンチを当て続け、とうとうホーンはギブアップ。粘り強く迫るホーンも相当なフィジカルを持っていると思いますが、チューはそれを上回るフィジカルモンスターだという事がわかりました。

かつて、マニー・パッキャオ(フィリピン)に勝利し、英雄となったジェフ・ホーンに完勝したことは、きっとチューにとって大きかったでしょうね。

オーストラリアではさほどボクシングは人気競技ではないそうですが、このチューを起爆剤として盛り上がってもらいたいですね。

 

日本と同じ、アジア・オセアニア圏のこのオーストラリアは、ほかのアジアの国々に比べて中量級~重量級の人材が豊富。ウェルター級以上の階級ともなれば、より顕著となります。

オーストラリアは、比較的コロナの猛威が薄いとも言われています。チューも2020年は8月と12月にともに有観客で試合をこなし、非常に恵まれています。

世界ランキングは、WBO1位をはじめ、4団体すべてでランクイン。

もう世界王座はすぐそこ。そしてこれまで見せてくれた強さを考えると、王者となるのは時間の問題にも思えます。

まだ試されていないところもあるチュー、父のような名王者となることを願っています。

さて、対してデニス・ホーガン。考えようによっては、ホーンよりも強敵、つまりはチューにとってこれまでで最大の難敵ともいえるかもしれません。

KO率が示すとおり、パンチングパワーは感じませんが、かなりの技巧派です。それでいて、その戦いぶりは勇敢。

とにかくサイドへのステップが巧みであり、素晴らしいジャブを持っています。

 

その戦歴の中で3敗を喫しているホーガンですが、1つは2015年にジャック・クルカイ(ドイツ)のWBA王座に挑んだもの、2つ目は2019年にハイメ・ムンギア(メキシコ)のもつWBO王座に挑んだもの、そして3つ目は同年にジャモール・チャーロ(アメリカ)のWBCミドル級王座に挑んだものです。

この中でKO負けはチャーロ戦のみで、スーパーウェルターでもサイズの小さいホーガンがミドル級の強豪王者、チャーロに挑むというのはなかなかミスマッチ感が強かったと思います。

そしてその前のムンギア戦は、完全アウェーの中、地元判定とも言われる内容であり、内容的には大振りに終始するムンギアにコンパクトなパンチを当て、捌き切ったような内容。おそらく戦う場所が違えば、王者となっていたような一戦でした。

 

36歳、若くはないですがこのホーガンのボクシングは老獪さが加わって更に脅威。

オーストラリアを主戦場としていますが、アイルランド生まれのホーガンは、今回は「敵地」ではなく「ホームタウン」での対戦とはなりましたが、Bサイドであることに変わりはありません。

勇敢なホーガンが前に出て勝負するなら、パワーに勝るチューにとってはやややり易く、KOの期待も高まるでしょう。そうはしないとは思いますが、ホーガンがほとんどのパンチをジャブで費やし、出入りのボクシングと絶妙なクリンチワークを主として戦うなら、チューに大きな試練が訪れるかもしれません。

私の期待としては、明確なKO勝利で、チューに勝利してもらい、次戦でWBO王者のブライアン・カルロス・カスターノ(アルゼンチン)に挑んでもらいたい。もう調整試合はいりません。

 

とはいえ、不遇のホーガンにもがんばってもらいたい気持ちもあります。生まれ故郷を離れ、バックボーンなくボクシングを続けていくには、本来持っている技巧をある程度封印し、パワーレスを手数やパンチのコンパクトさで補った上で、攻撃的なボクシングをする必要があったのだと思います。

そのホーガンもキャリア最終時期に来て、こうしてホープを迎え撃つ。この一戦はそのホーガンに引導を渡す一戦、ホーガンのキャリア最終戦になる可能性だってあります。

チューの圧勝KOを期待しつつ、そうなるとホーガンのキャリアは終焉する。苦労を重ねたであろうホーガンのキャリアがどこかで花開いてほしいと思いつつも、チューが地元判定で勝利するところはさすがに見たくはない。

どちらに転んでも、チューの勝利は疑われないものの、どちらに転んでも、個人的には悲哀に満ちた結果となりそうです。

 

さて、世界挑戦間近(といって1年が経過しようとしていますが)、ティム・チューの狙う王者たちは以下。

WBAスーパー・WBC・IBF王者

ジャーメル・チャーロ(アメリカ)35戦34勝(18KO)1敗

WBAレギュラー王者

エリスランディ・ララ(アメリカ)33戦27勝(15KO)3敗3分

WBO王者

ブライアン・カルロス・カスターノ(アルゼンチン)18戦17勝(12KO)1分

 

最近のパワーアップが末恐ろしいチャーロ弟が3団体の王者に君臨。チャーロ弟とWBO王者のカスターノ、というのも非常に興味深いマッチアップなのですが、チューにはここに食い込んでもらいたい。

いきなり3団体統一王者に挑戦、という話にはならないと思うので、まずはカスターノに挑戦、勝った方がチャーロとの4団体統一戦に進むとなるとかなりアツい展開ではあります。

↓カスターノの戴冠戦

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

ただ、本当はチューには世界王者としての経験がもう少しほしいところではありますが。

エリスランディ・ララはミドル級転向を表明。村田の王座を狙うとか。村田vsララが見たいファンがどれくらいいるか、というとおそらくほぼ皆無。ララは村田にとって非常に相性も悪く、捕まえられる気もしません。そして、メリットも少ない。というかない。「スーパーハイ」リスクで、「ノー」リターンくらいだと思います(個人的見解です)。だったらセルヒオ・マルティネスの方がまだ見たい。

さて、脱線しましたが、オーストラリア(と私)の期待の星、ティム・チュー。その正統派ボクシングで、世界を席巻してもらう日が待ち遠しい。

早くオーストラリアから出てくることを願っています。

 

 

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